トット・多田率いる「多田軍団」はじめ4つの芸人グループが爆笑プレゼンバトル!「なかよしいちばん!〜プライベートで仲良し芸人大集合&大暴露SP〜」
8月16日(木)、よしもと漫才劇場にて、「なかよしいちばん!〜プライベートで仲良し芸人大集合&大暴露SP〜」が開催されました。漫才劇場メンバーたちが主宰・所属する仲良しグループをピックアップし、その活動内容や魅力を紹介するこのイベント。芸人たちのふだんの素顔がかいま見られるのはもちろん、仲が良すぎるゆえのマル秘ネタも飛び出しそうな気配です。
オープニング、舞台に登場したのは、吉田たちとマルセイユ。吉田たち・ゆうへいがMCを、そして吉田たち・こうへい、マルセイユ・津田&別府が審査員を務めるとのことですが、3人は「審査員?」と不思議顔。こうへい曰く、出場グループのプレゼンを見た上で、「どのグループに入りたいか」を審査してもらいたいとのことです。
ちなみに審査員たちは、どんなグループに所属しているのでしょう? こうへいは「昔、こうへい軍団というのをkento fukayaが作ってくれた」ものの、メンバー4人中ふたりが辞めてしまい、「いまはふたりになってしまいました」と切ない話を告白。別府は吉本新喜劇・レイチェル率いるレイチェル軍団に所属していますが、メンバーはレイチェル、別府、ネイビーズアフロ・皆川の3人と、軍団を名乗るうえでは、ややさびしい人数です。津田は無所属。「いろんな方とまんべんなく」というスタンスで、広く交流しているようでした。
続いて、今回、出場する4グループを呼び込み。ダブルアート・真べぇがリーダーを務める「パパしんキングダム」は、なんとメンバー107人という大所帯! 下はNSC大阪39期から、上はミルクボーイ・内海までという構成で、真べぇによると「(内海は)いちばんかわいがってる先輩」だそうです。この日はヒガシ逢ウサカ・今井、絶対アイシテルズ・らぶおじさん、ポートワシントン・笠谷、二メートルズ・江城、からし蓮根・伊織の計6名で登場しました。
見取り図・盛山が「監督・4番・ピッチャー」の3役を独占する草野球チーム「オマヘンズ」は、創立10年の歴史を誇るグループです。メンバーの二メートルズ・欅、絶対アイシテルズ・楠見、ガォ〜ちゃん、ガゼル西口は揃いのユニホーム着用で意気込みを見せましたが、代表の盛山は持参するのを忘れるという大失態。しかも、5人とも「パパしんキングダム」と兼任しており、グループ間の境界が早くもあいまいに...!?
トット・多田を筆頭に、ツートライブ・たかのり、ヒガシ逢ウサカ・高見、たわたが名を連ねる「多田軍団」。リーダー・多田は激しく声がれしており周囲を驚かせましたが、後輩から「たーちゃん」と呼ばれても意に介さないなど、おおらかな天然ぶりは揺るがず。また、たわたは同期の見取り図からいじり倒され、ゆうへいは思わず「多田軍団じゃなく見取り図軍団では?」と疑問を呈していました。
「どんな飲み会でも、必ずかんざきを終電で帰らせる」のがモットーの「かんざき終電ファミリー」は、てんしとあくま・かんざき、デルマパンゲ・広木、見取り図・リリー、爆ノ介の4人。「酒が強い」と言い張るかんざきに、3人が「そんなことない」と待ったをかけるなど、チームワークに不安を感じさせるも、謎めいた活動ぶりが観客の興味をそそります。
最初のコーナーは「なかよし活動紹介」。各グループの入門編として、写真などもまじえながら、ふだんの活動を審査員&観客にプレゼンしていきます。
トップバッターは「パパしんキングダム」。真べぇが、LINEで映画やごはんに行く人をつのることが多く、ほかには大規模なBBQなども行っているそう。今井が言うには、真べぇが500円玉貯金をして、貯まったお金で連れて行ってくれるのだとか。一方の真べぇは「さびしがり屋やから、みんなに来てもらってる感じ」と笑顔。ただし、ダイエット中の真べぇがウォーキングに誘ったときだけ、LINEが107既読→全員スルーだったという悲しいエピソードも明かされました。
「オマヘンズ」は月1ペースで草野球の試合を行うというのが主な活動ですが、実は普通に遊びに行く方が多いのだとか。バスを借りて琵琶湖に出かけた際は、帰りのバス内で「笑ってはいけない」ゲームに興じましたが、恐ろしすぎる罰ゲームを設定したために、「誰も笑わないまま大阪に着いた」と振り返る盛山。ほかに、全員スーツ着用で新年の必勝祈願をしてもらうも、その年は1試合も行わなかったなど、爆笑&脱力エピソードが続出。津田は「あの話で入ろうと思わないのでは...」と戸惑うばかりです。
「多田軍団」のメンバーたちは、「とにかくゆるい」「既読スルーもOK」と、その魅力をアピール。多田自身はやりたいことがとくにないため、メンバーが自分の行きたいところをプレゼンし、興味をひかれると「じゃあ行くわ」とついてきてくれるパターンが多いそうです。高見も「自分が行きたかったイラストレーターの展覧会に誘ったたらつきあってくれた」と言い、多田は「ぜんぜんイヤじゃない」とニッコリ。さらに、「よく行く」というカラオケでの、多田×たわたデュエット映像も大放出されました。また、多田はつねに高見のことを「(自分の)ほかに誘ってくれる人がいない」と心配しており、そんなやさしさも審査員の心をつかみます。
「かんざき終電ファミリー」の活動では、「かんざきを終電で帰らせること」自体がメインイベント。「もう1軒行こうと言われても、終電がなくなると朝まで付き合わなければならないので、早く帰ってほしい。強制送還することもある」と証言する広木。毎回、かんざきが終電に向かう写真が記録されており、同じく終電に乗らなければならなかった爆ノ介は、並走しながらお互いの写真を撮り合うという珍体験をしました。行きつけの焼鳥屋でなぜか狭い席に押し込まれるなど、「かんざきあるある」も多数明らかに。派手な活動こそありませんが、リリーは「(終電までに終わるため)ほどよく飲めるので健康的」と意外な長所も挙げていました。
プレゼンが終わったところで、次は審査員が実際に各グループ独自のノリなどに加わり、「仲良し体験」してみようというコーナーへ。「多田軍団」は、「ねえたーちゃん、こっちむいて」というシチュエーションを体験してもらうことに。何にも興味のない多田に、メンバーが入れ替わり立ち替わりレジャーを提案していくというものです。スマホをいじる多田に、探り探りプレゼン攻撃を仕掛ける面々。お笑いについての相談はスルーするくせに、こうへいの「あっちに蜂の巣がある」という誘いにはホイホイ乗るなど、つかめない多田の心理に場内爆笑!
「オマヘンズ」のノリには「パパしんキングダム」も全員合流。野球での「審判が多すぎる」ノリを体験すると、「これは楽しい!」と審査員たち。さらに、「上げっぱなし」や「低すぎる」胴上げでも沸かせました。
飲み会の様子をドキュメントタッチで再現したのは「かんざき終電ファミリー」。ポイントは、もっと飲みたがるかんざきを、いかにして終電へと導くか。3人の強引とも思えるタズナさばき(?)と、気づけば支払い、店を後にさせられているかんざきの姿が、笑いと哀愁を誘っていました。
「パパしんキングダム」は、坊主頭の今井を叩くノリを。完璧なチームワークで展開される、テンポのいいやりとりで笑わせます。らぶおじさんの「くさすな!」というフレーズも、今井同様どんどん派生して、最後はピンネタ化!?
「逆に悪いトコ教えて!」と題し、あえて自分たちのグループの短所も語り合われました。「多田軍団」からは、予想通り、多田の天然エピソードが止まらず。「トイレ、お手洗いという言葉を知らない」「好きな芸人はゆってぃさん」などグループ内からの報告に加え、「サッカーやりたいな〜と言いながら野球の素振りをしていた」「お好み焼き屋で、話に熱中しすぎて何も乗っていない鉄板をコテで切り分けていた」(いずれも盛山)など他グループからの情報も飛び出しました。
「かんざき終電ファミリー」は、酒癖の悪いかんざきを終電に向かわせる手法を再現。「オマヘンズ」からはガォ〜ちゃんの「例え」をフィーチャーしたノリや三段落ちならぬ四段落ちなど、気づけば「悪いトコ」の告発からどんどん違う方向へ...。最後はいきなり振られた多田がゆってぃさんのギャグを繰り出し、そのまま胴上げされるというカオスな結末を迎えました。
厳正な審査の結果、こうへい&マルセイユが選んだ「入りたいグループ」は「多田軍団」! 「(多田の)やさしさと、純粋に楽しそうだった」という選出理由に、観客も大いに納得しつつ、この日のイベントは幕となりました。
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