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ライブレポート

2014年10月 1日 (水)

キムラソニック2014ファイナル

3日間にわたる「コヤブソニック2014ファイナル」が終わった翌日の9月16日(火)、5upよしもとにて「キムラソニック2014ファイナル」が開催されました。その名の通りバッファロー吾郎Aが主宰するこちらも、2009年から続いてきた恒例イベント。コヤソニ同様「ファイナル」と銘打っての今年は、どんなメンバーがどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょう!?

立ち見も出る盛況のなか、オープニングアクトとして登場したのはパイセンこと矢野・兵動 矢野! 得意のナンバー、クレイジーケンバンドの『タイガー&ドラゴン』を熱唱します。歌の途中では、客席に下りて最前列のお客さんと握手を交わしたり、手にしていたバラの花を渡したり…(なぜかその後、返してもらうという謎の行動のおまけ付き)。

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矢野からバトンタッチされたのは、キムソニを仕切るこの男、バッファロー吾郎Aです。矢沢永吉さんの『止まらないHa〜Ha』を自作の“E.YAZAWA”タオル片手に歌い上げると、サビの部分ではお客さんも(タオルなしで)手を空へと振り上げて応え、会場は早くもライブさながらの雰囲気に! 歌い終わったAは矢野と固いハグ。このノリはその後、延々と続くことに…。

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ハグと握手の嵐が落ち着いたところで、もうひとりのMC兼唯一のツッコミ役である小籔千豊がステージへ。コヤソニでの奮闘ですっかり声を枯らしている小籔は、オープニングとは思えないローテンションぶりですが、意に介さず「お前ちょっと背伸びたな!」「昨日までの住之江の営業、かなりウケたらしいな!」と畳みかけるA。「なんでオープニングから何回もオッサンのハグ見なアカンねん!」という小籔からのクレームも、「どうしたんだ、機嫌悪いな〜」と軽くいなしてしまいます。小籔は「(コヤソニを含めた)4日間の中でこれが一番しんどいねん…」と、力なくつぶやいていました。

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いよいよ本格的に幕を開けたキムソニ、「この男がいないと始まらない!」と紹介されたのは、バッファロー吾郎・竹若。TRFの『EZ DO DANCE』に乗せ、キレのいいダンスを披露しましたが、よくよく見ると、これはダンスではなくエクササイズの方では…?との疑惑が。SAMさんをイメージした装いの竹若は、パフォーマンス後、小籔にエクササイズを指導しようとしましたが、「何がおもろいねん!」とキレられてしまいます。

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アイドルグループ・卯月は、吉本新喜劇・川畑泰史(バタヤス)、ぼんちきよし(つばさ)、銀シャリ・橋本(橋P)のトリオで『ありのままで』。歌唱力に定評のある川畑がメインボーカルを務め、残るふたりはダンスで華を添えます。最後の聴かせどころである「♪少しも寒くないわ」は、きよしの口笛ならぬ“歯笛”というオリジナリティあふれる表現スタイルを、Aは「ダンスと歌がマッチしてたよ〜」と大絶賛していました。

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「次は少し落ちるんだけどね。卯月とのバーターだから、温かい目で見てやって」と呼び込まれたのは、キムソニにもコヤソニにも皆勤出演を果たしているスチャダラパーの皆さん! 昨年まではコヤソニ出演日の翌日でしたが、今年は1日空けての開催。なのにわざわざ滞在を延ばしてまでキムソニに賭ける3人に、「おかしい!」と小籔は首をかしげます。今年、歌ったのはシャネルズの『ランナウェイ』。BOSEさんがメインボーカル、ANIさん、SHINCOさんがドゥーワップのコーラスを入れ、揃いのステップも披露します。Aによると、「個人的に『今年キムソニはどうなってますか?』とメールが来る」そうで、その意気込みには拍手と爆笑が起こっていました。

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「キムソニのイケメンと言えば!」(A)、そうこの人、シャンプーハット・こいでの出番です。チェッカーズの『星屑のステージ』を、“お尻の穴”をテーマにアレンジして歌うという独自路線を突っ走り、客席だけでなく出演者も大喜びさせました。

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「ハードスケジュールをギリギリで押さえた」という超売れっ子アーティストとして出演したのはレイザーラモンHG! 王道のハードゲイで登場し、リッキー・マーティンの『リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ』に乗って「フォー!」を炸裂させます。

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「ヘリで移動してます!」と豪語するHGに、小籔からは「こんなん暇のかたまりやで!」とすぐさま訂正が。その後、最近シュートボクシングを始めたというHGが「シュートボクシングとプロレスの違い」を解説することに。島田一の介のギャグ「おじゃまします」をそれぞれのイメージで表現したほか、指名を受けた川畑も自らのギャグ「カーッ!」を演じ分けて見せ、HGからお墨付きをもらっていました。ちなみに次の現場へヘリで移動しなければならないとのことで、HGはここで退場。

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吉本新喜劇の新座長として活躍目覚ましいすっちーは、Aによると「キムソニを始めてから一番伸びたヤツ」。「近所の子どもたちがみんなやってるアレを見たいよ!」とのリクエストを受け、吉田裕が登場してふたりで「ドリルすんのかい、せんのかい」を見せるのかと思いきや、現れたのはブリーフ姿の今別府直之!? 

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「間違ってるよ」と止める小籔を振り切り、ふたりは無理やり「ドリル」を演じましたが、Aはなぜかブチギレ。「ドリルって何だ! 見たいのはそんなんじゃない!」というAが求めていたのは今別府の乳首を触られるあのギャグだったというオチで、指名を受けたANIさんが棒で乳首にタッチ、「ピュッピュッピュッ…」と踊り出す今別府を見て、ようやく納得していました。

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しましまんず・池山心は、今年も自作のバラードを弾き語り。ところが途中から矢野とHGがビキニ姿で乱入し、それぞれにボディビルのポージングで競い合い始めました!

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目の前で激しくポーズされても笑うことなく歌いきった池山は、「目に入ってなかった」と、さすがの集中力。この後、HGと矢野から握手を求められると、矢野の方だけを冷たくスルーし続けていました。

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と、ここで突然Aが「ダンスタ〜イム!」と絶叫。アース・ウィンド・アンド・ファイアーの『セプテンバー』が流れ、出演者全員がダンスでアピールするこのコーナーも、キムソニのお楽しみ! イベント中、何度も繰り返されますが、なぜかAが指名する優勝者は必ずSHINCOさん。それぞれが見せる個性豊かなダンスも見ものです。

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キムソニは温故知新をモットーにしているとのことで、ここで投入されたのがミサイルマン・岩部扮する武将様です。数ある自作の“武将ソング”の中から、この日は『悲しき結び』を披露。伴奏を務めるのは“いろは”ことジェットゥーゾ・渡辺。いきなり語りから入るという掟破りなバラードで、お客さんを戦国時代へといざないました。演奏後は、渡辺が「のり茶漬けみたい」と称され、いつしか「のりさん」と呼ばれるハメに。新たなキムソニのスターが誕生した瞬間でした。

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チャリティにも力を入れているキムソニだけあり、趣旨にぴったりの「素晴らしいゲストを用意した」と言うA。レイザーラモンが佐村河内守さんに扮して登場し、間寛平のように杖を片手にステージ狭しと暴れ回りました。歌うは『交響曲キムソニ』…と言いつつ、佐野元春さんの『SOMEDAY』に乗せた「キムソニあるある」。「Tシャツが長い」というあるあるで喝采を浴びました。この後、Aからこいでに『サザエさん』のテーマ曲で「5upあるある」を、とのムチャぶりも。こいではアカペラで下ネタをしっかり交えながら「出演者全員トランクス」と歌いましたが、全くあるあるではないとの非情な判断が下されました。

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イベントも終盤に近付いたところで、期待の若手が集まるフレッシュコーナーも実施。アイロンヘッドが『ジョニー・B・グッド』をコント仕立てで歌ったほか、セルライトスパ・肥後と堀川絵美がSuperflyさんとトータス松本さんが歌う『STARS』に挑戦。どよめきが起こるほどの歌唱力とハーモニーを見せつけました。ヘンダーソン・子安は、ブラックなモノマネを入れ込みつつ氷川きよしさんの『きよしのズンドコ節』を。藤崎マーケットは「若者の水球離れをストップすべく」(トキ)水球のルールブックにメロウな曲を付けて歌い上げました。

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ここでAから「これまでオファーしても断られ続けてきた人がようやく出てくれる」との発言が。「誰!?」とざわつくお客さんの前に現れたのは、着物姿の近江のこかじろう! 江州音頭の数え歌の後、着物を脱ぎ捨てラメの衣装で桑名正博さんの『セクシャルバイオレットNo.1』を歌うという、誰も予想できない展開で度肝を抜きます。冒頭の江州音頭は出演者にも告げられていない真のサプライズだったようで、主宰者のAですら驚きを隠せませんでした。

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今回は「キムソニ青春SONGランキング」というコーナーも用意。銀シャリ・橋本による『もう恋なんてしない』、

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天竺鼠・瀬下による『15の夜』、

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すっちーによる『夢の中へ』(飴をまきながら)、

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宇都宮まきによる『蒼いうさぎ』(しっかり手話付き)と続き、

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最後を飾ったのは川畑泰史。その選曲にすべてを悟った小籔は怒りを爆発させましたが、「ガチでアンケートとったらこうなったんだよ!」としらばっくれるAでした。

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続いてもまたまたコーナー! 「キムソニ選抜じゃんけん大会」の開催です。司会に女と男・市川&坂田利夫の着ぐるみを迎え、出演者全員がじゃんけんで戦うことに。「豪華賞品がもらえる」としか告げられず、一体何をかけてのじゃんけんなのか全くわからないまま、勝ち残ったRGと田崎が決勝で対決。優勝した田崎には吉本人形焼きが贈られ大喜びしたものの、「これ何のじゃんけんやってん!」とあきれる小籔。そんな疑問の叫びも、Aの「ダンスタ〜イム!」にかき消されていきました。

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長かったイベントも残すところあと3組。キムソニでブレイクしたといっても過言ではない馬と魚が、「キムソニのMCおふたりの印象をそのまま歌にした」というオリジナルソングで登場しました。ところがAのことを誉めまくる一方、小籔に関しては「背高い」「髪短い」といった外見のみという偏った内容の歌詞。最後は客席も一緒になって「S・E・T・A・K・A・I(背高い)」のコール&レスポンスが起こるというカオスな状況に、小籔は不満タラタラです。

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この人も忘れてはいけません、ちゃらんぽらん冨好が続いて登場。サザンオールスターズの『蛍』を桑田佳祐さんの微妙なモノマネで聴かせてくれました。3時間も楽屋で出番を待ち続けたという冨好。歌った後はすぐに帰るのかと思いきや、そっとひな壇の端に座るというベテランらしからぬ行動で、またまた笑いを誘っていました。

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さあ、ついに大トリです! 「一気に勝負かけるよ!」というAがアナウンスしたのは、河内音頭の歌い手・河内家上り丸。そう、河内家菊水丸の弟子でもある銀シャリ・鰻が河内音頭で夏を締めくくります! ひな壇の最上段をやぐらに見立てて着物姿で音頭をとる上り丸に、出演者、客席からは手拍子が。お祭りムードたっぷりに盛り上げたものの、小籔からは「弟子入り4年でこの程度か!」とまたしてもダメ出し…。

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フィナーレが近付く中、Aから「実は今日でキムソニ最後なんだ!」と、わかっていたものの衝撃の告白! ラストということで「小籔に手紙を書いてきたんだ」とA。しかしその中身はといえば、「俺がやってたロックグループ、ミドルヌードも解散する」「昨日知ったんだけど、お前、肉食べられないそうだな!」などなど、「なぜそれを今、手紙で?」という内容ばかり。しかも「キムソニチルドレンと走ってきた8年間は俺の一生の宝物ファンキーだ!」と、「コヤソニより長くやっている」設定で開催年数をさば読みし、最後まで小籔をあきれさせたままでした。

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フィナーレは、「みんなで歌おう!」と呼びかけ、円広志さんの『ハートスランプ二人ぼっち』を客席と一緒に大合唱! 

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さらに、出演者が歌いながらサインボールを投げ入れるというフェス感たっぷりの演出で沸かせます。「皆さん、8年間ありがとうございました!」と最後まで微妙な嘘をつきながら、コヤソニに続いてラストとなったキムソニも、惜しまれつつ幕となりました。

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『KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!』3日目

吉本新喜劇・小籔千豊主宰の音楽とお笑いを融合させた個性派フェス『KOYABU SONIC』。小籔とレイザーラモンで結成したユニット・ビッグポルノを広めたいという思いからスタートしたこのフェスも、同ユニット解散に伴い7回目となる今年でファイナルとなりました。そしてファイナルは史上最大規模となる3日間の開催に! 1日目、2日目と熱いライブを繰り広げ、9月15日、いよいよ大千秋楽を迎えました。

会場のインテックス大阪5号館には、開場直後からたくさんのお客様がご来場。朝から熱気に包まれていました。そんな中、オープニングアクトを飾ったのはスモールポルノ。ビッグポルノの弟分という位置付けですが、下ネタソングを歌っていたビッグポルノとは180度異なる、社会貢献を目的に活動する宇都宮まき、今別府直之、男前によるユニットです。披露した「DVはダメよ!」も、DV撲滅を願っての1曲で、「心を込めて歌います」という宇都宮の挨拶に、歓声が沸き起こりました。

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そして引き続きスモールポルノが前説を。ここでは宇都宮の「吉本新喜劇で好きな先輩のプチ情報」を発表。「(浅香)あき恵姉さんは、ヤンキー役をした後は楽屋でもヤンキー口調になる」「(島田)一の介師匠は嬉しい時、2枚目の台詞を言う時、なぜか白目になる」などを挙げました。

スタート時間の11時になると、RGの「南港に建てられているマンションが満室になり、建てられているビルが満室になり、あの頃のバブルの賑わいをもう一度と思っている『KOYABU SONIC』ファイナル~!」の雄たけびで幕を開けました。「3日間やってお客さんが入るのか心配でしたが、ありがとうございます」と小籔。「7年やってきた『コヤソニ』も今年で終わりですが、みんなでいい思い出にしたいです。大いに盛り上がって、アーティスト、芸人を乗せてください! よろしくお願いします!」と続けました。続いてHGが力強い「コヤソニフォー!」をとどろかせました。

「オープニングを飾ってもらうため、えげつないのを呼びました。『サマソニ』にも来ないようなすごいアーティストです!」と期待を煽る小籔、ステージの画面には「Beyonce」の文字が浮かび、地鳴りのようなどよめきが上がりました。そして登場したのが“よしもとのビヨンセ”こと渡辺直美、ニューヨーク仕込みのキレッキレのダンスで、“エアビヨンセ”を体いっぱい表現しました。激しいステージを終えて「記念すべき最終日のオープニングを飾ることできて本当に嬉しいです」と息を弾ませながら感想を語る渡辺。RGも「この会場に限っては、本物のビヨンセよりも盛り上がる!」と大興奮の様子ですが、「ビヨンセを呼んだことないからわからへんやろ」と小籔から冷静にツッコまれていました。

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アーティストのトップは新垣隆さんです! 小籔は「今回、お招きさせていただいたのは、現代音楽を広めようとされている姿を見て、僕は新喜劇を広めようとしているのでシンパシーを感じたこと、また、現代音楽という本当にすごいジャンルを知っていただきたい。そして何よりすごく才能のある方だということを分かってほしい。あの“髪の毛の長い人”の一部ではないんだということを広く知っていただきたいというのが半分。あと半分は『呼んだらお客さんが来るんちゃうか』という考えもあります」という小籔にお客さんから拍手が。小籔の「皆さん、目を凝らして、耳を凝らして聴いていただきたいと思います。 えげつない人が来てくれました! この方です、どうぞ!」という呼びかけのあと、新垣さんがステージに! お客さんから大きな拍手が起こりました。

ステージでは『KOYABU SONIC』のために準備したという2曲を演奏。『新垣隆 現代音楽即興ソロ・ピアノ』では、六甲おろしのイントロも入れ込んだ、キャッチーでポップな調べ。お客さんの注目を一気に惹きつけました。続いては、バリトンサックス奏者・吉田隆一さんとのデュオ『新垣隆・吉田隆一により現代音楽即興デュオ』。ラストは週刊文春の依頼で作ったという『交響曲HARIKOMI』をお披露目。ところどころに『プロポーズ大作戦』などのフレーズを盛り込むなど関西ならではの味つけも。演奏後、拍手がなかなか鳴りやまないほどの盛り上がりを見せました。

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小籔とのトークタイムでは、「新垣さんは本当にいい人だった。悪い人にそそのかされただけ。これが個人的な感想です」というと、お客さんから小籔に賛同するように大きな拍手が。トークが盛り上がったところで、佐村河内守氏に扮した今別府がステージに登場! 新垣さんの隣に並び、「お久しぶり」と新垣さんに声をかけました。

これには新垣さんも苦笑い。続いて今別府が「ごめん。天地神明に誓ってごめん」と新垣さんに謝りました。小籔が「(今別府が)どうしても新垣さんの前でこの格好をやらせていただきたい、と。大丈夫ですか?」と尋ねると、「ありがたいです」という新垣さんに、お客さんから笑いと大きな拍手が。「こんなんされて『ありがたい』って言うからだまされるねん!『嫌です』と言ってください」と小籔にツッコまれていました。さらに、貴重な記念にと、新垣さんと今別府の2ショットも撮影。握手写真も撮影しました。

そんなところに、野々村議員に扮した千鳥・ノブ小池が乱入! 「あなたにはわからないでしょうね!」、「このくにをぉぉ~!!」と号泣するなど、さんざんモノマネしたあと、「これ絶対いらんやん! この時期の野々村は絶対におもしろくないやん」とノブ小池。さらに「『KOYABU SONIC』3日間やってきて、ノブの野々村議員のモノマネは唯一の失敗」と自虐的に語り、お客さんを沸せていました。

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その直後、HG扮する『コヤソニ』だけのレアキャラ、レディ画家が登場。この日も描いた絵をオークションし、入札した金額を大阪府社会福祉基金に募金するとのことです。すると、後方から「待った!」の声が。1日目、2日目も参加したミサイルマン・岩部扮する武将様です。二人して自慢のイラストを一日かけて仕上げると気合十分でした。

そしてステージは再び、アーティストのライブへ。登場したのはレキシさん。芸人も顔負けのトークで大爆笑を起こし、お客さんをぐんぐん乗せていきます。ライブは『狩りから稲作へ』 から始まり『きらきら武士』の全3曲。『狩りから稲作へ』では、お客さんが高く上げた腕がまるで風に揺れる稲穂のよう、金色の風景を作り出していました。1曲1曲のボリュームもたっぷりで、会場は横揺れの一体感を醸成。レキシさんは、『コヤソニ』の後に東京でライブが控えていたそうで、ハードスケジュールの中でのご出演。ライブ後はすぐに飛び出さなければならず、「帰りとうない。わらわはいやじゃ、着物のまま新幹線に乗ったらええんや」と名残惜しそうにステージを去られました。

続いてはN'夙川BOYSです! 『コヤソニ』へは2回目の出演です。『プラネットマジック』『Candy Peaple』などを披露しました。途中、シンノスケBOYsさんがステージのセットによじ登るパフォーマンスも見せ、大盛り上がり。そして「『KOYABU SONIC』めちゃいいよ! レキシさんも言ってたけど、好きっていう気持ちわかります。最高だと思います。終わらないでほしいけど、“小籔”が決めた。始めるのも“小籔”が決めた、止めるのも小籔さんが決めたらええねん!」とマーヤLOVEさん。イントロで「『KOYABU SONIC』、またやるときは一番に呼んでくれ。またやるときは絶対に一番に言ってくれ!」とメッセージを投げかけ、『物語はちと?不安定』を。終盤ではマーヤLOVEさんのメイクで、マーヤLOVEさんの衣裳をまとった小籔もステージに飛び出し、ドラムを披露するというサプライズもありました。「また『コヤソニ』に出れて嬉しい!」とリンダdadaさん、最後はマーヤLOVEさんのシャウト「ロックンロール!」で締めました。

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「大阪レゲエ界で1番、レゲエ界のダウンタウン。『コヤソニ』に出るようなアーティストじゃないんですよ! ジャマイカの雰囲気になって踊っていただきましょう!」とテンション高く小籔が紹介したアーティストが登場、MIGHTY JAM ROCK with ANADDA REBEL BANDです! 『いきなりダイナマイト』でスタート、重厚感あるサウンドで会場の底上げをします。「司会にかなりハードルを上げられましたけど!!」とJUMBO MAATCHさん。ですが、そのハードルを軽く飛び越え、『LOVE SO NICE』ほか全8曲を披露し、ジャマイカの空気を作り上げました。BOXER KIDさんとは“パパ友”という小籔。ライブ後のトークではその話題で盛り上がりました。小籔は、家の近所の公園で会ったことがあるそうで、その時とライブのギャップに驚いたとのこと。そしてJUMBO MAATCHさんは「楽屋にいる時点で緊張しました。でも、出ることができてよかった」と笑顔で話されました。

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ここでネタコーナーへ。まずは平成ノブシコブイシが登場、吉村はステージに登場するやいなや、フロアーに駆け下ります。ですが、5、6人のお客様しか反応せず、意気消沈。気を取り直して「面白いネタ」をと、『鶴の恩返し』をモチーフにした漫才を披露しました。ロバートは終電を逃した人への新サービスを提供するというコントを。秋山扮する風変わりなおじさんが繰り出す謎の動きで会場を笑いの渦に巻き込みました。千鳥の出番では、「平成ノブシコブシがスベっているのを見て、どうしようかと思った」と開口一番にノブ小池。続けて野々村議員のモノマネをするも反応はいまひとつ、「朝はもう少し受けていた」(ノブ小池)とのこと。ネタはお寿司屋さんが舞台の漫才を披露しました。麒麟も漫才で沸かせます。田村を翻弄する川島の声帯模写やナレーション。後半は一気に加速し、スパークしました。ネタコーナーのトリを飾ったのは中川家、電車や新幹線の音を再現と得意技を披露する礼二。剛も打ち上げ花火の声帯模写で魅せました。

ネタ後のトークでも盛り上がりました。麒麟は皆勤賞。『コヤソニ』1回目と2回目の間で彼女と別れたという川島、「『コヤソニ』って失恋の歴史なんですよ」と振り返ります。最初はそのことでいじられ、「ちょっと嫌な顔をしてた」(田村)そうですが、「7年目となると、もう誰もいじらなくなりましたわ」と川島、それはそれで寂しそうでした。千鳥・ノブ小池はここでも野々村議員のモノマネを。「これ、いっちばんおもんないですわ」と一刀両断するノブ小池。朝から5回やっても仕上がらないそうです。なお、千鳥が見せたネタは、小籔と一緒に行ったお寿司屋さんをモデルに作ったものだそうです。平成ノブシコブシは「吉村が帰ってきたよー!」と叫ぶも、『コヤソニ』へは初出演。なお、ネタの自己採点は「くそスベりました!」と吉村。でも「ノブシコブシらしいステージができました」と満足げでした。

ステージは再び、アーティストライブへ。お次は『コヤソニ』初登場、大阪といえばこの方々、多くのミュージシャンに影響を与えてきたブルースバンド、憂歌団です。メンバーの皆さんがステージに登場すると、『コヤソニ』には珍しい“野次”が。そんなライブでは定番のお客様とのやり取りに、早くも会場は憂歌団色に染まりました。『YOU BELONG TO ME』から始まり、『10$の恋』『胸が痛い』など全6曲を、超絶ギターソロなども交えて聴かせてくれました。巨大なインテックス大阪がライブハウスのように濃縮した空気に包まれ、さすがはブルースの雄と納得のステージ。また「今夜は『KOYABU SONIC』に呼んでくれてありがとう。蟻が十なら蜂は八」(木村)と、MCも“大人”な味わいで笑わせました。ライブ直後、「かっこいい! すごい!!」と興奮気味の小籔。また、「こんな大先輩に出ていただきまして、ええソニックになりました」と、圧巻のステージに感慨深げでした。

続いても『コヤソニ』初登場、スガシカオさんです! NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』のテーマソング、『Progress』の弾き語りで始めたスガさん。そのなじみあるフレーズが流れたとたん、会場から大歓声が沸き起こりました。そして『俺たちファンクファイヤー』『奇跡』で最高潮。MCでは小籔との馴れ初めを。番組や串カツ屋さん、鍋屋さんなどで会うたびに「『コヤソニ』に出てください」と口説かれていたそうですが、「どこまで本気かよくわからなくて(笑)。でも本気で頼んでくれているなら失礼だなと思って。今日は絶対に出ようと思って来ました! お客さんも温かくていいですね」とスガさん。最後は「皆さん知っていると思うので、ぜひ一緒に」と『夜空ノムコウ』を聴かせてくれました。ライブ後のトークでは、スガさんに「『コヤソニ新喜劇』があったら、また出てください」と新たな提案をする小籔。出演の仕方もいくつかのパターンを用意しているそうで、ここでもまた熱心に口説いていました。

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ここですち子と吉田裕がステージへ。吉田は「ドリル、すな、すな、すな…」と“すな”に合わせて手拍子を煽り、フェス気分を盛り上げます。そして二人でお待ちかねの「ドリルすんのかい、せんのかい」を披露しました。

「『コヤソニ』がここまで大きくなったのは、最初から嫌がらずに出てくれたアーティストのおかげです」と感謝を込めて小籔が呼び込んだのは常連組、EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX! 音が奏でられたとたんライブハウスのような空気に一変。「ラストソニック、みんな一緒に盛り上がろう!」と中納さん、『love scene』では祝祭的なムードに包み込まれました。そして『サイコアナルシス』『アクション』でお客さんは総立ち、圧巻のライブを繰り広げました。

ライブ後、「いつもすごいけど、今日は一層すごかった!」と小籔。以前、EGO-WRAPPIN'で『異邦人』をカバーしたそうですが、そのきっかけは『コヤソニ』の打ち上げで歌ったからだそうです。2回目から出演されているだけあって、思い出もたくさん。『コヤソニ』きっかけでつながった縁もあったそうで、そんな話で盛り上がりました。ですが、やはり注目は中納さんの類まれなる歌唱力。「ここまで歌を上手に歌う秘訣は?」と素朴な疑問を投げかける小籔。「そうですね、笑うこと。そしてありのままで…」と中納さんから「ありのまま」というキーワードが発せされた途端、『レット・イット・ゴー~ありのままで~』のイントロが流れ始めました。そしてなんと! カラオケに合わせて中納さんが歌声を披露してくれたのです! 大歓声に包まれる会場、その圧倒的な歌唱力にみな、聞き惚れていました。そして中盤、ステージ袖から別の声が重なり、まさかの“ご本人登場”!? そこに現れたのは島田一の介! 最後の「少しも寒くないわ」を二人で声を合わせ、バッチリ決めました。

続いては小籔曰く「カオスタイム」、藤井隆&椿鬼奴による「新感覚!シンガーヒストリーショー」です。スポットを当てたシンガーは今井美樹さん。鬼奴が今井美樹さんになり切り、『ブギウギロンサムハイヒール』をBGMに藤井が読み上げる自身のプロフィールに耳を傾けています。そして、ところどころで一言コメントを挟みます。やがて藤井の読み上げを遮り、『ブギウギ~』を歌い出す鬼奴。そんな鬼奴に最初は不快感を顕にしていた藤井ですが、サビでは共に歌い、デュエット状態に。しかし、よくよく目を凝らすと小競り合いをしている二人。聞けば、鬼奴も今井美樹さんと思って生きてきて、藤井も今井美樹さんと思って生きてきた、互いが「自分こそが今井美樹さんだと思って生きてきた」ということだそう。最終的には「あたしが美樹~!」と言い合ってショーを終えました。その後、「何やこれは。大勢の前でやることか、これは」と小籔から強烈なダメ出しを受けた二人。なんと二人は、東京から飛び込みで会場に入り、このショーを繰り広げたそうです。

倖田來未さん、芦田愛菜さんのモノマネで人気のやしろ優さんもワンマンショーを展開! 倖田さんになり切ってのやしろさんによる、芦田さんのモノマネレクチャーもあり、お客さん全員でお決まりのフレーズを復唱しました。また、『キューティーハニー』の歌唱もあり、盛り上がりました。トークでは、芦田さんのモノマネで何でも言ってくれるやしろさん。小籔やRGは次々とリクエストしていました。

続いてはハナレグミ with U-zhaan。まず、7年間出演し続けただけあって、今年で『コヤソニ』が終わることを「さみしいですね。今日は思いきり歌いたいと思います」とひと言。『音タイム』、『大安』などをU-zhaanさんと『コヤソニ』バージョンでお届け。さらに、「自分にとっても大事な曲」と紹介し、「今日は『KOYABU SONIC』、これでさようならということでこの曲を贈りたい」と『サヨナラCOLOR』を。会場全体に、なんともいえない切なく、甘酸っぱい空気が流れ、本当に『コヤソニ』とのさよならを惜しんでいるかのような雰囲気でした。

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ハナレグミさんにも『コヤソニ』の思い出はもりだくさん。「衝撃的だったのは、1回目は島木譲二さんに『誰だ、お前は』と突然言われて(笑)。そしたらRGさんが、小さい声で『大丈夫ですから』って言ってくださった」とふり返ります。「まるでオアシスのような音楽と笑いのイベントに」と、ラストは『オアシス』で賑やかに締めくくりました。小籔とのトークタイムでは、小籔に「また帰って来るの、待ってますんで!」(ハナレグミ)という言葉に、お客さんからも大きな拍手が起こりました。

続いては「演歌界の大物が来てくれました! 昨年来てくださった小林幸子さんを『さっちゃん』と呼ぶ大物です」と小籔に紹介されて登場したのは、水谷千恵子! いきものがかりの『ありがとう』、中森明菜の『ミ・アモーレ』をこぶしたっぷりに歌い上げ、MCでは「『千恵ちゃんキレイ』、『かわいい』『スタイルがいい』ありがとうございます。素晴らしいことをするわね、小籔ちゃんって!」、「昨日も“明日は『KOYABU SONIC』だ”と思ってお酒がのどを通りませんでした。10杯目が。ウフフ」とお見事なトークで会場を笑いの渦に。さらに松たか子との思い出話(!?)と大物っぷりも。最後は『天使のかわりはいませんか』をしっとりと歌い上げました。

次は藤井隆の登場です! ダンサーのTガールズと藤井隆のヒットナンバー『ナンダカンダ』をお披露目し、お客さんのテンションは最高潮に!! 小籔に「何年ぶりぐらいに歌っていただけたんですか?」と尋ねられると「今日、たまたま午前中に東京で歌ってました」(藤井)。「そんな行って来いみたいなことがあるんですか?」と小籔もびっくり。ずっと藤井隆に出てもらいたかったという小籔。ついに念願叶ったということで喜びもひとしおです。「最高の『ナンダカンダ』、いただきました!」と拍手。

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残りはいよいよ残すところ1時間半。そんな中、サニーデイ・サービスの登場です。『白い恋人』、『恋におちたら』などを次々と。曲間のMCでは、「すべての回に出させていただいて、本当に大好きな場所でした。いろんな思い出をありがとう」と曽我部さん。『スロウライダー』を歌い上げたときは、「『コヤソニ』のいろんな思い出が、映像が、本当にみがえってくるね。すごく濡れた時の『スロウライダー』も思い出しました」とふり返っていました。そして最後は『サマーソルジャー』。

ステージ後のトークでは、「本当に、最初から出ていただけてうれしかったです」と小籔が改めてお礼を。小籔が奥さまとまだ付き合っていた頃、サニーデイ・サービスの曲を聞きながらドライブをしたことなど、甘酸っぱい思い出話に花を咲かせていたところ、突然ファンファーレが! するとステージに池乃めだかが現れました! 「おい! えらい賑やかなこっちゃやないか! ええこっちゃ。誰に断ってここでライブやっとるんや!」とすごむめだか。「冥土の土産になるかもしれんでぇ~!」と小籔に必殺の回し蹴りを仕掛けますが、おなじみの流れで小籔に届くことはありません。そしてめだかの「今日はこれぐらいにしといたらぁ」の決めゼリフに、サニーデイ・サービスさんも思わずコケる展開に。

まだまだすごむめだかは「『青春狂騒曲』を歌わせてくれたら許したる!」と提案。小籔が「無理ですよね!?」と曽我部さんに尋ねたところ「いえ、大丈夫ですよ」とあっさりOK! するとめだかは「ホンマはアカンって言うてほしかった~。ものすごいドキドキしてる!」と緊張爆発。独特の節回しのこの代表曲をめいっぱい練習してきたことを明かしました。そして、夢のコラボが現実!! 歌い終わった後「ブレスが難しくて、何度か頭がフッとなった」とめだか。曽我部さんに「あそこ、どうやって歌ったらええんですか?」と尋ねるひと幕も。曽我部さんも「感無量です。ありがとうございます!」と大喜びでした。

「ファイナール! カウントダウン!」とRGが叫び、いよいよ本当の最後が近づいてきました。大トリを飾るのは、もちろんビッグポルノ。小籔はこれまでの思い出をふり返りつつ、「本当に7年間、ありがとうございました」と改めてご挨拶を。3日間、ビッグポルノのステージはもちろん、ずっと司会進行を務めてきた小籔の声はもうガラガラに。それゆえ余計に力を感じる歌声に聴こえました。『KING TIMER』、『BUG IT NOW』と次々と歌い、最後の最後まで全員、全力で歌い切りました。

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エンディングには、出演アーティスト全員、さらにスチャダラパーもステージに大集合し、毎年恒例の『KING TIMER』大合唱。これで見納めです。

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大エンディングが終わった後、ステージに残ったのは、ビッグポルノとスモールポルノのみ。ついに最後の挨拶です。

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まず主宰者の小籔が「僕たちのフェスということですので、ひとりずつ挨拶させていただきます。ではまず、打ち上げでも八面六臂の活躍で。貧乏たれの3人でしたが、今ではRGさん抜きでは考えられません」とRGを指名。

RGは、「『コヤソニ』の歴史は、小籔さんに褒められたいという歴史で。最後、褒められようと思ったのに全然歌われへんところあった……」と反省。「今日は、レゲエのJAM ROCKさんの影響でレゲエ風にいこうと思ったらリズムがちょっと……」と打ち明けると、「途中、田島貴男さんみたいな歌い方も入れてたね」と小籔。その言葉を受けて、「少しでも、少しでも小籔さんにニヤッとしてほしい。なかなか笑わない人なので、笑ってほしい、認めてほしいと思ってやって来ました」と語り、さらにまだ初期の頃、グッズやCDをとにかく安く作ろうと奮闘した頃の思い出をふり返りました。「『コヤソニ』、小籔さんに認められたい、褒められたいという歴史で。最後、本当にもう悔しいです。泣きそうになるって、悲しい時じゃないですね。悔しい時も出るんですね。この悔しさを持ち帰って、処理します」と語り、お客さんを沸かせていました。

続いてHGからの挨拶です。

「2001年に新喜劇に入って、2002年から小籔さんに声をかけられてビッグポルノがスタートしまして、その時、ハードゲイというキャラは思いついていましたが、なかなかうまくいかず。でも、それを発散させていただいて、それで続けていくことができて、2005年に日の目を浴びることができました。新喜劇でもいろいろやらせていただけるようになり、『コヤソニ』も始まって。その後、ハードゲイが下火になったり、プロレスで大けがをしたりと、ビッグポルノと『コヤソニ』の芸人としての思い出が詰まった12年でした。解散は寂しいですけど、小籔さんは本当にちゃんと芸事で仕事をされて、それでビッグポルノをやられている。僕らは本業であるお笑いの方を、ネタ、漫才を、本当にしっかりやっていかなければならないなと。そっちにエネルギーを集中して、もちろんビッグポルノ魂を、結成するときに話し合っていた精神を忘れず、これからも芸人を頑張っていきたいと思います」と語り、「本当に寂しいですが、まだスモールポルノがビッグポルノの意思を引き継いで頑張ってくれますし、それも応援します。レイザーラモンとしても、THE MANZAIの認定漫才師50組に残って、決勝に残れるように頑張ってますので、そちらのほうも応援してください」と、後輩への期待と、これからの意気込みも語りました。

小籔は「HGがすごくブレイクしたことによって、ビッグポルノをお客さんに知ってもらったり、DVDを撮ることもできました。最初にトンっと行ってくれたのは助かりました。ありがとうございました」との言葉を贈りました。

そして宇都宮まきのご挨拶です。

「新喜劇へ一人で入って同期がいず、最初に仲よくしてくれたのがレイザーラモンのお二人でした。私は仕事もなかったですし、家も貧乏なのでお金を稼がないといけなかったので、もう辞めて普通の仕事をしようかなと思った時に、小籔兄さんが止めてくださいました。『俺もいつか座長になるし、レイザー(ラモン)も絶対に頑張って売れると思うし、だからまきちゃんも辞めんと頑張ったら、いつかご飯食べられるようになると思うから、頑張り』と言ってくださって、ビッグポルノに誘ってくださいました。なので、今の私があるのは、本当に小籔さんとレイザー(ラモン)さんのおかげです。今日はスモールポルノでオープニングアクトをやらせてもらったんですが、多くのお客さんに見ていただけたのも、ビッグポルノ兄さんたちのおかげだと思います。感謝しています。今日は最後のビッグポルノまで見ていただいてありがとうございました」と涙をこらえながら挨拶しました。

その言葉を受けて小籔は「最初の頃は厳しいことも言いましたが、テレビに出てくれるようになりまして、今では大阪ではアゲアゲの女芸人でございます。まきちゃんの知名度が上がって告知とかもできて、CDジャケットでも乳をほりだしてくれたから新聞の記事が大きくなったりとか、本当に助かりました」と語りかけました。

続いては今別府……と思いきや、ステージにはその姿がありません。「こんな時に、今別府は段取りを間違えて先にハケてしまいました」と小籔が激白すると、お客さんから笑いと大きな拍手が。「カス野郎です。皆さんの心の中で今別府は生きてますので、辛いことがあったら今別府の顔を思い浮かべてください。あんな下等な動物がいるんだと思えば、一つの悩みなら吹っ飛ぶはずです」と言いながらも、「今別府もいてくれて助かりました。感謝してますね」と感謝の言葉を。

最後は男前です。「本職は裏方ですが、小籔さんに声をかけていただきまして、本当に僕なんかが舞台に立っていいのかなと思いましたが、小籔さん、レイザーラモンさん、宇都宮さん、今別府さんに優しくしていただき、今日という最後の日まで舞台に立たせていただくことができて本当に感謝しています」とご挨拶。すると小籔は「昨日はすごい挨拶をしてくれたので、今日も出るか、出るかと思いましたが……」と、昨日の男前の挨拶「『KOYABU SONIC』は、日本一の、イヤ! 世界一のフェスです」をふり返り、「男前、イヤ! 男前、ありがとうございました」とイジっていました。

ついに最後、いよいよ小籔から最後の言葉が。

「新喜劇に入って僕ら3人が『ユニットをやりたい』と言ったとき、ある社員が『キャパ100人のところ、お前ら3人で埋まるんか』と。『知り合いの社長とかに(チケット)買ってもらったら?』と言われまして。僕たちは『くそっ』と。そのとき、HGもRGも俺もバイトをしていました。新喜劇のセリフも一個もない。本当に地獄の状態のときに、本当に悔しい思いをしまして、『いつか見とけよ』と。この3人でいつかでっかい金を動かしたる、と。その思いが8割ぐらいでやらせていただきました」とふり返りました。

「個人的なあの時の悔しさ、下っ端芸人の虐げられた思いみたいなもの、まきちゃんも今別府もセリフがなかったですし、誰も見向きもしていませんでした。『いつか見とけよ』と思っていました」。

しかし、『KOYABU SONIC』が続いていくうち、また違う思いが芽生えたといいます。

「気持ち的にも、たくさんのお客さんにお付き合いをしていただき申し訳ないと年々思うようになってきましたね。僕は『KOYABU SONIC』を続けたいですけど、辞めたいなと思うこともあったんです」と本音も。

「会議のときも、80人ぐらいの各セクションの偉いさんがいるわけですが、その下にはまだたくさんの人がいる。その時に、俺のしょうもないワガママに、こんなにたくさんの大人を付き合わせているんかと思いました。また、出演してくださるアーティストさんも、『こんなすごい人たちに手伝っていただいているのか』と。スタッフさんも、すごい大きなフェスを手がけている人たちが、下ネタラップを歌うためだけにこんなステージを設営してくださって。本当に、申し訳なくて、いつも胸が締め付けられる思いがありました。7年間、甘えさせていただきました。すごいスターの方、スポンサーの方、吉本の方、スタッフの方、皆さんに手伝っていただいて。お客さんにも感謝しています。いつも自分ひとりで生きていると考えているんですが、『KOYABU SONIC』をやって、本当に回りの人に助けられてるということを感じました。申し訳ございませんでした」と思いを吐き出すように語りました。

「本当にこれで終わります。僕のワガママでたくさんの人たちを動かしてた。『こんなんせえへんかったら、この人休みやったんちゃうか?』『子供を公園に連れていけてたんちゃうか?』とか思いました。でもこれだけ甘えさせていただくと、こんなにたくさんのお客さんが入るステージができるんだ、と。いい面も、悪い面も、いろんなことが勉強になりました。これからは、吉本新喜劇を広める活動も一層、頑張っていきたいと思います。本当にお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました」と、『KOYABU SONIC』に感じていた本当の思いを打ち明けました。

沸き起こる大きな拍手の中、「今まで7年間、本当にありがとうございました!」との言葉に、涙を流すお客さんも。……ところが、最後の最後に意外な展開が。大画面に上演されたエンドロールで、スチャダラパーPV『彼方からの手紙』が流されていた時のこと。曲の終盤はスチャダラパーからビッグポルノにかわり、小籔の声で「必ず『コヤソニ』復活させるから」という意味深なラップが! これにはお客さんからもどよめきが起こりました!

動員は3日間で30000人超と、名実共に過去最大規模のビッグフェスへと成長した『KOYABU SONIC』。2014年9月15日をもってビッグポルノ、そして『KOYABU SONIC』はひとまず幕を下ろしましたが、小籔千豊、レイザーラモンの活動を、そしてビッグポルノの意思を受け継いで活動を続けるスモールポルノを、これからもよろしくお願いします!

2014年9月30日 (火)

染弥改メ 三代目林家菊丸襲名披露公演

9月27日、なんばグランド花月で『染弥改メ 三代目林家菊丸襲名披露公演』が行われました。

1年前の同日、三代目菊丸襲名記者発表を開いた染弥ですが、あれから1年、とうとうこの日がやってきました。115年ぶりに復活する上方落語の大名跡。NGKにはそのめでたき瞬間を見届けようと多くのお客様が駆けつけました。

トップバッターを務めたのは林家竹丸。おめでたい名前が出てくる「寿限無」を披露しました。

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お次は桂米團治さん。大晦日の噺ではありますが、古い年から新しい年へと変わる噺なのでと「掛け取り」を。大晦日に集金にやってくる商人をどうやって交わすか、そのアイデアが面白いネタですが、芝居好きの醤油屋へは芝居仕立てでうやむやにしようと画策する主人公。ダジャレを用いて芝居口調で乗せるシーンでは、上方の落語家の名前がずらり。染弥、菊丸の名も取り上げ、襲名を寿ぎました。

続いては月亭八方、冒頭から高校時代の後輩というどかべんこと香川伸行さんの思い出話を。そして話題は阪神タイガースといかにも八方らしいマクラから「始末の極意」を口演しました。

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中トリは六代桂文枝です。2012年7月に三枝から六代文枝を襲名、「最近ようやく“文枝さん”と呼ばれるようになりました」と自身の経験談も。中にはサイン色紙に「三枝」も書いてくれという方もいて…とぼやきモード、披露した落語も新作「ぼやき酒屋」でお父さんの悲哀を面白おかしく演じました。

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中入りが明けて口上を。林家花丸の司会進行のもと、進みました。

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口上は桂文枝から始まりました。

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「本当におめでとうございます。菊は天皇家の紋章ですし、日本の国の花です。ですから、すばらしい名前です。我々にとりましては、枚方の菊人形です。展覧会やコンクールで優勝する、勝菊になるには大変な年月と、それなりの手入れが必要で大変手間がかかるものだそうです。「勝菊や ああ幾年月の この香り」というものがありますが、本人の努力もありますが、落語は非常に手間のかかる、時間のかかる芸でございます。みなさんのご贔屓が一番でございます。菊丸さんを日本一の勝菊にしていただきたいと思います。おめでとうございます」。

続いては月亭八方。八方は冗談交じりの口上で沸かせました。

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「私、八方は染弥改メ三代目林家菊丸を存じておりません。うっすらとしか。しかしながらこのめでたい席にこうして並ばせていただいて、光栄の極みです。お祝いの言葉を用意するまでもなく、本当に我ながら、ああ情けない。彼と私は、わずかな違いです。ほぼ同期ございます。同じ吉本興業にいながら、なかなか会う機会がございません。というのも、私は圧倒的に吉本の仕事をするのでございますが、彼は個人的な仕事ばっかり。なかなか会う機会がないのですが、でも“兄さん、三重県で仕事があるのです。吉本に内緒で”と何度か三重に行ったことがあります。そのときにいただいたお礼は未だに忘れることができません。驚くばかりの大金でした。そのお金で家を建て、八光を育てました。本当に染弥兄様、お世話になりました。これからは皆様方のお力をいただきまして、林家染弥改メ三代目林家菊丸をご贔屓いただきますよ、お願い申し上げます」。

桂米團治さんは、菊丸という名前にまつわるエピソードも添えられました。

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「この菊丸という名前は実は、染丸よりも古い名前でございまして、菊丸から染丸が出たんです。私は今、米團治ですが、小米朝から米團治になったときに、米團治という名前は米朝より古い名前だったんです。米朝よりも古い名前、米團治が米朝を作ったんです。そこだけ大きな声で言いたいと思います(笑)。そういう意味では、師匠を“追い抜いた”菊丸さんですので、今後はともに手を取り頑張りたい次第ですが、お客様のご支援がなければできません。ひとかたならぬご支援を新しい菊丸さんによろしくたまわりますよう、ひとえにお願い申し上げる次第です」。

笑福亭仁鶴は口上に加えて、手締めも行いました。

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「染弥くんが師匠とともに吉本の楽屋に顔を見せまして、“菊丸を襲名したいと思いまして”ということで、ああ、これはおじいさんも、つまり染丸師匠の師匠ですが、私が大変お世話になって、吉本に入れてもらったのですが、喜んではるやろうなと最初に思いました。染丸、菊丸、花丸がいて丸ばっかりです。ええ芸名ですな。その後、襲名発表会見で“僕でいいんですか”と言ったと聞きました。こんな遠慮深い言葉を最近あんまり聞きません。“僕が僕が”はあるけど、“僕でいいんですか”と、この言葉がちょっとズシンと来ましたね。で、師匠はどう言うたんですか?(染丸「がんばりや」と)止めるか?言うたんと違う?(笑) そういうことで、立派な名前を継ぎますが、これはお客様方のご後援がなければなりませんので、隅から隅まで、今までどおりに応援をしてやってください。私からもお願いをいたします」。

最後は師匠の林家染丸です。染丸は時折、涙をぬぐうような仕草も見せ、どれだけこの日を待ち望んでいたか、その気持ちが伝わってきます。

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「皆様のおかげで新しい菊丸が誕生いたしました。どうぞ、今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」。

最後は仁鶴の手締めで“大阪締め”を。会場の全員で行い、菊丸の船出を祝いました。

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時に爆笑を呼んだ口上の後は、中田カウス・ボタンがさらに華を添えます。コンビを組んで47年、あうんの呼吸で繰り広げられる漫才に、なんばグランド花月はまたまた大きな笑いの渦に巻き込まれました。

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そしていよいよ三代目林家菊丸の登場です。襲名直前には「待ちに待った襲名披露の当日、一刻も早くお客様の前に登場したい心持ちです。今宵、トリの一席は、これまでの感謝の気持ちを“笑い”に変えてお届けしたいと思います。ご期待くださいませ」と語った菊丸。襲名披露公演のために選んだネタは「子は鎹(かすがい)」です。家を建てる際、材木と材木を繋ぐ役割を担う鎹。タイトル通り、子どもは夫婦の鎹であるということを面白おかしく、また人情味たっぷりに説いたネタです。菊丸も熱演、情感たっぷりと聴かせてくれました。

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そして高座を終え、襲名披露公演はお開きに。菊丸は下がってゆく緞帳を途中で止め、「ご挨拶させてください」と、訥々と話し始めました。

「僕はあまり自分のこととか、さらけ出すことが苦手な方で、あんまり自分のことを言わない方なんですが、今日はけじめでもありますので、少しだけお話をさせていただきたいと思います。

20年前、師匠のもとに弟子入りを許されました。三重県から大阪に出てきて、二十歳になろうという年でした。落語にのめり込むきっかけとなったのが中学生の頃でございまして、中学2年生の時に両親が離婚しまして、姉と母親と約5年間、離れて暮らしました。

このころ一人で過ごすことが多かったので、ラジオを聞いていると落語が流れてきて、その世界観がとても楽しそうで、落語を聞いていると一人じゃないように思えて。繰り返し、繰り返し聞いて、それこそ現実から逃れることばかりしていました。

繰り返し聞いていると覚えまして、覚えると何かやってみたくなって、友達なんかに落語の真似事をやってみせると喜んでくれました。家に帰っても一人ですから、少しでも友達に長くいてほしいから、何か面白いことをしないと友達を引き留められない…。そのようなことをしていたのが中学から高校2年くらいまででした。

そしてこの世界に入らせていただき、染丸一門、吉本興業という芸能の世界に入らせていただいたら、同じような境遇の人間がいっぱいいて。今日の公演パンフレットでも(矢野・兵動)兵動大樹さんと対談させてもらっていますけど、兵動さんも全く同じような境遇で、そんな人がいっぱいいるんです。だから何も寂しいことがなくて、ここに居場所があるなって思いました。

ああいうタイミングで落語というものに出会って、のめり込んで、今があるんですけど、(あの頃は)思い出したくないことなんですが、今改めて思い返すと、あの頃の経験が今、こうして幸せな形で返ってきているんだとつくづく感謝しています。

染二兄さんから2年前に菊丸襲名の話をいただいて、去年の9月27日に襲名記者発表をさせていただきました。この1年間、襲名という神輿の上に乗せていただいて、準備をしていたのですが、一門、先輩、後輩、いろんな人たちが集まってくれて、神輿の担ぎ手が日に日に増えてきました。そして襲名の日が近づいてきて、吉本興業のたくさんのスタッフが一丸となってバックアップしてくれて、担ぎ手がどんどん増えていくのをこの1年、肌で感じました。本当に僕は幸せだと思っております。

そして本日、こういう晴れの舞台に立たせていただくことができ、菊丸襲名という神輿にたくさんのお客様がこの上ない、きれいな飾り付けをしてくださて、本日から約1年かけての襲名披露公演のスタートを切ることができました。

今日お越しくださった皆様に菊丸を応援してよかったと思っていただけるように、より一層精進してまいりますので、どうか今後とも三代目林家染弥……」

と、あろうことか、一番大事なところで「染弥」と前の名前を言ってしまった菊丸。場内は大爆笑、拍手も起こりました。

少し照れたような表情を浮かべながら「もうツメの甘いところが…」とつぶやく菊丸ですが、最後はびしっと、「この後も、三代目林家菊丸をご贔屓賜りますよう、よろしくお願いいたします!」と挨拶し、記念すべき襲名披露公演を終えました。

115年ぶりに復活した上方落語の大名跡、三代目林家菊丸。これからも応援のほどよろしくお願いいたします!

【林家菊丸】【林家染丸】【笑福亭仁鶴】【桂文枝】【月亭八方】【林家花丸】【林家竹丸】【中田カウス・ボタン】

2014年9月29日 (月)

芸歴15年のオレンジ田中が慕ってくれている後輩、タナカ軍団によるイベント

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9月27日(土)名古屋・伏見JAMMIN'にて芸歴15年のオレンジ田中が慕ってくれている後輩、タナカ軍団によるイベント「タナカの王様」が開催されました。


「どうも、タナカ軍団でーす」の掛け声でスタート。
冒頭から田中が「私、田中が好き勝手なことをします。このミンバーとです」とメンバーを噛むという緊張の中スタート。軍団の各メンバーによるアイドル風の自己紹介を行い、AKB48の曲を田中がセンターで歌おうとするがすぐに曲が止まり暗転し、田中がツッコミを入れるという王道の流れで幕を開けました。

タナカ軍団トークコーナーではタナカ軍団は田中を支える集団であり、田中自身にはなくてはならない存在であると田中より説明。デビュー当時の田中の写真がフリップに出ると彼自身はアイドル人気があって、ザブングルやスギちゃん、スピードワゴンをおさえて名古屋吉本で1番人気だったと話すと客席から感嘆の声が漏れました。

また、軍団の参加資格として熱い話ができること、というのも普段は相方の泉や先輩に怒られていることもありこういうところでしか話せないと田中の自白に場内から笑いが起こりました。「王様がすべったら全力でフォロー」、「王様の前でケンカはご法度」、「王様の前ではセンスある笑いはNG」という軍団3か条が発表されるが、軍団員による王様をバカにしたところで場内が沸くという皮肉な展開に。軍団の副リーダーラヴィンラフィン坂本による先輩芸人をわずか5分で魅了した応援団のネタを披露すると客席から爆笑が起きる。負けじとはちごーによる割り箸を鼻の穴で4本折るというネタも披露して盛り上がりをみせました。

その後の「王様伝説」のトークコーナーでは
・誕生日にもらったワインとシャンパンを平気で間違える。
・王様が大好きなプロレスを後輩が一緒に観にいった際に、記念写真をみんなで撮るタイミングでテンションあがった王様が「俺が写真を撮る」といって撮りまくり、帰りの途中で「俺が全然写っていない」と急に怒り出す。
・ドラえもんのイントネーションがおかしい
・トイレットペーパーと「トイレット」が言えない
・余興の仕事の際にYシャツを忘れた王様が後輩に買いに行かせて、そこまでして手に入れたYシャツをネタが始まって5秒で脱ぐ
・後輩に帽子をあげて、後日その後輩がかぶっている帽子を見て「俺も全く同じ帽子を持っている」と王様が驚いた表情で言いだす。
・ラーメン屋でごちそうした後輩に対して「ラーメンみたいな安いものしかおごれなくてごめんな」とレジにいたその店の店長の前で王様が言って、店長にいやな顔をされる
など天然エピソードの連続に客席は盛り上がりました。

また、恋愛に対してピュアで、グラビアアイドルに恋してお金を貢いでいって最終的には「田中さんはお兄ちゃん」とフラれたエピソードや、当時付き合っていた彼女にデートの時に持ってきて頼まれたオレンジレンジの「ミチシルベ」というCDを田中がボケてオレンジ田中の「ミチシルベ」と自らの下手な歌声を吹き込んだCDをかけてその彼女に泣かれた話が出ると、その時の音源が流れて客席に流れると悲鳴が少しあがりました。
その後、台本丸出しの流れでステ味ドロップろぱ仔による反乱劇が起こりました。

反乱軍VS田中軍による対決がスタート
触って触って何でしょうねゲームや叩いてかぶってじゃんけんポンで対決で1対1となったところで田中VSろぱ仔による相撲対決で決着をつけることに(先にひざをついた方が負けというルール)

ろぱ仔を一方的に持ち上げて意気揚々とステージ内をぐるぐるまわる王様が、満を持してろぱ仔を下に落とす際に自ら膝をつくという本日一番の天然ぶりに一番笑いがおこりました。その後、反乱軍と田中軍が簡単に仲直りしてエンディングへ。

最後は軍団の絆を試すためにジャンボ風船の中に王様が入ってみんなが割れるまで円陣を組むを発案するが、王様が2度、3度と試すがいつもやっているはずなのに入れない。やっと入れた時にはみんなが円陣組む前に割れるというごたごたぶりに、お客さんから温かい拍手が起こりました。

エンディングでは犬山ふるさと劇団で共演している、みなみちゃんから王様に花束を渡されて出演者と客席が一体となった写真を撮って終了。

天然ぶり連発でオレンジ田中の魅力たっぷり味わえた90分でした。


タナカの王様
9/27(土)
開演:15:00
会場:伏見JAMMIN'
出演:オレンジ田中、アンダーポイント本美、トラッシュスター、アッパー&カット、ラヴィンラフィン、三ツ星ジョージ、ステ味ドロップ
(ゲスト)煉瓦ホリオ、はちごー(以上、どっかんプロ)



2014年9月28日 (日)

『KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!』2日目

吉本新喜劇・小籔千豊主宰の音楽とお笑いを融合させた個性派フェス「KOYABU SONIC」。7回目にしてファイナルとなる今年、3日間にわたり開催された同イベントの2日目、9月14日(日)の模様をレポートします!

朝10時の開場と同時に、インテックス大阪6号館には今日も続々とお客さんが来場。そんな中、オープニングアクトとして登場したのが+ayasaさん。活動スタートから3年目という注目のインディーズアーティストです。オリジナルの2曲を披露すると、会場内に響きわたるやわらかなウィスパーボイスに、集まった皆さんはうっとり。その後、小籔が「親戚の子なんですよ」と明かした時は、驚きの声が上がっていました。

 

開演前の前説は、もちろん今日もスモールポルノが担当! 宇都宮まきは会場内での注意事項を説明した後、新喜劇の先輩を特徴とともに紹介するという芸でしっかり笑いをとっていました。

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11時、レイザーラモンRGの「AKBが今別府の乳首を触ったことが新聞を賑わしてた『KOYABU SONIC』2日目〜」という雄叫びで、いよいよ開演! 大きな拍手と歓声に迎えられた小籔は、「昨日は最高の1日やったと思う。今日もえげつないぐらい盛り上がっていきたい」と堂々宣言します。ビッグポルノ、スモールポルノのメンバー紹介も行い、レイザーラモンHGは「コヤソニ、フォー!」で連日参加のお客さんの疲れを癒しました。

 

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「今日はシークレットが盛りだくさんです」(小籔)との言葉通り、オープニングを飾るのもシークレットアーティスト。スクリーンに映し出された名前は、なんと宇多田ヒカルさん!? 悲鳴やどよめきが広がる中、パーカーとサングラス姿で現れたのは、ご存じミラクルひかるさんです! 

 

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「一瞬みんな本気だったべ?」と問いかけながら、宇多田さんのモノマネで最後まで押し通し、2日目の幕開けを盛り上げたひかるさん。この後も、YOUさん、中島知子さんのモノマネで何度も登場し、そのたびに「もう無理です!」と嘆きつつも、見事ななりきりぶりを披露。「着眼点がすごい! 生で見たいヤツ3つをリクエストしました」と小籔も大絶賛。最後もアンパンマンのモノマネで退場するという大サービスで、大きな拍手を浴びていました。

 

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この日は3日間のうち、もっとも常連アーティストが多いラインナップ。トップバッターのカジヒデキさんも、2回目から連続で出演しています。一昨年、昨年と台風の影響をダイレクトに受けてしまったカジさんだけに、晴天がとにかくうれしい様子。『亜熱帯ガール』『甘い恋人』とノリのいいナンバーを立て続けに放っていきます。ニューシングル『灼熱少女』では、作詞も担当したかせきさいだぁさんがサプライズで飛び入り! さらにラストの『Hey Hey Baby Pop』では2組目のゲストとしてビッグポルノ&スモールポルノを呼び込み、またまた大盛り上がり。ライブ後は、カジさんと一緒に歌ったまきが「一生の思い出」と感激の面持ちでコメントしていました。

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しかし、コラボはこれだけで終わりません! 「ちょっと待ってください!」という声とともに天津・木村がやってきて、「カジさんにエロ詩吟を吟じていただきたい」と仰天オファー!? 戸惑いを隠せないカジさんを前に、まずは新作を見本として披露しましたが、あまりのどぎつさに小籔からストップがかかってしまいます。と、カジさんから「エロ詩吟はできないけど、スウェーデン詩吟なら!」と提案が。「スウェーデンの冬はとても寒い」「スウェーデンの人たちがみんな好きなアーティストはABBA」という2作をさわやかに吟じると、木村もすぐさま太鼓判。スウェーデンと日本の伝統が溶け合った、感動の瞬間となりました。

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ホフディランのおふたりも、2回目からの皆勤アーティスト。この日は『ホフディランのテーマ』で幕開けです。『遠距離恋愛は続く』では、カジヒデキさんに続き、ここでもかせきさいだぁさんが飛び入り出演! 最後は「小籔さんが15年ぐらい前にライブで聴いて気に入ってくれた曲」(小宮山さん)という『欲望』を演奏し、ラスト・コヤソニを締めくくりました。6回目の出演だけに、ライブ後のトークでは思い出話に華が咲きます。ワタナベイビーさんは、2年前の伝説の「体育館ライブ」(台風のため舞洲コヤブソニック特設会場から急きょ舞洲体育館に会場を変更して行われた)を振り返り、「ビートルズ気分で盛り上がりました」と懐かしそうに話しました。

 

また、ここでもお笑いとのコラボ企画が発動。「どこでフェスやってんねん」と因縁をつけに出てきたのは、土肥ポン太とコロコロチキチキペッパーズ・ナダルです。「フェスをつぶしにきた」と豪語するポン太の秘密兵器は、ナダルの「ナダルリバース」。同じフレーズをキレイな声で返すという技で、小籔たちを翻弄します。と、怒ったワタナベイビーさんと土肥がもみ合いになり、気付けばステージ上は大乱闘に!? そのまま、HGがなぜかワタナベイビーさんにプロレス技をかけてしまうなど混乱を極めていると、実況アナウンサーとして浅越ゴエ、レフリーとしてヤナギブソンまでが乱入! よしもと祇園花月の人気イベント「新祇園プロレス」をそのままインテックス大阪に持ち込んで、ついには土肥とRGの血で血を洗う闘いへと発展しました。お客さんも巻き込んでの場外乱闘の後、ステージに戻ってからはモノボケ合戦も! そのまま舞台袖になだれ込み、ふたりは姿を消しましたが、果たして闘いは続いていくのでしょうか…?

 

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続いては、お笑いブロック。アンガールズさん、ザ☆健康ボーイズ、ダイアン、笑い飯の4組が、とっておきのネタで笑わせます。アンガールズさんは、登場するなり田中さんがステージから下りてお客さんを煽るなど、初っぱなからテンションMAX! ショートコントのほか、あの「ジャンガジャンガ」も飛び出しました。

 

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ザ☆健康ボーイズは、ファイナルにちなんでの「コヤソニクイズ」で対決! 出演メンバーたちのマル秘ネタを次々と暴いて笑いを誘いました。

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ダイアンは、もちろん津田の「ゴイゴイスー」で先制パンチ! 続く漫才は職務質問をテーマにしたネタで、西澤扮する謎めいた警官の一挙手一投足に爆笑が起ります。

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先日の単独ライブで初披露した新ネタを、ファイナルにぶつけてきたのは笑い飯。昔話や近未来のロボットをネタに、おなじみのWボケワールドを繰り広げました。

 

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続いては小籔曰く“HIPHOP界のいとし・こいし”、そして『KOYABU SONIC』の立役者でもあるスチャダラパーさんの登場です! ステージに現れるやいなや、「FUN」コールを煽るBOSEさん。そしてBOSEさん、ロボ宙さん、ANIさんの頭文字「BRA」コールも続け、会場が一体となったところで『MORE FUN-KEY-WORD』でライブスタート! 四ヨコノリの『Under the Sun』では会場に緩やかな波が起こりました。「お笑いと音楽となると、切り替えがうまくいかないことがあるんだけど、音楽になるとジャンプ、ジャンプ、お笑いになると黙って見る。さすが(『コヤソニ』のお客さんは)7年目もなると分かってらっしゃる」とBOSEさん。

 

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そして、「かっこよく次の曲に入りたいから“曲振り”のためのゲストを呼びました」との触れ込みで天津・木村がステージへ。3つのキーワードを吟じてスチャダラパーさんの曲振りをするという大役を命じられたのでした。「吟じます!」と気合を入れて、「部屋とYシャツと私~!」と朗々と。こちらはもちろんスチャダラパーさんの楽曲ではありません。BOSEさんもダメ出しせずにはいられず、2度目のチャレンジへ。「吟じます!」と声を響かせ「レット・イット・ビー!」と、またまた別の楽曲を。「“レット”で始まるなら、今だったら最後は“ゴー”だし、僕らの曲にも“レット”がつく曲があるし、微妙だ!」とまたまた強烈なダメ出し。ですが木村は心を折ることなく、堂々と胸を張って「吟じます!」と3度目のチャレンジへ。「ライツ・カメラ・アクション!」と見事、スチャダラパーさんの楽曲名を吟じ、無事に一仕事決めました。「『KOYABU SONIC』は楽しかった。いつも最高。最&高(サイアンドコー)!」とANIさん、こんな気持ちを歌にしたと『ザ・ベスト』で盛り上げ、最後は『サマージャム'95』を2014年コヤソニファイナルバージョンで締めました。ライブ後のトークでは、「この時期、スチャダラパーさんといえばあれを聴かないと…。『サマージャム'95』もいいけど、『今夜もブギーバック』を…」とリクエストする小籔。「もちろん分かってます」とBOSEさん、スペシャル版をご用意していることを明かしました。「ファイナルまで1回も来なかった人がいるじゃないですか!!」と期待を募り、「心のベストテン第1位はこんな曲だったー!」との煽りで二人目のゲストを呼び込みます。そこへラップをしながら出てきたのは天津・向。が、小籔に曲を止められ「何でこんなええ歌で入ってきたん?」と詰め寄られる一幕も。それでも向は「今日遂に完璧な“ブギーバック”が出来上がります!」と自信たっぷり、「We are lyric king」「親に感謝」など独特な言葉選びのラップを乗せ、華(!?)を添えました。そんなスチャダラパーさんと向に歓声やまず、大成功でした。

 

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続いてはこちらもコヤソニの常連、TOKYO NO.1 SOUL SET。改めて、「この方々と知り合えると思っていなかった。死ぬほどかっこいい曲を奏でる3人組です!」と小籔。『Rising Sun』に始まり『黄昏 '95~太陽の季節~』と、しびれるラインナップを次々と。MCでは、「(コヤソニ)2回目から出演させてもらっているんですが、いつも丁寧なおもてなしをしていただいて、本当に感謝しています」と渡辺俊美さん。ステージ後、大満足の小籔でしたが「イノセント的なものはやってないんじゃないんですか?」と『Innocent Love』をおねだり!? 「小籔の小籔のためによる小籔のソニックですので、僕の自由にさせてもらいたいます。ぜひとも、『Innocent Love』を俊美さんの息子さん、登生くんとやっていただきたいと思います! 登生くん、カモン!」と登生さんをステージ上に。結婚式のとき、登生さんの歌に一番感動したという小籔。「めっちゃ歌がうまい。登生くんも将来、歌手になるんですか?」と登生さんに尋ねてみたところ、「歌手になりたいです!」と登生さん。俊美さんと登生さんといえば、俊美さんの著書『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』が話題に。お父さんのお弁当を「めちゃくちゃおいしいです」とも。そんな親子のスペシャルライブにお客さんも大盛り上がり! ステージ後、「最後のコヤソニで息子と出られて本当にうれしかったです」と俊美さんも感激していました。

 

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お次は7年間のコヤソニ皆勤賞の、盆地で一位。ゆず『夏色』をオマージュしたオープニングに、『カウパーさん家の冒険王』、『だって…』などをお披露目。途中、野性爆弾・川島がフットボールアワー・後藤のギターを「ダサい」と指摘するわ、「なんだこのやろう」合戦が始まるわで、爆笑も交えてのステージに。小籔とのトークでは、これまでのコヤソニの思い出話に花が咲きます。ドラムのカネシゲは「雨の中、シンバルが暴風ではためいていた」とふり返ります。かたや川島は、ある年の打ち上げで小泉今日子さんに仰天のひと言を投げかけた話も飛び出し、懐かしんでいました。

 

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そして、いよいよシークレットアーティストの登場です。かねてから「今年のシークレットアーティストは、ヤフーニュースに載るようなシークレットアーティストです」と公言してきた小籔。「シークレットアーティストの時間でございます! 僕は心の底から応援してます。ぜひとも皆さん、盛り上がってください。そして、心の底から応援してあげていただきたいと思います」とのかけ声で登場したのは加護亜依さん率いるガールズユニット、Girls Beat!!(ガールズビート)。デビュー曲の『世界征服』、『まだ、やれる』で、キュートなダンスと歌声を披露。途中のMCでは3人によるモノマネ合戦も披露するなど、個性あふれるステージングでお客さんを沸かせました。

小籔も「よう来てくれはりました!」と小籔も感無量の様子。しかし「加護ちゃんを応援したいのに、こないだしょうもないことでヤフーニュースになってすいません」と突然の謝罪。「知っている方も多いと思いますが…」と大画面に映し出されたのは、かつて世間を騒がせた「小籔、タレント批判のツイッターユーザーに激怒 『ド素人が黙れ』」というニュース。ネット界の有名人、しばくぞおじさんなる人物が、加護さんを批判するツイートを上げたことが発端となり、小籔の反論がヤフーニュースで大々的に報じられたものです。実は小籔としばくぞおじさんは知り合いで共に食事をしたこともある仲。これまでも、ツイッターで過激な発言をするしばくぞおじさんにダイレクトメールを使って注意を促したことがあるといいます。「そんなしばくぞおじさんが、あろうことか僕の大好きな加護ちゃんにしょうもないことを言ってた。僕の知り合いのおっさんが僕の大好きな年下の女の子にギャッと言ってたら『おい黙れド素人』って言いますよね。僕、ホメられる行動やと思ったんです。そしたら、僕が悪く見られててネットニュースになってしまって。加護ちゃんたちを応援したいのに、逆に足を引っ張るようなことになってすいませんでした」と加護さんに改めて謝罪。続けて「でも一番悪いのはしばくぞおじさんなんです。本人から謝罪されましたか?」と小籔。加護さんが「謝ってもらってないです。どんな人かも知らない」と答えると、「そうですよね。今回、呼ばさせていただきました。この方です!」と大画面に映し出されたのマスクをかぶった男性。小籔が「出てこい、このやろう!」と大声を出すと、ステージにしばくぞおじさんが登場! しばくぞおじさんは一般の方のため、マスクとメガネで素顔を隠しての登場です。改めて加護さんに「へんなツイートしてすいませんでした」と謝罪。握手を交わし、無事に雪解けとなりました。それを見守る小籔は「これからも、わけのわからんツイートはできるだけ控えるように」としばくぞおじさんに釘をさすことも忘れませんでした。

 

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次はビッグポルノの総選挙でまさかの“神7”に入ったAFRAさんです! サウンドマシーンも駆使して音を重ね、本当に楽器を鳴らしているようなサウンドを披露。最後の『上を向いて歩こう』では、歌いながらビートも刻むという“神業”で大いに盛り上げました。ライブ後にはレイザーラモンとトークを…と思いきや、早速コラボを始めるAFRAさんとRG。女子十二楽坊『自由』などを即席で3曲披露し、最後には『TRUTH』も飛び出して会場を沸かせました。

 

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続いては小籔が「心の底から尊敬し、面白いと思う」という芸人たちが出演するネタコーナーへ。トップバッターは野性爆弾&ガリットチュウ・福島が登場、米米CLUBのヒットメドレーを歌う「蟲の集い」(川島と福島のユニット)をロッシ―が見守るというコントを披露しました。フットボールアワーはファミレスの漫才を。加護愛さんのステージに登場した「しばくぞおじさん」に掛けて「はげるぞおじさんでーす」と朗らかに自己紹介した岩尾が印象的でした。「パイセンやで~」との挨拶で登場したのは矢野・兵動。兵庫県尼崎市で開催された尼崎ボディビル選手権大会に出場し、新人とシニア(40歳以上)の部で優勝した矢野が自慢の肉体美を披露する一幕もありました。ネタ後のトークでは、「野性爆弾のネタはどういうときに思いつくのか」と素朴な疑問を川島に投げかける小籔。しかし、その風変りな着眼点や解釈にますますカオスへ。フットボールアワーは5年連続で出演。『コヤソニ』での思い出を聞かれ、岩尾は「何年か前の打ち上げで、NGKのロビーで小泉今日子さんとしゃべったこと」と嬉しそうに話していました。そして矢野・兵動 矢野にマイクが向けられると、ここでもまた「パイセンやで~!」と満面の笑みでご挨拶。矢野のトークの流れをいちいち解説する小籔に「からくりをとくな~!」と常套句で応酬。筋肉ムキムキの体になるコツを聞いたところ、「炭水化物を少なめにして、タンパク源をたくさん!」とアドバイスしていました。

 

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ギリギリまで明かされることのなかったシークレット芸人のコーナーへ。「本当にお世話になっている私の師匠というか、地元というか、このためだけに生きております!」との小籔の呼び込みで現れたのは「吉本新喜劇」。おなじみのオープニングソングが流れと大歓声と拍手が沸き起こりました。池乃めだか、Mr.オクレ、未知やすえ、川畑泰史、すっちー、松浦真也、吉田裕、酒井藍、服部ひでこ、金原早苗、桜井雅斗、福本愛菜ら“オールスター”が出演、『めだかソニック』という音楽フェスにまつわるストーリーで沸かせました。また、すち子×吉田裕の「ドリルすんのかい、せんのかい」も披露されると会場はヒートアップ、吉田はフェスバージョン(!?)のダイナミックな「すんのかい、せんのかい」を轟かせました。

 

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主演後のトークでは、川畑とのなれそめを語る小籔。お世話になっていると言いつつ、最後は褒め殺しになっていました。『コヤソニ』皆勤賞のMr.オクレ、思い出も様々です。毎年出演し、アーティストとのコラボで魅せてきた池乃、思い出を語るかと思いきや全く関係のない話で盛り上がりました。6月に新座長就任を果たしたすっちーとは、「新喜劇に入れてもらって、命からがら生き延びた組」と称する小籔。すっちーはこの前日、会場で元相方に遭遇したそうで、緊張して何をしゃべっていいのか分からなかったそうです。それでも二人で写真を撮った際には「ちょっとジーンとしましたね」と話していました。未知へは「昔、ファンだった」と明かす小籔。10代の頃、未知と結婚したかったそうです。そして最後に「面白いメンバーがたくさんいる吉本新喜劇、なんばグランド花月へぜひとも足を運んでください!」と小籔がPRしました。

 

続いては『コヤソニ』のステージに立つのは久しぶり、こやぶかずとよで『ぷりん』を歌いました。『ぷりん』の歌詞に描かれているのは、小籔の母親のこと。親孝行できなかった悔いと、母親への愛と感謝を、少しぶっきらぼうに訥々と歌い上げました。そして「『ぷりん』を歌うことで、親孝行しようと思ってもらえたらうれしい」と語りいました。

 

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「ここからはハッピータイムです」と小籔からマイクを受け取ったのは、スモールポルノ。初のスモールポルノの楽曲『DVはダメよ!』を3人で披露しました。作詞はシュガーレイ小籔(小籔の作詞名義)、作曲はSPEEDMATER.さん、そして振付はラッキィ池田さんという豪華制作陣に恵まれたこの楽曲、気合も入ります。『コヤソニ』2日前には小籔から踊りの稽古が甘いとの指摘を受け、少ない時間の中で猛特訓したそうです。その甲斐もあってか、息ぴったりの踊りを見せた今別府と男前。メインボーカルを務める宇都宮のバックダンサーとして、その役割をきっちり果たしていました。スモールポルノとのトークの後はなかやまきんに君による「楽屋中継」が。楽屋で思い思いに過ごす芸人たちをレポートするなかやまですが、芸人たちに「目が泳いでるやん!」「ノリが古いねん!」など、終始、厳しくダメ出しをしていました。

 

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そして再び、アーティストライブの時間へ。楽屋中継も経てすっかりクールダウンした会場を一気におしゃれに染め上げたのは野宮真貴さんです。『コヤソニ』のために結成されたユニット野宮真貴&BIBAは、野宮さんをフロントに、DJのnoboruさん、ギターのブラボー小松さん、ラブアームというアート作品を自在に操る現代アートのアーティストUJINOさんというメンバー構成。おしゃれで大人なサウンドで、インテックス大阪を巨大ディスコ状態に変えました。『東京は夜の7時』『ツイッギー・ツイッギー』など人気曲で盛り上げ、最後には「本当に『コヤソニ』、小籔さん、どうもありがとう」とご挨拶をされ、ゴージャスな『スウィート・ソウル・レヴュー』を聴かせてくれました。2012年に初めて『コヤソニ』に出演された野宮真貴&BIBAさんですが、この年はまさに話題を呼んだ“台風直撃”の年。「いろんなステージに立っていますが、体育館のアリーナでライブをしたことは3本の指に入るくらい、一生忘れられません。一体感も生まれた楽しかったです」と野宮さん。小籔も「体育館がどんどんおしゃれ色に染まりましたよね」と、あの時目撃した“奇跡”を振り返りました。

 

続いては田島貴男(オリジナル・ラブ)。「野宮真貴さんからのこの方の流れを楽しんでもらいたいと思います。去年の『KING TIMER』のときも、このおふたりが並んでいるのを見てグッと来ました」と小籔。ギター1本とは思えない音の分厚さを感じさせる独自のサウンドが響くと、たちまち会場はすっかり大人の雰囲気一色に。『ウィスキーが、お好きでしょ』が始まったときは、「フゥー!」とお客さんも大喜び。

ステージ後はビッグポルノ、スモールポルノが田島さんとトーク。毎日ジョギングに勤しんでいるという田島さんの生きざまにほれぼれする小籔は、「これだけ果たされた方でも素敵なライブを届けるために日々努力をされている」と語り、「いつまでもかっこよく、歌とギター、そして音楽を奏でられる秘訣みたいなのはあるんですか?」と尋ねると、「おもしろがるところですかね。そうですね、まぁ『ありのまま』というところでしょうか」と田島さん。小籔も「やっぱり『ありのまま』がんばる、ということが大事なんでしょうか」と納得すると「そうです、『ありのまま』ですね」(田島さん)。すると、聞き覚えのあるオープニングが流れ始め、1日目のAKB48のとき同様、突然『アナと雪の女王』の『Let it go』が流れ出し、田島さんが熱唱! そしてお約束のごとく、島田一の介が合流し大熱唱。最後まで歌い上げた瞬間、頭にかぶった冠がパカリと落ち、ハゲ頭が露出。「神様が降りてましたね。寒いやないか!」と小籔。まさかのコラボを終えた島田一の介は「ドキドキしたよ~」とひと言。あらかじめ打ち合わせをしていた田島さんは「まさかこんな衣装で出てくると思っていなかった」と爆笑していました。

 

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田島さんのステージを終え、熱覚めやらぬ今別府は「あんなにカッコいい大人の男の人がいるなんて」と感激しきり。そんななか、2日目のラストを飾るのはビッグポルノ。『Bug It Now』、『ah auto-camp』などで一気にテンションを上げたあと、ラストの『KING TIMER』ではお客さんと一緒におなじみのふりつけを。さらにRGが客席に降り、お客さんを一層盛り上げました。エンディングでは。毎年恒例、アーティストの皆さんと『KING TIMER』を大合唱! トップバッターのカジヒデキさんを皮切りに、スチャダラパー、加護亜依さん、TOKYO NO.1 SOUL SETの皆さんなど全員で熱唱し、2日目は幕を下ろしました。

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『「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産登録決定と桂かい枝ぐんま観光特使就任記念公演~来(き)ないんかい?群馬~』

9月25日、大阪・道頓堀ZAZA POCKET'Sにて、桂かい枝のぐんま観光特使就任を記念した落語会、『「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産登録決定と桂かい枝ぐんま観光特使就任記念公演~来(き)ないんかい?群馬~』が行われました。

ぐんま観光特使とは、群馬県にゆかりのある人物に群馬県の観光資源や魅力を全国に発信してらもうことを目的とした事業で、10年前に発足。このたび、かい枝は群馬県高崎経済大学卒業の縁から委任されることとなり、記念落語会も委嘱状授与式から始まりました。

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前座は桂三語。マクラでは肩書がつくと、それがブランドになると開口一番。なお、三語のブランドは「六代桂文枝の19人いるうちの17番目の弟子」だそうです。そして「顔と名前が売れることが大事」と力説していました。ネタは「狸賽」。かわいらしい狸と間の抜けた男のやり取りで笑いを誘いました。

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そしてかい枝が登場。2年間の任期というぐんま観光特使。マクラでもまた、群馬の良さをアピールしました。そして、群馬県の県民性も「太っ腹」であるとPR。ぐんま観光特使となったからには、得意の英語落語を通じて、世界にもその魅力を発信していきたいと意気込みました。ネタは「蒟蒻問答」。群馬県が舞台となった唯一の落語です。偽のお坊さんと、修行中の禅僧が「無言の行」で禅問答を繰り広げるクライマックス、ジェスチャーと表情に会場から大きな笑いが起こりました。

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中入りを挟んで、再びかい枝が高座に。狭い日本ながらも各地域によって文化の違いを痛感するとのことで、その中でも特に大阪の女性のパワフルさには圧倒されると笑わせます。そしてそんなパワフルな女性が出てくる自身の創作落語「ハルコとカズコ」を口演、ふたりのおばあさんになりきっての熱演が爆笑を生みました。

続いて「来なんかい群馬 PRタイム」のコーナーへ。群馬県とはどんな県なのか、かい枝の目線で紹介しました。群馬県は郷土かるた「上毛かるた」が有名で、年に1回、県大会も開かれるほどだそうです。そして県土が鶴が舞う形をしていることや、国定忠治を生んだ土地らしく義理人情に厚いこと、改札からホームまで日本一長い階段のある駅や、9月24日でその役割を終えたものの、日本一短い電車のトンネルがあること、車の免許取得率が日本一でドライブスルー文化もかなり発展していることをなどを、フリップを用いて紹介しました。また、蒟蒻芋や小麦の生産が盛んで、即席めん製造メーカーも群馬に集中しているそうです。うどんは日本三大うどんの1つが群馬だそうで、「香川の讃岐、秋田の稲庭、群馬の水沢」で知られているとのこと。お客様は、かい枝の説明に大きく頷いたり、時には歓声を上げるなど、熱心に聞いておられました。

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最後は抽選会のコーナー。群馬にちなんだ名産品などを詰め合わせにしてプレゼントしました。草津温泉のお土産である手ぬぐいや、だるま、群馬県のご当地キャラ“ぐんまちゃん”のストラップなどがセットに。ただし、単純にくじ引きで当選というものではありません。当たった方にはクイズが出題され、回答できたらプレゼントという仕組みに。出題はさきの「来なんかい群馬 PRタイム」の内容からでしたが、さすがは熱心に聞いておられただけあって、当選されたお客様は次々と回答されていました。

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エンディングでは「抽選に当たらなかった人もぜひ、群馬県を好きになってください。僕もぐんま観光特使として頑張ります!」と締めの挨拶をするかい枝。終演後はロビーでお見送り、お客様一人一人にぐんま観光特使の名刺をお渡しして、記念会を終えました。

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【桂かい枝】

2014年9月26日 (金)

『KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!』1日目

9月13日(土)〜15日(月・祝)、インテックス大阪5号館で開催された『KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!』。晴天に恵まれた初日9月13日(土)はインテックス大阪前には開場前から長い行列が。ファンの期待度の高さがうかがえます。

オープニングアクトのTHE GALAXXXXYが登場すると、お客さんからは大歓声と拍手が! 迫力&セクシーなダンスで,あっというまにお客さんの注目をステージに引き付けました。

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前説を担当するのはスモールポルノの面々。宇都宮まきが「私たちは毎年、前説を担当させていただいてたんですが、今回はファイナルということで、『どうしても前説がしたい』という子が来ています。ですので、今日はその子に前説を担当してもらおうと思います」と紹介されたのは、今年もお出まし、笑福亭鶴瓶さんです! 「今回で終わるというから、『どうしても出してくれ』って」と鶴瓶さん。昨年と同じ衣装なのもコヤソニへの愛情を感じさせます。さらに「今年で3回目やからずっと続けたいんやけど……。『ツルベソニック』やろうかなぁ」とつぶやくと「コラ! なにが『ツルベソニック』や!」と小籔千豊がステージに登場! 

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バラエティから映画、ドラマまで、幅広く活躍する鶴瓶さんならではの貴重な芸能トークやコヤソニの思い出話に花を咲かせました。また、男前も今の奥さまにはコヤブソニックでプロポーズをし、さらにはコヤソニが縁で加藤紀子さんとTOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシさん、あやまんJAPAN・ファンタジスタさくらだとスチャダラパー・BOSEさんが結婚したことで「寿フェス」とも言われているとの説明に、鶴瓶さんも「へぇ〜! すごいなぁ。いろんなことがあったんやなぁ」としみじみ。まきが「私と今別府だけずっと残ってます」と言うと、「そこ、くっついたらええやん」と鶴瓶さん。すると今別府は、「去年、『来年まきさんと結婚します』って言って終わったんです。だから、コヤソニ終わるので、結婚しましょう」と突然のプロポーズ!? 宇都宮に即刻「なんでやねん!」と断られていました。 

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そして、改めましてのオープニング! 大画面にこれまでのコヤソニの懐かしいワンシーンが次々と映し出され、改めてビッグポルノ、スモールポルノがそろい、改めてご挨拶と自己紹介。 

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さらに小籔が「鶴瓶さんが見られたというのは、あの人はえべっさんみたいなところありますから縁起がすごくいいと思います。そして、オープニングにはえげつないぐらいすごい人を朝から呼びましたので、期待していただけると思います」と、さらなるサプライズゲストが!? 「コヤソニファイナルにふさわしい、スペシャルゲストでございます! よくこんなん呼んだな、と思っていただけると思います。世界的に活躍している人です。オープニング、この方に飾っていただきましょう!」とのかけ声と共に、大画面にはなんと「本田圭佑」の文字! お客さんから「えぇ〜!!」と悲鳴にも近い大歓声が上がり、期待が最高潮のなか、高らかに鳴りひびくFIFA アンセムに乗せてステージに姿を現したのは、本田圭佑のモノマネでおなじみの、じゅんいちダビッドソンさんです! 

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「先日、ベネズエラ代表との試合のあとすぐイタリアに戻るべく飛行機に乗ったんですが、飛行機の中でコヤソニがあると聞いて、着陸せずに戻ってきました」と挨拶。さらに無回転シュートにちなんだ無回転謎かけでお客さんを沸かせました。 

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ついにアーティストの登場です。初日のトップを飾るのは、NMB48、AKB48! まずNMB48が『ナギイチ』や『僕らのユリイカ』など数々のヒットナンバーで会場を熱気に包んだ後、AKB48が登場!……と思いきや、またもじゅんいちダビッドソンさんがステージ上に! 「AKBの出囃子のあとに出て来るのは、なかなかのリスクなんですね」とじゅんいちダビッドソンさん。 

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無回転謎かけで『会いたかった』の曲紹介をするやいなや、AKB48がズラリとステージに登場! 会場は大歓声に包まれました。 

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曲の合間のMCでは、「『コヤブソニック2014』にAKBがやってきました〜!」と挨拶。がんばって関西弁を操ろうするメンバーも。もともとNMB48の小笠原茉由さんは、久しぶりの地元・大阪に「はりきりすぎて寝られなかった!」と興奮気味に語っていました。さらに『ヘビーローテーション』、『ポニーテールとシュシュ』など次々とヒットナンバーを披露し、『恋するフォーチュンクッキー』ではビッグポルノ、スモールポルノ、NMB48も一緒にダンス! 

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AKB、NMBの皆さんとのトークでは、小籔と高橋みなみさんの印象的なエピソードも。「リーダーが集まってトークする番組でご一緒したんですけど、年下ながらすごい尊敬する部分があります。モチベーションも年齢も違う人たちをまとめるのは大変な事やと思ってます。高橋さん、改めてありがとうございます」と小籔。渡辺麻友さんには「こんな大阪に舞い降りてくれてありがとうございます」とも。また、「皆さん、すごく上手に踊れていましたね」と高橋さんに褒められた小籔は、ダンス練習秘話も。また、コヤソニで卒業発表の可能性はあるのか!? とニュースで話題になっていた小嶋陽菜さんは、「小籔さんが(卒業の)発表を期待してくださったので、じゃあ私もそうしようかなと思ったんです……でも、そしたら後悔するだろうなと瞬時に思ってやめました」とニッコリ。

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さらに小籔は、「ステージの全メンバーひとりずつにご挨拶していただきましょう」と「お名前と、好きな食べ物を教えてください」と次々とインタビュー。最後にAKBの皆さんと同じ並びにいた今別府は「好きな食べ物は?」と小籔が尋ねると「餃子です」とかわいらしく答えましたが、「ようブリーフ一丁でこのステージ出れたな! ファンに謝れ!」とピシャリ。続いて小籔、「こいつのギャグが乳首を4回触ったら変なことを言うというキャラなんですけど、どなたか乳首を4回触ってくれる方はいませんか?」と提案。「やだー!!」と大騒ぎのAKBの皆さんに、小籔が「今別府に指名させていいですか?」とさらに提案。「総監督、どうでしょう? まずは総監督からやってもらいましょうか」。小籔の勧めで、まず高橋さんが今別府の乳首を触ることに……! 恐る恐る今別府の乳首を触る高橋さんでしたが、今別府は触り方が気に入らなかったらしく「雑に触らないで!」とまさかのダメ出し! 回りのメンバーに「優しい心で……」と励まされながら、再度チャレンジの高橋さん。無事、4回触ってもらえた今別府は「ピュッピュピュッピュピュッピュピュッピュピュッピュピュッピュピュ、ドン!」を披露することができました。

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触り終わったあと、高橋さんは「ケンドーコバヤシさんに、『こういう奴(今別府)がいるから、もしいたら蹴り飛ばしておけ』と言われてきました」と、ケンドーコバヤシとの約束を守るべく、今別府のお尻を蹴り飛ばしていました。小籔が「今別府の希望は誰?」と尋ねたところ「渡辺(麻友)さん、よろしくお願いします!」とまさかのお願い! 高橋さんが「まゆゆは命をかけて守る!」と阻止したことで、二番目に今別府が指名した指原莉乃さんが乳首を4回触るハメに。今別府にとり、忘れられない「ピュッピュピュッピュピュッピュピュッピュピュッピュピュッピュピュ、ドン!」になりました。 峯岸みなみさんと小籔とのトークも。小籔は峯岸さんとバラエティ番組で共演した時、峯岸さんが前に出ようとタイミングをはかっている姿を見て、「なんか爪痕を残そうとしてるんやな、えらいなぁと思ったんです。そうやってがんばれる秘訣は?」と小籔。すると峯岸さん、「飾ってもしょうがないですから、やっぱり『ありのままで』やることが一番いいんじゃないですかね」と言うや、突然『アナと雪の女王』の『Let it go』が流れ出し、高橋みなみさん、峯岸みなみさん、指原莉乃さん、小笠原茉由さんが大合唱を始め……。皆さんが熱唱している最中、合流する歌声が。その声の主は、なんと島田一の介! AKBの皆さん「え〜!!」、「うそでしょ〜!!」、「本物だー!」と感激(!?)を隠せない様子です。 

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歌が終わった後、大騒ぎするAKBの皆さんに小籔が「こんなおっさん、知ってます?」と尋ねたところ「1年前にみんなに惜しまれながら卒業した『いっちゃん』です! まさかこんなところで出会えるとは」と喜ぶ皆さん。一の介も「久しぶりねぇ〜」と再会を喜んでいるようで……。「いっちゃんやあらへん! 『あっちゃん』やったらわかるけど『いっちゃん』っておかしいやん! 島田一の介やないか!」とツッコんでいました。

音楽に加え、コヤソニに欠かせない大きなお楽しみとなっているのが、小籔が「とにかく面白い!」とリスペクトする芸人たちによる珠玉のネタ。この日も人気・実力ともに太鼓判の芸人が2ブロックに分かれて出演、巨大な会場を笑いの渦に巻き込みます。最初のネタコーナーには2700、天竺鼠、レイザーラモン、桂三度が登場しました。

2700は「今までの曲のベスト3をやります!」と宣言、得意のリズムネタを連発します。1位に輝いたのはご存じ『右ひじ左ひじ交互に見て』。2年前のコヤソニではカジヒデキさんとのコラボレーションも実現させたおなじみの曲を、お客さんと一緒になって歌い踊りました。 

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天竺鼠はショートコントを3本。最後は『キングオブコント2013』決勝で話題をさらった寿司のネタを再び演じ、川原扮する“イクラさん”が、頭に乗せたイクラ=オレンジのゴムボールを会場に投げ込むという、フェス感たっぷりの演出で沸かせました。 

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昨年に続き、今年も『THE MANZAI』認定漫才師に選ばれたレイザーラモンは、もちろん漫才で勝負! RGの歌唱力が冴えわたるネタで“ラストソニック”に華を添えます。

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こちらも常連、桂三度は簡易版の高座をスーツケースよろしくコロコロと引いてステージへ。映画話からのど自慢へと移り変わっていく創作落語には、いろんな歌がちりばめられ、お客さんとのコール&レスポンスが起こるなどライブ感たっぷり! 

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ネタ終了後は、再び全組が登場して小籔とトークを。高座から下りステージを自在に(?)活用した三度は、「師匠の目に触れないようにしてます。絶対につぶやかないで!」とお客さんに強く口止め!? 「コヤソニがなくなると、小籔さんとの接点がなくなる!」と心配していたのは2700のふたり。ツネは今イチオシのギャグ「ホットヒーヒー」をお客さんとともにやっての記念撮影も行っていました。天竺鼠・瀬下は「おつかれさま瀬下〜」と自身のギャグで小籔への感謝を表現。レイザーラモンRGは「今日のウケで『THE MANZAI』の優勝が見えました!」と豪語したものの、すぐさま「嘘ですよ!」と訂正して笑いを誘っていました。   

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ここからは再びアーティストのライブが続きます。高橋優さんは、ドラマ『アリスの棘』主題歌としても知られる『太陽と花』をはじめ全5曲を熱唱! 全編秋田弁で歌われる『泣く子はいねが』では、会場が一体となり盛り上がりました。小籔とは共通の知人の結婚式で知り合ったという高橋さん。ライブ後、小籔は「いつもご飯行ったら気さくにしゃべってもらってますけど、舞台に立つと違いますね!」と、その熱いパフォーマンスを絶賛。お笑い好きだという高橋さんのために、RGが「高橋優あるある」を披露するひと幕も! Backstreet Boysの『I Want It That Way』に乗せたあるあるソングを、高橋さんを見つめながら歌い上げたRG。ちなみに高橋さんのあるあるは「めっちゃ汗かき」でした。   

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三番手のアーティストが登場する前に、ステージへさっそうと現れたのはレディー・ガガならぬレディー・画家。レイザーラモンHGが扮する“コヤソニ限定”のキャラで、その名の通り絵を描くのが大好き。今年も開演中に作品を描き上げ、終演後にチャリティーオークションを行うと表明しました。すると、どこからか「待たれよ!」の声が…ミサイルマン・岩部扮する武将様が、テーマ曲に乗って乱入してきました。「あっぱれ、あっぱれ」のコール&レスポンスを強要したり、オリジナル曲を無理やり聴かせるなど、やりたい放題の武将様に小籔らはあきれ顔でしたが、なんでもレディー・画家と一緒に絵を描きたいとのこと。果たしてふたりはどんな絵を完成させてくれるのでしょうか? 

続いては、またまた初登場のアーティスト・OKAMOTO’S。1曲目『SEXY BODY』からノリのいいロックチューンを次々と炸裂させ、THE ROOSTERSの『恋をしようよ』のカバーを含む全8曲を披露。ライブ終了後には、ベースのハマ・オカモトさんが、小籔から出演を依頼する手書きの手紙を受け取ったことを明かし、「そんなフェスは他にない。ぜひ形を変えて続けて、来年も呼んでください」と熱望しました。  

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LINDBERGのステージは、大ヒット曲『今すぐKiss Me』からスタート! 初っぱなからお客さんの大合唱が沸き起こりました。ボーカルの渡瀬マキさんは三重県出身で、MCでは「土曜日、家に帰って(吉本)新喜劇を見るのが楽しみやったん」と告白。そのため「(バンドの)再始動が決まってない頃から、コヤソニに出たいと言いまくってた。(ファイナルに)滑り込みで出られてよかった〜!」と喜びを爆発させます。ダウンタウン、野沢直子らが出演した伝説の番組『夢で逢えたら』の主題歌『BELIEVE IN LOVE』を歌う前には、当時のオープニング映像の撮影秘話も披露していました。  

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ライブ後にも、予想外のスペシャル企画を用意! メンバーの皆さんと小籔らが談笑していると、いきなりすち子&真也が乱入!? 「やかましいわ! 私らのシマで勝手に演奏して! ショバ代払え!」と因縁をつけてきました。つっぱねる小籔に対し、ふたりは歌で自分たちの強さ、怖さをアピール。『歌ネタ王決定戦』でおなじみの爆笑ネタに、渡瀬さんは大喜びです。さらに、助っ人として登場した吉田裕が、すち子とともにおなじみのギャグ「ドリルすんのかい、せんのかい」を披露。最後は渡瀬さんがドリルに初挑戦することになり、小籔の見本を見ながら、恐る恐る、それでも見事にこなして大きな拍手を浴びました。  

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ステージは、再びネタコーナーに突入。モンスターエンジン、ずんのおふたり、シャンプーハット、博多華丸・大吉の4組が登場しました。モンスターエンジンは、西森がご存じ「中小企業〜」「技術〜」のコール&レスポンスを仕掛けて盛り上げつつ、自転車の乗り方を教える父と息子のネタを。  

昨年に続いての出演となったずんのおふたりは、マッサージ店を舞台にしたコントで爆笑をさらいます。飯尾さんが繰り出すボケの数々に、お客さんが沸きに沸きました。  

シャンプーハットは、小出水が先日“こいで”と改名したばかり。気持ちも新たに、「モテる男になる」をテーマに抱腹絶倒のやりとりで笑わせました。  

ひときわ大きな歓声に迎えられたのは華丸・大吉。華丸が『R−1ぐらんぷり』で優勝した際のネタ「児玉清さんのあいうえお作文」を、お客さんからのリクエストに応えて「ま行」で行うといった趣向を交えつつ、爆笑漫才を繰り広げました。  

怒濤のネタパートの興奮も冷めやらぬ中、こんどはビッグポルノのベスト版『ベストポルノ』に“OMAKE TRACK”として収録された『DVはダメよ!』を、スモールポルノ(宇都宮、今別府、男前)が初披露。男女間の“DV”にスポットを当て、「ノーモアDV!」を広く呼びかける社会派の一曲を、ラッキィ池田さん振り付けのポップなダンスとともに歌い踊りました。ちなみにPVに出演している島田一の介もゲストとして登場しましたが、こちらはダンスなし。AKB48の皆さんと競演した際の、“いっちゃん”の衣装のままひたすら「ダメ」というフレーズを繰り返すパフォーマンスで、ステージ上をカオスに陥れました。 

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さあ、そろそろ次のアーティストのステージへ…というところで、どこからか聞き覚えのある声が! なんとバッファロー吾郎がステージに乱入してきました! バッファロー吾郎Aは、小籔に対して「芸人だけのフェスをやれ!」と自らの主張を展開。この日の出演芸人全員を再び呼び込み、小籔にモノボケ対決を挑みます。そう、これはバッファロー吾郎の主宰イベント「バトルオワライヤル」コヤソニ版だったのです! いきなりの宣戦布告に戸惑いが隠せない小籔でしたが、強力な助っ人として土肥ポン太も登場し、文字通り敵味方入り乱れてのお笑いバトルが幕を開けました。  

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小籔チームとバッファロー吾郎チームの対決…とは言いつつ、判定は小籔が担当。次々と「ボケット」が飛び出す一方で、今別府が何度もスベッてしまうなど、ステージ上はいつしか混とんとした状況に。最後はじゅんいちダビッドソンさんが本田圭佑さんのキャラを生かしたボケで爆笑をさらったところでゲームオーバーとなり、Aからはなぜか「『KOYABU SONIC FINAL』、突っ走ってくれ!」と突然のエール!? もちろんコヤソニの翌日に行われる「キムラソニック」の告知も忘れませんでした。  

コヤソニ1日目も終盤戦、続いてはRIP SLYMEの登場です。昨年はPESさんがPES from RIP SLYMEとして、Ryo-Zさんがアスタラビスタのメンバーとして初参戦、今年はついにRIP SLYMEでの出演が実現しました。ダンサブルなリミックスで踊らせる『楽園ベイべー』や『熱帯夜』など全6曲で会場は熱狂の渦に! ラストの『JOINT』では、お客さんも一緒になってタオルを振り回し、最高潮の盛り上がりを見せました。ライブ後のトークでは、小籔が「『笑っていいとも!』でRIP SLYMEさんに紹介してもらってから売れた」と感謝のコメント。普段はあまりしゃべらないDJ FUMIYAさんも「楽しかったです」と笑顔で語り、最初で最後のコヤソニを満喫した様子でした。 

PUFFYのおふたりも、今回が初登場。ユニコーンの川西幸一さん(ドラム)をはじめ豪華メンバーのバンドを率い、『Basket Case』から『アジアの純真』まで全6曲を披露。デビュー当時から変わらぬキュートさと、パワフルなボーカルで、会場をヒートアップさせました。MCでは「(自分たちは)小籔ファミリーと言ってもいい」と語ったおふたり。ライブ後、小籔が語ったところによると、「由美さんのお母さんと同じ散髪屋に行ってた」という不思議な縁もあるそうです。また、大のRGファンという由美さんのために「PUFFYあるある」が歌われましたが、「服装ゆったりめ」というあるあるには小籔から「今日たまたまやないか!」と厳しいツッコミが入っていました。  

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2009年のコヤソニ以来5年ぶりの出演となったCHARAさんは、大阪を拠点に活動する韻シストのバックトラックを奏でる韻シストBANDとともにステージへ。『ミルク』『やさしい気持ち』など初期の名盤『Junior Sweet』からのナンバーもたっぷりと聴かせてくれました。最後に映画『スワロウテイル』の主題歌として大ヒットした『Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜』(YEN TOWN BAND名義)のイントロが流れると、お客さんからは大歓声が!  

ライブ後は、なんとたむらけんじとのコラボも実現。獅子舞姿でお腹に「レッツ親孝行」と書いたたむらは、無謀にも「CHARAさんと『ちゃ〜』をやりたい!」と小籔におねだりします。仕方なくダメ元でお願いしたところ、CHARAさんは照れながらも快諾! 韻シストBANDの皆さん、そしてお客さんも一緒になっての「ちゃ〜」に、たむらは「めっちゃ幸せや〜ん!」と大はしゃぎ。小籔はCHARAさんの「ちゃ〜」に、「(ギャグではなく)あれは歌ですね」と最上級の賞賛を贈っていました。  

コヤソニ初日もいよいよクライマックス、トリを飾るのはもちろんビッグポルノです! 先月、大阪と東京で解散ライブを行い、残すはコヤソニでの3ステージのみ。1曲目にいきなり『KING TIMER』で会場のテンションをMAXまで引き上げると、続く『SUNRISE SUNSET』では風船を持ったビキニダンサーが大挙してステージへ。曲が終わったところで一気に風船を飛ばすというド派手な演出でリリックの世界観を表現します。 

この後の『Bug It Now』『All Night Need』でもダンサーたちは引き続きステージで踊り続けて盛り上げましたが、『BLOOD JAPAN TEAR』にさしかかると、その中に妖しい人物が混じっていて…!? スクリーンに映し出される映像にも時折見切れていたその人は、またしても“いっちゃん”こと島田一の介! しかもここではビキニに着替え、誰よりもセクシーに“ブラジャー・パンティ”ダンスを踊っていました。ラストは『Tea! Tea! No! oh…喫茶?』で、一の介含め全員がジャンプ! ジャンプ! ライブ後、朝から晩まで大活躍だった一の介は「疲れました」との言葉とさわやかな笑顔を残し、ステージを後にしました。  

エンディングでは、残念ながらアーティストの皆さんは帰られたものの、出演芸人が総登場。ひとりひとりが「ラスト・コヤソニ」の感想をコメントしたほか、レディー・画家と武将様が描いた作品もお披露目。最後はビッグポルノ、スモールポルノのメンバーがお客さんへの感謝の思いを述べて終了しました。 1日目にして濃すぎる&アツすぎる内容で圧倒した今年のコヤソニ。果たして2日目、3日目はどんなステージが展開されたのでしょう!? 乞うご期待! 
 
【小籔千豊】【レイザーラモン】【宇都宮まき】【今別府直之】【島田一の介】【バッファロー吾郎】【土肥ポン太】【博多華丸・大吉】【桂三度】【シャンプーハット】【モンスターエンジン】【2700】【天竺鼠】

「パシャオク」独占 Like a Record round! round! round! スペシャルライブ

9月18日(木)、東京・アイソトープラウンジにて『「パシャオク」独占 Like a Record round! round! round! スペシャルライブ』が開催されました。

Amebaのスマートフォン向けオークションサイト「パシャオク」とコラボレートした、よしもと芸人が東日本大震災のチャリティーオークション『「えがお∞」プロジェクト』では、これまで様々なオークションを開催。落札者を対象に行なわれた同ライブほか、開演前には『「えがお∞」プロジェクト第二弾 Like a Recordが独占ライブ前にあなたのためだけに歌ってくれる権利」落札者へのドッキリあり、サプライズありの素敵なひとときもありました。

オープニングアクトを務めたのは、藤井隆が設立した音楽レーベル「SLENDERIE RECORD」にて年内デビューが決定しているミステリーウーマン。自らが作詞作曲を手がけた「ミラージュ」「ボールペンのうた」を、不安定な音程と独特なダンスで歌い上げます。

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その後、レイザーラモンRGがDJブースに現れ、DJタイムがスタート! 舞台には、今注目の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」が登場。バブル時代を彷彿とさせる熱いパフォーマンスを繰り広げると、会場のボルテージはさらにヒートアップしていきます。

RGから「Like a Record round! round! round! のディーバ!」と紹介を受けて登場したのは、椿鬼奴。「Rolling in the deep」「Move Like Jagger」といった洋楽をハスキーボイスで力強く歌った鬼奴だったが、モニタに映し出された歌詞が読めないのか、ところどころでしどろもどろに。

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「近視性乱視でずっとやってきたんですけど、段々、老眼が相まって、いろんなものが見づらいんです。さっぱりわからなくて、申し訳ありませんでした」と打ち明けると、観客は大爆笑。「カラオケは交代で歌うものなのに、2曲続けて歌ったということでだいぶ辛いです。しかも、ブタクが飛んでるんですよ」と喉の調子が本領ではないことを明かしつつ、ダンスを交えつつ「十戒」を熱唱しました。

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鬼奴より「最近スニーカー好きがこうじて、スニーカー同好会をつくった、この方です」と紹介され、登場したRG。最近購入したというレインボーカラーのスニーカーを見せながら「Faith」を。続いて、「Whale We’ re Young」でアイドルっぽさを出しつつ、盛り上げます。

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RGに加えて、藤井隆、鬼奴も登場。「実はあの方が日本に来てるんですよ。お忍びで!」(RG)「だから、今日のことは人に言わないでくださいね」(藤井)という前振りから舞台に現れたのは、マドンナに扮した暗黒天使!
「Like A Virgin」でセクシーなパフォーマンス後、「Get Lucky」ではRGとのセッションを披露しました。

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いよいよ、藤井隆が登場!
「WHEN WILL I BE FAMOUS?」を熱唱すると、観客はより一層の盛り上がりを見せます。ノリノリで歌い上げた藤井ですが、MCでは「適当に歌って、本当にごめんなさい」とまず陳謝。「このあと、どんどん盛り上がっていきたいと思います!」と宣言し、再びベッド・インを呼び込んで「ディスコの神様」を。ノリのいいナンバーとベッド・インの艶やかなパフォーマンスが相まって、フロアは大盛り上がり!「I just want to hold you」では、舞台の両端に設置されたアンプをお立ち台に、キレのいいダンスを見せる藤井。圧巻のパフォーマンスで魅了しました。

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両手を上げた後、深々とお辞儀した藤井は、改めてRG、鬼奴を呼び込みます。
「イケイケのクラブかなっていうくらい盛り上がっていた」(RG)「私も以前、ここでやらせてもらったことがあるんですけど、相性のいいハコですよね」(鬼奴)「いつもは違う場所でやっていたんですけど、ぜひアイソトープラウンジさんにお世話になりたかった」(藤井)が、会場について絶賛すると、お店の方々から「隆ーーー!!!」とのかけ声が。80年代のバブル期を匂わせるベッド・インの「サンクスモニカ!」という挨拶が3人ともかなり気に入ったようで、「サンクスモニカ!」と声を掛け合っていました。

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また、この日発表された自身の音楽レーベル「SLENDERIE RECORD」についても報告。藤井が「活動から3年を経て、『ナウ ロマンティック』でデビューすることになりました」と語ると、盛大な拍手が。「ひとえに皆さんのおかげです」(藤井)「音楽でご飯を食べていきたいという夢が叶いました。プロとして自覚を持って活動していきたい」(RG)「幕張で3ステやったりとコソコソと人の歌を歌ってきましたけど、これからは堂々と歌えます。後ろ暗くありません!」(鬼奴)と喜ぶ3人。

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「真面目な話になるんですけど」と切り出した藤井。『ナンダカンダ』を歌わせていただいたり、いろんなことをさせていただく中で、自分だけがいい思いをするのではなく、後輩とかに限らず、音楽を通していろいろな人といろんなことを発信していきたいと思い、レーベルを立ち上げました。バカだなと思われても結構。しょうがないです。こうやってライブに来てくださる皆様には誠実に届けられるよう、がんばります!」と宣言。「SLENDERIE RECORD」第1弾リリースとなる「ナウ ロマンティック」のパフォーマンスを初披露しました。

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「レーベルを立ち上げるのは、簡単なことではありません。スタッフも眠れず、今日の日を迎えています。そんな人達とがんばっていきます」と、立ち上げまで一緒に励んで来たスタッフを気遣う藤井に、より大きな拍手が贈られました。

アンコールでは、「デリンジャー」「PARTY ROCK ANTHEM」を全員で熱唱!
フロアを見渡した藤井は「なじみの方々が来てくださっていますね」といつも応援してくれている方々へ感謝しつつ、「1人でも多くの人に『ナウ ロマンティック』が広がっていければと思っていますと熱弁!「皆さんのことも大好きです! でも、新しい人にも会いたい!」と正直な気持ちを吐露されたお客様は爆笑。「SLENDERIE RECORDの広報部員として、がんばっていただきたいです。よろしくお願いします!」と協力をあおぎました。

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●ナウ ロマンティック

【MV】Like a Record round! round! round!「ナウ・ロマンティック」
YouTube: 【MV】Like a Record round! round! round!「ナウ・ロマンティック」


●SLENDERIE RECORD
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●Like a Record round! round! round!
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【藤井隆】【レイザーラモン】【RG】【椿鬼奴】

2014年9月25日 (木)

競馬バカVOL.2

9月19日(金)、道頓堀ZAZA HOUSEにて『競馬バカVOL.2』が開催されました。このイベントは、『うまンchu❤』(関西テレビ)でも活躍中の、競馬をこよなく愛するビタミンS・お兄ちゃんとギャロップ・林が繰り広げる競馬づくしのトークイベント。7月に行われた第1回が好評を博し、第2回開催の運びとなりました。

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客席には競馬を愛するお客さんが多数詰めかけ、満席状態です。お兄ちゃんが「第1回も来られた方は?」と呼びかけると、なんとほぼ全員というリピート率の高さ! 
2人とも競馬の話となるとアツくなりすぎてしまうため、特別ゲストを迎えることに。そのゲストとは、『うまンchu❤』でもおなじみ、浅越ゴエ! 岩田騎手を真似て両手を広げてのお目見えです。今回はどんな内容が待ち受けているのでしょうか?

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最初のコーナーは『競馬バカトーク』。ボードに書かれた12個のお題の中から気になるトークテーマをピックアップしてのクロストークです。

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まずはゴエが選んだ『忘れられないレース』。「まだ僕は競馬を始めて2~3年なので、伝説が知りたい」とゴエ。林の忘れられないレースは「ステイゴールドが久しぶりに勝ったときの目黒記念」とのこと。「熊沢騎手から武豊騎手に代わって勝ったことで、豊さんがすごいというのもあるし、熊沢騎手がどんな気持ちなんだろうか、というのもあるし。でも、ステイゴールドが久しぶりに勝ってよかったなという気持ちもある。いろんな感情が渦巻いた」と熱っぽく語ります。その後も、林が抱くジョッキーへの熱い思いが語られ、序盤にしてお兄ちゃんから「競馬バカですね」と言われていました。

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かたやお兄ちゃんは「競馬を見るようになって初めてのダービーが忘れられない」とし、3戦無敗で日本ダービーを制したフサイチコンコルドをプッシュ。藤田騎手が乗り、一番人気の武豊騎手が乗るダンサーインザダークをさしきる瞬間は、「初めて見たダービーがこれで、『めちゃくちゃすごいことが起こった!』とウワーと沸いてた」とふり返ります。さらに「そんなレース、見たことないでしょう? 3戦無敗でダービーに勝つのはクリフジ以来53年ぶり。ですからゴエさん、今度3戦無敗が出るのは、90歳のときです!」と熱弁。ゴエも「奇跡の馬ですね!」と興味津々の様子でした。

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続いてはお客さんからのリクエストで『オレの持論』。それぞれが、競馬に対する持論を語ります。お兄ちゃんは「最近の僕の持論になりかけてる持論」としながらも、「ヘニーヒューズ産駒は買い」というもの。「ヘニースウィフトが一番人気で強い勝ち方で勝ったから」といいますが、理由はどうやらそれだけではないそう。「今年の夏に牧場へ行かせてもらっていろんな種牡馬を見させてもらったんですけど、ヘニーヒューズは体が全然違う。もう、めちゃくちゃムキムキなんです! だから、絶対買いやと思ったんです」とヘニーヒューズの歩き方モノマネも織り交ぜつつ熱弁しました。

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一方、林は「僕の持論はなんのタメにもならないんですけど」と、競馬の“展開ができる理由”について語ります。「オリンピックはいつも同じ有名な人が勝つのに、なんで馬はこんなに一番人気が来えへんのやろう?」と考えたところ、「たぶん理由は10個ぐらいあるんですが、僕が思ったのは、けっこうな距離を走るけどすぐオープントラックになるじゃないですか。だからだと思うんです」と持論を展開。

お次のテーマは『凱旋門賞』。「今年は自費で行きます!」といきごむお兄ちゃんにお客さんから大きな拍手が。その意気込みは相当のようで、横断幕まで用意! 「皆さんもメッセージ書いてくださいね! ちゃんとジョッキーに見せます!」とやる気満々。期待しているのがわかります。林が「可能性は、今年一番高いと思う?」とお兄ちゃんに尋ねると、「やっぱりそうでしょ!」と自信満々で、とくに3歳牝馬のハープスターに期待を込めている様子でした。

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そのほか、『今の競馬界に思うこと』、『密かに応援しています』など、さまざまなお題でディープな競馬トークが繰り広げられ、お客さんも熱心に耳を傾けている様子。テーマトークの最後は、前回も好評だった『今週のメイン予想』に。今回は、9月21日に開催された第68回セントライト記念を予想。前回のイベントではお兄ちゃんがドンピシャの大当たりを出したため、その予想にも期待がかかります。かたや、前回予想した馬が最下位で、普段からハズしすぎて競馬の神様に嫌われているという林の予想とは…。

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予想はまとまり、お次のコーナーは、林とお兄ちゃん、どっちが競馬にくわしいかを検証する早押しクイズ。お兄ちゃんは「これはもう、僕でしょう! (馬券が)当たってるんですから!」と主張しますが、林も「(お兄ちゃんは)馬券に寄ってますけど、僕は競馬という文化に寄ってるから」と対抗します。

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クイズの内容は、事前アンケートで集めたお客さんからの難問の数々。「今年のダービーの1~5着をすべて答えてください」と記憶力を試す出題から「サイエンススズカが故障した天皇賞(秋)で優勝したのはオフサイドトラップ、ですが、2着はステイゴールド、ですが、3着は?」というトラップ問題、「サンデーサイエンス系の種牡馬で重賞未勝利にもかかわらず産駒がG1制覇をした唯一の馬と言えば?」「1997年に日本ダービーを制したのはサニーブライアンですが、そのサニーブライアンの鞍上 大西直宏騎手がダービーのレース後、インタビュアーに『皐月賞を勝ったのに評価がいま一つだったのをどう思う?』と問われたのに対し、大西ジョッキー答えた名言を、一言一句間違わずにお答えください」と、ディープすぎる難問が続々と! 2人も分からないクイズはお客さんも答えるなど、会場は大盛り上がりの様相に。かなりの熱戦になりましたが、勝負はお兄ちゃんに軍配が上がりました!

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今回も大盛況となった『競馬バカVOL.2』。競馬ファンの競馬ファンによる競馬ファンのためのトークイベント、第3回は開催されるのでしょうか? お楽しみに!

【ギャロップ】【林健】【ビタミンS】【お兄ちゃん】【ザ・プラン9】【浅越ゴエ】

2014年9月24日 (水)

ウーマンラッシュアワー村本の大演説全国公演 名古屋公演

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9月24日(水)名古屋市芸術創造センターにてウーマンラッシュアワー村本の大演説全国公演 名古屋公演が開催されました。

東京、大阪につづき、ついに全国ツアーがスタートした本公演。幕が上がると舞台の真ん中には演台があり、まさに演説会場となっていました。

平日にも関わらず、客席は急きょ座席を増やすほどの盛況ぶりで村本の人気が伺い知れます。

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演台に村本が立ち、まず映し出されたトークテーマは「浮気ドッキリの話」。お客様に届けようと前のめりに話す姿は、まるでどこかの偉い先生の講演会ですが、話す内容は相方がいかに天性の浮気者かということ・・・。中川が坊主になった訳や、話は中川の嫁、両親へと派生し、村本の周りの可笑しな人たちが会場を温めました。

村本自身の釧路での話では、奇跡の出会いに話がヒートアップし、舞台を右へ左へと動き、お客様へ訴えかけ爆笑をとります。

村本のクズエピソードにお客様が若干引く場面もありましたが、もちろんそれを上回る笑いが生まれ、トークは進んでいきました。

次々と披露されるトークの中には昨日起こったばかりの旬な話から一言で終わる簡潔なものまで、様々なタイプのエピソードがお客様を笑いの渦へと導きます。

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予定終了時刻が差し迫った頃、村本がもう1つエピソードを披露しようか迷っていると、会場からは「ぜひ聞きたい」と拍手が起こりました。そのお客様の気持ちに答え、村本が最後のとっておきの爆笑話を終え、「くれぐれもここでの話はよそで言わないように」と締めると会場は大きな拍手で包まれました。




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