作曲家デビュー50周年! 中村泰士プロデュースのトロット歌手が初ライブ&今春デビュー!!
二度のレコード大賞受賞など輝かしい経歴を持つ中村泰士。作曲家としてデビュー50周年を迎える今年、韓国人トロット歌手、チョ・ジョンミンのプロデュース&デビューという新たなプロジェクトをスタートさせます。1月26日(金)には、大阪梅田am HALLで行なわれる日本初ライブに合わせ、お披露目会見も開かれました。
会見前にはまず公開リハーサルとしてチョ・ジョンミンがデビュー曲となる2曲を披露しました。ステージに登場し「はじめまして、私は韓国の歌手、チョ・ジョンミンです、どうぞよろしくお願いいたします」と自己紹介。1曲目の「レディースハウス♡心へ」は、アップテンポでビートの効いたナンバーです。続いての「あっぱ」は、自身がキーボードを演奏しながら歌うスローバラードで、大きな愛を歌った歌詞が印象的。歌の後には作詞作曲を担当した中村泰士も登場し、会見がスタートしました。
まずは中村が「4月18日(水)に「あっぱ」という曲でデビューします」とチョ・ジョンミンを紹介。チョ・ジョンミンはまだ日本語がうまくないとのことで韓国語を使って「運命的な曲をもらいました。よろしくお願いいたします」と挨拶しました。中村はデビュー曲「あっぱ」について、韓国のトロットは日本の歌謡曲とイコールであること、大衆音楽を結ぶことで日韓が上手くいけばいいなと思っていた矢先に彼女と出会ったことなどを語りました。そして在日一世が大変な苦労をして築き上げたものをなんとか唄にできないかということで、一世=お父さん=あっぱという唄を作ったと説明。さらに最初のレッスンで彼女が泣き出したという裏話も披露。数年前に亡くした父親のことを思い出していたとのことで、中村の作った意図とは少し違ったものの「心はいっしょ、いい歌が出来上がったと思います」と胸を張りました。
そして歌手としてのチョ・ジョンミンについては「歌が素直でどんな色にも染めやすい声をしている。作曲家としてはいい素材、ありがたい素材に巡り会えた」と絶賛。プロデュースの話しがあったときも、ぜひさせてくださいと返事をしたそうですが、もうひとつの理由として「めっちゃべっぴんさんやから」と付け加え、取材陣を笑わせていました。記者からの50年続けるパワーの秘訣は?という質問には「僕はいいアーティストに巡り合う、そのチャンスがあれば歌はいつでもできる。だからまだまだ大丈夫!」と力強く語っていました。
チョ・ジョンミン自身は日本語の歌を歌うのは初めてとのこと。デビュー曲について「(中村)先生が自分の声を聞いてから曲を作ってくれた」とうれしそうに語ったほか、現在日本語を勉強中で「早くしゃべれるようになりたい」と意欲を見せていました。そして、日本で活動するのが夢だったこと、その夢を現実にすることができてうれしいけど、まだ信じられないと語り、これからの目標については「新人賞を取りたい」と笑顔でアピールしていました。最後にはフォトセッションも行われ、お披露目会見は終了しました。
そして日本初ライブがスタート。まずスクリーンにこれまでの彼女のライブ映像が映し出されたあと、一曲目はピアノの弾き語りから始まったカバー曲「恋人よ」。超満員の会場も、このじっくりと聴かせるナンバーで彼女の世界に引き込まれていきます。
歌い終わると日本語で「こんばんは、みなさんとお会いすることができて本当にうれしいです。私は韓国の歌手、チョ・ジョンミンです。夢の第一歩を大阪から踏み出します」と挨拶。CDが発売されることについて話すと、会場から大きな拍手が起こります、男性MCからの大阪の印象はという質問には「おいしいものがいっぱいあるし、街の風景もきれい」とベタ褒め。さらに「人のイメージが韓国に似ているのですごくうれしかった」と答えます。そして今日のステージについては、ドキドキしていると話しますが、会場からの応援で勇気をもらえたと笑顔を見せると、再び大きな拍手が起こりました。
そこから「Super Man Swing〜Sallang」のメドレーから洋楽のスタンダード「Thank you for the music」を熱唱。そのあとレコーディング風景やデビュー曲「あっぱ」を初めて歌ったときの気持ちを語るシーン、中村泰士のインタビューなどがVTRで流され、静かなピアノのイントロから「あっぱ」へと続きます。歌い終わったあと、チョ・ジョンミンが会場にいた中村の名前をコール。スタンディングで応える中村に大きな拍手が起こっていました。
ここでゲストとして、MC dufoが登場。ボイスパーカッションの達人とのことで、一人で出しているとは思えない様々な音を、変幻自在のリズムにのせて放っていきます。そのテクニックに会場も手拍子でレスポンス。ライブを大いに盛り上げてくれました。さらにチョ・ジョンミンのピアノ&ボーカルとのコラボを披露。観客とのコール&レスポンスもバッチリと決まり、ステージと会場がひとつになっていました。
2人から会場へプレゼントが配られたあとは、昔のポップソングと紹介された「Perhaps Perhaps Perhaps」。ミディアムテンポのアダルトなナンバーで、これまでとはまた違った妖艶なムードで聞かせます。そして「これからの日本と韓国での活動を応援してください」と会場に呼びかけた後はラストナンバーの「L.O.V.E」を熱唱。ステージから降りますが、すかさずアンコールの声が飛び交います。
アンコールに選ばれたのは、中村が作ったもうひとつの曲「レディースハウス♡心へ」。サビの部分のコール&レスポンスを会場と練習したあと、ノリのいいナンバーがスタート。大いに盛り上がったライブは終了しました。
【中村泰士】【チョ・ジョンミン】