フルポン・村上、東京2020大会パラリンピック正式種目「ボッチャ」で才能発揮!パラリンピックスポーツ普及啓発イベント
1月20日(土)、東京・セレオ八王子にて、八王子市主催の『パラリンピックスポーツ普及啓発イベント』が開催され、パラ陸上やり投げ・山崎晃裕選手、車いすバスケットボール・齋藤祐介選手、ココリコ・遠藤章造、なかやまきんに君、フルーツポンチが出演しました。
東京2020大会に向けて、キャンプ地の誘致などを行っている八王子市。パラリンピックへの理解をより深めることを目的として行われた同イベントでは、1月17日(水)から19日(金)までパラリンピックスポーツの競技説明や写真展を開催。最終日となった20日はトークショーとボッチャの体験会を行い、ショッピングに来ていたお客様にパラスポーツの楽しさや魅力を伝えました。
「八王子は第2の故郷と言ってもいいくらい」と豪語するのは、遠藤。昨年、ライザップで体づくりに励んでいた際、お世話になっていたトレーナーが高尾出身だったそうで、「その人が八王子のライザップに異動になったから、僕もこっちまで通ってトレーニング......したいなと思ってました」と薄めのエピソードを。きんに君とフルーツポンチの2人が「八王子のエピソードじゃなくて、なんなら高尾のエピソードじゃないっすか!」とツッコむと、観客からは笑みがこぼれました。
吉本興業が2011年から行っている「あなたの街に住みますプロジェクト」の一環として、さまざまなジャンルのアスリートが地元やお世話になった地域へスポーツの楽しさを伝えるためにスタートさせたプロジェクト「ふるさとアスリート制度(FA)」に参加している齋藤選手。事故に遭って膝を故障し、元々プレイしていたバスケットボールができなくなったとき、現在の奥様からの薦めで参加した車いすバスケに魅了され、自身でもプレーするようになったそうです。
「漫画の『リアル』などで知ってはいましたけど、実際に車いすバスケを観る前は地味なスポーツなのかなと思っていましたし、バスケをやっていたからこそ通用するだろうという軽い気持ちがあった。けど、普通のバスケとは全く違っていた」と話す齋藤選手。実際、イベントで体験した芸人たちが「結構、大変やった」(遠藤)「小中とバスケをやってたんですけど、本当に全然違う。めちゃくちゃキツかった」(きんに君)と口々に感想を話すと、齋藤選手は「接触も多くて迫力がありますし、タイヤの摩擦で焦げた匂いがしたりするんですよね」と続けます。
ダブルドリブルがないことや障害の程度によってクラス分けされるなどの違いはあれど、通常のバスケットボールとルールがほとんど変わらない車いすバスケットボール。イベント中盤には、競技時に使用している車いすの説明も行います。
「そもそも、普通の車いすとは機能性が違うんです。ブレーキもついてないので、スピードを抑えるときは手で止めますし」と説明する齋藤選手に、「あ、ブレーキないんや。確かにタイヤも細いですよね。でも、手で止めるってすごい!」と驚く遠藤。「体験させてもらったとき、ボールのないところでの選手の動きが重要になるんだなとわかった」と話した村上は、齋藤選手の「重い障害の選手は腹筋が弱いので、シュートを打つ動きをするのが難しいんです。だから、僕みたいな軽い障害の選手をゴールの近くに入れるために相手をブロックしてくれるんです」という説明に、「みなさんのような細やかな小回りができなかった」と話しました。
日本一を決める陸上の全国大会で、2016年、2017年と2年連続で優勝している山崎選手。世界パラ陸上で3位になったという実力者で、「確実に金メダルを目指せる存在になったと思います。パラ陸上に"ザキヤマ"がいるんだぞと、皆さんに知ってもらいたい」と堂々とアピールします。
元々、高校まで硬式野球をやっていたという山崎選手は大学進学後、身体障害者野球を始めたのち、やり投げに出会ったそう。「WBCって障がい者野球にもあるんですよ。その世界大会に出場して、準優勝したんです」と話すと、芸人たちから「すごい!」との声が挙がります。
所定の位置からやりをできるだけ遠くに飛ばすというのがやり投げの一般的なルールですが、「パラでのやり投げは、障害によってカテゴリーが分かれています。僕は上肢欠損機能障害のクラスで戦っていて、現在は世界ランク3位」と説明する山崎選手。「1位はインドの選手で60メートル。僕の自己ベストは56メートルくらいなので、カレーを食べて5~6メートル伸ばしたいなと思ってます」と冗談を挟みながら意気込みました。
「(東京2020大会まで)あと2年と迫っています。こういうイベントを通して、パラスポーツを知っていただければ。みなさんの応援は必ず力になりますので、ぜひ大会へ足を運んでください。僕も普及活動を頑張ります」と力強く語った齋藤選手。山崎選手も「自国開催という、人生でいちばんたくさんの人に注目してもらえる大会。確実に金メダルを獲れる選手になりますので、やり投げのザキヤマの応援をよろしくお願いします!」と高らかに呼びかけました。
その後、全員でボッチャ体験会にも参加。日本ボッチャ協会・関直美さん指導のもと、参加者はフルポン&齋藤選手チーム、きんに君&山崎選手チームに分かれて対戦しました。
ボッチャはリオデジャネイロパラリンピックで日本代表が銀メダルを獲得し、東京2020大会のパラリンピック正式種目となっている競技。白いジャックルボール1つを的として、2つのチームが赤と青それぞれ6つのボールを使って的にどれだけ近づけられるかを競うというスポーツで、4戦のトータルで勝敗が決定します。
まずは、テストとしてフルーツポンチが対戦。野球経験者ながら的にボールを近づけられず、四苦八苦する亘に対して、ぎこちなさはあるものの的の近くへ難なくボールを落とすことができる村上。関さんから「うまいですねぇ! 運動神経悪い芸人ではないです」と絶賛されると、「ボッチャ芸人になれますかね!」と笑顔を見せます。
その後、参加者とともに体験することに。
的に近づけるのはやはり難しいようで、アウトを連発する参加者に関さんが投げ方を伝授。手のひらを見せながら投げる人が多かったのですが、「手のひらを(見せずに)裏返して投げると、白いボールに近づけられます。あと、白いボールの手前にバウンドさせることを意識して投げてもいいですね」と実践しつつ、アドバイスします。
齋藤選手がぴたりと的へボールを寄せて一時は赤チームが優勢となりましたが、山崎選手が的へボールを当てて赤いボールから離し、自身の投げた青いボールへと近づけます。「齋藤選手も山崎選手もやっぱりうまい! さすがアスリート!」とうなる遠藤。最後は、ボッチャの才能を開花させた村上が連続で近距離へボールを運び、2戦連続で赤チームが勝利となりました。
全員に絶賛された村上は「楽しい! ずっとやっていたい!」と上機嫌。「お子さまからお年寄りまで誰もが楽しめるのが、ポッチャのいいところなんですよ」と話す関さんに、遠藤は「家族みんなで楽しめていいですよね」と同調します。
実際に体験して「ただ近くに投げればいいというわけではないですし、非常に頭を使うスポーツですね」と感想を語った齋藤選手は「今後、もっと広めていきたいです」とコメント。山崎選手も「カーリングに似てるところはあるかなと。みんなで楽しめるので、いろんなところで広めたい」と話しました。
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