地元福岡で開催!「博多華丸・大吉27周年記念公演」公演レポート
1/20(土)に「博多華丸・大吉27周年記念公演」が地元福岡の福岡サンパレスホテル&ホールにて開催されました。
一昨年1月に開催された25周年記念公演を受けての26周年に続く記念公演。もはや博多のファンにとっては「これを観ないと一年が始まらない!」という恒例行事になって参りました。
今年は昨年までの約1200席の会場から場所を移し、多くのミュージシャンがコンサートを行うサンパレスでの公演。それにも関わらず、およそ2倍の2400枚のチケットは前売で即完売。
土曜日ということもあり17時と早いスタートでしたが、開場の2時間前から並んでいるファンもいました。
開場前の即売でも人気だった、今年の一押しグッズは豆皿。華大の鉄板ネタのひとつ「刺身は醤油かポン酢か問題」が豆皿になっていることもあり、あっという間にソールドアウトでした。
また、昨年末に大吉さんが地元の番組でも紹介した「めちゃ×2イケてるっ!」で「一度もイジられなかった特攻服」も場内に飾られ、開演前に嬉しそうに写真撮影するファンが後を絶ちませんでした。
公演はほぼオンタイムでスタート。
まずは地元福岡所属の博多のおいさん「マサル」が前説を務めました。
この記念公演ではオープニングアクトとエンディングゲストがシークレットとなっており、オープニングVTRで初めてオープニングアクトが明かされる仕組みです。
テレビの特番さながらのムービーで始まり、オープニングアクトに表示されたのは「NON STYLE」。まさかの出演に場内は騒然!そこから続々と豪華メンバーが紹介され、去年までは見なかった「開会宣言」の4文字。会場だけでなく構成もスケールアップしました。
場内が明るくなり、突如流れてきたのは「アナと雪の女王」のテーマソング。
そこに現れたのは、オラフ!ではなく、ピエール瀧さん。
なんと今回の開会宣言のためだけに福岡に前日入りしたそうです。(「もつ鍋と屋台は前日に片づけた」そうです)
思いもよらぬ開会宣言で盛り上がる会場でしたが、瀧さんが宣言の際に大吉さんの名前を言い忘れるハプニングが!しかしそこで動揺しないのが華大ファン。何事もなかったかのようにトップバッターのシークレットゲスト、NON STYLEへ。
昨年の26周年記念公演にいらっしゃった方は覚えていらっしゃるかと思いますが、昨年のノンスタ井上の不祥事でNON STYLEとしての出演が叶わず、ナイナイ岡村とノンスタ石田の「ボケとボケの応酬」で繰り広げられる「OKA STYLE」での登場でした。
※昨年の「OKA STYLE」クレジットの瞬間。
満を持して二人で登場の今年。
バーに通う井上をボケながらイジる石田の安定のノンスタ漫才でスタートを飾りました。
続いては地元福岡から「どんぴしゃ」。鉄板ネタの森本ちゃんの元ソフトバンクホークス・王監督のモノマネとあかみねさんの長渕剛のモノマネで盛り上げます。
三番手はパンクブーブー。華大の記念公演限定ネタ、哲夫さんの「ここでしかやらない、西鉄バスの日本一テンションの低い運転手」の真似で福岡のお客さんは大喜び。そして時代劇とお化け屋敷の妄想漫才で安定の笑いを見せてくれました。
四番手は同じく福岡出身芸人、バカリズム。高校教師の進路指導コントは設定と演技の細かさがさすがのバカリズムワールド。
五番手は南海キャンディーズ。「15年前に私を取り合った男二人が27周年だなんて」としずちゃん節が炸裂。そこから山ちゃんがMCを務める「テラスハウス」を連想させるシェアハウスネタで、なぜかしずちゃんの華麗なシャドウ・ボクシングが拝める貴重な漫才でした。
六番手は今年もスペシャルゲストとして登場の次長課長。占い師でボケ倒す河本さんと、冷静にツッコミをしているようで巻きこまれていく井上さんのコンビネーションは今年も少し不安定な香りがして大爆笑。(その不安定さについては最後にネタバレがあります)
七番手は千鳥。福岡での千鳥人気は登場からの「大悟コール」の嵐で白日のものとなりました。鉄板の鮨屋ネタも、次長課長と同じ理由でこの記念公演だけのボケが飛び出し、「きゃー!」と言いながら喜ぶライブならではの展開となりました。
八番手は浅草キッド。時事ネタでたたみかける江戸前の漫才は福岡のお客さんにはとても新鮮!どうやら30年ぶりのネタだったそうですが、ブランクを感じさせないスピード感でした。
ラストは華大のふたり。「スペースワールドと同期。まさか我々より先にスペースワールドが引退するとは」と同期ネタでスタート。
今回の華丸さんのお願いごとは「ネット通販をやってみたい」。そして華大漫才の特徴のひとつでもある「新ネタを福岡でやってみて具合を確かめる」コーナーではふたりがひたすらに万歳三唱を唱え続ける新しい展開が。
(しかも直前にできたネタだそうです)最後まで華丸さんのボケについていけない大吉さん、最後は息があがっていました。このネタもいつかブラッシュアップされて全国のお茶の間に届くかもしれません。
今回も休憩なしであっという間に9組のネタが終了。
エンディングの全員集合では「大吉のほうが交流が深いのに、大吉の名前を開会宣言で言い忘れた」とピエール瀧さんがつっこまれ、しっかりと開会宣言以上の記憶を残してくれました。
ゲストとの絡みの中で、前日に南海キャンディーズと地元ローカルの番組「なんしようと?」のロケが行われたことが話題になりました。南キャンの二人が並んでご飯を食べるロケは実に数年ぶりとのこと。福岡の方は放送をお楽しみに。
さて、次長課長と千鳥のネタがここ福岡だけのものになった理由をここでご紹介。
「毎年スペシャルゲストで出させてもらってますけど、基本的に5分でまとめてるネタを10分にするということでね、我々にとってはもはや新作のネタ披露の場所みたいなもんなんです」と河本さん。同じ理由で、従来の鮨屋ネタにはなかったフレーズが飛び出し、場内を沸かせた千鳥もうんうんと頷いていました。
3年目ともなると、段々とこの公演ならではの特色がでてきます。そのひとつが、「10分の尺に合わせたネタを各芸人さんが仕込んでくる」というお初モノが観れるようになってきていること。知っているネタなのに、少しアレンジされた違った楽しみがある、という特徴が今後も続くかもしれません。
最後はエンディングのシークレットゲスト。今回はナイナイの岡村さんがお菓子蒔きのカートを押しながら登場。「去年はOKA STYLEの台本を持ち歩きながらずっと緊張してたもんで、誰の漫才も見られへんかったけど、今年は全員楽しめました!」と大満足の様子。
しかも、このエンディングだけなのに岡村さんも前日入りしたそうです。テレビでも「福岡にまた行きたい」と何度もコメントしている岡村さん。今回も楽しまれたようです。
そんな岡村さんの仕切りで、恒例のお菓子蒔き。おなじみ「博多通りもん」と「名菓ひよ子」をゲストが会場に蒔いてくれました。
しかし、昨年までの会場と異なりかなり広いため、2階席、3階席にはまず届きません。そんな状況を見て、岡村さんがひとこと。「千鳥、ノンスタは1階中盤まで行ってー!」の指示で、なんと千鳥とノンスタ、次長課長が1階中盤席までやってくるサプライズが。
無事に2階席までお菓子が届き(さすがに3階は無理でした...)、今年も無事に記念公演が終了しました。
来年の28周年も間違いなく開催されるとのこと。どうぞいまから皆さまお楽しみに!
閉演後に、緞帳裏にてオールキャストで記念写真。華大を愛するたくさんの芸人さんに囲まれて、幸せそうなふたりでした。
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