銀シャリ、漫才6本で約1000人の観客を魅了!『GREATEST SHARIMAN』追加公演レポート
2018年12月27日(木)、東京・よみうりホールにて、銀シャリが全国ツアー『GREATEST SHARIMAN』の追加公演を行いました。
9月8日(土)に開催された福岡公演を皮切りに、愛知、兵庫、広島、宮城、北海道、大阪、新潟と全国8カ所を巡ってきた本ツアー。この追加公演として東京ではよみうりホールで、銀シャリが漫才6本を披露しました。ロビーには歴代の青ジャケットがディスプレイされているほか、グッズ売り場、鰻が力を入れている乳首アートで振り返る2018年の展示など、さまざまなお楽しみが盛り込まれていました。
米米CLUBの「浪漫飛行」が流れるなか、始まりを告げるように会場の灯りが次第に暗くなると、どこからともなくライブの始まりへ期待を寄せる拍手が。オープニングVTRが流れ、幕が上がって再び会場が明るくなると、その拍手はいっそう大きなものとなります。
サーカスをモチーフにしたポップなセットの中、シルクハットをかぶった銀シャリ2人のシルエットが映し出されると、「きゃー!」という歓声が。幕が開いて出てきた2人はかぶっていたシルクハットを客席へ投げ入れたのですが、うまく飛ばせない鰻。一方、橋本はきれいに客席へ飛ばして、「その帽子はいただいてください」(鰻)「これケチるようになったら、僕らも終わりです」(橋本)と話します。
ツアータイトルは映画『グレイテスト・ショーマン』をもじったものですが、「さすがに今は時期外れ感がある」と言い出す橋本。鰻が「今年流行った映画『カメラを止めるな!』があったから、そっちにしといたほうがよかった。『お箸を止めるな!』とか」と提案するも、「それ、めっちゃダサい」と一蹴。「僕は『米ディアン・ラプソディ』でいきたかった」と昨年末から大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』にかけたタイトルを提案すると、客席から笑いと拍手が起こりました。
いよいよ漫才がスタート。今回も彼らの象徴であるジャケットの青を基調としたさまざまな衣装に着替えながら、次々と披露していきます。
CA(キャビンアテンダント)についての鰻による「カルシウム? キャビテン?」という返しに、「元素記号で言うわけないやん。エビ天みたいに言うな!」とツッコんだ橋本。早速、エンジンがかかったようで、飛行機をキーワードとした"うまいこと"を連発。「飛行機だけに非行に走らんと」「業務中とはいえ、ハネを伸ばしてるんですかね?」「貴重(機長)な機会」など畳み掛けるたびに、観客から待ってました!といわんばかりの拍手が起こります。
一方、序盤から変なところで息継ぎをしたり、甘く噛んだり、言い間違えたりして、天然な面を随所に見せてツッコまれる鰻。昨年の東京公演で、橋本から「(俺のほうだけ)鼻毛が出ている」と忠告されていたにも関わらず、この日も「俺のほうだけ鼻毛が出てる!」と注意されて、照れ笑いを浮かべていました。
時事ネタ、日常的なネタ、子供の頃にやっていた遊び、むかしばなしなど身近な題材から、しゃべくりを展開していく銀シャリの漫才。どこまでが決まっているのか、どこがアドリブなのかわからない2人ならではの掛け合いは、題材によってさまざまに変容しながら笑いを起こしていきます。
6本目はお互いがあることをしたと主張し合う漫才でしたが、ありえない展開ながらも説得力のある話し振りと想像性の高い展開に、客席からは大きな笑いが響きわたりました。
エンディングで再び銀シャリの2人が登場すると、いっそうの大きな拍手が起こります。
橋本が「今年はツアーが(開催の)時間が早いのが多かった。今日も17時からでしたけど、これでよかったのか」といえば、鰻は「アンケートに書いてください。年末はやめてください、とか」と呼びかけ。「19時から始まって21時に終わると、次の日に仕事が待ってたら帰るしかなくなる。けど、今からやったら感想とか話しながらメシ食えますもんね」(橋本)「銀座ですもんね。何かしらは食べられると思います」(鰻)と続けます。
グッズの紹介、本公演で使った小道具などのプレゼント後は、鰻による締めの挨拶。「全国ツアーが今日で終わったからと言って、まだ今年が終わるまで日にちはあります。人生はまだ続きます」と話すと、「たしかに、お互い(自分たちと観客)が健康じゃない限り、また会うことはできない。体は健康で!」と橋本。「そうです!」と大きく頷いた鰻は「2019年も気を引き締めて! みなさんに幸あれ!」と呼びかけて、ライブを締めくくりました。
【銀シャリ】