株式会社鹿児島銀行と吉本興業株式会社が包括連携協定を締結!
株式会社鹿児島銀行と吉本興業株式会社は、鹿児島の活性化に向けて相互に連携・協力しながら協働事業に取り組むことを目的とし、包括連携協定を締結しました。その締結式が5月24日に鹿児島市内で行われ、株式会社鹿児島銀行取締役頭取・上村基宏氏と吉本興業株式会社共同代表取締役CEO・大﨑洋が出席しました。
協定式は、鹿児島県住みます芸人・パイナップルつばさが司会進行の元に幕を開け、「かつてないほど緊張しています。なんだか社長の目が恐ろしいですが(笑)、噛んでも温かい目で見守っていただければ...」と緊張の面持ちで会場を和ませた後、今回の包括連携協定の目的を紹介しました。それは、鹿児島銀行が取り組んでいる「総合金融サービスの提供」、「従来の銀行業務の枠を超えた地域の産業振興や雇用創出」と、吉本興業が2011年4月から進めている「47都道府県住みます芸人」のネットワークをベースに、吉本興業の強みである「コンテンツ力」「プロモーション力」「デジタル展開力」などを通じて、地域の魅力を日本全国・アジアへ発信していくこと、また、連携・協働することで、活力あふれる地域経済社会の実現や、地域資源の活用による地方創生を実現することを目指す、というものです。
その後は両代表による挨拶が行われました。鹿児島銀行の上村取締役頭取は「いろいろご縁をいただき今回の締結に至りました。漫才や落語などのエンターテインメントは大阪から学び、体に染み込んでいます」と前置きし、中田ダイマル・ラケット、いとしこいし、ミヤコ蝶々、大村崑、岡八郎などなど、次々と漫才師やコメディアンの名前が挙げられ、横で聞いていた吉本興業の大﨑共同代表取締役CEOも思わず「かなりお詳しいですね」と合いの手をいれるほど。また上村頭取は「世の中を高めていくには、カテゴリーとしてのエンターテインメントやアミューズメントが必要」として、「そういった意味でカテゴリーを広げている吉本興業さんとの今回の締結は、個人的にも嬉しく、組織としても地域をさらに強化、補強し盛り上げられます。これを機にいろんなことが生み出されれば」と意気込みを語りました。一方で大﨑CEOは「長い歴史の中で、地域貢献を重ね、地元の方々との信頼のネットワークを築いてこられた鹿児島銀行さんから、様々な面でご教授いただきたいと思っています。観光に関する宣伝プロモーションはもとより、地元の農畜水産物の販路拡大やPRに社員、スタッフ、芸人一丸となってこの取り組みに参加させてもらいたいので、これをスタートとしてどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶しました。
続いて、協定書への署名により協定を締結。連携・協力を推進するべき課題等に関する情報・意見交換を実施し、相互に合意した具体的な事業について協働で取り組むといった主旨の協定書に、上村頭取、大﨑CEOそれぞれがサインをしました。両者は協定書を持ち、カメラににこやかな笑顔を向けてくれました。
会はさらに、連携・協力事業の紹介へ移り、吉本興業株式会社常務取締役・泉正隆による説明が行われました。説明によると、国内外での南九州の食のPRに関する事業として「農業で住みます芸人」の1年間の移住を通し、種まきから収穫まで、南九州の農業や地域活動を通じてその魅力を発信すること、鹿児島在住の主婦が推薦するご当地自慢商品の試食選考会を行い「よしもと鹿児島シュフラン」に認定された商品を県外や海外への販売に繋げること、またそれらの商品開発を行うこと、吉本興業の海外コンテンツ事業などと連携し、物産PRやインバウンドの取り込みを図ること、よしもと芸人が南九州の観光資源をメディアで発信していくことなどが挙げられました。
その後サプライズゲストとして、多方面で活躍し、奄美大島観光大使である石田靖が「おじゃったもんせ!」の掛け声とともに鹿児島銀行キャラクター「しろどん」と登場。石田をアテンドするしろどんは、体も大きく、少し足元がおぼつかない様子。石田は「昨年4月に生まれた1歳です」、「初舞台です」など、しろどんを紹介しながら一緒に舞台に上がりました。その後も「何歳ですか?1歳です」「好きな食べ物は?さつま揚げ」「趣味は?口座開設」と、しろどんに代わり、一人一問一答をする石田。場の雰囲気が一気に笑いに包まれました。
つばさからも石田に質問を投げます。鹿児島にはよく来るか?の問いに、「めっちゃ良く来ます」と即答。趣味のダイビングで綺麗な奄美大島の海を堪能していること、観光大使が第115代であること、石田の前が神取忍さんであること、をよどみなく伝えたかと思えば、温泉に浸かりながら泊まり込みで新喜劇の講演をしたこと、この夏にロケに来ること、「田舎に泊まろう」のロケでは島民5名の島に行ったことなど、鹿児島に関するエピソードが次々と出てきました。その後も「探偵ナイトスクープ」でケガをした時に芋焼酎で消毒したという小ネタも挟み、「鹿児島は印象深いです」と嬉しそうに話していました。
つばさが上村取締役頭取に向けて鹿児島の魅力を訪ねようとすると、すかさず石田が「串木野のマグロや鰻、黒豚ももちろん美味しいですが、実は野菜がうまいんですよ」と、鹿児島のロケで出会った「オクラの漬物」を自身の披露宴の引き出物に入れたエピソードまで飛び出し「飲み物は芋焼酎や黒糖焼酎を飲んでます」と締めコメント、お鉢を奪われた上村取締役頭取は、改めて鹿児島の魅力を尋ねられると「特にありません」とアッサリ、そこにもすかさず「なんやねん、それ」と石田のキレのあるツッコミとコケが出てさらに会場を沸かせました。
鹿児島でやってみたいイベントは?の問いには「劇場を作っていただきたいですね、なんばグランド花月まで足を運ばずとも鹿児島でも新喜劇を楽しんでいただきたいし、それを通じて鹿児島の魅力を提供できたら」と話す石田。上村取締役頭取には「口座を開設したら招待券1枚プレゼント、なんて企画をぜひお願いします」と頭を下げ、一緒に舞台に上がってもらいたいこともしっかり付け加えました。それを受けた上村頭取は「劇場は面白いですよね、実は構想としてはあるんです」と近い将来に向けた実現を匂わせました。
石田の独壇場で会が進む中、つばさが「では次に...」と促そうとすると「淡々といくなよ、もうちょっと楽しもうよ」と石田。さらに大﨑CEOからも「この日のためにスーツを新調したんだよな」と裏事情を暴露され、マジックを披露したことは無いが、マジシャン専門店でスーツを買ったと白状したつばさ。石田からはやはり「なんやねん、それ」としっかり突っ込まれました。
最後は出席者とゲスト、司会の全員で記念撮影をし、大盛況の中、無事に閉幕しました。今後の鹿児島銀行と吉本興業の活躍にご注目を!