出演者もその先何が起こるかわからない?!おもしろ映像ライブ「ミテコレ!」
6月20日(水)、よしもと沖縄花月でおもしろ映像ライブ「ミテコレ!」が行われました。これは出演する芸人らがカメラに収めた面白い画像を披露し、みんなで笑い合おうという実験的なライブで、大屋あゆみ、利根川ホプキンス又吉、初恋クロマニヨン松田、ありんくりん比嘉、ぼんじょるの大谷・おりたの6人が「映像ハンター芸人」として登壇しました。
MCを初恋クロマニヨン憲吾が務め、登壇者にどのようにおもしろ映像を集めているのが聞き、「映像ハンターなんだから、常にハントする気持ちで頑張ってください」と声をかけました。が、そこで相方の松田から「俺、篠山紀信じゃないからいつもチャンスを狙って生きているわけじゃない」と鋭いツッコミ。オープニングを締めくくるチャンスをうかがっていた憲吾は一瞬ひるみましたが、にこやかにコーナーに移行します。
映像紹介のトップバッターは大屋あゆみ。映像紹介前の止め絵だけで「誰かコレ?!」「あー、生きてた頃の写真ね」等のツッコミを大量にゲットした大屋は、2017年6月30日まで国際通りで営業していた「おもろおばけ屋敷」の休憩室での様子を披露し、憲吾に「これ音声だけ聞いてたらめっちゃ怖いよね」と、上々の反応をもらいます。2番手のおりたも映像紹介前の止め絵で相方の大谷に「中学からコイツと一緒なんですけど、昔はこんな写真撮るヤツじゃなかったのに」とツッコミを受け、「カメラ側が僕を可愛くしてくれるねん」としれっと返事。ステージ上の全員からブーイングを受けていました。
その後、紹介したカラオケ画像よりおりたの歌が聴きたい、ということで、急遽おりたは尾崎豊になりきってステージの中心へ。・・・しかし肝心なときに歌詞が出てこず、「ただの暗い人」のモノマネになった状態で席に戻ります。
続いては芸人が持ち寄った映像を途中で止め、この後どうなったかを予想する「ミテコレクイズ」を開催。おもろおばけ屋敷のオーディションを受ける又吉の映像が紹介されたとき、「この時オーディション開催したのはいいけど、結局採用者がいなかったんですよ」と又吉が苦い思い出を暴露。憲吾が「どこのオーディションよりも厳しいな!!」とツッコミを入れます。この言葉を受けて、他の登壇者は全員一致で「じゃぁ、正解は『オーディションに落ちて暇になる』だね」と回答。本当の答えは別に用意されていたのですが、スタッフの采配で「その答えも正解」というジャッジが下されます。
全員正解で舞台が沸いた・・・と思った瞬間、なぜか閉まる幕。何事かと思った途端、追加メンバーとしてありんくりんクリス、初恋クロマニヨン新本、利根川ホプキンス岩田がステージに呼ばれ、第2部の「わけわからん映像ライブ『ナニコレ!』」を開催する運びに。憲吾に「3人は映像コメンテーターとしてお呼びしております」と紹介され、クリス、新本、岩田は「ちょっと待って、何も聞いてないんだけど?」とあたふた。しかも新本が「前半のライブの別バージョン、って考えればいいんだよね?」と、映像ハンター芸人や客席に問いかけますが、なぜか先程まで行われていたライブがなかったことになっており、全く話がかみ合わないまま第2部がスタートします。
紹介されたのは松田の「けんたくんがより美しくない様子」。居酒屋で酔っ払ってゾンビにしか見えない、というその映像に松田は「この時頼んだミーバイ(沖縄の方言で魚のハタ類の総称)のあら煮に似ていた」と感想をぽろり。「ミーバイに似てるんじゃなくてあら煮に似てるってどれだけ崩れてるわけ」と憲吾がツッコミます。そして映像コメンテーターとして登壇している3人に話が振られるのですが、ここからが3人にとって苦難の連続。岩田が「コメンテーターのていで話を返せばいいんですよね」と言えば憲吾が「いえ、あなた方は映像のプロですよね?」と返したり、比嘉が「松田君の映像は世界に通用しますか?」等、さも真面目そうな質問をし、3人の答えを松田がメモするそぶりを見せるなど、なぜこんな展開になったのか全く分からない3人。新本と岩田が「これから俺達のしゃべることは何一つメモしないでいい!」と反論しますが、憲吾が「いえ、あなた方は映像のプロですから」と、3人の不安をあおります。
その後比嘉が撮った映像が紹介され、全く怖い画像でもないのに映像ハンター芸人側が口々に「怖っ!」「怖かったよね~」などとざわついたり、全くしゃべっていない又吉に憲吾が「又吉うるさい!」とツッコミを入れたりと、ステージがコメンテーター側とその他で分断されているような雰囲気が続きます。
また、その後行われた映像クイズでも、答えのシーンまで全部見せているのに、映像ハンター芸人側は口をそろえて「わからない」を連発。大屋が急に途中退場したり、又吉に至っては静かにしていても、再び「又吉うるさい!」と言われたり、真面目に答えようとすると声をさえぎるように不正解の効果音を鳴らされたりと、一身にいじられ役を引き受けます。
一向に回答が出ない様子に、大喜利をするしかないのか?とふんだコメンテーター側は必死に回答しますが、何を言ってものらりくらりとかわされ、思わず「何コレ!!わけわからんこのコーナー!!」と絶叫。するとステージ上の空気が一気に変わり、映像ハンター芸人側が拍手とウチナー歌で大喜び。きょとんとしているコメンテーター側に対し、憲吾が「そうなんです、このコーナーのタイトル、ナニコレなんです!」とにこやかに話し、いままでの行動がコメンテーター側から「ナニコレ」の単語を引き出すためのお芝居だったことを明かします。
エンディングも憲吾が急にクリスに台本とマイクを渡し、「じゃ、エンディングお願いね」とドッキリを行い、クリスは「本当にこれ俺が言っていいの?」と、最後まで不安そうに台本を読み上げ、コメンテーター側にとってはずっとナニコレ状態の展開に。クリスが台本を読み終えると、映像ハンター芸人側は「今回は実験ライブだからね」「子供には最後まで訳分かってないはず」と客席に話しかけ、「また来てくださいね!」とステージを締めくくっていました。「ミテコレ!」改め「ナニコレ!」は最後まで周囲に「ナニコレ?」と思わせたまま幕を閉じました。
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