NSC大阪校40期生の集大成『NSC大ライブOSAKA 2018』でポップマンが優勝!
2月26日(月)、大阪国際交流センター大ホールにて『NSC大ライブOSAKA 2018』が開催され、NSC大阪40期生の97組約200名がネタを披露。トーナメント形式で熱戦が繰り広げられ、「ポップマン」が頂点に輝きました!
1982年の開校以来、ダウンタウンやナインティナインをはじめ、数多くのスターを輩出してきたNSC(ニュー・スター・クリエイション)吉本総合芸能学院。『NSC大ライブ OSAKA』では、NSC大阪40期生が日頃のNSCで学習した成果を1本のネタに込め、トーナメント戦を繰り広げるライブです。
13:30から行われていた予選で、観客投票により見事に勝ち上がった8組がたむらけんじ、福本愛菜がMCを務める決戦に進出。決戦へは、ロールキャベツ団地、はるか、電撃七号線、ねこ屋敷、三好ユウダチ、アングリーメン、ポップマン、ジャービズの8組が進出しました。決勝戦はトーナメント形式で、1回戦、2回戦はネタ時間2分、最終決戦がネタ時間3分。審査は放送作家の本多正識さん、大工富明さん、大池晶さん、メッセンジャー・あいはら、ザ・プラン9のお〜い!久馬というNSCの講師を務める面々がネタ直後に判定し、多数決で勝者を決定します。漫才、ピン芸、歌ネタなど、個性あふれる面々が白熱したネタバトルを繰り広げました。
最終決戦まで勝ち進んだのが、ポップマン、ロールキャベツ団地。2組ともテンポのいい漫才で会場を沸かせたこともあり、「タイプ的には似ているからどういう戦いになるか楽しみ」と審査員の本多さん。お〜い!久馬も「非常にレベルが高いですね」と感心していました。そしていよいよ決勝戦。先行のロールキャベツ団地はヒーローをテーマにしたハイテンションな漫才を。後攻のポップマンは動物がしゃべれる世界をモチーフに軽快な漫才を繰り広げ、ポップマンに軍配が上がりました。
審査員の本多さんは「どちらもよかった。いい勝負でした」と未来のお笑い界を担うであろう2組にエールを。大工さんは「今年は本当に迷いました」とし、「テンポもよく、2組とも最後までお客さんを離さないいい漫才でした」と感想を。大池さんは「ロールキャベツ団地もよかったですが、少し急ぎすぎたのかな」と、勝負の分かれ目を明かしました。メッセンジャー・あいはらは「ロールキャベツ団地はNSC時代の黒田に似てる」と、ハイテンションなロールキャベツ団地とかつての黒田が似ていると語り、「黒田も昔はあんな感じやった」と何かを思い出したようでした。お〜い!久馬は「今日の出来では、たまたまポップマンが勝っただけ。おもしろかったです」と、ポップマンを称えつつ、僅差で敗退したロールキャベツ団地をはじめ、NSC大阪40期生全体にエールを送りました。
決勝戦後の会見は、ポップマンとMCのたむらけんじが出席しました。
ポップマンは、ボケの加藤聖也とツッコミの西本尚貴からなるコンビ。加藤は「優勝できるかわからず不安で、あと出番が最後というのがプレッシャーでしたが、いまはうれしいです」と笑顔。西本は「もちろんうれしいですが、ネタはほとんど加藤が書いてくれているので、それでたくさんの笑いが取れて、加藤と、今日の衣装を選んでくれた加藤のお母さんに感謝したいと思います」と相方と、ドット柄のポップな衣装をプレゼントしてくれた加藤のお母様に感謝の言葉を。
そんなふたりを見守るたむらけんじは、「漫才がうまいですね。僕らの時は、あれだけできるのは中川家ぐらいしかいなかったのが、今は中川家がゴロゴロいるような感じがしました。その中で勝ち抜いたポップマンはかなりの実力を持ってるんじゃないかなと思いました」と語り、これを受けてポップマンは「ありがとうございます!」と恐縮。また、ポップマンの魅力を「(審査員の)大工先生もおっしゃっていましたが、やはり漫才はテンポじゃないですか。少しでも詰まってしまうと観ている側が不安になるんですが、それが全くなかった。あと、ボケは持ってるものですが、ツッコミはセンス。うまい、下手があると思うんですけど、彼(西本)はうまいので、あとはどんどんボケの精度を上げていけばいいのでは」と今後に期待を込めて語りました。
ふたりがコンビを組んだいきさつを明かす一幕も。NSCで、「相方探しの会」が行われた際、加藤が30秒の自己紹介で、『ハイスクールマンザイ2014』に出場し、準決勝まで勝ち進んだことをアピール。これを聞いた西本が、加藤に声をかけて結成に至ったといいます。加藤は他にも高校時代に「クエストカップ全国大会」というプレゼンの全国大会で優勝した経験もあるそうで、「それまで人前でしゃべるのが苦手だったんですが、クエストカップを通して人前で話すのが得意になりました」と漫才師を志したきっかけも明かしました。
一方、西本は香川大学教育学部卒業。小・中・高校の教員免許を取得し、教師になろうと採用試験に向けて勉強していたところ、「先生はもちろんすばらしい仕事なんですが、自分がこれから40年間先生をするのかと想像するとピンと来なかった」とNSC入学を決意。実は加藤も幼稚園教諭2級、保育士、認定ベビーシッターの資格を取得しているそうで、たむらから「お前らで学校できるやん! ポップマン学園やん」と言われると「お子さんを預けていただいたらすくすくと育てて大人にしてお返しします」と語り、記者陣を沸かせていました。また、ふたりとも、『M-1グランプリ』に憧れて漫才師の世界に飛び込んだといい、「M-1グランプリに出場した方、優勝した漫才師さんすべてが憧れです」とも。
この日の決勝戦では、ネタ終了後の舞台袖で思わずガッツポーズが出たという加藤。いつも「感情が表に出るタイプ」だそうで、この日も「ウケたな! っていうのがすごい出てしまいました」と照れ笑い。
また、加藤がネタを書いていることから「賞金をもらうようなことがあっても『半々にしてや』と言うときや」と西本に進言。ほかにも「期待すると、してくれなかった時に腹立つから期待したらあかん。コンビは夫婦と一緒」など、アドバイス。たむらの言葉を受けて、ポップマンのふたりは「はい!」と元気に返事をしていました。
優勝したポップマンには、ご褒美として、今田耕司、東野幸治、フットボールアワーが出演中のバラエティ番組『本能Z』(CBC/中部日本放送)の出演権が与えられます(放送日未定)。お笑い界に飛び出すポップマンの今後の活躍にご期待くださいね!
【たむらけんじ】【福本愛菜】【メッセンジャー・あいはら】【お〜い!久馬】