沖縄のローカルヒーローが新喜劇とコラボ!「おきなわ新喜劇×琉神マブヤー10周年記念公演」
4月1日(日)、よしもと沖縄花月で「おきなわ新喜劇×琉神マブヤー10周年記念公演」が行われました。
「琉神マブヤー」は2008年の10月からテレビ放送が始まった、沖縄で大人気のローカルヒーローで、2012年には劇場版が全国公開された作品です。
3回公演の初回は春休みの真昼で、会場は多くの子供達で賑わっていました。
新喜劇の前に、芸人達がネタを披露。
トップバッターを務めた初恋クロマニヨンは単語をたくみに使い分けた漫才を披露し、会場を沸かせていました。
2番目に登場したのはガンバレルーヤ。自己紹介のパートから独特の口調で観客を自分達のペースに巻き込んでいました。自己紹介だけでかなりの笑いをとった後、まひるがよしこのお尻に顔をうずめる「仲良しギャグ」で、まひるの役を観客にさせようということになり、参加者探しを始めます。よしこが「誰がいいかな~ぁ、小さくて可愛い男の子がいいなぁ~」と会場を練り歩くと、隣に座っている弟の顔を隠して守ろうとしている女の子がよしこの目に止まります。「偉いねぇ~、じゃ、おねえちゃんが代わりにやってあげようよ~」と、9歳のたまき みなちゃんがステージに登壇することに。お尻を突き出して構えるよしこにみなちゃんが突っ込んでいくふりをして、実際はまひるが顔をうずめ、事なきを得ました。
続いて登場したのはフルーツポンチ。給食費を盗ったと誤解を受ける少年役に亘、なぐさめようとする幼馴染役を村上が演じ、コントを繰り広げます。テンポよくいくつも繰り出されるネタが会場の笑いを誘っていました。
トリを勤めたのはライス。自己紹介を兼ねての豆知識を披露しよう、ということになり、関町がくしゃみ止めにチャレンジ。しかしどうしても上手くいかず、田所は何度もくしゃみをかぶる羽目に。その後に披露したショートコントは、客席の赤ちゃんにとても気に入られたらしく、コントの体勢に入っただけで赤ちゃんの笑い声が響き、つられて観客も笑い出すという、なんとも微笑ましい雰囲気になっていました。
ネタのパートに続き、新喜劇「ハブの恩返し」がスタート。食堂を営むガレッジセール川田は、川田の幼馴染で、カフェを経営する田仲メリアンに惹かれているのに素直になれないまま。そこにカフェのバイト役のゴリ、メリアンに助けられたハブ門中(ハブむんちゅー。琉神マブヤーARISEに登場する悪の軍団)の大屋あゆみ、ありんくりん比嘉、クリス、琉神マブヤー役で普段は県庁職員と言う設定のマルキヨビル勝連らを交えて、ドタバタコメディが繰り広げられます。
劇中、ありんくりん比嘉の扮するハブデービルを見たゴリが「あれ・・・?アタシ、昔あんな格好してた気がする」(ゴリは劇場版のハブデービル役を演じている)という小ネタがはさまれたり、お互いの気持ちがすれ違い、川田と口論の後メリアンが飛び出して行くシーンで偶然セットの看板が落ちるというタイミングのいいハプニングがあったりと、客席から笑いが止まりません。
エンディングでは、今季から新喜劇に入団した新人、宝眞榮日也美と仲地智子の2人を紹介。
宝眞榮は「緊張しすぎて、舞台袖で顎も膝も震えて、川田さんに『寒いの?』って聞かれました」と話し、川田に「だって膝とかこんなになってたんだよ(生まれたての小鹿のような動きをする)」とツッコミを返されます。仲地は「蹴りなどの動きがあったので難しかったですが、楽しめたので良かったです」と感想を述べ、2人とも観客から暖かい拍手をもらっていました。
閉演後の会場前では、よしもと沖縄の3周年を記念した18歳未満を対象にしたガラポン抽選会が行われ、子供達は大喜びでガラポンを回していました。
「おきなわ新喜劇×琉神マブヤー10周年記念公演」は4月1日(日)・8日(日)の限定公演で、ガラポン抽選会も4月8日まで行われています。