ピン芸人としての再出発はキャラと趣味が全開のコント4本! アイパー滝沢初単独ライブ『マークⅡの後部座席に乗る感覚』レポート
4月14日(日)、埼玉県・大宮ラクーンよしもと劇場にて、アイパー滝沢初単独ライブ『マークⅡの後部座席に乗る感覚』が開催されました。
えんにち解散後、ピン芸人として活動を続けているアイパー滝沢にとって、初めてとなる単独ライブ。
アイパーのホームでもある大宮ラクーンよしもと劇場に大勢の観客、芸人仲間が駆けつけるなか、一人コント4本など1時間強のステージをやり遂げました。
開演時間を迎えると、温かい拍手を浴びながらお馴染みの衣装とサングラス姿でステージに登場したアイパー滝沢。
神妙な面持ちで「お控えなすって!」と左手を差し出し、「姓は滝沢、名は敦史、人呼んでアイパー滝沢と申します」と"仁義を切る"スタイルで挨拶すると、直後に「自己紹介、独特~!」と自分でツッコみ、最初の笑いが起きます。
その直後には「何も見えないんでね(笑)」とサングラスを外し、漫談スタイルで、自身の経歴やエピソードを披露。
まずは、自身のルックスについて、任侠映画が大好きで「竹内力さんに憧れていたらこうなった」と明かしますが、街中でよく「本職の方に絡まれる」とのこと。
しかし、「大好きなんだよ!」「刑務所で見てたぞ」と好意的に接してくれるそうで、中にはアイパーのギャグ「ホゥ!」を真似する人もいるそうです。
また、えんにち時代に営業へ行った際、観客のほとんどが本職の人だったことがあり、アイパーのセリフには爆笑が起きるものの、相方の望月リョーマがツッコむと「"なんでだよ"じゃねえよ!」「メガネ、黙ってろ!」といったガヤが飛んで来た...といった体験談も。
その後、後輩とのグループ"アイパー軍団"で、いかに自分がなめられているかを訴えかけますが、反応に手応えを感じないためか「ホゥ!」で間を埋め、笑いを誘発します。
後輩からなめられている理由のひとつが、女性らしい一面だとして、趣味の編み物の話へと展開。
上達の速さを自負したり、"ニット界の貴公子"こと広瀬光治さん、ドイツ人ニットデザイナーのベルンド・ケストラーさんとの3ショットを見せつけ、「すごいことですよ!」と熱弁します。
その後は、一人コントを4本披露。
アイパーがレポーターになって街ぶらロケ番組を撮影するも、違法な店と交渉し...といった設定の『街ぶらロケ』から始まり、ポップな音声ガイドで入れ墨へと導く『入れ墨』、チャカカバーなど自作の編み物を売る『TVショッピング』と続き、4本目の『実況』では塀の中の運動会を巧みに実況しました。
コントの幕間は、「俺が編集しているので、大目に見てくださいね」と冒頭にお願いしていたブリッジVTRを上映。
『アイパー滝沢channelホゥ!』と題して、えんにち時代の持ちネタでもある替え歌を歌い上げ、さらには編み物作品が完成するまでを早送りで紹介しました。
終盤は、あべこうじ、タケト、西村ヒロチョというピン芸人3名を迎えたゲストコーナーへ。
アイパー曰く、「大好きな人」3名を今回のゲストに招いたそうで、芸歴では後輩ながら、ピン芸人としては先輩となる西村ヒロチョに対しても「ヒロチョは後輩ですけど、偉いんですよ。テレビ出て、サックスとかもやったりして」と敬意を払います。
一方あべは、登場するなり「合間合間に『ホゥ!』って言ってる、それがいらないから」と予定時刻よりも押していることに触れ、「オープニングの漫談を見させてもらいましたけど、ひどいですよ」とのダメ出しも。
「呼ぶんじゃなかった(笑)」と嘆くアイパーに対して、タケトからは「解散間際のえんにちの悲しい現場を目撃しています」とのエピソードが明らかとなります。
それは、えんにちにとって、よしもと幕張イオンモール劇場での最後の出番という当日、新品の靴を履いていた望月に「最後の舞台だから、新しい靴買ってくれたのか?」とアイパーが尋ねたところ、「違います。就職活動用です」とクールに返答されたとか。
そんなアイパーの爆笑エピソードが続出するなか、終演時刻が差し迫ったところで、ゲーム企画がスタート。
髪型の写真だけで、アイパーや著名人をあてる『アイパーはどれだ?』、そして「ホゥ!」と言った客席の3人を当てる『お客さん「ホゥ!」クイズ』を実施しますが、MCに不慣れなアイパーの段取りの悪さと、ルール無視でカンニングするゲスト3名とが相まって、グダグダな展開に場内爆笑!
エンディングでは「初めての単独ライブだったんですけど、今後は考えます」とまとめようとするアイパーでしたが、あべが「めちゃくちゃあったかい。続けた方がいいですよね?」と客席に問いかけ、今日一番の拍手喝采となりました。
最後に、アイパープロデュースのキャラクター"パーさん"が登場し、アプリ『ラフピー』を使った『よしもと若手祭り2018 なななな~♪スタンプラリー』のキーワードを発表。
終始アットホームで、アイパーの愛車の後部座席に乗ったかのような(?)なムードのままで、終演を迎えました。
こうしてピン芸人としての再出発を切ったアイパー滝沢の活動にご注目ください!
【アイパー滝沢】【あべこうじ】【タケト】【西村ヒロチョ】