認知症予防に「笑い」を取り入れたコラボイベントを枚方市で開催!
大阪市精神医療センター・枚方市と吉本興業が連携して行っているのが、大阪らしい「笑い」を取り入れた認知症予防プログラム。昨年9月から実施されていますが、10回目を迎える2月22日(木)は、よしもとが作るおもしろいスポーツ「よしすぽ」プロジェクトとのコラボプログラム第二弾を開催。大阪精神医療センター体育館にて60歳以上の枚方市民の方々が参加して、行われました。
最初は脳機能トレーニングから。まず「文字・色・アクション」として、あか:両手を頭、あお:胸の前で一回拍手、きいろ:両手を腰、緑:両手でヒザを一回たたく、という「色」と対応する「動き」を覚えて実際のアクションにチャレンジします。先生の発する言葉に反応し、そのあとはスクリーンに映し出される文字に反応して動きました。2つめは「文字の色」に対応した動き。赤い文字で書かれた「あお」という言葉が出たら、赤のアクションを行います。「文字の意味」に引っ張られそうになりますが、参加した皆さんは一生懸命つられないように、トレーニングを行っていました。
3つめは「た」ぬき言葉。ある質問の文章から「た」の文字を抜いて、その問いに応えるというもの。先生がゆっくりと「きたのたうたはたなたんたよたうたび?」と質問を読み上げると、全員が頭の中で「た」の文字を抜いて、意味を考えました。続いては「重ね文字」。画面に映し出された重なった文字を見て、何を書いているのかを考え、解答していました。
最後はイスから立ち上がって行う「みかんはどこ?」。スタッフが移動させる紙袋をしっかりと目で追って、一番たくさんのみかんが入っている紙袋を当てるというこのゲーム。参加した皆さんは一生懸命チャレンジしていました。
5分間休憩とストレッチのあとは、いよいよ「よしすぽ」の時間です。まずはMCのspan!、大阪府広報担当副知事・もずやんが登場。「とにかく笑顔で帰っていただけたら」とspan!が話したあと、最初に準備運動として枚方体操が行われました。
続いて早速プログラムが始まります。ひとつめは紙ヒコーキをボールに見たて、何投でカップイン(ゴール)できるかを競う「ペーパーゴルフ」。まずはまことがお手本になって、全員が自分の手で紙飛行機を作成します。手を使って折り紙をすることも認知症予防に役立つと水本。なかにはオリジナルで作り出す参加者もいるなど、プログラム前から会場は盛り上がります。
できあがったら2チームに分かれ、プログラムが始まります。まことの「よーいスタート!」の声で、横一線に並んだ参加者が一斉に飛行機を投げます。「せーの!」「よいしょ!」の掛け声で飛行機を投げる参加者たち。うまく飛ばせる人、曲がってしまう人、いろいろな人がいますが、全員一生懸命飛行機を投げ合いました。結果は三打でゴールした方が優勝、全員から拍手を浴びていました。
次のプログラムはチームに分かれて行う「ヒトゾン」。目隠しをしたゾンビ役の参加者を案内役の1人が指示を出してうまく誘導、リレーで競うというものです。まずはspan!が見本を。まことが指示、水本がゾンビになりますが、まことの指示で水本が会場から出ていきそうになると、参加者から笑いが起こります。プログラムが始まると手を叩いたり、声を出したり、案内役の参加者は懸命にゾンビ役を誘導。その指示にしたがうゾンビ役の人たちもがんばって歩き回り、全員が夢中になってプログラムを行いました。最後は記念撮影をして、今回のイベントは終了です。大阪市精神医療センター・枚方市と吉本興業が行う「笑い」を取り入れた認知症予防プログラムのコラボ事業。これからのイベントも目が離せません。
【span!】