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2018年12月 4日 (火)

板尾創路、宮下雄也へ「2月までには痩せてるよな?」と問いかける!!『神保町花月2019 公演ラインナップ発表会』

12月4日(火)、東京・神保町花月にて『神保町花月2019 公演ラインナップ発表会』が開催されました。
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芝居を中心とした公演を行なっている神保町花月で来年より、演劇界を賑わせている脚本家、演出家、舞台俳優の方々とよしもと所属のタレントや芸人を組み合わせた新しいスタイルの演劇を創っていくこととなりました。
MCを務めるのは、キクチウソツカナイ・と光永。キクチは「豪華メンバーが来ていますが、あまりお堅くなっても仕方がないので、いつもの感じでやっていきたいと思います」と説明しします。
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その後、湊裕美子芸術監督が挨拶。「間口4間、奥行き2間半の狭い劇場です。極小空間ではありますが、創作は無限大です」と言いながら、手を広げて舞台をゆっくりと歩きます。「昨年、10周年を迎えた際には、脚本と演出を家城啓之が担当しました。彼がプロの脚本・演出家と宣言したことによって考えたのは、極小だけれども魅力ある劇場にするにはどうすればいいのか、ということ。そこでお声がけした方々が面白がってくれて、この空間で暴れてやろうじゃないかと集まってくれました。よしもとのタレントとどんな化学反応を起こすのか。下北沢が西にあるのであれば、東の神保町と呼ばれるようになればいいなと思います。ワクワクするラインナップが揃っていますし、ここから次世代のスターが飛び立っていくと思うと楽しみです」と話しました。
湊の挨拶を見ていた光永。現在、12月公演の稽古中ということもあってか、「湊先生、大きく舞台を使っていて......言葉が入ってきますねぇ。勉強になりました」と感嘆しました。
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ラインナップは、1月から順番に紹介されました。
1月17日から27日まで上演される舞台『それから』で演出を務めるのは、須貝英さん。本公演は2班に分かれていて、白百合班からは宮下雄也、岡田あがきさん、斎藤陽介さん、八重椿班からは永田彬、加藤理恵さん、村上誠基さんが登壇。後者には、光永も出演します。
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アクティブリーディングという手法を用いて展開される本公演。須貝さんは「アクティブリーディングというと、普通は脚本を持って読みながら行うんですが、今回は脚本を手放していわゆるお芝居と同じように演じることも入れていきたい」と話します。
「岡田さんが出ているお芝居を観に行ったとき、須貝さんにお会いしまして。そのときもアクティブリーディングをやられてたんですけど、すごく素敵やなと思っていました」と話す宮下。今回は宮下の希望によって、共演が実現したそうですが、「会ってすぐ、一緒にやりたいってお願いしたら仕事が欲しいから言うてると思われるんが嫌やなと思ったので、1年くらい空けて、下北沢の飲み屋で話して(今回の公演が)きました」と経緯を説明。キクチに「変なところに気を使いますね」とツッコまれた宮下は「ただでさえ圧が強いほうなんで、ガツガツ来るなぁと思われるのは嫌やったんです」と返します。夏目漱石の小説『それから』が原作となっている今作で宮下が演じるのは、平岡。須貝さんの「奥さんを盗られる役。意地の悪い人間くさいところが、僕が宮下さんを舞台で拝見するときのイメージにぴったり」との言葉に、「褒められてるのかどうか......考えてしまう」と戸惑うキクチ。「ダークな役をできる人はあんまりいないので」と補足する須貝さんに、宮下は「刺激されました!」と大きく頷きました。
岡田さんは「真面目な芝居をやっている宮下さんは素敵なので、楽しみ」と笑顔。須貝さんと友人関係にある斎藤さんは「鬱々とした話なんですけど、笑えるところもあるので楽しみです」と意気込みます。
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「宮下から須貝さんは怖い方だと聞いていたので、お会いした時に緊張してしまった」と話した永田。キクチが「嘘を吹き込むのはやめてください!」とツッコむと、宮下は「面白いかなと思って」とニヤリとします。
「白百合班は役者さんありきで、私たち八重椿班は役ありきで選ばれたと思うので、どうなるのか楽しみです」と加藤さん。「わたくしごとですが、子供が産まれまして」と切り出した村上さんに大きな拍手が起こる中、続けて「須貝くんとは10年以上の知り合いなんですが、出産報告でお祝いは何がいいかと聞かれて、仕事をくださいと言ったら3日後にこのお話をいただきました」と報告。須貝さんが「それだけが理由じゃないですけどね」と笑えば、キクチは「めでたい公演になりそうですね」と期待を寄せました。
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2月20日から3月3日まで上演される『莫逆の犬』からは、板尾創路、宮下雄也、ヒラノショウダイ、大谷麻乃が登壇。脚本・演出は劇団「ONEOR8」の田村孝裕さんが担当します。
田村さんは板尾の希望によって決まったそう、「神保町花月からちょっと変わったことをやっていきたいという話があって、外の劇団の方とよしもとの若手が交わればいいものができるんじゃないかなということで、最初に思いついたのが田村くんでした」と話した板尾。「彼は厳しいので、若手がいつもと違う雰囲気の中で表現できれば面白いものになるんじゃないかなと思います」と続けると、光永は「若手からすると、ありがたい話です」と感謝します。
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板尾に「2月はもうちょっと痩せてるよな?」と釘を刺された宮下は、「役として痩せてないといけないので、ボクサーみたいな減量をしようかなと思ってます」と返答。田村さんとは10年前、一緒に仕事をしたことがあるそうですは、「その時はお芝居の楽しさや素晴らしさをわかっていない未熟者だったので、何もできなかった。10年経った姿を見ていただきたい」という理由で、自ら出演を懇願したそうです。
神保町花月で芝居の経験を積んでいるヒラノは、打ち合わせ後、田村さんとご飯に行った時のエピソードを。「田村さん行きつけの居酒屋さんで『レバカツがおいしいんだよ』って言われたんですけど、注文したものが届くと『切り方が前と変わったな』って言っていて厳しい人だと感じたので、板尾さんから厳しいという言葉が出てあぁ、そうなんだなと思った」と話すと、「そこで厳しさ感じたの?」とツッコむキクチ。「厳しさというか、こだわりの強さを感じた」と補足したヒラノは「心して取り組みたい」と気を引き締めみます。
ヒラノと同じく、神保町花月での実績を認められて出演が決まった大谷。「わたくしごとなんですけど、すきっ歯を直させていただきましたので気合十分です。緊張してるんですけど、楽しみでもあるので、若手のパワーをぶつけていきたいです」と意気込みました。
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3月の公演からは、男性パフォーマンスグループ「おしゃれ紳士」主宰の伊東祐輔さん、メンバーの池田遼さん、2700・ツネが登場。よしもと芸人とのコラボは初めてだと話す伊東さんは「どういう化学反応が起きるのか、未知数なので楽しみにつきます」とコメント。ツネを指名したのは伊東さんだそうで、「この体、そして(ダンスの)キレ。こういうと失礼かもしれないですけど、おバカそうに見えて頭のいい方だなと思う」と話すと、「そうですか? 僕は単純におバカだと思ってます」と言い切るキクチです。
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ダンスシーンの振り付けを担当している池田さんは「公演の頭から終わりまで、全員(舞台袖に)はけないかたちでやっているので、今回もフルでやっていきたい」と、本公演の展望を。芸人とのコラボは「最高のおもちゃを手に入れたつもり」と話しつつ、「僕らは80年代から00年代のJ-POPを使って踊って芝居してバカなことをやってと、いろんなことにチャレンジしているので、ツネさんには全力で暴れまわってもらいたい」と期待を寄せます。
その言葉に、不安を口にしたツネ。オファー当初は断ろうと思ったそうですが、「マネージャーに今後、パフォーマンス能力を上げたいと伝えたら、『動画を観てください』と言われて。で、観てみたら、いろんな男の人が裸で踊っていて、やりますと返事をした」とコメント。「自分にしかできない。向いているなと思った。体を使って表現したいので、ぜひ挑戦したいと思いました。散々おもちゃにしていただいて、活かしていただけたら嬉しいです!」と返しました。
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その後、4月、5月、6月、そして12月に行われる公演の脚本・演出家&出演者も登場します。
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4月に行われる公演では、劇団「□字ック」を旗揚げした山田佳奈さんとしずるが。山田さんはしずる・村上からの指名で決定したそう。「僕と山田さんの間に美保純さん、そして峯岸みーちゃん(みなみさん)がいるお友達の関係で。□字ックの劇も観たことがあって、やってみたいと話したら色よいお話をいただきました」と経緯を説明します。本公演は、高校の演劇大会後の慰労会を舞台としたものを予定。山田さんは「居酒屋から発端した縁で、居酒屋の話をやります」と話します。
キクチに「疎外感がハンパない」と言われた池田は、マイクを握ると「俺はバカだし、難しいことはよくわかんないけど、やってほしいっつうんだったらやるよ」と強気にコメント。最近観た『RAIZIN』に感化されてこの口調になってしまったようで、報道陣には「記事に書いとけ! 望むところだって!」と言い切ると、村上が「一生懸命がんばりますってことだな」とフォロー。「一生懸命がんばりますとは言ってません」と一蹴しつつ、「きっちりと山田さんの望むことをできればと思います」と意気込みました。
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5月に行われるのは、福田転球と山内圭哉による公演。過去に大阪で3回、東京で1回上演しているもので、福田は「台本もなく、演出もない。我々で話し合って即興劇というかたちになると思います」と説明します。
元々、神保町花月に興味を持っていたという山内。「役者というのはオファーを受けて成り立つ仕事なんですけど、よしもとから自分たちで何かをつくる機会をいただいた。その中で、神保町花月の舞台に立てるようなものは何かしらないかと2人で話していたんです。で、(普段の公演のように)お笑いから演劇というアプローチではなく、演劇人からお笑いへのアプローチとなる公演をやろうということになりました」と話します。さらに、「転球さんは関西の小劇場時代の先輩なんですけど、楽屋でいちばん面白かった人。けど、舞台に立つとイマイチなので、楽屋でいちばん面白い転球さんを見せたくて、この公演を作ったんです。セリフがあるとテンパるので、普段、我慢しているものを解き放ってもらいたいと思います」と話すと、「まぁ......そうかなぁ」と天を仰いだ福田。「節目の50歳になったので、悪ふざけしたいと思います!」と言い切りました。
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6月の公演からは、劇団「ナカゴー」の鎌田順也さん、ライス、サルゴリラが登場。「ナカゴーの作品を一度観て大ファンになって、昨年、オーディションを受けた」と話したのは、サルゴリラ・児玉。鎌田さんに「落としちゃった。ごめんなさい。いつかぜひとは思っていました」と謝られると、「二度と一緒にお仕事できないかと思っていたら、ここでご一緒できた」と喜びます。
オーディションでは人を襲うワニを演じたそうで、「やってみて」との声に応えて披露した児玉。ですが、あまりにもワニっぽくない描写にひと笑いも起きず、相方・赤羽は「これは落ちるわ」とぼやきます。
ライス・関町は「『キングオブコント2016』で優勝させていただいて、お仕事系の仕事がもうちょっと来るかと思ってたんですけど、なかなか来なかった。これを機に、お芝居の仕事が増やしていければ」と意気込みました。
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12月の公演からは、演劇ユニット「SUGER BOY」の川尻恵太さん、なだぎ武、宮下雄也が登壇。なだぎと宮下の希望から、川尻さんが脚本・演出を担当することが決定したそうで、なだぎは「川尻さんは元々、お笑い寄りの仕事も多くて、泳がすところは泳がしてくれて、締めるところは締めるという繊細で大胆な演出をする。それがやりやすかったので、がっつりと一緒にコメディをやってみたいと思いました」と、宮下は「7年前、下北沢の舞台でご一緒させていただいた衝撃がずっと残っていて、一緒にお芝居としたいなと思っていました」とコメント。来年、3公演への出演が決まっている宮下は、「この近くに住んだほうがいいかな」と呟きました。
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ここで、なだぎが「観に来てくれぃ!」と、ライス・関町が『キングオブコント2016』で披露したコントのフレーズで告知。「俺の!」って言いかけた関町は「って言いたいけど、誰も憶えてない」と寂しそうにポツリ。村上の「憶えているかどうか、やってみたらわかるよ」という言葉に感化されて、「神保町花月の公演、観に来てくれぃ!」と全力で披露するも、カメラマンのパシャパシャパシャとシャッターを3回切る音だけが場内に響き渡りました。
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2019年は面白い公演が目白押しです。ぜひ神保町花月に、足を運んでください!

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