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2018年5月 2日 (水)

住みますアジア芸人が一堂に集結して活動を報告! ICCトーク・セッション「日本のお笑いは世界で通用するのか!?~異文化の壁に挑む吉本興業~」

4月17日(火)、東京・早稲田大学大隈ガーデンハウスにて、ICCトーク・セッション「日本のお笑いは世界で通用するのか!?~異文化の壁に挑む吉本興業~」が開催され、アジア住みます芸人のアキラ・コンチネンタル・フィーバー(インドネシア)、ザ・スリー(インドネシア)、あっぱれコイズミ(タイ)、はなずみ(タイ)、Tの極み(タイ)、ほりっこし(フィリピン)、黄金時代(フィリピン)、ダブルウィッシュ(ベトナム)、漫才少爺(台湾)が出演しました。
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創業100年を超える吉本興業が、日本のエンターテイメントをアジアへ、そして世界へと発信するためグローバル展開を本格的に始動する中、特に注目されているのが「アジア住みます芸人」プロジェクト。

現在、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾などアジア各国に派遣された芸人たちが、日本のお笑い文化を伝えるべく、文化の違いや言葉の壁に奮闘しながらも、現地でレギュラー番組を持つなど次々にブレイクしつつあります。

本イベントは、そんな「アジア住みます芸人」たちが早稲田大学に集結し、日本でおなじみの「お笑い」をどのようにアジアに広めていったのか、また、グローバル展開するに至った経緯からその実態までを語るトーク・セッション。一時帰国中のアジア住みます芸人たちが、一見場違いな(?)早稲田大学のキャンパスに勢ぞろいしました。

まずはMCのタケトが登場し、イベントの趣旨を説明したあとは、日本のコンテンツをアジア各国・地域に輸出し、またアジア各国でアジアの人たちと新しいコンテンツを作り出すエンターテイメント・カンパニーである株式会社MCIPホールディングスの社長・清水英明氏より、同社がアジアでエンタテインメント事業を展開するための最初の架け橋となるプロジェクトである「アジア住みます芸人」についての説明や今後の展望などが語られます。
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続いて、アジア住みます芸人たちから、それぞれの現在の活動について、自己紹介とともに報告がなされます。
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インドネシアのピン芸人・アキラ・コンチネンタル・フィーバーは、2017年に著名なスター発掘番組『Asia's Got Talent Season2』に出演した際、アジアで4人しか獲得できないゴールデンブザーを受賞したことがきっかけで、アメリカや韓国からも仕事のオファーがきているんだとか。
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また、同じくインドネシアの住みます芸人トリオ、ザ・スリーはインドネシアのTV番組でレギュラー番組を持っているだけでなく、なんと現地のTV局が今回の一時帰国に密着取材していると話します。
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他にも、タイの住みます芸人・あっぱれコイズミはCMや映画に出演したりと大活躍で、さらに最近では象使いの免許も取り、ますます現地での活動の幅を広げていたり、フィリピンの住みます芸人・ほりっこしと黄金時代が「ハポン3」というユニットを現地で結成し、フィリピン版のM-1のような番組でベスト8まで勝ち進んだり、台湾の漫才少爺が単独ライブを開催したり生配信番組の司会のレギュラーをやっていたりと、プロジェクトが始まってまだ数年にもかかわらず、それぞれの住みます芸人の各国での活躍ぶりには目を見はるものがあります。
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そんな住みます芸人たちに「そもそもなぜ海外に行こうと思ったのか?」と聞いてみると、ベトナムの住みます芸人・ダブルウィッシュは「吉本芸人6000人の中で目立つにはどうすればいいかを考えました。8年やってなんにも売れなかったので環境を変えたいと思ったのと、キャラが本当になかったので、ベトナムに行ってキャラを作りたかった」と、チャンスを求めてプロジェクトに乗っかったことを告白。
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また、台湾の漫才少爺は「お笑い芸人として、1人でも多くの人を笑わせたいと思い、中国語を話す人は地球上に10億人以上いるところに目をつけました」と、意外にも先々を計算して国を選んだことを明かします。また、「儲かるんじゃないかとも思ったが、そんなことはなかった」と、計算違いだった点も告白しますが、「現地に日本の文化を紹介することもできています」と、その活動にはやりがいを感じているようでした。
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続いて現地で受けたカルチャーショックについて聞いてみると、ダブルウィッシュ・中川が「ベトナム語が難しすぎて、なんにも頭に入ってこない」と告白。なんと、「あ」だけで18個も種類があるんだそうで、全てを発音しますが、タケトに「テキトーだろおまえ」とツッコまれます。
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また、インドネシアではリズムネタをやっているザ・スリーですが、最初は通常のボケとツッコミによる漫才をやっていたんだとか。ところが「インドネシアでは人を叩くことがNGなので、頭を叩くなんて完全にNGだった」のに、それに気づかず「なんでウケないのかと不思議に思ってた」んだそう。最初の1年はそのことに気づかなかったことを明かしていました。
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現地の言葉の学び方については、「ホームステイ先の家族が15人いて、全員無職なので、全員が先生のようなもの」(ほりっこし)、「子どもは簡単なことを話すので、子どもと話すといい」(黄金時代・井上)、「現地の女の子を話すのがいちばん」(ダブルウィッシュ・井手)など、それぞれの学び方で習得しているよう。
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最後に今後の目標を聞かれ、「そろそろMCをやりたい。冠番組を持ちたい」(ザ・スリー)、「9月にヨーロッパに行くので、今年はヨーロッパで一発当てたい」(アキラ・コンチネンタル・フィーバー)、「日本語も中国語も両方わかる人が面白いと思うような漫才をやりたい」(漫才少爺)、「今年中にヒットソングを作りたい」(ダブルウィッシュ)など仕事の面で大きな目標を掲げる芸人が多かったのですが、なかには「フィリピンの彼女と結婚して、永住したい」(黄金時代・井上)など、永住を考える芸人もいるようでした。
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さまざまな文化の違いや言葉の壁を乗り越え、まさに「日本のお笑いを世界で通用させている」最中の住みますアジア芸人たち。そんな彼らによるこの日のトークセッションは大盛況のうちに幕を閉じました。

彼らの活動は、住みますアジアのHP(http://sumimasu.asia)からチェックできます!
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