コロチキ、岡崎朋美も「おもてなし研修」に参加! 埼玉県の都市ボランティア説明会・基本研修
1月22日(火)、埼玉・埼玉会館にて「埼玉県の都市ボランティア説明会・基本研修」が開催され、コロコロチキチキペッパーズと岡崎朋美が出演しました。
このたび埼玉県では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで活動する都市ボランティア5400人に対する研修を開始。本説明会および基本研修は2部構成で行われ、1部では埼玉県職員から埼玉県の都市ボランティア活動についての説明が、2部では『笑い』のプロフェッショナルから「来県者を笑顔にする方法」などを楽しみながら学ぶことができる、おもてなしに関する研修が行われました。
1部の冒頭では、県内で開催される4競技の紹介と、都市ボランティア募集ポスターにも出演していた「SAITAMA PRIDE スペシャルPRサポーター」の稲村亜美さん、才木玲佳さん、オードリー・春日俊彰さんのビデオメッセージ動画が流れます。
主催者の埼玉県オリンピック・パラリンピック課長・斎藤勇一氏より挨拶が行われたあとは、埼玉県オリンピック・パラリンピック課の平野純一氏より、都市ボランティアの活動内容や活動場所、今後の研修予定などについての説明が行われました。
続いて、2部の「おもてなし研修」プログラムがスタート。MCのタケトより、「吉本興業に所属する芸人とアスリートが講師となって、2020オリンピック・パラリンピックで埼玉県に訪れた人たちを笑顔にすることができるおもてなし法をお伝えできればと思います」と挨拶があったあとは、さっそく最初のプログラムである講演会が行われることに。
この日の講師は、魂の巾着というコンビで活動するかたわら、パラデル漫画家としても現在ブレイク中の芸人・本多修。「本多修の笑顔の作り方」と題された講演会は、まずはパラデル漫画の紹介から始まります。
「千原ジュニアの作り方」という、500枚ものイラストを使用して撮影された、「パラパラ漫画+飛び出す漫画」とでもいうような動画を紹介したあとは、自身の生い立ちを語る本多。11人兄弟の3番目の子どもとして生まれた本多は、幼少期あまりおもちゃを買ってもらえず、そのせいか絵を描くのが大好きな子どもだったんだそう。
そんな本多がパラデル漫画を描くきっかけとなったのはなんと「遅刻」。たった一度の遅刻が理由で会社から3カ月の謹慎を言い渡され、時間ができたのでひとりで何かしてみようと思い、絵を描いてツイッターに投稿したことが始まりだったんだとか。
そこからパラパラ漫画を作ったり、キャラクター(ぱらお・ぱらみ)を作ったりと発展していくうちに、独自の手法で「パラデル漫画」を編み出した本多。今ではWOWOWとコラボしたり、『ワイドナショー』(フジテレビ系)で「松本人志の作り方」を紹介したり、キャラクターをグッズ展開したりと、「パラデル漫画」で一躍脚光を浴びています。
そんな彼の思う「人を笑顔にする方法」は、ズバリ「自分自身が思いっきり楽しむ」こと。今では会社に「謹慎にしてくれてありがとう」という気持ちだという本多は、「パラデル漫画を描くことも、それをみなさんに見てもらえることも楽しい。みなさんも、ボランティア活動そのものを楽しんでください。それが笑顔につながると思います」と締めくくっていました。
15分の休憩をはさみ、2部の後半ではコロコロチキチキペッパーズの漫才からスタート。今年こそ流行語大賞を獲りたいというナダルが、自身イチオシのギャグ「イっちゃってる!」を披露しますが、会場の反応を見たナダルは「地獄ですやん!」と落ち込み......。お笑いファンでなくてもわかる『サザエさん』のタラちゃんのモノマネなども織り込み、テンポのいい漫才を繰り広げ、お客さんを楽しませます。
続いては「人々を笑顔にするためのおもてなし座談会」。ここでは、先ほど講演を行った本多、コロチキに加え、1998年の長野オリンピックで銀メダルを獲得し、女子スピードスケート界を牽引する選手として不動の地位を築いた岡崎朋美さんがアスリートゲストとして登場。
オリンピックに5度の出場を果たしたという岡崎さんに「当時見てました!」というナダルですが、岡崎さんから「絶対見てないでしょ(笑)!」と鋭いツッコミが。すると「いやいや、見てましたって!」と言い張りますが、当時岡崎さんのキャッチフレーズが「朋美スマイル」だったことを知らないことが判明し、あたふたしだすナダルに会場からも笑いが起こります。
そんなコロチキが「人を笑顔にするために心がけていることは?」と聞かれると、すかさず西野が「今の岡崎さんのことからもわかるように、ナダルが人に失礼なことをよく言ってしまうので、それをメモして番組で話して笑いに変えるようにしてます」と明かします。
すると岡崎さんが「人を笑顔にするためには、まず人に興味を持つことが大切ですよね。興味を持たないと、その人が何をしてほしいと思っているのかもわからないと思います」と話します。また、外国人とのコミュニケーションの取り方についても、「言葉がわからなくても、行き当たりばったりでも対応できます」と、自身の経験から力強く語る岡崎さん。
「オリンピックは規制線が貼られているので、目的地まですごく遠回りしなければいけないこともあります。だから、道を把握してちゃんと案内できるような事前準備は必要だと思います」と、ボランティアをする側の心得についても述べる岡崎さんでした。
また、外国人とのコミュニケーションについて「ナダルって、見た感じスティーブ・ジョブズみたいじゃないですか」と、相方の独特なルックスを指摘し、「ナダルみたいにジェスチャーが大きいと話しかけやすいと思うし、言葉がつたなくても身振り手振りで楽しくなるんじゃないかと思う」という仮説を披露する西野。
「どんなときも笑顔でいる秘訣は?」という質問には、ナダルが昨年結婚した際のエピソードを披露。相手の女性が出会ったときは27歳だと言っていたのに、結婚が決まってから「実は今年で40なんです」と泣きながら電話してきたことを明かし、「最初は理解できひんかったんですけど、そのうち"6歳下やと思ってたら6歳上やっただけやし"って思うようになって......。物は考えよう。今はどんな話も笑顔で話せます!」と力強く明かし、お客さんから拍手が起こります。
「みなさんにとっておもてなしとは?」というテーマでは、岡崎さんが「世界の人って日本が大好きなんですよ。だから、おいしい食べ物のお店を紹介するだけでもおもてなしになると思います」と、ちょっとしたことでも充分おもてなしになるとアドバイス。
ナダルは、「西野が僕のいらん話いっぱいするのがホンマに嫌なんですけど、それを聞いてどこかの誰かが『こんなクズでも生きていけるんや』『私より底辺やと思いました』」って思ってくれて、僕の話が誰かを勇気づけてるんやったら、(嫌な話をされることも)ムダではないんかな、って」と、"おもてなし"と若干ニュアンスは異なるものの、自分を犠牲にしても他人のためになることなら、結果的にはやってよかったと思えるという胸の内を明かしていました。
最後に、ボランティア活動をこれから始める会場のお客さんに、アスリートの立場から「ありがたいと思ってます。あとは体に十分気をつけてがんばってください」とエールを贈る岡崎さん。本多も「みなさんの姿を見ていたら、僕もパラデル漫画でオリンピックにかかわりたいと思いました」と、大きな野望を口にします。
ナダルは「僕らも全力でやってますし、ボランティアの方も全力でやったら相手に気持ちが伝わると思います。気持ちと気持ちのぶつかり合いを大切にしてください」と、意外にも最後にいいことを言って座談会を締めていました。
これからボランティア活動を始めるみなさんにとって、来県者を笑顔にするために、また自分自身が楽しんで活動していくためのヒントとなるような話が盛りだくさんの、意義ある研修会となりました。
【魂の巾着】【本多修】【コロコロチキチキペッパーズ】【タケト】