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2018年4月22日 (日)

ポストよしもとで即興芝居の「THE EMPTY STAGE~IMPROV CARNIVAL~」が開催!

4月13日(土)、大阪・西梅田の新劇場、ポストよしもとで「THE EMPTY STAGE~IMPROV CARNIVAL~」が行われました。

台本なし、道具なし、あるのは芸人の腕とパフォーマンスのみという「THE EMPTY STAGE」は、「即興」をテーマに一人しゃべりのショーやコントショー、長編芝居などを繰り広げる人気イベントです。面白ければ思う存分笑って、面白くない場合もブーイングと客席参加型。上演中の飲食もOKという新感覚のエンタテインメントステージで、音楽も生演奏。BGMがシーンに合わせる場合もあれば、演奏先行で状況を合わせていく場合もありと、音楽と共に様々なセリフや場面を繰り出す芸人たちも見ものです。

この日は、若手芸人によるショートチームと、バッファロー吾郎・竹若率いるロングチームの2部構成で行われ、総合MCをフースーヤ・田中ショータイムが担いました。

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まずは若手のショートチームからスタート。フェス会場の出演者入り口で止められてしまったミュージシャン、お題に沿った即興のヒットソングを歌い、警備員役がタイトルを当てることができたらOKというコーナーで幕が開きました。警備員役は関口、ミュージシャン役には田中ショータイム、ユーモア軍団・渡辺、Mr.TR・岳志、いつもたいしゃ・シンジ君、エッセンス・樹が挑戦。それぞれのヒットソングのタイトルはお客さんから募りました。歌詞にヒントを盛り込み、熱唱するメンバーたち。1回では全く関口に伝わらず四苦八苦。1回目からアイドルソング調で歌ったエッセンス・樹は、その後も番が回ってくるたびに同じアイドルソングを。題して「プリティ・ケイコのテーマソング」は大きな印象を残しました。また、ユーモア軍団・渡辺は演歌調やボサノバ調、ブルース調などあの手この手でアピール。次はどんな歌が飛び出すか、客席の期待が膨らみ、最初から大きな盛り上がりを見せました。

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また、4人芝居から順に人数を減らし、最後は1回目に4人で演じた芝居を一人で再現するというコーナーや、秘密の願望をかなえるために出演メンバーを誘導するコーナーなどスピーディーに展開。「秘密の願望」では図らずもペガサス・川越をめぐって、キングブルブリン・村上、渡辺、こうちが熱いバトルを繰り広げることに。ヒロイン役の川越、生き生きとした表情を浮かべていました。

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芝居のお題や、相手役との関係性はお客様から募るので、どんなものが飛び出すか分かりません。何が起こるかわからない緊張感と、それぞれの即興芝居に翻弄される出演メンバーの姿に笑いが絶えませんでした。

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最後は「チャレンジ」というコーナー。専門家になりきったメンバーが「暗い専門家の専門家とは?」というお題で3分間、スピーチ。制限時間内には、先にスピーチをしている相手の言葉をさえぎって主張していきます。MCをこうち、専門家にはフースーヤ・谷口、田中ショータイム、岳志、樹、ペガサス・西脇、関口が登場。それぞれ10秒と経たないうちに言葉をさえぎっていき、心地よいスピード感にも満たされました。最後に定説を主張する権利を得たのは西脇、「暗い専門家の専門家」とは「インスタントラーメンの袋」という持論を展開しました。

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二部は、「「THE EMPTY STAGE」百戦錬磨のバッファロー吾郎・竹若率いるロングチームが登場。お客様からお題を募り、約40分間のミュージカル「泣く長靴をはいた猫」を上演しました。

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物語はとあるバーから始まりました。恋人も仕事もなくした男、その発端となったのは雨の中を一匹の黒猫が自分の目の前を横切ったからだと話し始めました。それから一大スペクタクルの始まりです。何度も急転直下の展開も見せながら、人間に戦争を仕掛ける謎の猫組織と猫の体の一部で飼育されている大きなハムスター、猫人間と、奇抜なキャラクターが登場する壮大なファンタジーを描いていきました。

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ラフレクランの西村ときょんが引っ張りながら進行しつつ、タレンチ・こばた、パイオニアン・ハイエナじろう、四ツ橋ブルー・吉野も時に主導権を握り、時にけん制しと、終始途切れることのない緊張感と笑いを醸成。滋味深い竹若の存在感も舞台をきりっと引き締め、「THE EMPTY STAGE」ならではのエンタテイメントステージを作り上げました。最後には猫と人間の和解と、「それぞれの命を大切にしよう」という生きとし生けるものへの讃歌を絶唱し、感動的なフィナーレへ。この夜にしか見られない、極上のミュージカルとなりました。

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エンディングでは「やり切った!」という表情を浮かべた出演者たち。爽やかな充実感がポストよしもとを満たしました。

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