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2018年9月10日 (月)

1ヶ月公演成功後すぐ、『シソンヌライブ[モノクロ]』をスタートさせたシソンヌへインタビュー!

8月1日から26日まで、東京・赤坂RED/THEATERにて開催された『シソンヌライブ[sept]』が、10月31日(水)、DVDとして発売決定。8月某日、恒例のオーディオコメンタリーの収録を行なったシソンヌに、インタビューを敢行しました。

初めての挑戦となった26日間30公演は、大盛況のうちに終了。現在は、すでに全国を巡る『シソンヌライブ[モノクロ]2018』の後半戦をスタートさせています。
今年は100公演以上のコントライブを行ない、今までに育てたコント筋肉をさらにムキムキと成長させているシソンヌに1ヶ月公演を振り返ってもらいつつ、再びスタートした『シソンヌライブ[モノクロ]2018』について、今後の展望についてなどさまざまに語ってもらいました。
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(写真左から:じろう/長谷川忍)

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――収録を終えての率直な感想を、まず教えていただけますか。

長谷川 新鮮な気持ちで観られたと言いますか、今すぐ「もう1回ライブやって」って言われてもセリフが出てくるくらい時間が経ってない中での収録でした。けど、後半とか見入っちゃったくらい楽しかったですね。

じろう 僕も最後のほうは普通に見入っちゃいました。このDVDって1ヶ月公演の真ん中くらいに撮ったんですけど、後半に足したボケも入れたかったなって。あぁ、この時はまだ思いついてなかったんだ、やってなかったんだと思いながら観ましたね。言っても、話の筋には一切関係ない小ボケなんですけど。

長谷川 あぁ、それは思った。観た人が気づくか気づかないかくらいのレベルのものなんですけど、あのツッコミもあのボケもよかったから、DVDに入れたかったなってちょっと思いました。こういう感情も、長いことやらなかったら思わなかったことですね。

――26日間30公演という1ヶ月公演を終えての心境はどうでした?

長谷川 意外とできちゃうんだなっていうことに、びっくりしました。

じろう 今まででいちばん面白かったって言ってくれる人も、けっこう多かったですね。もちろん見え方の問題もあるんでしょうけど、あれくらいの大きさの劇場でゴリゴリにコントをやるほうが僕らは向いてるかもしれない。あと、コントに関しては1ヶ月前よりすごく面白くなっているだろうなって。お客さんの前で30回、2時間近いライブをやったことで、とんでもない経験値を手に入れたなと思いました。

長谷川 どの芸人さんにも「すごいねぇ!」って言ってもらって。先日、別々で『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』の収録に行ってたんですけど、内村(光良)さんに「お疲れさま。何日間やったんだっけ?」って声をかけてもらって。「26日間30公演です」って答えたら、「狂ってるねぇ!」って言われました(笑)。内村さんにそう言ってもらえるような公演をやったんだなって。ほかの方々にも「狂ってるね」ってけっこう言われたので、すごいことをやったんだなと実感しました。コンビを組んだ当初から、じろうは自分じゃ考えられないようなネタをずっとつくってくれてますし、みんながやっていないことに挑戦していこうっていう気持ちは2人の中ではずっとあったので、周りからすごいと言われることに関しては嬉しいですね。

――昨年、お話を伺ったときは1ヶ月公演という未知なる挑戦に不安を感じているように思ったんですけど、実際にやり切った今のお2人はけっこう淡々としてますよね。それは、なぜですか?

じろう 『〜[モノクロ]』をやってることが大きいんじゃないですかね。寄席や営業じゃなく、自分たちのイベントをずっとやっている流れの中に今回のライブがあったので、特別な達成感がないというか。

長谷川 この1ヶ月公演の前に、全国23ヶ所でライブをやってましたし、このあともすぐ『~[モノクロ]』が始まったんで、終わった感覚がないんですよね。2018年が終わったら、2人とも"あぁ、やったなぁ。1ヵ月公演と47都道府県公演がんばった!"って思えるのかもしれないですけど。

じろう いや、来年の『〜[モノクロ]』の構想をすぐ考えないといけないから、そんなこと思わないかもよ。

長谷川 そうだなぁ。体が動かなくなる限り、ずっとやっていくので、1つ1つに対して一喜一憂していられないかもしれないですね。

――正直な話、やめてもいいわけじゃないですか。毎年やらなくてもいいのに、自分たちのライブをやり続ける、そのモチベーションはどんなところにあるんですか。

長谷川 自分たちのライブをやるのが楽しいからでしょうね。たまに狂いそうになることもありますよ?(笑)"うわぁーー! どんだけネタやんなきゃいけないんだよ!"って思う時もありますけど、1回休んだらずっと休みません? 楽なことを覚えたらずっと楽しちゃう。そういう気持ちもあるから、この先もずっとライブを続けていくと思います。

――ネタをつくらなきゃいけないじろうさんは、アウトプットばかりになるとちょっと大変そうだなとも思ったりしますけど。

じろう 映画を観たり、本を読んだりしてネタになることを吸収しないとなぁと思い続けて、3年くらい経つんです。この前、制作のスタッフさんに「どうしたらいいんですかね?」って訊いたら、「じろうくんは今のままでいいんだよ」って言われたので、今は何も取り込まなくてもいいやって思ってます。ネタは書けてますし、アイデアが枯れる気配はないので。それに、設定どうこうよりもやりとり、よりコントコントしたものが好きになっていて、目の前にある机1つで10分のコントしてって言われてもできるんですよ。だから、今は頭よりも体、自分でどう表現するかっていうほうがまさっている感覚もあります。

長谷川 じろうは新聞読んでるしな?

じろう そうだね、新聞がいちばん面白いですよ。リアルな一般市民の声が載ってるんで。

――いろんなものを読んでるんですか?

じろう 取っている新聞と、Twitterでいろいろとフォローしてるものを読んでます。毎日新聞の「女の気持ち・男の気持ち」がすごく興味深いですよ。いろんな地域の人の声が書いてあるんです。

――1ヶ月公演でも新聞で読んだ時事から着想を得たコントがあったと思いますが、本日の収録で観直してみて、改めてネタに関して感じたことはありましたか。

じろう 今回はこれがいちばん好きみたいなものはなくて、平等にいいなと思ってるんです。けど、松岡(「カメラマンとアシスタント」)はやっぱり怖いですよね。

――ゲネプロの帰り、赤坂見附駅で黒いTシャツと黄色いスカートを履いてるセミロングの女の人を見かけて、「松岡!」ってギクッとしました。

長谷川 ははは! ああいう格好をしている女性、普通にいますよね。

じろう 衣装に関しては、衣装さんになんとなくのイメージを伝えるとバッチリと合うものを用意してくれるんです。僕ら、洋服のルールなんて知らないんですけど、「こういう年齢の人はこういう服装はしない」とか細かいことまでめちゃくちゃこだわってくれる人で。

長谷川 「この靴いいですね」って言ったら、でもこの服とはこういう合わせ方をしないとか見栄えではなく、マナーを教えてくれるので勉強になります。

――いつもどういう感じでイメージを伝えてるんですか?

じろう 年齢、職業、どれくらいの層みたいなことを伝えると、雑誌の切り抜きみたいなものをバーっと見せてくれるんです。で、このテイストでってお願いした一発目でバチーンと合うものを提案してくれます。
長谷川 ピンと来るものが出てこないときは、みんなでインターネットとかでいろいろとイメージに合うものを探すと、衣装さんがみんなの意見からいちばんいいところを汲んで選んでくれるんです。本当にありがたいですね。

――衣装も小道具もなく、お2人だけでコントを繰り広げる『~[モノクロ]』も、息つく暇もなく始まりましたね。

じろう (9月2日に行われた)島根のチケットが早速売れてなかったので、修行です(笑)。

長谷川 チケットの売れ行きがよくないところはあると、がんばんなきゃって思いますよね。1ヶ月公演のチケットが完売したといって、手放しに喜べないのはこういうところなんです。"お前ら、まだまだだぞ"って凹ませてくれる場があるのもありがたいといいますか。

じろう 始めた当初、地方であんなにたくさんのお客さんが来てくれるなんて思ってなかったですしね。自分たちから各地へ行く意味ってすごく感じてますし、やっていて楽しい。自分たちで各地域へ行けて、僕らを観たいと思った人が会場に来てくれるっていちばんの幸せですよ。観たいと思ってくれた人の前でネタをするのは、すごく充実感があります。今後は、今やっていることを広げていって、次のステップへつなげていきたいなとも思いますし。

――新たに挑戦してみたいことは具体的にありますか。

じろう 1ヶ月公演の中打ち上げで、フランス公演をやってみたらどうかっていう意見が出たんです。演出部に外国人の奥さんがいる方がいるんですけど、日本の笑いがけっこう理解できると聞いて。それに、フランスでは日本の舞台をやることもあるそうなので、ヨーロッパの最先端の国でコントをやったらどうなるんだろうなって興味はあります。

長谷川 フランスのパリ、イギリスのロンドンなんかでやれたらいいですよね。

じろう うん、『シソンヌライブ』10回目くらいに実現できたらいいですね。それまでに、もっと大きな規模でライブができて、お客さんももっと増えていたらいいなと思います。
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【シソンヌ】

『シソンヌライブ[モノクロ]2018』

チケット:前売2500円/当日2800円
※沖縄公演のみ 前売2000円/当日2500円

9月2日(日)   島根・LIVE&STUDIO 松江B1 16時開演/19時開演(2回公演)
  16日(日)   滋賀・大津市民会館 小ホール 19時開演
  17日(月・祝) 三重・NTNシティホール(桑名市民会館)小ホール 19時開演
  21日(金)   埼玉・さいたま市文化センター 小ホール 19時開演
  23日(日)   岩手・盛岡劇場タウンホール 16時開演/19時開演(2回公演)
  28日(金)   富山・北日本新聞ホール 19時開演
  29日(土)   群馬・煥乎堂ホール 16時開演/19時開演(2回公演)
10月5日(金)   香川・高松オリーブホール 19時開演
  8日(月・祝) 愛媛・松山キティホール 16時開演/19時開演(2回公演)
  12日(金)   福岡・福岡スカラエスパシオ 19時開演
  19日(金)   静岡・えんてつホール 19時開演
  20日(土)   栃木・日光街道ニコニコ本陣 多目的ホール 16時開演
  27日(土)   大分・西大分T.O.P.S BittsHALL 16時開演
  28日(日)   宮崎・宮崎SR-BOX 16時開演
11月2日(金)   大阪・大阪市立こども文化センター 19時開演
  9日(金)   奈良・ならまちセンター 19時開演
  11日(日)   京都・よしもと祇園花月 19時開演
  16日(金)   佐賀・佐賀市文化交流プラザ交流センターエスプラッツホール 19時開演
  30日(金)   鳥取・米子コンベンションセンター 小ホール 19時開演
12月2日(日)   沖縄・よしもと沖縄花月 19時30分開演
  9日(日)   岐阜・岐阜clubG 16時開演/19時開演(2回公演)
  16日(日)   山形・山形市民会館 小ホール 16時開演
  21日(金)   高知・高知市文化プラザかるぽーと 小ホール 19時開演
  22日(土)   徳島・club GRINDHOUSE 16時開演/19時開演(2回公演)

公式Twitter:https://twitter.com/sissonne_mono
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/sissonne_mono/?hl=ja

DVD『シソンヌライブ[sept]』

商品番号:YRBN-91243
価格:3,000円(税抜)

収録内容
<本編映像>
代わりに読んで/車に乗るな/成美と百花/割烹SHU/野村くん、オーディションを受ける/カメラマンとアシスタント
<特典音声>
『シソンヌライブ[sept]』オーディオコメンタリー
<特典映像>
野村くん、街頭インタビューにつかまる
野村のまさのひろ「Tsuyu 〜梅雨〜」Music Video

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