ありがとう魁バーバリアン!同期4組が揃う最後の「サゴテン団の箱 New case.36」は笑いと涙が共有する温かなステージに
12月16日(日)、よしもと沖縄花月にて、「サゴテン団の箱 New case.36」が開催されました。「よしもと沖縄エンターテイメントカレッジ」(YOEC)3期生のありんくりん、オーシャン、カシスオレンジ、魁バーバリアンの4組で行う同期ライブも、今回で36回目を数えます。今回、いつもと違うのは魁バーバリアンが解散となるため、4組揃って公演するのが最後となること。その知らせを受けてか、魁バーバリアンの最後の雄姿を見届けようと、会場にはいつにも増して多くの人がつめかけました。
オープニングではクリスマスシーズンということもあり、ステージの中央にツリーを設置。そして全員がクリスマスを意識した格好で登場し、ゲーム企画を繰り広げました。まず行ったのは「けん玉チャレンジ」。失敗することなく立て続けにけん玉を成功させていくゲーム。1人でも失敗したらその時点でゲームオーバーとなります。会場が静まる中、メンバーそれぞれが見事にクリアしていきます。しかし砂川に回ってきた時点で失敗してしまうと、メンバーも場内からも「あぁー」というため息交じりの落胆の声が広がりました。
その後も、股間に装着したカップでピンポン玉がキャッチできるかを競う「チンポンカップ」を実施。
さらには、炭酸飲料を一気飲みした後、後方に設置されたゴミ箱に空き缶を放り投げる「空き缶投げ」も開催。金一封のために、苦しそうに一気飲みをするメンバーの必死な姿に、客席からは笑いがこぼれます。そんな中、なぜか仲村が2度挑戦する羽目に。二度目の一気飲みに素で苦しむ仲村の表情に、一際大きな笑いが起こりました。結局、クリアできる者は現れず、一人ひとりが空き缶を外すたびに、場内からは残念そうな声が響いていました。しかし、なかなか入らない歯がゆさが、かえってメンバーの団結力を高めていました。
盛り上がりを見せたゲームコーナーの後は、いよいよそれぞれのネタ披露の時間です。トップバッターで登場したのは、ありんくりん。子守唄をネタに面白おかしな展開を見せると、場内は爆笑に包まれました。
次に登場したのはオーシャン。得意のラップネタを披露するシーンでは、手拍子も起こり、リズミカルで軽快なネタに大きな笑いを起こしていました。
3番目はカシスオレンジ。クレーム対応をネタに仲本がボケを連発。そのたび冷静沈着な突っ込みをする仲村とのやり取りに、場内にも笑顔が溢れます。
そしてラストに登場したのは、今回でネタ披露が最後となってしまった魁バーバリアン。「全力で僕ららしいことやりましょう」と砂川が告げたあと、ありんくりんの自己紹介ネタのパクリを披露。するとドッと大爆笑が。その後もりょうじの渋い声の真似をすると、またも大きな笑いを起こしていました。
その後も砂川はネタの途中に歌マネを披露。「うまいなぁ」と言いながらも鋭い突っ込みを返す与儀。2人が息の合った掛け合いを見せるたびに場内からも大きな笑いが起こります。最後も多くの人に笑いを届けたいという魁バーバリアンの熱意は、しっかりと客席に伝わっているようで、二人が登壇中は終始笑いが絶えることはありませんでした。
それぞれのネタ披露が終わると、再度全員がステージ上に集合。そして魁バーバリアンの解散セレモニーを実施しました。二人へ感謝の気持ちを伝えるためのセレモニーとして、稲福から「断髪式を行います」と発表されると、場内は大爆笑。
最初にクリスから魁バーバリアンに向けてメッセージを送ると、コメント途中に思わず涙が。そんな突然のクリスの涙に、与儀がハンカチを手渡すシーンも繰り広げられ、場内からは笑いが起こります。しかし、メンバー間の愛情の深さを感じ、もらい泣きをするお客様もいて、場内は笑いと涙が共有する温かい空気に包まれました。
そして共に頑張ってきたサゴテン団メンバーから、与儀と砂川それぞれに向けてメッセージを告げた後、断髪をするというセレモニーが繰り返されました。髪が切られるたびに客席からは歓声と拍手が起こり、2人へ賛辞を送りました。
最後にメッセージを送ったのは稲福。「解散しないほうがいいんじゃない?俺は芸人辞めるって言って1週間後にはこのステージに立っていたし」と告げると、お客様も同じ思いだったのか笑いと共に大きな拍手が起こる展開に。笑いの中にも愛情を感じるメンバーからのコメントに、2人も終始、照れ笑いを浮かべていました。
最後には魁バーバリアンの2人から心境が語られました。砂川は「与儀と組めて良かった。いっぱい成長できたのでありがとうと言いたい」と述べ、与儀への感謝の気持ちを表しました。そして与儀は、「お互い前に進むために選んだことです。ピンでは続けていくので悲しい解散ではなく、前向きな解散です」と語り、今後も頑張っていく決意を口にしました。
大きな笑いと感動、感謝の涙で場内は溢れかえり、今後はソロで活躍を続けると誓う魁バーバリアンの2人の卒業と旅立ちに、場内一丸となった暖かなエールが送られました。そしてエンディングでは、「8人で開催するサゴテン団は今日で最後ですが、リニューアルしてまた公演します」と告げると、再び大きな拍手が送られました。こうして名残惜しさの残る中、同期4組が揃う最後のサゴテン団ステージが幕を閉じました。
【ありんくりん】【オーシャン】【カシスオレンジ】【魁バーバリアン】