ネタとゲームで会場が一体となり「よいしょ!」 フースーヤ漫才劇場初単独ライブ「挟んだメモでカモメモメ〜〜」開催
8月26日(日)、よしもと漫才劇場にて、フースーヤ単独ライブ 「挟んだメモでカモメモメ〜〜」が開催されました。漫才劇場での単独ライブは今回が初ということで、記念すべき一夜を見届けようと、多くの観客が詰めかけました。
冒頭、勢いよく舞台に登場した谷口と田中ショータイムは、「みなさんもいっしょにね! 盛り上がっていかないと!」からの「いけナッシングトゥーマッチ!」「オーマイゴッドファーザー降臨!」発動。もちろん「よいしょ!」は観客も声を揃えて、にぎやかに幕開けを告げます。そのまま1本目のネタに突入し、昔話『鶴の恩返し』を演じるふたり。次々と繰り出されるギャグフレーズが物語を飲み込み、さっそく会場をフースーヤ・ワールドに巻き込みました。
オープニングVTRを挟み、こんどは新衣装のスーツ姿で舞台へ! 客席からの「かっこいい!」に気を良くしながら、怪談をテーマにした2本目を披露します。ボケ倒す谷口に鋭くツッコミを入れていく田中。キレのある動きも盛り込みつつ、テンポのいい展開で笑わせました。
ネタの合間には、ふたりが考案したオリジナルゲームを紹介するブリッジVTRで楽しませます。谷口が考えた「YOU say 民営化ゲーム」は、「I say! You say!」のリズムに乗せてひとりが名詞を言い、指名されたもうひとりがそれに合う動詞や形容詞などの述語を答えるというもの。ゲストにさや香を迎え、4人でゲームに興じました。素早い思考とアドリブ力が問われるゲームに、新山&石井も大興奮、苦しまぎれに飛び出す答えに大爆笑! 負けた谷口が罰ゲームとして、新山が出したお題「ヒザ」を使った一発ギャグを披露して撃沈するひと幕もありました。
一方の田中が発案したのは、「こっち来んかい!」。「合コンやカップルでぜひ!」というこのゲームでは、「あっち向いてホイ」の要領で「こっち来んかい!」のフレーズに乗ってふたりが対決。ひとりは動かず、もうひとりは負ければ一歩相手に近付き、勝てば一歩遠ざかります。3回勝てば逃れられますが、負け続ければぴったりくっついてふたりはキス!? がっつりキスシーンで終わったVS.新山、危機一髪の末なぜか3人でハイタッチしたVS.蛙亭・岩倉など、ゲストとの対決もおもしろさ炸裂!
3本目はコントで、敵国にいざ攻め込まんとする谷口が、雰囲気たっぷりに宣戦布告するネタを。変幻自在な演技力と怒とうの展開で、何度も大きな笑いを起こしました。
寓話『金の斧』を知っているか知らないか?から始まった4本目。またしてもギャグに次ぐギャグの連鎖で、物語はなかなか進まず、笑いはどんどん増幅していきます。
最後のネタでは、「みんなで楽しめるゲームを考えてきた」と谷口。観客に「1〜4のうち好きな数字」を選んでもらい、田中が「心理ゲームやな?」と期待するも実は...!
後半は、「手を取って成功を目指せ! タッグサクセス」と題したコーナー。観客と「いっしょに遊びたい!」というふたりの情熱が詰まったゲームで沸かせます。ひとつめは、質問に対して「田中」or「谷口」で観客が答える「パーソナルフースーヤ」。観客は事前に配られた赤(田中)と青(谷口)の紙を挙げて回答します。
「貯金100万円以上あるのはどっち?」では、シンキングタイムにヒントとして「田中は服が好きでよく買う」「谷口はケチ」などパーソナルな暴露トークも。これを受けてか、客席の回答は谷口多し! ところが正解は田中で、谷口曰く「最近、おじいちゃんにマッサージチェアをあげて使い果たした」とのこと。田中も買い物好きながら自称「倹約家」で、「あまりお金は使わない」タイプなんだとか。
続く「お父さんハゲてるのはどっち?」では、判断の材料になればと客席に向かって頭皮を見せて歩き、その間にもギャグをどんどん放り込みます。この質問はほとんどの観客が「田中」と回答。もちろん(?)正解で、複雑な表情を浮かべる田中でした。「鮭定食を頼んで、ご飯より味噌汁から行くのはどっち?」では、専門のカウント係が登場するほどの接戦に。僅差で谷口票が多く、見事、正解となりました。
「飛ばせ! おやつ危機一髪キャッチ」では、軽くて飛びやすそうな食べ物を「黒ひげ危機一髪」ゲームに装着。ふたりがそれを持って客席に降り、観客に1本ずつ剣をさしてもらいます。飛び出した食べ物を口でキャッチできたら成功! うまい棒を装着した谷口は、惜しくもキャッチ失敗し、田中はマシュマロを選び客席を練り歩くも、なかなか飛び出さず。ようやく飛び出たときには、反応が遅れてまたもや失敗となりました。さらに谷口がゼリーでも挑戦し、場内の盛り上がりはMAXに!
エンディングは、時間切れでボツとなったゲームに挑戦することに。田中が舞台に残り、谷口が客席最後部へ。観客の「ショータイムかっこいい!」のかけ声と同時に、谷口も田中に伝えたいことを叫び、田中に聞き取ってもらえれば成功です。黄色いかけ声にまじった低い声を、田中は見事、聞き取り! なんと谷口も「ショータイムかっこいい!」と言っており、コンビ愛を見せつけるラストとなりました。
続いてオープニング同様、「ナッシングトゥーマッチ!」「オーマイゴッドファーザー降臨!」「よいしょ!」で会場がふたたびひとつに。最後までギャグフレーズを連発し、爆笑と熱気に包まれるなか、この日のライブは幕となりました。
【フースーヤ】【谷口理】【田中ショータイム】