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2018年9月13日 (木)

桂文枝が、桂きん枝、月亭八方らと『五人噺の会』を開催!

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10月5日(木)、よしもと祇園花月で新たな落語会「五人噺の会」が開催されます。こちらは、桂文枝を筆頭に、桂春団治さん、月亭八方、笑福亭松枝さん、桂きん枝の5人が出演する落語会で、平均年齢はなんと69.8歳! 9月13日(木)、会の中心となる桂文枝が『五人噺の会』について語りました。

「(上方落語協会会長の任期中)私を支えてくれた皆さんとはしょっちゅう会っていたわけではないものの、電話でいろいろ話をしたり、集まる機会も多かったのですが、上方落語協会の会長を退いてからその機会も減り、どうしているのかなと思っていたんです」と開口一番に文枝。先日、きん枝が夜中に倒れたというニュースをネットで知ったとこともあり、「それぞれ70歳前後になりましたが、これからまだまだみんな元気で頑張ってほしいし、切磋琢磨してやりたい。また、集まって安否確認もしていきたい」という目的で落語界会を開くことに。

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これまで師匠クラスの噺家が集って落語会を開くことはあまりなかったため、「ほぼ病気の話になる(笑)」と笑いつつ、「楽しくやりたい」と意気込みました。また、「5人で力を合わせて、若い人の力になって上方落語協会の執行部を支えてあげられたらと思います」とも語りました。

10月5日(木)に行われる初回では、文枝がトリを務めることが決まっています。また文枝の弟子が開口一番を担当。次回からは、トリを取った噺家がトップバッターに回り...と順番も考えています。「皆さん、いい噺をもっておられるので、こういう会を通じて5人でいろいろ刺激を与えながら、上方落語をちょっとでも盛り上げて力になれたらと思っています」と文枝。来春に四代桂小文枝を襲名するきん枝に対しても「何か力になれれば」と手を差し伸べます。

今後の目標としては20回記念、30回記念とやっていきたいと気合をいれつつ、「できるだけ続けていきたいと思いますが、一人欠けたら誰かを新しく入れるとは考えていません。『五人噺の会』でスタートして、一人でも欠けたら『四人噺』、『三人噺』というふうに...」と笑いを誘いました。

開催頻度は3カ月に1回、年に4回は開きたいと文枝。「どこかでやってほしいとリクエストがあったら、みんなで温泉旅行がてら行けたらいいなと思っています」ともう一方の展望も。よしもと祇園花月での会は7年ぶり。天満天神繁昌亭や神戸新開地・喜楽館でも精力的に落語会を開いている文枝は、「このメンバーではやるにはそれなりの大きさも必要だと思いまして、京都でも落語会をやりたいという思いがあったので」といきさつを語ります。「京都らしい噺がどなたかから出てくると思いますし、これからみんなで話し合って京都らしいネタを作ってやるかもしれません。このメンバーでやるからには、キャパを考えたら一番いいのではないかと思ってよしもと祇園花月にさせてもらいました」と続けました。

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初回は落語のみの構成で、口演する演目は現時点では未定とのこと。「今回はトリを務めさせていただくので、前の落語を見ながら楽しく終わるような噺をしたいなと思います」との構想を明かしました。また、「年寄りが集まって面白いこと、新しいことをやってるでということが若い人の刺激になったらいいなと思っています。ただただ落語をやっているだけではなくて、若い人に刺激を与えられることができれば」と上方落語の更なる発展も念頭に置いていることを示しました。

上方落語協会の会長職を退いた今、その実感を尋ねました。すると、「会長をやっている時も自由にやっていましたが、今は自由になって楽しい毎日を過ごしています」と文枝。しかし、「でもやっぱり寂しくなったというのもあります。みんなと会えなくなったいうか。何かあったら春団治さんから『こんなことになってるけどどうや』とか相談を受けたり、きん枝さんとか、みんなから電話があったんですけど、そういう電話がなくなったのでどないしてんのかなって...」と率直な心境も明かします。それだけに「8月に創作落語の会で『目には蚊を!』をやりましたが、あれは80歳の話でした。80歳に向けて元気に頑張っていけるような会にしたいと思います!」とさらなる笑顔で語りました。

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文枝といえば創作落語の名手で、その数は300作近くに及びます。現在は『大阪市24区創作落語プロジェクト「参地直笑 祭(さんちちょくしょう まつり)」』も手掛けており、近々此花区の落語を発表します。続けて、西淀川区、東淀川区、淀川区と待ち受けており、「これは大変なことを引き受けてしまった」と語りつつも、「毎日毎日あっというまに過ぎていく」と充足感も覗かせます。

落語を作っている時は次から次へとアイデアが沸いてくるという文枝。「これまで以上に創作のアイデアが沸いてくるので、稽古は一生懸命しているつもりですが、それでもちょっと足らんなぁという感じです」と今なお衰えぬ創作意欲を語りました。

『五人噺の会』では一体どんなネタが飛び出すか、ご期待ください!

【桂文枝】【月亭八方】【桂きん枝】