政治経済、社会問題について楽しく理解する芸人と文化人による討論イベント『オモ論議Vol.4~笑って学べる言葉のコロシアムin大阪~』レポート!
5月9日(水)、道頓堀ZAZA HOUSEにて『オモ論議Vol.4~笑って学べる言葉のコロシアムin大阪~』が開かれました。難しいと思われる社会問題をその分野に精通している文化人と芸人たちで楽しく学んでいこうというトークイベント。東京で始まり、今年の3月に大阪初上陸。2回目の開催となった今回は、MCに浅越ゴエ、宇都宮まきが、トークメンバーの芸人に学天即、アインシュタイン、濱田祐太郎、フースーヤが登場。そして文化人では、足立基浩さん(和歌山大学教授)、竹原信夫さん(ジャーナリスト)、中野寛成さん(元国務大臣)、畑山博史さん(ジャーナリスト)が出演しました。
オープニングで早速ギャグを披露したフースーヤは「社会問題はうといので、今日は『オモ論議』の『オモ』担当です」とご挨拶。最近の気になるニュースを聞かれた濱田は「石原さとみさんの熱愛報道。相手の財産が気になります(笑)」と回答。アインシュタインの稲田は「僕は周りが引くほど何も知らない」と宣言。河井によればヨーロッパの国の位置関係も分かっておらず、ヨーロッパの説明をしてみてと促された稲田は「スープがおいしい」と答えていました。前回も参加した学天即は早くもレギュラーに!? 「前回は最後に中野さんと腕相撲をして負けたことしか覚えていません」とつくね。この日もステージに登場するなり中野さんへのライバル心を燃やしていました。
続いて、和歌山大学で街づくりや地域活性をテーマに研究されている足立さん、経済専門のジャーナリストである竹原さん、元国務大臣の中野さん、ジャーナリストの畑山さんと、文化人の皆さんの自己紹介を経てイベントスがスタート。
まずは気になる時事ニュースから。河井は「チケットの転売」と開口一番。この現状についてしばし議論を重ね、続いてフースーヤ・谷口に尋ねると「剛力彩芽さんの熱愛報道」とのこと。谷口と1歳違いの剛力さん、高校の同級生が大学生と交際を始めたような、置いていかれたような一抹の寂しさを感じていると話しました。
テーマトークでは、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けてのバリアフリー問題について討論をしました。心のバリアフリー問題も併せて考えようと、まずは濱田に日本のバリアフリーの現状について意見を聞きました。「このイベントがバリアフリーじゃない」と濱田。台本が読めないので、自分だけ内容がよくわかっていなかったと明かしました。
そして街中の点字ブロックについても言及。「急に点字ブロックが消えると不安になります。また、立ち止まる時は、点字ブロックの上は避けてもらえたら嬉しい」と濱田。浅越が「街中で視覚障害の方を見かけた時、どれだけ助けたらいいのか分からない」と率直な疑問を投げかけると、「人見知りする方もいるので...。慣れている道は一人で帰れますし...。でも僕は声をかけてくださるなら、助けてもらいたいですね」と濱田、一個人としての意見を述べましたが、芸人たちやお客様はなるほどといった様子で深くうなずいていました。
また、点字ブロックには棒のものと点々の2種類あり、棒はそのまま真っ直ぐ進んで大丈夫という表示、点々はそれ以上進むと危険ということを表しているそうです。「たまに駅のホームなどで、棒状の点字ブロックをキャリーケースのレール代わりにされている方がいて、それは音でわかるんです。僕たちは点字ブロックを頼りに歩いているので、レール代わりにするのは避けてもらえると助かります」と濱田。普段何気なく目にしていた点字ブロックの意味などを知った芸人たちは「勉強になるし、考えさせられる」と口々につぶやいていました。
イギリスはバリアフリー化が進んでおり、歩道橋がないと足立さん。また、心のバリアフリー問題では小学校からの教育が大切だと中野さんも意見を。認知症の方をサポートしますという意思表示でもあるオレンジバンドを手首に装着している畑山さん、「この頃は、駅でもみんなスマホを見ていて、周りを見ていない。ちょっとした配慮があれば変わってくる」と少しの気遣いが大切だと語りました。
数々の議論を重ね、「お互いに声を掛け合う勇気があれば」という結論に至ったバリアフリー問題。稲田は「電車の中で、高齢者とかに席を譲ろうと声をかけたとき、断られても気にしなくていい」と呼びかけます。聞けば、相方の河井はいつも電車の中で高齢者に声をかけ、席に座ってくださいと話しかけるそうです。自分が座っている位置から一番遠いところにいる人でも声をかけに行き、席を譲ろうとするそうですが、「毎回、断られています」と稲田。ここでは断られても気にしないメンタルを養うことも大事だと学びました。
お客様から事前にいただいたアンケートでは、南北首脳会議や安倍内閣、少子高齢化についてのご質問が届いた中、河井に直接、聞きたいことがあるという質問も。「河井さんは正直、自分のことをかっこいいと思っていますよね?」との内容に、「そんなことはない!」と河井、タジタジになっていました。
最後のコーナー「徹底討論 是か非か」では、ジャーナリストの畑山さんのご意見について是か非かを討論するもの。今回のテーマは安倍内閣について。畑山さんのご意見を聞いたうえで、安倍内閣継続は賛成、反対とそれぞれの意見を交わしました。今回、ともに反対という意見で一致した中野さんとつくね。隣に座ったつくねは中野さんと握手で和解し腕相撲で負けた恨みはきれいさっぱり解消、柔和なムードになりました。
それでもエンディングではつくねの腕相撲で締めようということになり、今回の対戦相手は足立さんが選ばれました。ジャケットを脱ぎ、気合をいれて挑んだつくねですが、ものの見事に完敗。政治に強い奥田が多くの意見を述べる一方、つくねは聞く専門で発言の機会はあまりありませんが、にわかに"腕相撲担当"が決定。次回開催も、つくねの腕相撲が見られることでしょう。
【浅越ゴエ】【宇都宮まき】【学天即】【アインシュタイン】【濱田祐太郎】【フースーヤ】【足立基浩】【竹原信夫】【中野寛成】【畑山博史】
オモ論議~笑って学べる言葉のコロシアム~
日時:5月15日(火)開場20:45/開演21:00
場所:<東京>ヨシモト∞ホール
出演者:MC:NON STYLE井上/門脇佳奈子
芸人出演者:ミキ/ランパンプス/ビスケッティ佐竹
文化人出演者:歩りえこ(旅作家)/石井櫻乃(書道家)/旺季志ずか(脚本家)/タック川本(国際ビジネス・スポーツアナリスト)/チャーリィ古庄(航空写真家)/藤川奈々(ライター)
(SPゲスト)千原せいじ/バッファロー吾郎
料金:前売2,000円/当日2,300円(全席整理番号付き自由)
チケット情報: チケットよしもと
Yコード[999060]
TEL:0570-550-100(お問い合わせ10:00~19:00)