人気急上昇中の祇園、結成10周年という節目の年に大宮で1日中公演!『GIONデー』リポート
ナルシシストキャラでボケ担当の木崎太郎が繰り出すボケに、相方の櫻井健一朗が冷静なツッコミを入れるスタイルで人気急上昇中のお笑いコンビ、祇園。2008年の結成から今年で10年目という節目の年を迎え、ますますパワーアップを果たしています。関西では毎月単独ライブとトークライブを開催するなど、人気急上昇中の祇園ですが、2月24日(土)には祇園に関するあらゆるイベントを大宮に集結させた『GIONデー』を大宮ラクーンよしもと劇場で実施。1日に4公演を行った『GIONデー』では、漫才・コントはもちろんのこと、ゲームコーナーやトークなどでお客さまを楽しませました。ニュースセンターでは、24日(土)3回目の公演『GIONソロ in 大宮』の様子を中心に、この日の『GIONデー』の様子をリポートします。
会場の熱気が最高潮に高まる中、セグウェイに乗って登場した木﨑。会場には拍手と笑い声が響き渡りましたが、「(セグウェイネタは)先ほどの公演でもやったんで。皆さん見慣れている感じですね」と語る木﨑に会場は大笑い。
そんな流れから、櫻井もそのセグウェイに乗ることになりましたが、うまく乗りこなせずに、なぜだかクルクルとまわったりしてしまう始末。そんな櫻井の姿にお客さまも思わずクスクス。そしてその後、「祇園ソロスタートです!」というかけ声と共に、いよいよライブのスタートです!
オープニング映像は、祇園の二人の写真を次々とコラージュしたものを、軽快な音楽に合わせてスクリーンに投影。「写真が比較的若いですね。今のを見たら、あれ、おっさんやんと思うよね」という木﨑のコメントに会場は大笑い。そして「だいぶ老けちゃいましたけど、でも木﨑は木﨑のまま」とナルシシストぎみにたたみかけると会場からは歓声が。そんなお客さまに向けて、木﨑が投げキッスを飛ばしますが、「なんでなんでしょうね。こういう時ってだいたいいつも男性と目が合っちゃうんですよ」と続け、「それはあなたのさじ加減です」とツッコむ櫻井。そんな二人の様子に会場は大いに沸きました。
そんな流れから「木﨑には夢がありましてね」と切り出した木﨑に、「どんな夢?」と尋ねる櫻井。すかさず「やっぱり冠番組を持ちたい」と返した木﨑。すると櫻井も「芸人さんなら全員そう思っているんじゃないの? でもうれしいわ。そんな風に夢を持ってくれているなんて」としみじみ。そこで二人で冠番組の練習を始めることになりました。そしてお客さまの前にピシッと立った木﨑が「さあ、始まりました! KIZA'Sキッチン」とタイトルをぶちまけると、「それはMOCOがやってるねん」とツッコみ。「そりゃ影響みたいなのは受けているよ」と言い訳する木﨑に「受けまくりやん」とあきれた様子の櫻井。「コサージュ(オマージュ)やアンパイア(インスパイア)は受けていますけど、中身はオリジナルですから」とボケを交えて説得を試みる木﨑に、櫻井も「独自の料理番組を考えているの?」と取りあえず受け流しました。そこで木﨑は肉じゃがの作り方を説明しますが、当然ながら一筋縄ではいかない、木﨑のボケの数々が次々とたたみかけられ、お客さまも大笑いでした。
そして次のネタに入ろうとした祇園の二人でしたが、なぜか涙ぐむ木﨑。「木﨑、考えている事があって...」と深刻な表情の相方に、櫻井も「どうしたの?」と心配そうな様子です。すると木﨑が「櫻井が死ぬことを考えていて。もうそろそろかなと思って」と告白。「大丈夫やって」と相方を安心させようとする櫻井でしたが、木﨑は「もし櫻井が逝ってしまったとしても、僕はお葬式の喪主をきちんとやりたいんです。ちゃんと送ってあげたいなと思って。だから練習をさせてください」と懇願。木﨑がそこまで望むのなら...とばかりに、二人が本来やろうとしていたネタはいったん保留にして、木﨑が望むお葬式の予行演習をすることになりました。お待たせすることになるお客さまには「その後に漫才はしっかりとしますんで。やっぱりモヤモヤしたままじゃできないから。ごめんなさい、待っておいてください」(櫻井)、「自分のことしててください。お手洗いに行ってもいいですし。すみません」(木﨑)と謝罪し、練習を開始します。
そしてコホンと咳(せき)払いをし、しばしの沈黙の後に「さ、始まりました! お葬式です。今日、より泣いた方には金一封を差し上げたいと思います!」とハイテンションな司会者風に喪主を務めた木﨑に、ビックリした様子の櫻井。「芸人さんのお葬式やから、楽しませようとしてくれているんだろうけど、でもうちの親もいるし、地元の友だちも来ているから。みんながみんなそうじゃないから」とたしなめる櫻井に、「そうやな、葬式やもんな」としみじみ返答する木﨑でしたが、結局ハイテンションになってしまう木﨑。そんなやりとりが爆笑のネタとなりました。
そして続くネタは学校の教室が舞台。「女子が電車で痴漢されたとしても、助けてくださいと言えばいいし、最悪、その場を離れることくらいできると思う」と語る木﨑に、櫻井が「聞いた話だけど、一回やられたら、動けないどころか、声も出せないんだって。女子は」と返答。「いや、絶対に言えると思うけどな~。助けてくださいくらいは絶対に言えると思うけどな~」と軽口をたたく木﨑のお尻をおもむろにさわり始める櫻井。木﨑の心の声は「まったく動けない。何、この状況? どういうこと? よし、大声を出して助けを呼ぼう。俺がさっき言ってたことやん。せーの......。声が出ない! 取りあえず女子のみんな、あれごめん!」。その後も、なぜかお尻を触る櫻井、それによって言葉と動きを封じ込められる木﨑という爆笑シチュエーションにお客さまも大喜びです。
そしてその後も、告白をしようとする女の子が書いたラブレターの字が汚くて...というコント。女性が30歳を迎えた誕生日に高級レストランでお祝いの食事をしていたカップルだったが、まったくプロポーズをしようとしない彼氏に、イライラを募らせて...というコント。「バスケットボールのルールはだいたい詳しい」と語る木﨑が、櫻井の質問にとんちんかんな返事を返す...というコントなど、次々と披露される漫才、コントに会場は大いに沸きました。
そしていよいよこの『GIONソロ in 大宮』公演も終盤。「この大宮の劇場はやりやすいですね。いい劇場さんだなと思いました。NSCの時から言ってたもんな」とごますりポーズで会場を笑わせた櫻井に続き、木﨑も「僕らには夢があって。いつか大宮ラクーンよしもと劇場でやりたいと思っていたということ」とぶちまけ。「(劇場がオープンする前となる)2005年から言ってたもんな。ここでやりたいなって。」という櫻井。冗談交じりに「うれしいわ。夢がかなって。大宮ラクーンよしもと劇場大好き!」と語る二人でしたが、その表情は非常に充実したものがありました。
この日の大宮ラクーンよしもと劇場は、祇園の2人が大活躍。先述した『GIONソロ in 大宮』のほかにも、数々のコーナーで会場のお客さまを笑わせ続けました。最初に開催された「大宮de祇園 vol.1」では、チーモンチョーチュウの2人を迎えて、漫才とコーナーを行う予定...でしたが、思わぬハプニングが。なんと祇園の呼び込みで現れたのは、チーモンチョーチュウの2人ではなく、白井のみ。なんと菊池は本公演に遅れてしまったというのです。そこで急きょ構成を変更し、祇園が漫才2本を披露した後に、祇園と白井の3人で即興漫才を披露することに。結果としてこの日にしか見られない漫才を見ることができ、お客さまも大喜びです。そして、白井考案のミニゲームを行いながらも、終演時刻が過ぎてしまうこと約30分。ようやく菊池が到着し、お客さまへ謝罪するところから写真撮影コーナーが始まりました。そして終演後、菊池はせめてもの気持ちと、次のイベントの前説を買って出て、「GIONデー」を盛り上げました。
続く2つ目の公演は「大宮de祇園 vol.2」。ゲストには、ニュークレープ(浅井企画)の3人が登場。なんと祇園とニュークレープは、大阪NSC28期出身の同期。前トリオ・ポラロイドマガジン時代にも、単独ライブのゲストに呼んでいたほど、昔からの付き合いなのです。お互いに漫才を披露しつつ、「大宮deゲームバトル!」と題したゲームコーナーでは、乳首洗濯バサミ手押し相撲・熱湯ゴルフボール出し・はんなりチャンバラバトルの3本対決を実施。同期ならではの仲の良さが伺えました。
そして4つ目の公演は「GIONトーク in 大宮」。こちらは祇園のみのトークライブとなり、大阪では毎月開催中のイベントとなります。イベントの模様は、2018年1月から<祇園をより多くの人に知ってもらいたい>と開設された配信アプリFRESH! by CyberAgent「GIONチャンネル」にて後日配信されますので、お楽しみにしてください。
そしてすべての公演が終了。エンディングでは、4月に開催される祇園10周年単独ライブを告知しました。結成10周年を迎え、人気、実力ともに急成長、さらなるパワーアップを果たしている祇園。今年のさらなる飛躍にも期待してください!
祇園10周年単独ライブ「ぎおんまつり~Thanksgiving10~」
<公演詳細>
大阪:
4/14(土)19:45開場20:00開演
よしもと漫才劇場
前売2000円 当日2300円
先行受付2/25(日)~
一般発売3/1(木)~
東京:
4/29(日)15:45開場16:00開演
ヨシモト∞ホール
前売2000円 当日2300円
先行受付3/4(日)~
一般発売3/8(木)~