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2018年8月17日 (金)

ハイレベルなラップ対決は、見取り図・盛山擁する西軍の勝利! 『芸人ラップバトル ぺちゃくちゃ大戦争』レポート

8月12日(日)、東京・ヨシモト∞ホールにて『芸人ラップバトル ぺちゃくちゃ大戦争』が開催されました。

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8月11日(土)、12日(日)に行われた『Laugh&Peace Music ∞ Fes!! 2018 SUMMER』のプログラムのひとつで、芸人たちが東軍と西軍に分かれてラップバトルを展開。
会場は開演前から熱気に包まれ、MCのラフレクランが登場すると、きょんが「なかま・たから・だから!」と雄叫び、さっそく満員のオーディエンスを煽ります。


東軍リーダーのトレンディエンジェル、西軍リーダーの中山功太に続いて、審査員を務めるエグスプロージョン・まちゃあき、ラッパーの晋平太さんが登場。数々のラップの大会で優勝している晋平太さんですが、この場に来たことについて訊かれると、「友達なので」とこの日のDJを務める元ダイキリで現構成作家の南部を紹介し、一同を驚かせます。


まず一回戦は、東軍がニューヨーク・屋敷、しゅんしゅんクリニックP、西軍がアイロンヘッドという顔合わせの"若手実力派芸人対決"。
屋敷としゅんPが「しゅんしゅんしゅんしゅーん!」とサンプリング音風に決めゼリフを言い放てば、アイロンヘッドは毛利が「タンスに2年寝かしとった?」といじられ放題のキャップ、辻井が無理やり後ろ髪を止めたヘアアレンジとコンビでいじられポイントを用意しての登場です。


ルールは8小節2本の1ラウンド制で、観客代表の7名のジャッジで票数が多かった方に1ポイントが与えられ、まちゃあき、晋平太さんが1ポイントずつ持ち、計3ポイントの振り分けで判定。


いざラップバトルがスタートすると、「悪そうな患者だいたい友達」(しゅんP)、「ヘイヘイドクターお前気の毒だー」(辻井)といったラップバトルらしいリリックが飛び出すも、自身の髪型の元ネタは『金田一少年の事件簿』だと明かした辻井が、「髪型」「それしか覚えてない(笑)」と晋平太さんの爆笑を呼び、2対1で西軍の先勝を呼び込みました。


二回戦は、チャラい見た目のEXITと独特な風貌のZAZYによる"ファッションリーダー対決"。
対戦前から「EXIT勝利!」(ラフレクラン・西村)と圧勝が予想されていたEXITは、キャラを守りながらも練習量が見えるラップを披露しましたが、「今後も応援しているから二人ともやっていこうぜ漫才」と励ました西軍・ZAZYが審査員から2ポイントを稼ぎ、番狂わせに成功しました。


続いては、塩チョ(西村ヒロチョ)&塩澤(ピスタチオ・小澤)from SALTY'sとラニーノーズによる"バンドマン対決"。
ラップは初めてというSALTY'sに対し、場慣れした自己紹介ラップで登場したラニーノーズは、楽器の弾けない塩澤にターゲットを絞り、さらに塩チョも「お前楽器、全然弾いてない」「そのスタンスにみんなひいてる」「過去の栄光にすがるな」と味方の塩澤を矛先を向けます。塩澤1人vs3人という変則マッチとなり、西軍・ラニーノーズ陣営の勝利に終わり、へこむ塩澤が「かわいそうだったんで」と晋平太さんの同情をかう一幕もありました。


東軍の空気階段と西軍のななまがりによる"同じ大学の先輩後輩対決"。
空気階段・鈴木もぐらが「大学の先輩ななまがり、マジで俺より頭わりー」としっかり韻を踏みますが、ななまがり・森下扮する"キモお兄さん"の暴走発言で、西村がアナウンサー口調で謝罪する展開となり、東軍・空気階段が3ポイント獲得で勝利を収めます。


続く東軍のそいつどいつと西軍の大自然による"仲良し対決"は、そいつどいつ・市川刺身が果敢に挑発するも、大自然・里がのんびりとした沖縄弁で返し、「一緒にさ、ジェフ行って、ぬーやるバーガー食べようさ」と沖縄グルメへと勧誘。
軍配は一般審査員も全員一致で西軍に挙がり、里は「そいつどいつは沖縄弁で、たーがやまーがやって言うんです」とコメントして、笑いを誘います。

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次の"『M-1グランプリ2017』ファイナリスト対決"で、東軍のマヂカルラブリーと西軍のさや香が対戦。当然、『M-1グランプリ2017』についてのディスりあいとなりますが、マヂカルラブリーの野田クリスタルは上半身裸になると、「殺す」を連呼した挙げ句、なぜかDJ南部にも「ヒゲを殺す」と詰め寄ります。

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まちゃあきは「空気を飲み込んだのがこっち(東軍)だった」と評し、晋平太さんは「どっちでもよかった(笑)」「思ったよりいい身体だった」と難しい判定ながら、審査員票2ポイントを獲得した東軍・マヂカルラブリー勝利という結果に。


七回戦は、東軍のいぬと西軍の見取り図・盛山による注目の"ラッパー芸人対決"。
大きな歓声を浴びた盛山は「∞やってきた岸和田愚連隊アーイ!」とさっそくライムを決め、ラップだけをして東京を日帰りするため「スケジュールだけで言ったらエミネムと全く一緒」と豪語します。

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ほぼ初対面といういぬ・太田は「あれあれ盛山さん、お客さん全然盛り上がらん!」と食らい付くも、パーフェクトで西軍の見取り図・盛山の勝利となり、「(直前の)第6試合、マジいらんかった!」(西村)、「盛りあげ方も上手」(まちゃあき)と絶賛の嵐で、NSCで盛山と一緒にラップの授業もしている晋平太さんも「普通にラッパーのラップバトルみたいでした」と感心。


続く東軍のMCKj(こりゃめでてーな・大江)と西軍のクロスバー直撃・渡邊による"同期対決"では、ラッパーとしても活動するMCKjが流暢なラップで攻撃をしかけ、対する渡邊は「確かにこれは同期対決、だけどこれ誰も興味ないです」などと韻を踏むも、終盤追い込まれ雑な客いじりを犯し、すぐに「こんなこと言うために東京に来たんじゃなかった」などと後悔します。

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結果は当然のようにパーフェクトで勝利した東軍・MCKjでしたが、猛省する渡邊に「僕をもっといじって欲しかった。ハゲてるし」と物足りない表情。


いよいよ最終決戦は、両軍のリーダーによる"賞レースチャンピオン対決"ですが、西村がトレンディエンジェルを「マヂカルラブリー!」と紹介してしまい、「おい! どっちがどっち!?」と総ツッコミを受ける波乱の幕開けとなります。
トレエン・たかしと中山が舌戦を繰り広げるなか、トレエン・斎藤は美声で「お前はR-1チャンピオン、でも今は食えない長崎ちゃんぽん」とメロディアスに歌唱。

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一見、普通すぎるたかしのラップは「ふざけるかと思ったら真面目にやっちゃってる」(まちゃあき)、「すごく的確」「リズムキープもよかった」(晋平太)と評価が分かれるも、東軍・トレエンの勝利となりました。


すべてのラップバトルを終え、全出演者がステージに集結したところで、直前に言い間違えられた野田が「ぺっ!」とマッスルポーズで斎藤になりきると、「上沼さん以外も怒ってるらしいぞ」と中山がチクリ。

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そして、総評を訊かれたまちゃあきは「ラップバトルに出てこないワードが出てきたので、制作意欲がわきました」と答えたのに対し、晋平太さんは「爆笑しまくって顔が疲れました」とするも、取り入れたいと思ったことは「ま、ないです」とコメントし、笑いを誘います。


総合結果は、東軍4勝と西軍5勝で西軍の勝利!
その実力を見せつけた盛山は「この人数で、来週の『フリースタイルダンジョン』の収録、挑みたいです」と意気込み、ラストは東西入り乱れて、フリースタイルラップを繰り広げる"サイファー"へとなだれ込みます。

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盛山、太田、MCKjらが本格的なラップを続けるなか、野田や里、森下らはキャラを駆使したギャグを放ちますが、EXIT・りんたろーはキャラの迷走ぶりを吐露した後、コール&レスポンスを試みるも、うまくいかず「煽り方もわかんなかったぜ」と反省する場面も。

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さらに市川は同期のラニーノーズとの歓声の差を嘆きつつ「髪の毛もない、俺の行き先MCKj!」と咆哮。


クライマックス、まちゃあきによるキレキレのダンス、晋平太さんによるラップで盛り上がりは最高潮を迎えるなか、塩チョのサックスも鳴り響き、大盛り上がりのライブは、記念撮影で大団円を迎えました。

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【中山功太】【さや香】【クロスバー直撃】【渡邊孝平】【見取り図】【盛山晋太郎】【ラニーノーズ】【アイロンヘッド】【大自然】【ななまがり】【ZAZY】
【ラフレクラン】【エグスプロージョン】【まちゃあき】