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2018年10月16日 (火)

よしもと西梅田劇場にて高校生を対象にした初の取り組み「よしもと西梅田お仕事講座」を開催!

10月10日(水)、よしもと西梅田劇場にて鳥取県立倉吉西高校2年生の生徒さんを対象とした「よしもと西梅田お仕事講座」が行われました。このプログラムは今回が初めてで、記念すべき第一号となります。

最初に、企業説明を人事担当の中川より行いました。中川は1994年に入社し、今年で25年目。職歴はよしもと一本。「最近は定年も60歳から65歳に延長し、順当に考えるとあと15年は働くことになります。同じ会社に勤めるとなったら35年、長い人で40年近く働くことになります。そういった部分を意識してください」と話しました。

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そして「先生や添乗員さんなど、いろんなところで働く人を見ていると思います。皆さんの中には家のお手伝いやアルバイトをしている方もいると思いますが、普段、先生やご両親から聞けないようなよしもとならではの話が出来たら」と始めました。

エンタメ業界でのアマチュアとプロとの違いというテーマからはじまり、「人に見せるものをお金をもらって見せるのがエンタメです」と続け、吉本興業がお笑いをメインに世の中に発信し続け、今年で創業106年であることと説明します。106年間、笑いをメインに商売してきた会社は類を見ないということで、事業についても説明を。

「タレントマネジメントのみならず、エンタメに関わる企画、制作、PRなどを行い、現在は約6000人のタレントを約130人のマネージャーで管理しています。番組制作では『ダウンタウンDX』『M-1グランプリ』などがあり、ライブ制作もしています。PRの仕事では、写真を撮影したり、イベントなどをニュースにしたりということもします。レコード会社としてCD、DVDの販売・流通をする部署も吉本興業グループの中にあります。日本全国の都道府県はもとより、アジアへ発信しています」と詳細に語りました。

47都道府県住みます芸人のプロジェクトについても触れ、鳥取県にはほのまるが住みます芸人をしていること、他の都道府県、アジアにも同じような芸人が多数おり、その地域や国を盛り上げる活動を行っていることを紹介。また、NSCについても触れ、毎年東西で約300人入学しますが、卒業してよしもとに所属するタレントはその1割の60人であることなどを説明しました。

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続いては、それぞれの仕事内容について。「タレントは、自分の笑いを商品に変えてお金に変えていく。面白いことを言ってお金にしようという人です。そういう才能を持った人をどうお付き合いするか。マネージャーというとタレントについて回っている人というイメージがあるかもしれませんが、いわゆる身の回りの世話をすることはありません。どっちかというとプロデューサーの役割を持っています。芸人を肌で感じることによって、このタレントがどうしたら次の段階に行けるかなどを考えます」と、ここでしか聞けないリアルな声を届けました。

「よしもとは創業して106年、お笑いをビジネスにした珍しい会社。今は200年目に向けて会社は動かしています。笑いを生かしてどんなことができるか。笑いの力で何ができるか、これから新しいこともやっていきます。よしもとはエンタメに関することは何もかも全部やる会社です」と最後にまとめました。そしてエンタメの世界に興味がある方には「お笑いに関することで仕事をしたい方は吉本興業がおすすめです。社員が面白いことを発信しなくても大丈夫です。何か自分の目に飛び込んできたもの、面白いものを理解しようとする気持ちが大事です」とエールを贈りました。

続いて、生徒さんから質問がありました。

「6000人も芸人もいたら売れない芸人もいると思いますが、その人たちはどうなるのでしょうか?」という質問には、「僕たちは何が面白いか全然わかりません。その時何も引っかからなくても、その芸人が一生懸命そのスタイルを続けて、ある日突然売れることがあります。だからその人が続けられるように頑張るしかない。そういった事例をたくさん見ているので、「芸人を辞めないで済むのであれば辞めんとき」とずっと言っていくと思います」と答えました。

「約6000人いらっしゃる中で、世の中に上がってくる人の特徴や共通点は?」という質問には、「モデル事務所、アイドルの事務所は見た目のきれいさとか、これから輝くとか見抜いていると思うけど、うちの場合は、10数か所劇場があり、劇場以外でもいろんなところでライブをやっています。6000人のうち何人が舞台に上がっているかということはありますが、舞台に出てネタをやって笑いが起こるという回数が増えてくると、お客さんの評価で100人呼べる人、200人呼べる芸人になります。ヒットも出てくるので、その時、おもしろいねと声をかけて、活躍の場を広げます」と中川。

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「マネージャーの仕事をしていて、これはやっちゃいけないということがあれば教えてください」という質問には、「そんなに長い期間マネージャーをしていなかったのでで、黒話とか失敗談はありませんが、マネージャーの一番大事な仕事は決まった時間に決まった場所へ芸人を入れること。タレントが現場にたどり着かないという行為は一番やってはいけないと思います」と答えました。

次は、よしもと西梅田劇場の仕事紹介を白神が務めました。まずは自身の経歴から語ります。中川とは異なり、白神は中途採用です。2001年に吉本興業に入社し、岡山、事務所に所属し、2010年に大阪のマネージメント、去年の12月からよしもと西梅田劇場に配属になりました。そこで、ライブ制作現場を中心に説明しました。

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「舞台は舞台監督、音響スタッフ、照明スタッフ、新喜劇のセットを組んだりする大道具、進行スタッフ、チケット営業、チケットをもぎるスタッフ、団体のチケット営業がいる。プロモーション、宣伝するスタッフ、そしてイベントの記事を書くライターやカメラマンさんがいます」と1つの舞台に対してたくさんのスタッフが関わっていることを紹介します。続いて、よしもと西梅田劇場の一日の仕事の流れを説明しました。「朝9時45分に劇場に出社して劇場の準備をします。10時15分に朝礼があり、その日の来場者数、気を付けなければいけないことなど連絡し、コミュニケーションを行います。第1回公演が11時30分からあるので、10時30分から当日券チケットを販売して、11時30分、14時の公演を行います。イベントが終わると、翌日の公演準備や、今後の出番を組んだりします。何もなければ20時頃には終わりますが、西梅田劇場の隣にはポストよしもとという劇場があるので、そこでは夜にいろんな公演を行っています」と、隣のポストよしもとについても説明がありました。

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よしもと西梅田劇場は、なんばグランド花月に次いで2番目の大きさの着席数があり、9月22日にリニューアルオープンしたこと、多くのお客様に愛される劇場になるため、キャンペーンも随時行っています。平日に学生割引のキャンペーンをやっているのはよしもと西梅田劇場だけであること、平日限定でリピーター割引や、スタッフの前でギャグをしたらオリジナルステッカーのプレゼントとかもやっていることなどを説明し、「また、ぜひ遊びに来てください!」と誘いました。そして「話を聞いて吉本興業の仕事に興味があった方がいらっしゃれば、今後仕事ができたらいいなと思います。音響、照明、舞台監督に興味があれば、ぜひよろしくお願いします!」とアピールしました。

先生から「なぜ吉本興業に入社されたのですか?」というご質問がありました。途中入社の白神ですが、「面接を受けて入社して、吉本でいろいろやらせていただくうちにさらにこの会社は楽しいなと思いました」と回答。

大学か就職か、進路に悩んでいるという生徒さんからは、学生時代はどうだったのか?というご質問が。「学生時代は今の仕事と全然違う、建築の学科にいましたし、以前入社した会社も住宅関係でした。辞めた理由はその会社が合わなかったではないのですが、社会には向き不向きがあると思って、吉本興業に契約社員で入社して、何年か後に正社員になりました。それから17年いるので、この仕事が好きなんだろうなと思います。進路に悩まれている方もいると思いますが、何が正解かわからない。もっといいところがあるかもしれません。でも、17年働いているのであれば、好きなんだと思います」と自身の経験なども踏まえてアドバイスをしました。

「世界と比べて、日本はお笑いが盛んだと思いますか。なぜ日本はお笑いが100年以上求められていると思いますか?」という生徒さんからの質問には、「日本語は表現方法が豊富ですが、外国はすごく単純な笑いで笑います。日本はそんなことではあまり笑いません。だから逆に外国の人には伝わりにくいところがありますね。ギャグもどうやって外国語にしていいのかわからない」と回答しました。

先生からもう1つ、質問がありました。多くのスタッフが関わっていることを受け、「社員としてその場にいらっしゃる方々とは、どうやってコミュニケーションをとっておられますか。その時大事にしていることは何ですか?」というご質問には、「どんどん自分から聞くことです。誰でもいいから聞く。めちゃくちゃ失敗することもありますが、何か聞いてくれていたら失敗してもフォローすることができます。分からないことがあったら恥ずかしがらずに聞いたらいいと思います。聞かない方が損をします。恥ずかしいのは、その時だけです。聞かなかったら、みんな知っているものだと思ってどんどん話が進んでいくので」と答えました。

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最後に生徒代表挨拶がありました。「今日はお笑いを観た後に講義があると聞いて、何を聞くんだろうとすごく謎だったのですが、聞いてみて、お笑いをつくるために企画をする人、音響、設備の管理をする人とか、様々な人が関わって一つの舞台が出来ていて、いろいろな人が携わっていることを実感しました。芸人さんも一つのことを成し遂げるために毎日探求しているという精神は、他のことに通じると思います。今、進路に悩んでいますが、なりたいものになるために毎日努力しようと思いました」というご感想をいただきました。

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