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2018年3月 6日 (火)

ほぼ全盲の漫談家・濱田祐太郎が過去最多3795名の頂点に!『R-1ぐらんぷり2018』決勝戦

3月6日(火)、"ひとり芸日本一"を決定する『R-1ぐらんぷり2018』決勝がカンテレ・フジテレビ系で生放送され、過去最多3795名の中からファイナスステージに進出した12名が激突。ファイナリストの中でただ一人漫談で挑んだほぼ全盲の漫談家・濱田祐太郎が、過去最多3795名の頂点に立ち、16代目R-1王者の称号を手にしました。
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決勝戦には、ルシファー吉岡、カニササレアヤコ、おいでやす小田、おぐ、河邑ミク、チョコレートプラネット長田、ゆりやんレトリィバァ、濱田祐太郎、紺野ぶるま、霜降り明星・粗品と、当日行われた「敗者復活ステージ」を勝ち抜いたマツモトクラブ、霜降り明星・せいやの12名が出場し、優勝賞金500万円と、副賞の全国ネット冠番組を目指して激突。12名が3ブロックに分かれて戦うファーストステージでは、Aブロックはおぐ、Bブロックは長田と同票により視聴者投票で勝ったゆりやん、Cブロックは敗者復活枠のマツモトクラブと同票により視聴者投票で勝った濱田が勝利。3人による最終決戦では、おぐ4点、ゆりやん5点、濱田12点と圧倒的な得点で濱田が優勝しました。
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濱田祐太郎は、よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪所属で芸歴は5年目。左目は見えず、右目は明るさを感じられる程度という弱視の漫談家で、大阪の「よしもと漫才劇場」を中心に活動しています。
組終了後に行われた囲み取材では、「最終決戦に残ったおぐさんと、同期のゆりやん、2人ともめちゃくちゃウケてたし、僕はネタの途中で思いっきり噛んだんで、僕だけは優勝はないと思ってたので信じられないですね」と実感が沸かない様子。ネタ中に噛んでしまったことがどうしても引っ掛かるようで、「消化不良な部分があるので、来年、自分の中で完璧だと思えるチャンピオンを目指したい。エントリーナンバー1番で出場させていただきます!」と、早くも来年の『R-1ぐらんぷり』出場を宣言しました。



優勝者・濱田祐太郎コメント
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――優勝しての今の気持ちは?
「最終決戦に残ったおぐさんと、同期のゆりやん、2人ともめちゃくちゃウケてたし、僕はネタの途中で思いっきり噛んだんで、僕だけは優勝はないと思ってたので信じられないですね」

――桂文枝師匠からファーストステージも最終決戦も満票入ってましたが、いかがですか。
「ずっと漫談で、一人でしゃべることでお客さんを笑かしたいと思ってやってきたので、6票いただいたのはありがたいですね」

――両親にはどのように伝ええますか?
「明日、電話してみようかなと思います。"優勝したわ"みたいな感じで」

――障碍者の方もそうでない方も笑って欲しいとおっしゃってましたが、いつごろから目が見えないことをお笑いのネタに?
「芸歴5年ですが、NSCに入る前のアマチュアの時、2012年の『R-1ぐらんぷり』に出た時から見えてないということでのエピソードトークという形で舞台に立ってしゃべらせてもらっているので、お笑いの活動を始めてずっとこれでやってきました」

――今までお笑いやってきてお客さんの反応で一番うれしかったのは?
「舞台でしゃべって、お客さんが笑ってくれてる時が一番うれしいですね。その後の感想はお客さん個人個人が僕に持った感情だと思うので、"面白かったです"とか"感動しました"とか言われたらうれしいですし、"受け入れられへん"とかいう人ももちろんいるでしょうから、もらった感想はそのまま受け入れます」

――本命とされていた同期のゆりやんさんに勝ったことについては?
「NSCの時からゆりやんはずっと優秀なクラスで、僕は優秀じゃない方のクラスでほとんど関わりがなかったんで、全然別格の存在で、売れっ子のタレントさんという感じで。形としては勝ったということになりますけど、ゆりやんだから特別な気持ちがあるということはないですね。今回の『R-1ぐらんぷり』に出場した全員の一番になれたので、それがすごくビックリして、信じられない気持ちです」

――漫談での決勝進出者が少ない中、漫談で優勝したことへの思いを。
「僕の個人的な感想としては、視覚障碍者としてR-1優勝したということよりも、漫談家として優勝できたことがうれしくて。ネタのジャンルが決まってないピン芸人の大会で、どんなことでもできる中で、しゃべりだけでここまでこれたのが信じられないですね。裏でチーフマネージャーも"どうする"って混乱してるくらいですから、僕もどうしたらいいかわかんないですけど(笑)」

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――お客さんが笑いにくことがないように心がけていることは?
「障碍といことを話すので、どうしても伝わりにくい部分も多いと思うので、なるべく見てくれてるお客さんに伝わりやすくということは心がけてますね」

――テレビは音だけで楽しまれてきたと思いますが、副賞の冠番組についてはどんなものを作ろうと思っていますか?
「優勝することをほとんど考えてなかったので、"楽しむぞ"という気持ちだけで今日ここへ来たんで、そこまで考えてなかったんですけど。大阪のよしもと漫才劇場の「Kakeru翔LIVE」への出演が軸でやってるんですが、ちょうど1時間半くらいのライブなのでそのまま放送していただけたらなと。僕以外にも面白い若手芸人がたくさんいるんで、そういう人たちも知って欲しい。ただのお笑い好きとして、面白いお笑い芸人がまだまだ劇場にいるぞっていうのを知ってもらう機会になったらなと思ってます」

――漫談家を目指すことになったきっかけは?
「元々、漫才が好きでよしもとに入ろうと思ったんですけど、相方を作るだけの社交性がなかったんで、自然と一人でしゃべるスタイルになっていって(笑)。最初から漫談家になろうとしたわけではないんですけど、一人でしゃべってる方が逆に漫才より自分には肌に合ってるんじゃないかなと、今では思うようになりました」

――目標にする人や、影響を受けた人は?
「漫才が大好きなので、漫才をやっている方には影響を受けてます。特にしゃべくり漫才が好きです。僕がお笑いを好きになったきっかけは、ビッキーズさんとハリガネロックさんの漫才で、そこからいろんな漫才師さんが好きになりました。今でも"漫才"が好きですね」

――お笑いをする上でハンデを感じたことは?
「何人かでゲームコーナーみたいなものをやる時は周りが接しにくのはあると思うんですけど、僕自身はあまり気にせずやってるので。自分自身がハンデとして感じることは、舞台上ではないですね」

――自分のお笑いの強みは?
「ボクだけじゃなくお笑い芸人さんは全員もってるんだと思うんですけど、やっぱり"お笑いが好き"だという気持ちかな。あと、女の子にモテたいっていうね。ちょくちょくこういうの言うていった方がいいかなと思うんですけど、今んとこ全部不発に終わってる(笑)」

――今後、どういう芸人に?
「理想だけで語っていいなら、東京の全国クラスの番組に呼ばれて活躍していきたいというのがありますけど、現実的なことを考えると関西を中心に活動して、長いことお笑い芸人としてやっていけたらいいなと思います」

――共演してみたい方や出てみたい番組は?
「ボケですよ!今からボケますよ!『24時間テレビ』のチャリティーマラソンですかね。ただ道が見えないから武道館と全然違う方向走っていきますけど(笑)。でも、僕が募金箱持って走ってたらお金集まると思いますよ(笑)。ボケました! リアルな話をすると、僕は漫談ということでしゃべりが中心なので、トーク番組に呼んでいただけるとありがたいですね。あと、声のかわいい女性タレントと、どんどん共演していきたいですね」

――優勝賞金500万円の使い道について、ネタの中で車や3Dテレビを買うとおっしゃってましたが、実際の使い道は?
「貯金します。車は買わないです(笑)。3Dのテレビはちょっと考えますし、メガネも気が向いたら買うかもしれないですけど、車は大金なんで買わないです」



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