今宵、厨二病をこじらせた芸人たちが大バトル!「チュウニズム第二幕〜侵蝕(のみこま)れていく大人達〜」
1月15日(月)、よしもと漫才劇場にて、「チュウニズム第二幕〜侵蝕(のみこま)れていく大人達〜」が開催されました。2回目となる今回も、"厨二病"をこじらせた芸人たちが大集合、さまざまなコーナーで厨二っぷりを競い合いました。
冒頭、VTRで十二支の説明が。曰く、「古来より方位・時刻・年月を表すのに使われてきたが、近年では存在価値が希薄に。そこで神様が十二支をリセットし、今後1000年の干支を1匹にすることを決めたため、十二支の血を引き継ぐ戦士たちが集結させられた」とのこと。やがて舞台にライトが当たると、マルセイユ・津田が初詣に参拝している姿が浮かび上がりました。
お参りを済ませての帰り際、ジュリエッタ・藤本と肩がぶつかり、どうも財布をすられた様子。ここで、まずは子(ねずみ)=藤本という設定が明らかに。さらに、丑(うし)=清友が現れふたりが揉めていると、寅(とら)=クロスバー直撃・前野が加わります。トラといえば阪神タイガース...と思いきや、その扮装は"しまじろう"をイメージしているようで...?
卯(うさぎ)は、もちろんロングコートダディ・兎。仰々しく登場した辰(たつ)=プリマ旦那・野村は和風の装いで。巳(み)=てんしとあくま・かんざきは、なんと蛇を体にまきつけて気味悪さ全開です。さらに、高貴さをアピールしまくる午(うま)=霜降り明星・粗品と、戦士たちが続々舞台へ!
紅一点、蛙亭・岩倉は未(ひつじ)で、何やら眠そう。カッコつけるも岩倉から「子ザル」と一蹴されてしまった申(さる)=祇園・木﨑と、おなじみ「ズィーヤ」で挨拶する酉(とり)=コウテイ・九条。シークレットゲストとして、文字通り犬猿の仲で木﨑を挑発する戌(いぬ)=ラニーノーズ・洲崎、やたら威勢のいい亥(いのしし)=ビスケットブラザーズ・原田がサプライズ登場し、こでれで十二支が集結! 実は干支を司る神だった津田のナレーションで、今後1000年の干支を決める一大バトルが幕を開けました。
オープニングVTRの後、改めて舞台に勢揃いした出演者たち。前回、発明家の老人の格好で出ていって客席をシーンとさせてしまった前野は、人気者になりきり挽回したかったとのこと。シークレットなのにあまり客席を沸かせることができなかった洲崎は、メンバーからイジり倒されます。
MCの津田によると、本編は厨二病にからめたおもしろコーナーで構成されており、今回は個人戦で戦うそう。まず最初は「シチュエーション厨二病」! さまざまなシチュエーションで、12人が「厨二なひとこと」を競います。
ひとつめは「電車のなかで痴漢に間違われたときの厨二なひとこと」からスタート。女子高生から「キャー! この人、痴漢です!」と叫ばれたとき、はたしてどんな言葉が発せられるのでしょうか?
かんざきが「イヤな未来が見えちまった!」、九条が「チカンではない、わが名はチルカーン!」と返すなど、さっそく厨二な世界観が炸裂。藤本も「また無意識のうちに右手が暴走してやがる!」と見事な答えで沸かせます。
一方、粗品は女子高生と隣り合わせに座っている設定で、「新幹線やで?」とツッコミを。爆笑をさらうものの、「大喜利やん!」と却下されポイントがもらえません。前野もベネッセポーズを決め、大ウケするもまたまた却下。「厨二病じゃなくて小二病なんです」と言い訳していました。
次のひとことは、「漫才のつかみの厨二なひとこと」。「右の方からべっぴんさん、べっぴんさん、ひとつ飛ばしてべっぴんさん」のくだりに続くどんな言葉を繰り出せるかで勝負します。
相方をマリオネットに見立てて怖〜いひとことを発した原田、本人に見えていない死神になりきった野村、客席に「星の形のアザを持つ女」を見つける清友ら、ここでも各人、厨二なひとことを連発。
かんざきはマンガやアニメでおなじみ「半妖」という設定を取り入れますが、こちらはいまひとつ伝わらず残念な結果に。粗品はまたしても大喜利的な返しで、完全にピンネタ化。岩倉のツンデレ女子演技も高ポイントをかせぎました。現在のところ、野村が9ポイントで1位。ふたつ目のコーナーに入り、戦いはさらにヒートアップします。
「伝説の剣ビーチフラッグ」と題したこのコーナーでは、"伝説の剣"が刺さった岩と、紙風船付きヘッドギアを用意。厨二病の世界ではおなじみのアイテム・剣を、1対1で奪い合います。先に剣を抜いた人は、厨二な決めゼリフを言ってから相手の紙風船を割り、3ポイントをゲットできるというルール。割られた方も、厨二な「死に際のひとこと」がうまく言えれば、1ポイントもらえます。
対決するふたりは、客席後方に下がり、通路を走って舞台へ。観客を巻き込む演出で、さらに盛り上げます。
藤本×清友は、死に際の清友が「ありがとう...意識があるうちに殺してくれて」というセリフで印象を残しました。
粗品×岩倉は、ヨーロッパと中国の世界観が融合するカオスな展開となります。
前野×原田は、前野が空振りしまくるなど、壮大なボケ合戦に。
風船を割るのではなく体を刺し貫くという掟破りな勝負となった九条×かんざき。
野村×兎は野村がすれ違いざまに風船を割り、「なぜこの風船が本体だとわかった!?」とうめく兎、というドラマチックなシーンを。
木﨑×洲崎で飛び出した「ザキはひとりで十分」との決めゼリフには、「かんざきもいるんですけど...」と物言いがつき、さらなる爆笑を呼んでいました。
引き続き、12ポイントで野村がトップを走るなか、勝敗を決める最後のコーナーは「厨二病モノボケ」! さまざまな小道具を自由に使い、厨二なひとことでボケていきます。
「オレの蛇がメタルになりやがった...!」と自身の小道具をからめたかんざき、「この国は170cm以上の者は通さない!」と宣言した木﨑をはじめ、おもしろ厨二ボケが続出。藤本は意外すぎるモノを「未来の人間の姿」と言い放ち度肝を抜くなど大活躍し、一気にポイントをかせぎました。
すべてのコーナーが終了しての最終結果では、20ポイントで藤本が逆転優勝! 今後1000年の干支を、子(ね)が担当することになりました(?)。
エンディングは、ふたたび寸劇で。「皆の者、よろしく頼んだぞ!」と言い残して去っていった津田。続いて原田、洲崎、木﨑が客席扉からそれぞれ帰っていきます。岩倉、粗品、兎、清友、藤本も舞台袖へ姿を消し、野村、前野、九条、かんざきが残りました。と、ここで彼らの会話から、十二支の一員として戦っていたこの4人が、青龍、白虎、朱雀、玄武の四神だったことが発覚!
最後は、4人が御君と呼ぶ謎の存在=蛙亭・中野が悠然と登場。衝撃のひとこととスクリーンに映し出された「新章 十二支対四神篇」の文字に、場内は騒然となりました。新たなる厨二病ワールドの到来は、きっとまもなく! どうぞご期待ください!
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