第2回Beppuブルーバード映画祭 ダイノジ・大谷トークショーに登壇!
大分県の老舗映画館「別府ブルーバード劇場」で「第2回Beppuブルーバード映画祭」が11月23日(金・祝)~25日(日)の3日間、同劇場で開催されました。
別府駅から歩いて3分ほどの場所に建つブルーバード劇場は、岡村館長のお父さんが1949年に創業。87歳になられる岡村館長が引き継ぎ、来年70周年を迎えます。
映画祭はそんな岡村館長の映画人生と劇場を祝うべく昨年からスタート。初日となる23日には『若おかみは小学生!』が上映され、「2018年を代表する1本」と本作を応援するダイノジ・大谷ノブ彦がトークショーに登壇しました。
大谷は同県佐伯市の出身で、大分県とのゆかりから映画鑑賞とトークショーを行う「大谷映画会」をブルーバードで定期的に開催。世界中から観光客が訪れ、これまで世界140ヵ国を超える国から学生が集まった立命館アジア太平洋大学(APU)を持つ別府を「多様で優しい街」と大谷は語り、『若おかみは小学生!』は「全てを受け入れる別府、映画祭にふさわしい作品」と話します。
続いて同じく23日には大谷映画会のスペシャル版として『ハロー!? ゴースト』の上映が行われました。本作は今年日本版リメイクも公開された『サニー 永遠の仲間たち』と同時期に公開された韓国映画。知名度こそ『サニー』に劣りますが、大谷は本作を「人生で一番泣いた映画」「最初の60分は面白くなく思うけど、ラストの20分で回収していく」と紹介し、実際に鑑賞した人からも「すごく泣けた」「観てよかった」という声が聞かれました。
「流れ流れて古里に戻ってきて、懐かしい匂いがするブルーバードで映画を観た時、スッと疲れが浄化するみたいのがあったので、恩返しじゃないけど何かやりたいなっていうのはありますね」
映画会を開催し、劇場を応援する理由を大谷はそんな風に語ります。大谷が言うように、ブルーバードは今も昭和の佇まいを残し、知ってる人には懐かしい、知らない人には新しい、そんなレトロな映画館です。
大谷は25日に行われた「ショートフィルム・セレクション『映画から、多様性を学ぶ』」にも登壇。LGBTを扱う3本を集めた上映でしたが、APUで講師を務める大谷は27日(火)にもこの中の1本である『カランコエの花』を大谷映画会で取り上げ、学生たちと話し合う機会を持ちました。
「多様性を受け入れる、別府という街の独特の感じが好きです。他の都市とは違う自由な、"まぁいいじゃない"とか"こういう人もいていいじゃない"みたいな肯定感がある気がします」
映画祭にはそうした別府の街に合わせるように、小山明子さん、加藤雅也さん、津田寛治さん、伊藤洋三郎さん、中原翔子さん、尚玄さん、高野八誠さん、長濱慎さん、篠田諒さん、GOMAさん、ブルボンヌさんといった多彩なゲストが集結。最終日には名作『プリシラ』の上映が行われ、岡村館長に大谷、観客も一緒になってのダンスを繰り広げエンディングとなりました。
「3日間楽しかったし、映画が終わった後に外で話し合ってる人とかがいて、ああいうのがいいですね。手作りな映画祭だけど来年以降もやって、もっと街の人たちと作っていきたいし、映画会もより進めていきたいと思いました。映画が街の共通言語になったらすごく嬉しい。吉本が沖縄国際映画祭、京都国際映画祭に次いで、Beppuブルーバード映画祭にも出資してくれたら最高です(笑)」
別府ブルーバード劇場は岡村館長の下、今日も元気に営業中です。
【劇場情報】
別府ブルーバード劇場
大分県別府市北浜1-2-12
0977-21-1192
【上映情報】
大谷映画会『止められるか、俺たちを』
12月11日(火)19:00
【ダイノジ】【大谷ノブ彦】