2月25日(月)から落語など4つの上方伝統芸能が一度に楽しめる『上方伝統芸能フェスティバル』開催!
2月23日(土)に大阪城公園内に誕生する、3つの劇場からなる「クールジャパンパーク大阪」。その内のひとつ、SSホールのオープニング企画として、『上方伝統芸能フェスティバル』が開催されることが決定しました。『上方伝統芸能フェスティバル』とは、日本の伝統芸能の中で大阪でも盛んな「能」「文楽」「琵琶語り」「落語」などの伝統芸能を、大阪在住の人間国宝による実演で、大阪の方々をはじめ、世界に向けて発信するというもの。ひとつの演目が「能」「文楽」「琵琶語り」「落語」の演目で構成されていて、1回の公演で4つの伝統芸能に触れることができる、貴重な公演となっています。
公演期間は2019年2月25日(月)〜27日(水)。初日の25日(月)は『上方伝統芸能 おめでたづくし!』、26日(火)は『忠信三変化〜華やかな芸能の魅力〜』、27日(水)は『船弁慶三体〜上方の芸能の多彩さ〜』を上演します。
また、期間中はロビーで「伝統芸能ふれあい展示会」を開催。伝統芸能にまつわる衣装や楽器、文楽人形などを展示し、伝統芸能を身近に感じることができる空間になっています。
これに先立ち、1月28日(月)にCOOL JAPAN PARK OSAKA SSホールオープニング企画『上方伝統芸能フェスティバル』概要発表記者会見が行われました。能楽から山本章弘さん、人間国宝の三島元太郎さん。文楽からは、人間国宝の吉田和生さん、吉田玉助さん。続いて筑前琵琶から人間国宝の奥村旭翠さん。落語からは、桂文枝が出席しました。司会は浅越ゴエが務めました。
能楽の山本章弘さんは、「上方伝統芸能のよさは、演者が全て上方に住んでいるということ。そして、古典芸能はすべて、"人間力"で表現しているところではないかと思っています」と語りました。
人間国宝の三島元太郎さんは、「秀吉の時代から大阪の能は盛んでした。能が好きで、趣味で習う人が能を支えてくれたという歴史がございます。今もそうですが、多少愛好者が減ったかなということでございますので、ぜひ皆様に感動していただけるような能をしなくてはならない、と腹に決めております」と意気込みを語りました。
文楽の人間国宝、吉田和生さんは「文楽は、大阪の方たちに育てていただいた芸能でございます。浄瑠璃も大阪弁になっております。文楽というと、ちょっと敷居が高いと思われるかもしれませんが、この機会にぜひその敷居をひとつ超えていただけるように、多くの人に観劇していただける公演ができたらと思っています」とのこと。
吉田玉助さんは、「文楽とお能、琵琶語り、落語を一度に観られるという、本当にすごい機会だと思います。文楽はいろんな演目がありますが、いろんな楽しみ方があります。私は『三番叟』という演目をやりますが、お祝い事に踊る演目でございます。リンボーダンスのような動きはできませんが、楽しんでもらえたらと思っています」と語りました。
筑前琵琶の人間国宝・奥村旭翠さんは、「こんなフェスティバルをしていただけるということで、越前琵琶を聴いたことがないという方に、ひとりでも多く来ていただいて、『おもしろいな』と言っていただけたら。琵琶は、歌舞伎や文楽に負けない力強さを持っておりますので、どうぞご覧になっていただきたいと思います」と琵琶語りの魅力を。
落語の桂文枝は、「伝統芸能の皆様方と共演するのを大変楽しみにしておりました。この機会に、『どうすれば人間国宝になれるのか』。それを皆さんにお聞きして、早く人間国宝になりたいなぁなんて思います」と話して記者陣を沸かせ、「先ほど、『敷居が高い』というお話がありましたが、私も伝統芸能をいろいろ観てきましたが、観たら本当に楽しく奥の深い、すばらしい芸でございます。ですから、落語のほうでその入り口を作り、皆様に笑っていただいて、その後に日本で培われたすばらしい伝統芸能を楽しんでいただこうというふうに思っております」と語りました。
さらに、上方を代表する「演芸」から2018年NHK上方漫才コンテスト最優秀賞を受賞したアインシュタイン、そして吉本新喜劇の宇都宮まきが登場! ゴエから「上方伝統芸能を観たことはありますか?」と尋ねられた3人。アインシュタイン・河井は「落語はNGKで勉強させていただいているんですが、能や文楽、琵琶語りは触れる機会がなくて。学生時代の文楽鑑賞会で拝見したぐらいなので、これを機に勉強させていただきたい」と意気込みます。稲田は「僕は『稲田くんの顔って能面みたいだね』って言われるくらいで、なかなか触れる機会がなかったです」とし、ゴエに「手入れされていない能面」とツッコまれていました。宇都宮まきは「私は東住吉高校という、上方芸能のよき理解者を作るというコンセプトの高校に通っていたので、能や文楽の授業もありましたし、他の高校生より上方伝統芸能に触れていたんですが、なにぶん20年以上前の話なので、またイチから勉強したいという気持ちです」と語りました。また、今回4つの演目が一度の公演で楽しめることについて、河井は「僕ら世代の方々にも、一気に全部観られるというのはいい機会」と興味津々。稲田は「僕が上方伝統芸能に触れることにより、僕の若い女性ファンが興味を持ってくれたらいいな、なんて思っています」と明かし、「キャーキャー言われている」と自信を見せる稲田にゴエは「いるんですか? 相方に対するキャーキャーでは?」と怪しんでいました。宇都宮まきは「本来ならいろいろ行かないといけないところを1カ所で全部観られるのはすごくいいと思いますし、とくにおもしろく観られるところをやってくださると思うので、お得に楽しめると思います!とアピール。
さらに、大阪市民の代わりに伝統芸能では素人である3人に、伝統芸能のひとつ『文楽』に触れてもらうべく、文楽を体験! 3人が体験するのは、文楽人形を動かすというもの。稲田がかしら(頭)と右手、宇都宮まきが左手、河井は足を担当して動かします。レクチャーを受けつつ、悪戦苦闘しながらなんとか文楽人形をそれらしく動かそうとする3人。最後は見栄を切ってなんとかポーズを作ることができました。
会見の最後は、桂文枝と、なんと文楽人形による「『上方伝統芸能フェスティバル』に『いらっしゃ〜い!』」で締めくくり!
ひとつの公演で「能」「文楽」「琵琶語り」「落語」という4つの伝統芸能に触れることができる、またとない機会にぜひ足をお運びください!
【桂文枝】【宇都宮まき】【アインシュタイン】【浅越ゴエ】
『上方伝統芸能フェスティバル』
日時:2019年2月25日(月)〜27日(水)
場所:クールジャパンパーク大阪 SSホール(大阪市中央区大阪城3番6号)
料金:
2019年2月25日(月)19:00開演『上方伝統芸能 おめでたづくし!』前売9,000円、当日9,500円
2019年2月26日(火)『忠信三変化〜華やかな芸能の魅力〜』前売7,000円、当日7,500円
2019年2月27日(水)は『船弁慶三体〜上方の芸能の多彩さ〜』前売7,000円、当日7,500円
お問い合わせ:0570-550-100(チケットよしもと/10:00〜19:00)