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2018年10月 2日 (火)

劇団はらぺこペンギン!「古書パラレル浪漫譚」で神保町花月に初登場! 作・演出の白坂英晃と、キャスト・ヒラノショウダイにインタビュー!

 神保町花月で行われた数々の舞台の作・演出を務めてきた白坂英晃が主宰する劇団・はらぺこペンギン! の第25回公演「古書パラレル浪漫譚」が10月17日~21日まで行われます。一冊の古書と、それに関わる人々の、とてもロマンティックな物語が繰り広げられる本舞台。劇団・はらぺこペンギン! が神保町花月の舞台を踏むのは意外にも今回が初のこととなります。そして神保町からは「ラケット」や「ReLOVE」など舞台において鋭く熱い演技で頭角を現しているヒラノショウダイが参加。ということで、稽古真っ最中の白坂とヒラノを直撃! 同公演の見どころについて語ってもらいました。

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――今回の作品はどのようになりそうですか?

白坂:一冊の古本がキーになって、いろいろな人間関係がつながっていく話なんですが...。簡単に言うと、今いるこの世界は、本当に正しい現実なのか、というところも含めて、本の中に書かれている世界と、今の世界とのかかわりを紐解いていく話になるのかなと思います。

――ファンタジー作品となるわけですか?

白坂:そうですね。設定は一応、現代の日本を舞台にしたお話になっているんですが、かなりSFだったりファンタジーだったりという要素が入ってくると思います。

――やはり神保町は古本の街ということで、意識するところはありますか?

白坂:そうですね。僕も11年、ここでお芝居を作らせていただいているんですが、神保町花月でうちのはらぺこペンギン! という劇団が本公演をするのは、今までにない形だったので。初めての試みをするときに、何を題材にしたらいいのかなと思ったんですけど。ここは一回、原点に返って。神保町という街なんだから、古本の話にしたいなと思ったんです。今までやってなかった試みをやるということで、僕らとしても楽しみですし、これで新しい扉が開いたらいいなと思ってますけどね。


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――ヒラノさんは劇団の方と一緒にやるのは初になるんですか?

ヒラノ:そうですね。僕自身、外部のお芝居に出させてもらうことはあったんですが、神保町花月でやるのに(吉本所属が)僕しかいないというのは不思議な感覚なんですが。でも白坂さん主宰の劇団だけあって、普段、芸人と稽古をしている感じと笑いの量は変わらないなと思って。全員笑いに貪欲なんですよ。

白坂:そうですね。僕の悪いクセなんですよ。そうなっちゃったのは僕のせいだと思います(笑)。

ヒラノ:何より白坂さんが一番笑いをとっていますからね(笑)。

白坂:普段、演出をやっていて。いつも芸人に怒っていたことを、ここで俺が一番やってしまうという(笑)。

ヒラノ:「絶対それ、本番じゃやらないでしょ」というほぼ悪ふざけみたいなこともやっていますからね。

白坂:僕も役者として出るんで、ちょっとプレッシャーです。何年間も芸人たちに演出をしてきたのに、いざ出てきたら...とならないように頑張らないと。

ヒラノ:白坂さんが講師を務めているNSC時代にめっちゃ厳しくされたとか、本公演の稽古でめっちゃ厳しくされた芸人たち全員に観に来てほしいですよ。客席からガツーンとプレッシャーを送り続けてもらったらと思います(笑)。

白坂:本当に震え上がりますよ。今から怖くてしょうがない(笑)。

――今回、ヒラノさんはどういった役を演じることになるのでしょうか?

白坂:これはどこまで言えるのか、というところではありますが。

ヒラノ:出てきた時に「ヒラノ、この役なんだ」と笑ってしまう可能性はあります。

白坂:僕とヒラノは、役柄的にはかなり関わりが深いんですよ、ということだけは言えます(笑)。でもヒラノと面と向かってセリフを交わすのは恥ずかしいので、あまりそういうシーンは作らないようにはしているんですけども、役柄上はリンクする役なので、そういう楽しみ方もあるかなと思います。


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――稽古の状況はどんな感じですか?

白坂:ゆっくりゆっくりと積み上げながら稽古をしているんで。神保町花月の本公演の時は、スケジュールが決まっていて。そのスケジュールの中で本番に向けて一気に仕上げていくという感じで。けっこう一回の稽古で、たくさんのことを決めていくことが多いんですが、逆に今回の公演は稽古期間が倍くらいあるんで。ああでもない、こうでもないということを積み上げながら、試行錯誤をしながらやっているという感じですね。

――ヒラノさんの手応えはいかがですか?

ヒラノ:僕は役柄的に言うと、何役かあるんですよ。メインの役はあるんですけど、そのほかに何役かやっていて。例えば2行しかセリフがない役であっても、その人がどういう気持ちなのかを考えるという。だから一個のアクセントくらいの感覚でいたとしても、その背景を求められるような現場なので。なんだか演劇しているなと思いますね(笑)。

白坂:どうしても本公演はどういうお笑いを作ろうか、ということを重視しがちですからね。

ヒラノ:先週くらいにセットの図面が出たんですが、神保町でこんな使い方があるんだというか。見たことないセットになっていました。

白坂:この劇場も11年やってきて。今まではある程度、この劇場の使い方というものが決まっていたところがあると思うんですが、せっかく外部から来て。劇場をどう使ってやりますかと言われたので、新しい角度で作れるんじゃないかなと思ったんです。そういったスタッフワークも観てもらいたいですね。

――どのようになるのか、ヒントをいただいてもいいですか?

白坂:そうですね。舞台が広くなるように作っています。だからもしかしたら、同じ劇場じゃないなと思うかもしれません。あとは小道具とか装置とか、たくさんのものがいろいろとあります。ですから、客席に入った瞬間にちょっと違う空間が広がるようにしてありますんで、神保町によく来られる方は、いつもと違うなと、驚かれるかもしれません。

――ヒラノさん的な見どころはいかがですか?

ヒラノ:やはり白坂さんを観てほしいですね(笑)。しばらく演者としてはやっていなかったんですが、去年のはらぺこペンギン! の15周年記念公演で復帰したんです。僕はその舞台を観ていたんですが、この人、役者をやった方がいいのになと思っていました。ははは(笑)。

白坂:やらせていただきます(笑)。

ヒラノ:たぶん神保町に来てくださるお客さんで、白坂さんの演出の回が好きだなとか。脚本の回が好きだなと思ってくださる方は、「ああ、もしかしてあの作品って、白坂さんだったらこうやって演じていたのかもしれないな」と感じながら観られると思います。「すごい人ですよ、この人は」というところをぜひ(笑)。

白坂:これはまずいな。この上げ方はまずいな(笑)

――だいぶハードルを上げられていますね。

ヒラノ:いや、でも本当に観てほしいんですよ。脚本・演出:白坂英晃を知っている人にこそ観てもらいたいんです!

白坂:......まぁ、僕は淡々と頑張るだけですよ(笑)。


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――では反対にヒラノさんのここを観てくれという部分があれば。

白坂:ヒラノくんはこれだけ神保町の本公演に出演していて。11周年の時も主演でしたし。神保町によく出ているような東京の若手芸人の中では、おそらく演技派と呼ばれている立ち位置の子だと思うんですが、そういう子が役者の集団に入って。一カ月半、稽古をした時に、どういう色が出るのかなというのが、僕は楽しみにしているところがあって。そこで「芸人ヒラノ」が出てくるのか、それとも「俳優ヒラノ」が出てくるのか。そこを知りたいなと思っていて。たぶん本番になれば、その答えが見えてくるんじゃないかなと思っているんです。

――今のお話は、ヒラノさん的にはどうですか?

ヒラノ:どっちでいたらいいんだろうと思って。芸人をそこまで出せる役かというと、そうでもないですし。

白坂:いやいや、ヒラノなら出せますよ。ここで出してきたら「こいつ芸人やな」と思いますし。でも今はまだ役者ヒラノなんですよね。だからどっちにいくのかは楽しみなんですけどね。

ヒラノ:どっちにもいきたいんですけどね、本当は。でもそれは欲張りなんですかね。

白坂:ヒラノは芸人に囲まれると、しっかり演技をしてやろうと。そういう分かりやすいスタンスをとるんですけど、ああいう俳優の中に入った時にどうなるのか。きっとそこから出てきたものは、彼がやりたいもののはずなので。期待しているんですけどね。

ヒラノ:それを言われたらやるしかないじゃないですか。

白坂:別にやらなくてもいいよ。しっかりきっちりやってくれたら「こいつ俳優だな」と思うだけだから(笑)。もちろんそれでもいいんだよ。この人俳優をやった方がいいな、という人なのか。原点であるお笑い芸人の面がバッと出てくるのか。それが楽しみですね。彼の今後がここで見えてくるんだと思います。

ヒラノ:怖いなぁ。聞かなかったことにしよう(笑)。

――最後にメッセージを

白坂:劇団も16年目ですし、神保町花月も11年。僕は最初の年から演出をやっていますんで、どっちも10数年以上続けてきたわけですが、今回はけっして交わることがなかったものが交わるという公演なので。どういう風なものになるんだろうなと、僕自身が一番仕上がりを楽しみにしていて。そしてお客さまにはどう感じてもらえるのかなと、楽しみにしているんですよ。だからお客さまも、その瞬間を楽しみにしてほしいなと思いますね。今までもいろんな劇団とのコラボ公演は神保町花月でもやっていると思うんですが、純粋に劇団の公演をここでやるのは、本当に初めてのことなんで。だからこそ普段、神保町を観ている方にもぜひ観に来てもらいたいです。

ヒラノ:この記事を見ていただくのは、吉本の芸人のファンの方が多いと思うんです。だからこそそういう方たちに観てもらいたいですね。僕が出てるから神保町に観に来てくださっている方もいますけど、僕が出ていない時に劇場に来てくださっている方にも観てもらいたいなと思っているんです。それで、いざ本番になったときに、そこに芸人ヒラノショウダイがいるのか、俳優ヒラノショウダイがいるのか。そこはぜひ楽しみにしておいてほしいなと思います。

白坂:話的にも面白い話になったんじゃないかと思います。

ヒラノ:面白いし、気持ちいいですよね。

白坂:最初は観ていても頭に「?」がともっていくお芝居だと思うんです。でもそれが最後の方になるとパパパッと晴れますんで。それをぜひ観てもらえたらと思っていますね。


はらぺこペンギン!第25回公演「古書パラレル浪漫譚」

【日程】
10月17日(水)20:00開演☆
10月18日(木)15:00開演☆/20:00開演
10月19日(金)20:00開演
10月20日(土)14:00開演/19:00開演
10月21日(日)14:00開演/18:00開演
【会場】
神保町花月

【チケット】
前売3500円 当日3700円
☆初日割引・平日昼割
前売3300円 当日3500円
【Yコード】999-070
▼「はらぺこペンギン!第25回公演 古書パラレル浪漫譚」詳細ページ
http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/kouen_schedule/pc/2018/10/25.php
▼神保町花月HP
http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/
▼チケットは【チケットよしもと】にて発売中!
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