ぐりんのーと、ぼんじょるの、マルキヨビルの3組が涙と笑いで締めくくる!よしもと沖縄5期生の定期ライブ「レベル上げ」最終公演
12月9日(日)、よしもと沖縄5期生の定期ライブ「レベル上げ」最終公演がよしもと沖縄花月で開催されました。
ぐりんのーと、ぼんじょるの、マルキヨビルの3組でこれまで20回にわたり行ってきたこのライブ。ぐりんのーとが2018年12月いっぱいでコンビ解散、ぼんじょるのが2019年1月から東京に移籍することから、今回が最後の公演となりました。
ステージの幕が上がり、元気よく登場したメンバーは観客の多さに感激の面持ち。この日会場は、ラストライブを見届けようというお客さまでほぼ満席の状態でした。ここで、2018年いっぱいで芸人を辞めるぐりんのーと・津嘉山が、最近あった出来事としてマルキヨビル・勝連とのエピソードを披露します。
最近1人暮らしを始めたばかりで、ソファで寝起きしていたという津嘉山。それを見かねた勝連が、夜中の3時に津嘉山を買い物へ連れ出し、布団をプレゼントしてくれたとか。しかし、勝連は自分が泊まるとき用の布団も一緒に購入。「俺の布団はほかの誰にも使わせたらダメ」と言ってきたそうで、ぼんじょるの・おりたから「もう彼女やん」とツッコミが入ります。
そんな勝連の布団ですが、現在は津嘉山家のカーテンとして窓に吊るされていることが発覚。「めっちゃぴったりのサイズ!このためにあるのかと思うぐらい」と無邪気に喜ぶ津嘉山に対し、勝連は思わず「はぁぁ!?」。予想外の使い道が明らかになり、会場が大きな笑いに包まれました。
続いては3組のネタコーナーへ。ぐりんのーと、ぼんじょるの、マルキヨビルの順で、それぞれ2つずつ漫才やコントを披露しました。
公演の後半はコーナー企画「レベル上げ的 やり残してる事やってみた」。最後の「レベル上げ」でやっておきたいこと4つを紹介し、メンバー全員全力で楽しもうという企画です。
まずは、勝連のリクエスト企画「津嘉山変面写真館」からスタートです。顔立ち自体は悪くないものの、写真写りが微妙だという津嘉山。今回は勝連の秘蔵コレクションからとっておきのショットを公開し、会場を大いに盛り上げました。
2番手はぼんじょるの・大谷の企画「新鮮ルーキーリベンジ」。沖縄のテレビ番組「ラフピー!」で以前行った、タバスコを飲んだ後にあいうえお作文にチャレンジする企画に再度挑戦しました。
特に辛いものが苦手な様子のおりたは「辛ーい!もーいややーっ」と絶叫。時間がたつごとに「痛ーい、もぉーっ!」「あぁーっ、やだぁー」とオネエ口調になり、客席からもどっと笑いが起こっていました。
3つめの企画は津嘉山のリクエスト「JINON桜 おひろめ」。勝連とぐりんのーと・A16(エーイチロー)が、養成所時代の課題で提出したラップ「JINON桜」を初めて会場で公開しました。
そしてラストとなる4つめの企画は「6人漫才」です。ヒーローごっこを題材にしたぐりんのーとのネタをメンバー全員で披露。津嘉山のツッコミに、戦隊レンジャーに扮した残り5人がボケを次々とたたみかけ、会場からは何度も笑いがわき起こっていました。
初の6人漫才を終えて公演もいよいよ佳境へ。客席からの温かい拍手のなか、メンバーから最後のあいさつが行われました。
マルキヨビル・しょうへいは、津嘉山とのけんかやぼんじょるのとの思い出を振り返り、涙であいさつに詰まる場面も。
ぼんじょるの・大谷は「東京に行くけれど、向こうで売れて沖縄の劇場に呼んでもらえるように頑張る」と語り、おりたは「またみんなで遊ぼうな」と涙ながらにコメントしました。
ぐりんのーと・津嘉山は、5期生は仲が良すぎると言われたこともあったと明かしつつ「僕は芸人を辞めますが、A16にはピン芸人として頑張っていってほしい。でも、もう無理だ、芸人を辞めようかなと思うときがあったら・・・、そのときはもう一度僕に声をかけてほしい」と声を詰まらせながらあいさつ。会場にはもらい泣きするお客さまの姿も見られましたが、ここでA16が突然、場の空気を変えるボイスパーカッションを披露。感動のあいさつとのギャップで、会場は涙と笑いと拍手に包まれました。
ピン芸人になるA16は「『レベル上げ』は皆さんの心の中にあります」と締めくくり、熱いメッセージに会場からはクスクス笑いが。そして、メンバー全員が「ありがとうございました!」と客席に呼びかけ、2年近くにわたる公演の幕を下ろしました。終演後のロビーはメンバーがお客さまと談笑したり、写真を撮ったりと大にぎわい。最後まで温かな雰囲気のなか、各メンバーのレベルアップと新たな出発を感じさせる公演となりました。
【ぐりんのーと】【ぼんじょるの】【マルキヨビル】