あさやまんちゃんランドのドッキリ映像が大賞に輝く!芸人たちの力作・珍作が勢揃いした「ちょこっとムービー大賞!!」
11月23日(木・祝)、よしもと漫才劇場にて、「ちょこっとムービー大賞!!」が開催されました。芸人たちが手がけたショート映像作品が勢揃いするこのイベント。過去2回がいずれも好評を博し、この日、ついに漫才劇場上陸を果たしました。
MCを担当するのは、同イベントおなじみの顔、ダブルアート・真べぇ。さっそく今回、参加する10人の"監督"を呼び込みます。
舞台には、真べぇとともに共同主宰を務めるポートワシントン・笠谷をはじめ、「単独ライブでも自分でVTRを作っている」というジュリエッタ・藤本ら実力派がズラリ。
しかし、同イベントに向けての意気込みを語るはずが、ビスケットブラザーズ・原田の謎のギャグを皮切りに、監督たちは次々と笑いに走ってしまいます。
前回で大賞に選ばれたラニーノーズ・山田は、「敵なし。悪く言えば雑魚たちには負けない」と自信たっぷりに宣言。なかでも笠谷をライバル視して挑発すると、笠谷も「前回も自分の方がウケていた」と宣戦布告!? 一触即発の雰囲気を演出します。
続いて、審査員の紹介が。爆ノ介とプリマ旦那・河野が登場し、漫才コンビよろしくしゃべくりの応酬で沸かせます。河野の好きな映画は『ライフ・イズ・ビューティフル』とのことで、「今日は感動作に期待している」と言います。爆ノ介は「サマクロ2017」の「サマクロ映像祭」でも審査員を務めており、「みんなおもしろかったので、今回も楽しみにしております」と"審査員感"たっぷりに挨拶しました。なお、もうひとりの審査員、見取り図・盛山は、仕事の都合で途中からの参加になるそうです。
1本目に上映されたのは、笠谷の作品。「構想1カ月、製作費1万5000円」という大作(?)で、「今年いちばんのいい作品ができた。何も言わずに見てください」と呼びかけます。タイトルは「酒豪大集合!」。ヒガシ逢ウサカ・今井、絶対アイシテルズ・らぶおじさん、ニッポンの社長・ケツを笠谷宅に招き、誰がいちばんの酒豪か飲み比べ...と見せかけて実は、3人にどれだけティッシュを食べさせられるかというチャレンジ企画です。笠谷が巧妙にティッシュを入れ込んだ手料理を出すと、3人は「うまい!」と絶賛しながら次々完食。客席からは笑いとともに悲鳴が上がっていました。
二番手は、THIS IS 岡下。「笑いはなく、ドキュメンタリー」というその作品は、『情熱大陸』のように岡下が密着されるという内容。冒頭こそ淡々とした日常が映し出されていましたが、途中から「岡下サイボーグ説」が浮上し、食事が電池だったり爆撃を受けたりと大波乱。審査員のふたりは「何やねんこれ!」「何を伝えたいねん!」と質問攻めにするも、当の岡下は「あくまで日常に密着されただけ」と涼しい顔で主張していました。
ここで盛山が到着。審査の基準は「モニターに何か映ってるかどうか」と不敵に語り、笑いを誘います。
3本目の作品は、ロングコートダディ・堂前が監督。「漫才劇場の中で、プリキュアぐらい強くてかわいいコたちがいる。そのコたちのオープニングムービーを作ってみた」とのことでしたが、スクリーンに映し出されたのはマユリカ。『ふたりはプリキュア』主題歌の替え歌に乗って躍動します。ビスケットブラザーズ・きんも、ふたりを守るキャラクターとして特別出演。完成度の高さと「プリキュア×マユリカ」のマッチングに、場内は大爆笑となりました。
大自然・白井が監督した作品は「ホラーにも近い。あるものを手にして、いろんな人の人生が変わってしまったような感じ」だとか。アインシュタイン・稲田が落とした「デススケッチブック」を拾ってしまった白井。それで大喜利をしようと、「こんな漫才劇場はイヤだ」のお題に対し、「掃除のおばちゃんが暗殺してくる」と答えを書いたところ、なぜかそれが現実に...。掃除のおばちゃんに扮した白井が、鋭い視線で狙うは、ミキ・昴生! お手製のチェーンソー片手に襲いかかる姿に、盛山は「ワクワクした!」と大喜びでした。
パチンコ好きの藤本は、「パチンコ よしもと漫才劇場」がテーマの作品を。「椅子に座って、パチンコを打っている気持ちで見てほしい」とリクエストします。漫才劇場メンバーが現れるたび、リーチがかかりハラハラする展開。見取り図・リリーが隠れキャラとして現れるなど、小ワザのきいた構成で、最後に「777」が並ぶと、審査員たちも思わずエキサイト!
前半戦終了後には、THIS IS 岡下、あさやまんちゃんランド、山田、笠谷、ニッポンの社長・辻の5人が、30秒弱の映像で競う「ちょこっとちょこっとムービー大賞」も。この部門では、マユリカ・中谷を隠し撮りして、芸人の本音を暴いた辻の作品が大賞に選ばれました。
後半戦は、kento fukayaの作品からスタート。インスタグラムで発表している「さえない男」の「サラリーマン面接編」から、スリル満点な合格発表の様子を描きます。得意のイラストを駆使した映像では、登場人物の声ももちろんkento fukayaが担当。さえない男たちの長すぎる名前に翻弄され、「セリフが全然入ってこない!」と困惑する審査員たちでしたが、見終わった後は「いい話やったな」としみじみ。観客の反応も上々です。
ビスケットブラザーズ・原田は、「ファンタジー作品になりました」とひとこと。「迷い猫ウィニー」と題した作品では、ダブルヒガシ・東がウィニーに扮し、自分探しの旅に出ます。自分が猫じゃないことを知らないウィニーが、いつしか二足歩行になると、物語はファンタジーからミステリーの様相に...。盛山が「キレイやな〜」と絶賛した、独特の色彩感覚も見ものです。
辻の作品では、らぶおじさんを主人公に、普通のお店で新喜劇のギャグ「邪魔すんで〜」を言ったら、店の人は「邪魔すんねやったら帰って〜」と返してくれるのかを検証。ところが、劇場近くのうどん屋で決行するも不発に終わり、後はただただ、らぶおじさんがうどんを食べる映像が続きます。さらに、終盤では隠し撮りされたらぶおじさんのプライベート映像が流出!? スキャンダラスな内容に、舞台上は騒然となっていました。
謎のゼスチャーで作品をアピールした、あさやまんちゃんランド。「あさやまんちゃんランドが道を外したよドッキリ!」と題し、突然の金髪&タトゥー(シール)で周囲の人々の反応をうかがっていきます。驚いて言葉を失う人、心配する人、号泣する人...あたたかい思いがあふれる反応の数々が、いつしか大きな感動を呼び、審査員からは「泣きそうになったわ〜」との声も!
最後は山田が、これまで手がけてきたドッキリ映像のなかから、とくにおもしろいものをダイジェストにして披露。しかも、BGMはあの名曲『ウィ・アー・ザ・ワールド』で、歌うはヤポンズ・大村ジーニアス! 時折、挟み込まれる大村の陶酔した表情とともに、爆笑シーンが次々と。なかでもからし蓮根・伊織の絶叫をまとめた部分では、大きな笑いが起こっていました。
いずれ劣らぬ珍作のなかから大賞に選ばれたのは、あさやまんちゃんランドの作品!
「うれしいです」と笑顔で感想を述べたあさやまんちゃんランド。次回は誰がどんな作品を見せてくれるのか、早くも期待が高まるエンディングとなりました。
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