ミキとさや香がNSC大阪40期生からの質問に答えた「M-1質問会」に登壇!
12月12日、NSC大阪で現役のNSC40期生を対象した「M-1質問会」が行われ、『M-1グランプリ2017』ファイナリストのミキ、さや香が登壇。『M-1』のことからネタ作り、相方のことまで、ざっくばらんな質疑応答を繰り広げました。
コンテスト出場の心持ちやネタ作りにおいて身近な先輩に聞いてみようという趣旨で開かれた「M-1質問会」。挨拶もそこそこに、「何でも答えますよ」とミキとさや香、さっそく質疑応答が始まりました。
先陣を切ったのは小田垣和志。ネタ作りで気を付けていることは?という質問と、さや香にリアクションメインの漫才にしたきっかけを尋ねました。「ほかのコンビも使っているようなフレーズが出てきたら削除する」とミキ・昴生。さや香・新山は「出だしの会話から考えて、どうやってリアクションにつなげるか」とポイントを明かしました。また、さや香への質問に対しては「何で勝負するか。僕らは顔と動きだった」と新山。それを受け昴生が「自分のストロングポイントを見つけることが大事」とアドバイスしました。
元34期でさや香と同期、NSCは2度目の入学というてつはるは、舞台前に緊張したときの解決法を質問。「どんな舞台でも、いつも緊張している」という亜生とは反対に、「僕はまったく緊張しない」と昴生。亜生によれば「『M-1』のとき、お兄ちゃんは緊張で唇が真っ白になってた。ネタ入っていかへんのちゃうかと思った」とのこと。さや香・石井は「緊張はするものだから、慣れて、緊張のパターンを覚えるしかない」と話しました。
清水良樹の質問は「人生で一番落ち込んだことは?」。昴生は19歳で大恋愛をしたエピソードを取り上げ、「失恋して落ち込んだけど、その落ち込みもあってもう1回、芸人をやろうと思った」と悲しみをバネにしたと話します。新山は『M-1』の打ち上げでの模様を取り上げ、その話の延長で4人が一致したのは、「若いうちはとがっておいた方がいい」。こと新山は「とがれる時にとがっておくこと」と声を大にしました。反対に、昴生が清水に落ち込んだエピソードを聞くと、「コンテストの1回戦で一人しか笑わなかったこと」と回答。「一人でも笑ってくれたらええやん! だ~れも笑わへんときあるよ」と昴生。総論は「ポジティブで行きましょう」でした。
女性芸人のチャンから「『M-1』の1回戦からファイナルまで、各ステージでネタをどのように配分していったのか」という具体的な質問が。ミキとさや香はコンテストの戦い方の傾向と対策について丁寧に説明、教室の雰囲気も引き締まりました。また、光畑からは「『M-1』の決勝で2本目はどのネタをする予定でしたか?」というさや香への質問もあり、コメントの流れで新山の決め台詞「強い気落ち」が飛び出しました。そして40期生全員と「強い気持ち」のポーズを決め、気持ちを一つにしました。
「時事ネタをどのように取り入れているか」という質問をしたのは塚根啓生。「時事ネタは諸刃、若手はあまり使わない方がいい」と昴生。関連して、あ・カンターレ章子から「年齢層が高い人間も使ってはダメですか?」との質問が。ミドル世代の章子に関しては「ミドル世代の方は普通の意見を言うだけでも面白いと思う」と昴生。「芸人としては若手でも、人間としていろんなことを経験されている先輩。時事ネタも、年の功だからこそ扱えるものがある」と続けました。
加藤聖也は「『M-1』の準決勝、決勝で披露したネタは『M-1』のために時間をかけてじっくり作り上げたんですか」と問いました。さや香のネタは「夏にできていたので、調整していった」と石井。ミキは「80点くらいのネタを4本、『M-1』用に用意して、ぎりぎりで仕上げていった」と昴生。
山本タマは相方選びの質問を。ミキ、さや香とも、今のコンビに定着するまでの変遷や、相方選びで重きを置いたこと点を丁寧に説明。最後に昴生が「この人と一生、やっていくというつもりで」と締めました。
野村和義は「稽古中はどんなことを意識していますか?」。熟考する新山。そして「最初に作った気持ちを忘れないこと。何が面白くてそのネタを作ったのか、忘れてしまうときもあるので」と答えました。昴生は「最初の会話を大事にしています。漫才は最初の会話が大事だと思うので」という意見でした。
石川あきぞうは「いいネタができない時は、どうしたらいいですか?」と相談。「いい新ネタができなければ、とにかく数を打ちまくるしかない」と新山。また、「先輩芸人のネタを見すぎて、影響を受けすぎて自分のネタができなくなってしまう」との相談も。「そういうループに陥るときはありますね」と昴生、「若い時は人のまねをしてもいいと思う」と、学ぶことの第一歩はまね ることだと伝えました。
最後に質問したのはナカガワ。漫才中、つい熱くなって盛大に唾を飛ばしてしまい、隣にいる相方・河村京哉の左頬だけに吹き出物ができてしまうそう。申し訳ないと思うものの、また熱くなると唾を飛してしまって...と深刻な悩みを打ち明けました。「それ、めちゃくちゃ武器になる。舞台中の相方の行動はどんどん拾っていった方がいい」と昴生、石井も「お客さんも唾が飛んでいることは気づくから、どんどんいじっていったらいい」と後押ししました。「お笑いは短所が武器になるから頑張って」と昴生。最後に4人でエールを送り、「M-1質問会」を終えました。
【ミキ】【さや香】