初めての著書『追い込み婚のすべて』を刊行した横澤夏子へインタビュー!「婚活パーティに100回行かないための本です」
7月20日(金)に28回目の誕生日を迎えた横澤夏子が、初めての著書『追い込み婚のすべて』を刊行しました。
刊行日のちょうど1年前に結婚という小さい頃からの憧れ的目標を叶えた横澤。同著は、その軌跡を綴ったもので、21歳から100回以上の婚活パーティに通い、さまざまな男性に振られ、同じ参加者である同性から多くを学びながら、並々ならぬ情熱と本人曰くの"執着"でようやく出会えた1人の男性へ自らアプローチし、結婚までぐいぐいと追い込んでいく様子が面白おかしく展開していきます。
婚活に興味のある女性はもちろん、横澤の面白さが詰まった1冊として楽しめる本著について、横澤夏子本人にいろいろと語ってもらいました!
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――笑いあり、学びありの本著ですが、完成した本の感想をまず聞かせてください。
「私の執着心の塊、ですよね。自分で書いて、自分で引いてます(笑)。第1章は雑誌『JJ』の連載をまとめたもので、あと『月刊新潟』でもコラムを書いていたので、それも一緒にまとめました。21歳で婚活パーティへ行ってるとマルチ商法だと思われたり、「なんでそんなに若いのに来てるの?」って勘ぐられたり、若すぎて相手にされなかったり......いろんなことがありましたね。私、出会いがない=ただのサボりだとずっと思っていて。それで婚活パーティへ行き始めたんですけど、結婚相手との出会い以上に、いろんな人と出会えたことはすごく勉強にもなりました。例えばすさまじいほどの恋愛テクニックを持っている女性とか(笑)、いろんな人から知識や教えをもらって結婚できたので、みなさんにもお知らせしたいなと思って書かせてもらいました」
――小さい頃から結婚願望は強かったんですか?
「父と母が仲よかったので、こういう家庭が普通に持てるんだろうなと。大人になったら恋愛して結婚できると思ってたのに、あれ、相手がどこにもいないぞ?って。......同じ満員電車に乗っててステキな男性に出会うとか、トレンディな恋愛できるんじゃないかなって思ってたんですけどね」
――新潟から上京したばかりの頃は、ドラマのような恋に憧れていたんですね。
「そうです。ただ、上京しても妄想が膨らむだけで、現実の恋愛体験はできなかったんです。で、ある時、友達と話してる時にふと"何もないって言ってるだけで、行動してない私たちってダメじゃない?"って話になって。"何もないって言ってるだけで、朝まで飲んでるなんて時間がもったいない。何かしよう"っていうことで、婚活パーティに行き始めたんです」
――21歳という割と早めに段階で気づいた計画性の高い横澤さんですら、実際、結婚するのは時間がかかった。
「計画性を持ちすぎてたし、頭でっかちになりすぎて結婚できなかったんだと思います。ただ、婚活パーティに通い続ける中でさっき言ったように、たくさん勉強できたんですよ。新しい自分を見つけることもできたし、他の人を観察しながら、いろんな発見もできました。例えば、帰って来て友達に"こういう人いて、最悪だった"って話したとするじゃないですか。で、"なんで最悪だと思ったんだろう? ダメなところより、いいところを見つけられるようにならなきゃ"って思って一生懸命探すんですけど、結局見つけられなくて、"ダメじゃん、私! 人のいいところ、見つけられないじゃん"って反省したりして(笑)。芸人の世界でも人生をものすごく学べますけど、婚活パーティでも人生は学べました。1分話せば、その人のなんとなくの雰囲気ってわかるんだなって実感したことは仕事でも活かせましたし、人当たりに対することはすごく勉強になりましたね。よく番組とかで『婚活パーティにいそうな女性をやってください』ってお願いされるてもできないのは、私にとってあの場所での出来事すべてが勉強で、吸収できたことだったからかもしれないです」
――本書を読ませていただきましたが、本当に鬼のような追い込みが見事でした(笑)。
「あはは! トレンディエンジェルのたかしさんに『タイトルって何がいいですかねぇ?』って相談したら、『"横澤夏子の計画通り"ってどう? だってすべて計画通りなんでしょ?』って言われました」
――いちばんすごいなと思ったのは、今の旦那さまとの3回目のデートが終わるタイミングで、深刻な顔をして"二度と会わない"っていう選択肢を含んだ4択を突きつける場面でした。少しでも好意があると、"二度と会わない"っていう選択肢を、会って数回で突きつけるって勇気が必要ですね。
「そうですね。でも可能性がないなら、次に行かないといけないですから。私を振る時に『夏子のことを考えると、俺なんかもったいない』とか言う男性っているんですけど、それって罪深いことだと思う。だって、そんなこと言われたら、ずっと好きでいないといけないじゃないですか。だったら、嫌いだとか二度と会わないって相手に言われた......っていうネタにさせてくれっていうことです。私、本当にずっと死ぬ物狂いで婚活してました。なんでこんなになってるんだろうって思いながら、いろんなことを考えてました」
――そこまでして、ついに結婚という目標を果たしたわけですけど、幸せを掴んだ実感はありますか。
「あるにはあるんですけど、いざ結婚して思ったのは、このカードは最大の切り札じゃなかったなっていうことですかねぇ。普通に新しいカードを持つことはできましたけど、このカードを切る場面って中々ないんですよ。私は今まで話題として結婚の話が出て来た時、すべて自慢話だと思って聞いてきたし、いいなって羨ましい気持ちを持っていて。けど、いざ自分が叶えても周りの覆せるほどの大きな影響力を持ったカードではないなと実感しました。ただ、自分のレベル――顔面偏差値、職業、生活スタイル――を考えると、ここまでやらないと結婚できなかっただろうなって。カワイければ、ボタン1つはめるくらいの感覚で結婚できる人もいるかもしれないですけど、私はできないからここまでやってきてよかったなとは思います」
――第3章ではいろんな方と対談もされてるんですよね。
「『スパルタ婚活術』で著名な水野敬也さん、そしてジャングルポケット・太田さんの奥さんでもある近藤千尋さんとは対談させてもらって、もう1つ、婚活パーティへ一緒に行っていたメンバー2人を招いて鼎談もしました。千尋ちゃんには、『俺は生涯1人だ』って言うほど人を愛せない鉄の心を持っていた太田さんが人と一緒に暮らし、お父さんにまでなったっていう過程がすごかったので、その辺りのテクニックを中心に話させてもらいました」
――そのすごいテクニックっていうのは、例えばどんなことだったんですか。
「そうだなぁ......。太田さんと話していて、なんであの家引っ越すんだろうって思ったことがあったんですよ。で、聞いたら『広くなったら人も呼べるし』って自分自身の利点として話すんですけど、それって実は千尋ちゃんにアドバイスされたことだった。千尋ちゃんが2人でいる時に、"こういうのっていいよね"って話していたことで、太田さんに主導権を握らせているように見せてそうするように自然と導いていたっていうことがわかったんです」
――やり手だ......。すごい!
「そう、すごいんです! だから、千尋ちゃんも太田さんを結婚まで追い込んだんじゃないかと思ったので、そんなお話もさせてもらってます。また、水野さんは私が結婚できるきっかけを作ってくださった方。ちょうどドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)が放送されたくらいに、今の旦那さんとお付き合いを始めたんですけど、ドラマの1話を観てすぐ原作の本を買って、本の通りにやったらうまいこといってる気がしたんですよね。私の追い込み婚は水野さんあってのものなので感謝をお伝えしましたし、水野さんも本を読んだ感想をくださったりしてます。対談の中でも、いろんなことを教わりました」
――婚活仲間との対談は「息ができないくらい笑った」と、現場にいたスタッフさんが話していました。
「基本、婚活パーティでは盛り上げ役に徹してしまう3人で。取材の帰り、3人でご飯に行ったんですけど、『あの話もすればよかったね」って反省しつつ、『なんで夏子の婚活本で反省までしなきゃいけないんだよ!』ってツッコまれました(笑)。そのうちの1人は元同居人で、ネタをもらい、ネタを見せてダメ出しをもらってる友達で。誰も求めてないかもしれないですけど、楽しんでもらえたらうれしいですね」
――では、最後によしもとニュースセンターをご覧の方々に改めてPRをお願いします。
「よく夫を羽交い締めして追い込んだっていう話をさせてもらってましたけど、モロそのままを書いた本です。みなさんには婚活パーティに100回行かないための本だと思って読んでいただければ。で、私のことをすごく怖いとかヤバイ!と思いながら、横澤夏子の内側を思う存分、楽しんでください!」
【横澤夏子】