優勝はプリマ旦那・野村!霜降り明星、ゆりやんレトリィバァらが激戦を繰り広げた「MMGP〜マンゲキものまねグランプリ〜」
2月26日(月)、よしもと漫才劇場にて、「MMGP〜マンゲキものまねグランプリ〜」が開催されました。同劇場選りすぐりのモノマネ芸人たちが一堂に会し、頂点を目指す1時間のガチンコバトル! さまざまなジャンルのモノマネは傑作あり珍作ありで、観客を大いに楽しませました。
MCを担当するプリマ旦那・河野からイベント趣旨の説明があった後、この日の出演者12人が呼び込まれます。登場の瞬間から既にモノマネを開始している者もおり、爆ノ介は松重豊さんの顔マネを。
河野から「モノマネのイメージがない」と言われた清友も、いまこの瞬間「RAGEBLUEで服を買ってる大学生」のモノマネをしていると胸を張ります。
クロスバー直撃・渡邊は「ペンでカニを描く男、いや千の顔を持つ男です」と自信たっぷりに自称し、メンバーを脱力させました。
さらに、霜降り明星・粗品によるペンギンズ・アニキさんのモノマネも飛び出し、スタート前から早くもヒートアップ!
ここから12人をふたつのブロックに分け、モノマネ対決がスタート。指定されたジャンルに合わせ、出場者たちは挙手制で自身のモノマネを披露していきます。それをAブロックはBブロックのメンバー、BブロックはAブロックのメンバーが判定し、「○」の札が過半数上がればポイント加算。両グループから最高ポイントを獲得した各1名が勝ち上がり、決勝戦が行われます。
まずAブロックの渡邊、ダブルアート・真べぇ、絶対アイシテルズ・らぶおじさん、ゆりやんレトリィバァ、THIS IS パン・THIS IS 岡下、馬と魚が激突。ひとつ目のテーマは「有名人モノマネ」です。
真べぇの「今にも泣き出しそうな『眼鏡市場』CMの西田敏行さん」を皮切りに、岡下がCOWCOW・多田の「帰れ」、馬と魚が「上沼恵美子さんが怒っているときの息づかいと動き」など爆笑モノマネを連発。
らぶおじさんの2本目「悔しさを顔だけでわからせる堺雅人さん」は、なんともいえない表情が笑いを誘います。
風邪のためか声が出にくいゆりやんは、浜崎あゆみさんのモノマネをするもやや不発。しかし「『日曜洋画劇場』の淀川長治さんの解説」では声のハンデをものともせずポイントを稼ぎました。もちろん、モノマネに定評のある馬と魚、岡下は順調に笑いを獲得!
一方、なかなかポイントをもらえなかったのが渡邊。ちょぴり古い『踊る大捜査線』室井慎次(柳葉敏郎さん)のモノマネではBブロックのメンバーから「ひどい!」とさんざんな言われよう。有名人と言えるのか微妙な「ニャンちゅう」のモノマネもいまひとつに終わっていました。
ふたつ目のジャンルは「マニアックモノマネ」。「どこを切り取ってるねん!」と思わずツッコミたくなるような細かいモノマネを競います。らぶおじさんは、得意の映画モノマネから「『ターミネーター2』のT-1000が液体窒素で固まって歩けなくなるシーン」を再現。真べぇも負けじと映画モノマネで、『塔の上のラプンツェル』のお母さんを演じてみせました。馬と魚による『ハリー・ポッター』ハーマイオニーのモノマネも秀逸!
ゆりやんは、50代と80代の女性の歩き方の違いを後ろ姿だけで見事に表現。「ヘンダーソン・中村が帰るとき」と題したモノマネで爆笑をさらったのは岡下。あまりのウケっぷりに、河野は「皆さん、なんで知ってんの!?」と不思議顔でした。
ここでもまた苦戦する渡邊、「マンションの1階のオートロックが閉まる音」で笑わせたのもつかの間、なぜか「○」札が2枚しか上がらず撃沈。「懐かしいジャンケンゲームの子ども」でようやくポイントをゲットできました。
ほかにも、ゆりやん&馬と魚のコンビプレーや、真べぇのIKKOさん、らぶおじさんのマントヒヒ(映画『ライオンキング』より)など力作揃い。岡下が披露した「誰も聞いていないのにしゃべり続ける学天即・奥田」のモノマネには、あまりの完成度にメンバー一同大爆笑でした。
3つ目のジャンル「あなた誰ですか?」では、スペシャルゲストとしておたまじゃくし・中西が登場。中西がツイッターで披露して話題を呼んでいる『今日の一変化』にならい、見た目のみで何かになりきるモノマネで対戦します。もちろん、中西も参戦! ちなみに中西の最初のモノマネは「病院の隣にある調剤薬局で働いてるヤツ」でした。
出てくるなり「大自然です」と自己紹介した真べぇは、大自然・里のモノマネ。ゆりやんは「地元から1回も出たことないFacebookのアイコン車のヤツ」、らぶおじさんは「高速道路で後ろから煽って捕まったヤツ」になりきった後、コラボしてカップルモノマネでも沸かせました。
馬と魚が玉置浩二さんのモノマネで登場したときは、次に控えていた渡邊が「玉置浩二さん好きの警備員」でまさかのネタかぶり!?
さらに、真べぇの肉体を生かした「ホラー映画で一番最初に殺されるデブ」、岡下の「東京から来た兄さん」など、ピンポイントなモノマネが止まりません。集計の結果、Aブロックを勝ち抜いたのはらぶおじさんでした!
Bブロックには、プリマ旦那・野村、セルライトスパ・大須賀、爆ノ介、清友、霜降り明星のふたりが顔を揃えます。中西は、そのままAブロックのメンバーと一緒に審査にまわることに。「厳しめにいかせてもらうよ!」と言い放つ渡邊には、「誰が言うてるねん」と総ツッコミが入ります。
まずは「一般人あるあるモノマネ」から。口火を切った野村は、「キタとミナミにおけるおっさんの歩き方の変化」を細かやに実演。さらに南下した新世界ではスピードにも大きな違いが!? そこからせいや、爆ノ介と"新世界あるある"のオンパレードに...。
清友は「小学生が突然スターになる瞬間」を切り取りました。あるモノを持っていることで一気に成り上がる"あるある"に、客席も納得&爆笑! その後、一瞬でスターの座から滑り落ちてしまう瞬間も合わせて披露しました。
ほかにも大須賀が意外な体勢から繰り出した「ジャンカラ店員のノック」、せいやの「早く消したいがために黒板消しを使わず字を消す先生」など、誰もが見たことのあるシーンが笑いを巻き起こしていきます。
ふたつめの「雰囲気モノマネ」でも、おもしろネタが続々。千原せいじがツッコミながら歩くときの「肩の感じ」をモノマネしたのは爆ノ介。続く野村も、『にけつッ!!』での千原ジュニアの雰囲気モノマネで対抗します。
見た目のみで勝負をかけた大須賀の「四分音符」は残念ながらノーポイント。この後もさまざまなモノマネで"雰囲気"を伝えました。
最後は「○○が絶対に言わないひとこと」。爆ノ介によるパリス・ヒルトンの「ディス・ジャケット・イズ・シマムラ」、粗品によるペンギンズ・アニキさんの「神戸の夜景見たい〜」などなど、1フレーズごとに爆笑の連続。
せいやはタイムリーな冬季五輪ネタを盛り込み、武田鉄矢さんや坂田利夫のモノマネで「そだねー」を連呼していました。大須賀は眼鏡をかけて振分親方に扮したところ、ひとことよりルックスに注目が...。
こちらも熱い戦いとなったBブロック、勝ち残ったのは野村! 決勝はらぶおじさん×野村の対戦で、お題はフリー、ノンジャンルのモノマネで先に3勝した方が優勝となります。映画ネタのらぶおじさん、芸人ネタの野村という、それぞれの個性を打ち出した対決の結果は...?
まずはらぶおじさんが先攻で、ジャッキー・チェン映画の"格闘シーンあるある"をモノマネ。対する野村はメッセンジャー・黒田が「漫才で出てくるときの感じ」を見事にマネて見せ、まずは1勝! 拮抗した勝負に、審査するメンバーからは「ジャッジが難しい!」と苦悩の声が上がります。
この後も野村が勝利して一気にリーチをかけましたが、らぶおじさんもSF映画のスペクタクルな場面を体を張って再現して追い上げます。
勝負を決めたのは、芸人ネタでぶつかった4戦目。野村は「漫才中、電車に乗っているかのような学天即・四条」、
らぶおじさんは「本気で笑ったときの見取り図・盛山」を披露しましたが、らぶおじさんのモノマネには審査員から「?」の嵐。
その結果、11人全員の票を集めた野村が優勝を決めました!
「あっという間やった〜」と充実の表情を浮かべるメンバーたち。エンディングでも、まだまだモノマネは尽きません。最後は岡下が「漫才の出番前の藤崎マーケット・トキ」を披露して大きな拍手を浴び、この日のイベントは幕となりました。
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