のりおよしお初の全国ツアー「のりおよしお主義〜漫才師の主張〜」がスタート!
2019年に芸能生活50周年を迎える西川のりお・上方よしお。コンビ初となる全国ツアーイベント「のりおよしお主義〜漫才師の主張〜」が、1月25日(木)大阪ビジネスパーク円形ホールからスタートしました。このイベントは若手から中堅、ベテランまでいろいろなコンビが漫才を披露するほか、その日ステージに上がったコンビの中からのりおよしおの2人が話してみたい人をピックアップしてトークを行います。
まずはオープニング。ステージに現れた2人に会場から大きな拍手が送られます。「ありがとうございます」とまずは挨拶。のりおはイベントタイトルにちなんで「目先で生きるのが私の主義」と話したあと、この公演は6ヶ所くらい決まっているけど、今日一回で終わってしまう可能性もあると毒づきます。さらに「売れてるやつは大嫌い!」「女の子にキャーキャー言われるのは一組も出しません!」と人気コンビの名前を次々と連発するなど、最初からのりお主義全開のトークを繰り広げます。そのあと2人が再来年50周年になることを説明すると、会場からは改めて拍手が。それからもベテラン芸人の裏話を披露するなど「このままで1時間しゃべってもいいけど」とトークを続けるのりおでしたが、まずは漫才のコーナーからスタートです。
一番手には女と男が登場。自己紹介のコールや市川の顔イジリなど、会場を巻き込んで盛り上げます。トップバッターとしてしっかり笑いをゲットしました。
続いては、おなじみの青いスーツに身を包んだ銀シャリがステージへ。鰻のボケにテンポよくツッコんでいく橋本。達者なしゃべりだけでなく動きもプラスした漫才で会場を沸かせました。
2組のネタを見たのりおよしおは「なかなかすばらしい」とコメント。しかしのりおは「このあとはグッと冷えさせますよ」と予言。さらに「今、(舞台袖で)練習してましたけど、寸前まで練習して面白い漫才知らん!」と言い放ちます。
そのあと「おほめの言葉をいただいて」と登場したのがへびいちごの2人。島川が着てきたスーツはのりおからもらったとのことで、客席から拍手が。テンポのいいしゃべくりで観客を魅了します。
しましまんずはいきなり藤井のボケからスタート。一部観客が大ウケです。藤井のオッサンボケに池山のツッコミが炸裂。途中、会場から拍手が起こるシーンもありつつ、しっかり盛り上げました。
ネタのあと、「横で見てたらおもしろかったねぇ」とよしおがホメるものの、のりおは「二回見たらアカンかもしれませんけど」とやはり毒舌。そこからもしましまんずの裏話を暴露するなど、言いたい放題でした。
続いてのトータルテンボスは、まずは会場をひとイジリしたあと、自己紹介ネタに入るのかと思わせつつ、まさかの展開へ。そこからも緩急をつけたネタで会場を笑わせました。
続いては矢野・兵動。まずはいきなりトイレ退場する観客にツッコみ、盛り上げます。そこからも観客と掛け合いをするなど、会場中が一体に。兵動の達者なしゃべりに矢野のキレのあるツッコミが冴え、二人の持ち味を活かしたネタを見せつけました。
そして漫才コーナーのラストは、もちろんのりおよしおの2人。まずはのりおの定番ボケから時事ネタ、芸能ネタへと畳み掛けていきます。さらにベテラン芸人をイジッたあと、若手へのねたみ&悪口を連発。毒を含んだ会場イジリにも観客は大ウケです。縦横無尽に繰り出されるのりおのボケに、よしおのツボを押さえたツッコミが入る2人ならではのスタイルを会場も堪能。懐かしのネタも披露されるなど、大いに盛り上がりました。
続いてはトークコーナー。「本音で語っていただきたい」というよしおに「漫才師は嘘つきばっかり」とのりお。ステージに呼び込まれたのは、矢野・兵動、銀シャリの2組です。「本気の本気のトークで」とよしおが念を押し、トークコーナーがスタートします。まずは銀シャリへの口撃から。「なんで(東京へ)行ったんや?おまえら大した事ないで、失敗したと思ってるやろ?」と開始早々からのりおのハードパンチが炸裂します。
「大成功ですよ!」と抵抗する2人ですが、「1年経ってんのに、前と仕事いっしょやん!」と聞く耳を持ってもらえません。ここでのりおが「オマエら好きやねん、大阪タイプや」と優しい言葉をかけますが、すかさず「おまえらは鈴鹿を越えたらアカン」と叫び、関西ローカルが似合うと決めつけ。「師匠も東京に行ってたじゃないですか」という抗議の声には「オハーがあったから!」とうそぶきます。
続いては矢野・兵動へ矛先が。のりおは「矢野、兵動の写真貼ってダーツとか投げてない?」といきなりのツッコミ。コンビの格差についての話になりますが、矢野の「兵動が売れてるから漫才ができる」という姿勢を「おまえ、ものすごいがんばってる」とよしおが絶賛します。しかし、すかさず兵動が「そう言うてるわりには(矢野は)楽屋で態度がでかい」と暴露。兵動より先に弁当食べるとバラされた矢野は「味見や!」と言い訳します。
再び話は銀シャリへ。鰻は上方漫才を広げたいとアピールし、さらに大阪人の心を捨ててないと熱弁しますが、「捨ててくれてもいいよ」とのりおに冷たくあしらわれます。それからも鰻のゆるい考え方、銀シャリのスーツがボロボロな件、矢野の筋トレなど、テーマがころころとチェンジ。のりおが一番もらったギャラの話から、よしおの「オマエ泣かすぞ!」というレアなセリフまで、大いに盛り上がり、トークコーナーが終了しました。最後は本日の出演者が再びステージへ。大きな拍手に包まれて、全国ツアーの初日は終了しました。
ステージ後の囲み取材でも「もっと毒づいてもよかったかな」とのりおの勢いは止まらず。よしおも「まあ手探りなとこがあったんでね」と冷静に振り返りつつ「遠慮なしにやっていきたいと思います」と話しました。のりおはさらに「まだ5ヶ所残ってますが、もう二度とさせるかっていうくらいの内容にします」と宣言。よしおも「爪痕残したい!」とベテランらしからぬ貪欲さを見せるなど、二人の息はぴったり。
今日のライブについて兵動は、二人がトークコーナーを回すというのがまず新鮮と感想を述べますが、すぐに「銀シャリのギャラが上がっていることがわかったのでブルーになった」と本音をポロリ。銀シャリの二人が「(ギャラが上がっているんじゃなく、仕事の)量です!」と否定するひと幕も。さらに矢野が兵動の建てた家を車で見に行っていたというエピソードから意外に高い矢野の賃貸マンションの家賃についてもトークが弾みます。
銀シャリについてはのりおが「東京の顔してない」と再びバッサリ。ステージ以上の盛り上がりを見せるトークに橋本は「デンジャラスで色気があって何をするかわらかないというのを、ぜひ生で見ていただきたい」とこのツアーをアピール。のりおはこれからの公演について「まともなヤツは入れません!正統派漫才っていうやつおるでしょ、大嫌いです!」と再び毒づき、よしおも「暴れていきたいと思います」と相槌。今回以降、東京、徳島、名古屋、福岡、広島での開催が決定しているこのツアー。ますます笑いと毒舌に磨きがかかる、のりおよしおの活躍をぜひ会場でご覧下さい!
■公演情報
西川のりお・上方よしおが全国ツアー『のりおよしお主義〜漫才師の主張〜』
【東京公演】
日時:2018年2月14日(水)
会場:ルミネtheよしもと
【徳島公演】
日時:2018年3月24日(土)
会場:阿波市アエルワホール
【名古屋公演】
日時:2018年4月22日(日)
会場:名古屋市芸術創造センター
【福岡公演】
日時:2018年4月30日(月・祝)
会場:ももちパレス
【広島公演】
日時:2018年5月6日(日)
会場:アステールプラザ 中ホール
問い合わせ:0570-550-100(チケットよしもと予約問い合わせダイヤル)
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