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2018年5月24日 (木)

『KOK キングオブコドウグ~小道具ネタNo.1決定戦~』を主催するチョコレートプラネットへインタビュー! 長田「ゆくゆくは賞レースにしたい」と意気込む!!

6月15日(金)、東京・ルミネtheよしもとにて『チョコレートプラネット presents「KOK キングオブコドウグ~小道具ネタNo.1決定戦~」』が開催されます。

こちらのライブは、小道具ネタを持つ厳選された芸人10組がそれぞれ珠玉の小道具ネタを披露し、No.1を決定するというもの。ライブを開催するに至った経緯や小道具への熱い思いなど、主催者であるチョコレートプラネットにインタビューを敢行しました。

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(向かって左:長田庄平/右:松尾駿)

 *  *  *  *  *  *

――今回のライブは、どういう経緯で開催に至ったんですか。

長田 漫才、歌ネタ、リズムネタとかいろんなジャンルがある中で、小道具もジャンル化されていいんじゃないかなと考えたんですよね。僕ら、NSCの頃から小道具を使っていろいろとネタをやってきましたし、小道具芸人を集めてイベントやりたいなと思っていたところ、今回、ルミネの劇場からオファーをもらったので、せっかくの機会を活かして小道具コント芸人のNo.1を決めるライブをやってみようと思いました。僕ら自身、2014年の『キングオブコント』でポテチのコントを披露してからフィーチャーされて、いろんなところからお声がけをいただくようにもなって。その辺りから小道具づくりの魅力っていうか、コントと小道具の関係性に惹かれていったんですよね。

――ちょっとトーンが......かなり真剣な感じですね。

松尾 ふふっ、どういう立場の人だろ?って思いますよねぇ。

――(笑)松尾さんはどうですか?

松尾 僕はなーんも思ってないです!
長田 ふざけんなっ!
松尾 (笑)相方がつくる小道具って、どんどんクオリティが上がってきてるんですよね。そのすごさを、僕はいちばん間近で観て来た分、ほかの人のつくっているものを観てもある程度、どんなものかわかるんですよ。例えば、段ボールをガッチガチにテープで巻いてたりすると、ちょっとなぁとか。
長田 ディテールだよね?
松尾 そう! 長田はすごく器用で、普通の人のレベルがマックス10だとしたら、15くらいあって。僕も普通の人よりできるんですけど、超器用な相方がいるからやってないだけなんです。
長田 確かに、松尾はいちばん信用できる補佐です。
松尾 もっと言うと、僕がいちばんの小道具だと思ってるんですよ。長田さんのね?
長田 いやいや、まずつくってないから(笑)。哲学的な感じになっちゃってるけど大丈夫? タモリさんの赤塚不二夫さんへの手紙みたいな感じ? え、そんなカッコいい感じになっちゃう?
松尾 ふふふ......とにかく楽しみですね。

――出演者は強者ぞろいですけれど、どうやって選ばれたんですか。

長田 No.1を決めるにあたって、クオリティの高い小道具コントをしているなと思った人を集めたというか。僕が小道具を観て、"うわぁ、これいいな"とか"よくこんなのつくれたな"と惹かれる人達をブッキングしました。
松尾 関西からクロスバー(直撃)さんが来てくれたり、雑味の強いインポッシブルさんがいたりだとか多種多様ですよね。ジグザグジギーだけ、大丈夫なのか?っていう気持ちがありますけど(笑)。
長田 彼らは、単純に僕らが好きだから無理やり入れました。
松尾 他の人は小道具があるかどうかを聞いてから出て欲しいと頼んでるんですけど、ジグザグジギーだけ聞かずに勝手にオファーしまして。
長田 一応あるのは知ってたんですけど、自分でつくっているのかわからなくて。一応、自分たちでつくってるかどうかも審査対象にはなるんですけど、プロデュースもアリかなと。まぁ、ジグザグジギーに関しては「なかったら、つくって」くらいの気持ちです。
松尾 「なんでもかんでも呼ぶの、やめてくださいよぉ」って言ってましたけどね(笑)。
長田 そこはしょうがない。俺らに好かれたジグザグジギーが悪いっすね!

――そんななか、いちばん強敵だなと思っているのは?

長田 やっぱりクロスバーさんですね。小道具と作品をいくつか観させてもらってるんですけど、バランスがめちゃくちゃいいし、クオリティもすごくて一目置いてます。まぁ、みなさん、奇想天外な小道具をつくってくる手強い方々なので、負けられないっすね。......めちゃくちゃ面白そうなコンテンツなんですけど、客観的に考えるとメンバーが渋すぎる!
松尾 お客さん全員、野郎なんじゃないかっていうくらいのメンツだよね。女の人こないんじゃない?
長田 そうなんですよねぇ。8.6秒バズーカーとかフースーヤみたいにポップな小道具芸人が現れてくれれば嬉しいんですけど。
松尾 ミキが小道具つくってくれればねぇ?
長田 面白いね。今、ツアーをやってるんですけど、いろんな動きをするドクロのサンパチマイクをつくったので、それで漫才師の人達にネタをやってもらえたら。ツアーではもちろん僕らがやってるんですけど、ガチンコの漫才師がやっていたら面白いですよね。
松尾 あぁ、面白い! 和牛さんとかやってくれたらうれしい。
長田 僕らがつくった小道具でネタをやってもらうみたいなイベントもできたらいいですね。

――面白そうです。そちらの開催も期待してます! ところで、No.1はどうやって決定するんですか。

松尾 ぶつけ合って最後まで頑丈だったものが勝ちとか?
長田 頑丈バトルじゃねぇし! まぁ、本来は小道具とコントのバランス、クオリティなどを審査員にジャッジしてもらおうかなと思ってたんですけど、審査員を捜すのが難しいなと。以前、大宮ラクーンよしもと劇場でプロットライブをやらせてもらったんですけど、その時は木に打ち込んであるネジを各々が抜いて、いちばん長いネジだった人が勝ちっていう......(笑)。それはちょっと茶番みたいになってしまったんですけど、今回も小道具に特化したかたちで決めたいなと思っています。

――なんのネタをやるかは、もう決めてるんですか。

長田 今、絞り込んでいるところです。周りの人のネタとのバランスもあるから、何をするか決めるのが難しくて。
松尾 当日の楽屋が楽しみですね。小道具ネタやってる人って、小道具が本番前に急に動かなくなることがあるから、直前まで調整してる。言ったら、ロボコンと一緒ですよ。
長田 本番で動かなくて、楽屋で泣いてる......とかあるよな(笑)。
松尾 泣くよねぇ~。僕らも単独ライブでつくった小道具が動かなかったことがあったです。僕はしょうがないなぁっていうくらいだったんですけど、長田がライブの合間ずっと半田ごてで直してるのを観て"この人、何やってんだ?"って思いました。
長田 僕らは小道具がうまく動いてくれるかどうかが重要なので、動かないのがいちばん怖い。今回のライブでは、こういうあるあるトークもしたいなと思ってます。

――幸い、ルミネtheよしもとから東急ハンズは近いですから。

長田 東急ハンズが近くにあると、本当に安心する。何かあれば、すぐに行けますからね。よしもとの劇場は比較的、必要なお店が近くにあるので割と安心ですね。
松尾 最悪でも100均があればね。
長田 そう。なんとか応急処置はできますから。

――自ら小道具をつくることができるメリットや強みって、どんなところにあると思いますか。

長田 自分達が思い描いていた動きができる物がつくれるということですね。細部にまでこだわって追究してつくれる分、ジレンマがない。つくってもらうと、どこかが違ったりするんですよ。それ、わかる?
松尾 うん、わかる。衣装とかもそうなんですけど、"オレらが求めてたのは普通のブラックじゃなくて、マットブラックだったんだよなぁ。光沢のない感じがよかったんだけど、言い方が悪かったのかな"って思うことがある。けど、そういうのが......。
長田 全くない。ほかの人にはわからないところかもしれないですけど、僕らとしては(笑いの)伝わり方が違ってくるのでこだわりたいところなんです。例えば、ポテチのコントで出て来るクリーナーのスピードはめちゃくちゃこだわりました。あれはモーターを1からつくったんですけど、ギアを変えてどれがいいか、相方に何回も聞きましたね。
松尾 「ちょっと観てもらっていい?」って、モーターのスピードを。ウィン!がいいのか、ウィ~~ン!がいいのかを「どっちがいい?」って......、さすがに僕もちょっとわからないこだわりだったんですけど(笑)。
長田 ふははは! 早すぎるより遅いほうが面白いと思ったので、あのスピードになりました。

――今後、このイベントに関して展望は考えてるんですか。

長田 ゆくゆくは『キングオブコント』と並ぶ(コントの)賞レースにしたいなというのがありますよね。ただ、ニーズがないというか、小道具芸人がまだまだ少ない。今回いろいろと調べたんですよ。僕らが知らないコンビはいるんでしょうけど、知名度がある人の中では少なくて。野性爆弾さん、もっと言えばくっきーさんが小道具界のパイオニアだと思ってるんで、時間が合えばいつか出ていただけるとすげぇありがたいですね。とにかく、今回開催することで、小道具をやってる芸人に光が当たればいいなと。
松尾 大事な1回目。出演してくれる人達も、この記事を読むと思うんですけど......。当日はいっちばん気合いの入った小道具を持って来て欲しいですね。
長田 そうやな。で、できれば東急ハンズさんやmakitaさんにスポンサーになってもらいたい。賞金もでっかい規模で出せるようになれば、小道具芸人の幅ももっと広がるのかなと。
松尾 ポスターのいちばん下に、あの東急ハンズのマークが入ってるとかね。
長田 トロフィーも、あの手のかたち。面白そうなので、実現させられたらいいですね。
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【チョコレートプラネット】

『チョコレートプラネット presents「KOK キングオブコドウグ~小道具ネタNo.1決定戦~」』

日時:6月15日(金)開場19:00/開演19:30
会場:ルミネtheよしもと
出演:チョコレートプラネット、くまだまさし、もう中学生、クロスバー直撃、天竺鼠、インポッシブル、カゲヤマ、ジグザグジギー、ローズヒップファニーファニー、スーパーニュウニュウ
チケット:前売3000円/当日3500円
チケットは、チケットよしもと(http://yoshimoto.funity.jp)にて発売中!! チケットよしもと