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インタビュー

2013年10月11日 (金)

豪華ゲストにゆるキャラも絡む!? ザ・プラン9、「ザ・コント9」を語る

メンバーそれぞれが幅広い活動を展開しているコントユニット、ザ・プラン9が、豪華ゲスト陣を迎えておくる年に一度のお楽しみライブ「ザ・コント9」。今年も間寛平、南海キャンディーズ・しずちゃんなど濃〜いメンバーを揃え、10月18日(金)なんばグランド花月にて開催します。いったいどんな顔合わせで、どんな笑いが飛び出すのか!? さっそく4人を直撃してきました。

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——今年で3回目となる「ザ・コント9」。毎回、秋にやっておられますね。

久馬 ほんとは9月9日とかにやりたいんですけど、その日はナイナイさんに取られちゃってるんで…(笑)。だから、あんまり意識してないよって感じの10月に。

——いろんなライブをやっておられる中で、「ザ・コント9」はどういう位置づけなんでしょうか。

久馬 それまでも、ずっと年1回のコントライブをやってたんですけど、ユニット(コント)もやりたいなというのがあって。ゲストが加わるとどうなるのかなということで、1回目をやってみたら楽しかったという。

浅越 新鮮でしたよね。楽屋でご一緒していても、舞台ではコントをしたことないなという方々ばかりでしたから。

——「ザ・コント9」では、タイトル通り9つのコントを披露されるんですよね。

久馬 みんながそれぞれに、一緒にやりたいゲストとのコントを書いたり、もちろんプラン9でのコントもやったり。そして最後にまとめのコントがあるという形ですね。ゲストは、各自が希望を出して呼んでいます。

——今回のゲストは、どなたがどなたにオファーを出されたんでしょう?

ヤナギブソン 僕はヨーロッパ企画さんを希望しました。人数がたくさんいるコントを書く予定で、ヨーロッパ企画さんは3人で来てくださるということでしたし。でも実際に書いてみたら、11人必要なコントになってしまって、全く足りませんでした。

なだぎ 僕は野口かおるに。この人と何かをやりたいなというのはずっとあったんですけど、ちゃんとネタとしてやるっていう機会が意外になかった。

浅越 僕が名前を出したのは、寛平師匠とBKB(バイク川崎バイク)です。寛平師匠とコントをする機会自体、今回を逃したらないんじゃないだろうか、みたいな気持ちもありますしね。

——寛平さんがプラン9さんのイベントに出られるのは初めてですか?

久馬 一緒に仕事をすることはもちろんありますけど、うちのイベントに出てもらうのは初かもしれません。

浅越 1年前に「ザ・コント9」を何かで知ってくださったみたいで、「どんなんや」みたいに聞かれましてね。その時「おー、わしも呼んでくれや」と、社交辞令かもしれませんが言ってくださったので、「OKしてくれるかも?」とお願いしてみました。

——バイク川崎バイクさんは?

浅越 バイクさんは今、ブンブン頑張ってるから、一緒にブンブンやりたいなって。

久馬 (笑)。

浅越 あれ、一体感が出るんですよ。

久馬 僕はしずちゃんですね。ずっと興味はあって、何かやりたいと思ってたんですが、実はほとんど一緒にやったことがない。忙しい人で、なかなか時間が合わないですし…やっと今回、実現できました。あとはアイドルコントを1本やろうと思って、福本(愛菜)さんにお願いしました。

——ゲストの方々の魅力についても聞かせてください。

ヤナギブソン ヨーロッパ企画のお三方には、やっぱり演技力を期待しています。しっかりコントを演じていただけると思うので。

——なだぎさんと野口さんは、おふたりだけでコントをされるんですか?

なだぎ いや、浅越くんを入れて3人でと考えてます。しっかりとできる人と、支離滅裂なふたりっていう(笑)。そういう構成で何かないかなという感じで考えました。野口かおるは、お題を出せば何でもやるので、その感じも楽しみたい。しっかりまとめてくれる人もいるので安心です。

浅越 寛平師匠には、暴れてもらいたいですね。以前、昔のVTRで、坂田(利夫)師匠と寛平師匠がスリッパで叩き合いをしているところを見たんですが、それがおもろくて。いい音出すんですよ。坂田師匠が寛平師匠の頭を叩いた後に、たたき返すスピードの速さが最高でした。

ヤナギブソン (笑)。

浅越 叩くやいなや感がすごかった。そういう瞬発力、舞台力というのを熟知している方だと思うんで、それに巻き込まれたいですね。巻き込まれて、もがきたいぐらいです。

——寛平さんは、乗ってくるとかなり長いコントになる可能性もありそうですが…。

久馬 それはもう、自由にやっていただきたい。でも、渋い役どころも全然できはりますからね。逆にそういうのも見てみたいです。(「ザ・コント9」は)だいたい2時間ぐらいには収まるはずなんですけど、毎回、お客さんに乗せられてついつい長くなってしまうんですよ。お客さんがすごいんで、やっちゃいますね。

なだぎ (笑)。

——バイク川崎バイクさんも、独自の世界があります。

浅越 彼は、ちょくちょくおびえることがあるんですよ。挙動不審というか、小動物感がたまにあるので、そのあたりをちょっと仕掛けてみたいです。

——しずちゃんについてはいかがですか?

久馬 普段は漫才をやってる方ですけど、やっぱり演技力が素晴らしいですから。あの巨体を使って、何かやってみたいですね。あんまりコントとかもやってないと思うんで、楽しんでもらえたらなあと思います。

——福本さんは、今年からコメディエンヌを目指して奮闘中です。

久馬 末成(由美)さんと一緒にポスター写ったりしてますからね。1年前からは考えられないです。

浅越 何か汚れ役をやってもらいましょう(笑)。

久馬 僕、『熱血!人情派コメディ しゃかりき駐在さん』(ABC)で一緒にやってたんですよ。あ、それも10月15〜17日になんばグランド花月でやりますんで、よかったら見に来てください(笑)。28日、29日は『ウラなんばグランド花月』っていうのもやってて…。

なだぎ ええっ!?

浅越 もはや久馬グランド花月ですね。

なだぎ ほんまやなあ。

——そういえば、前回は、ポスターのビジュアルがコントに絡んでくるという仕掛けがありました。今回も、このゆるキャラ的なものが絡んでくるんでしょうか?

なだぎ 先ほどリーダーが、これの着ぐるみで出てこようかみたいなことを言ったとたんに、会社の人間に断られてました(笑)。

久馬 そんなお金ないって…(笑)。

浅越 ギブパンだけできるって言われてました。

ヤナギブソン やったーっ!

——これはどなたが考えられたんですか?

久馬 知り合いのデザイナーに作ってもらいました。僕らをイメージしたゆるキャラで、と伝えただけです。食べ物とか出身地とかにちなんだ感じで一回描いてみてって言ったら、なだぎさんが“ダメダメオ”(笑)。

なだぎ 僕だけ支離滅裂。みんな首かしげると思いますね。なんでなんやろうかって。

——ご本人にもわからないとは(笑)。

久馬 腕が6本なのか速く動かしてるだけなのか、とかもわからない。見えてない後頭部は何なのか、顔なのか髪の毛が生えてるのか。

なだぎ 同じ顔ですからね。阿修羅面のように違う顔があるわけじゃないですから。

ヤナギブソン “きゅうさん”も5匹いますから、どれがどれなんかわからないですよ。

久馬 これは一応、「レシピに合わせて百変化」っていうことでね。

——ゴエさんは、いつも指摘されている立派な太ももを題材に。

浅越 僕は全く太いと思ってないですけどね。ノーマルな太ももだと思ってます。おかしいなあ…。

——そしてギブソンさんは、もちろんパンシェルジュの資格をお持ちだからギブパン。

ヤナギブソン これはねえ、焼くとアンパンマンに似てしまうので、発酵中という苦肉の策だそうです(笑)。今ちょうど、ふくらんでいってるという。

久馬 せっかくなので、何かしらコントにからめたいと思ってるんですけどね。

——当日、どんな形で登場するのか楽しみです。では最後に、「ザ・コント9」の見どころいついて教えてください。

浅越 コントの色が全部違うんで…出てるメンバーも変わってきますからね。コンビの単独とかだと、ずっとふたりが出てると思うんですけど、(「ザ・コント9」は)いろんなパターンがある。そこですね。

なだぎ 寄せ鍋みたいな感じで、いろんな味を楽しんでいただけたら。

久馬 普段はみんなバラバラで、レポーターとかコメンテーターとかいろいろやってますけど、ガッと4人揃ってコントをやるこの日は、1年間のリポーターとしての集大成を…。

浅越 ないです。出せないです。

久馬 培ったものを出し合うという場なんでね。

浅越 コントに関係ないような気がするんですけどね…(笑)。

久馬 やっぱりコントが本職だぞというところをバシッと。

浅越 わかりました。レポーターパワーで頑張ります。

なだぎ コントを見ていただける機会も減ってきているので、純粋に見に来ていただきたい。自分自身も、コントをやってる時が一番楽しいんでね。何も考えずに楽しんでいただけたらなと思います。

ヤナギブソン おっしゃる通りですね。僕も同じです!



「ザ・コント9」 

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日時:10月18日(金) 19:00開場 19:30開演

会場:なんばグランド花月

出演:ザ・プラン9 

ゲスト:間寛平、南海キャンディーズ・しずちゃん、バイク川崎バイク、福本愛菜、彩羽真矢(シンフォニア)、野口かおる(クリオネ)、ヨーロッパ企画(石田剛太、角田貴志、土佐和成)

料金:前売2500円 当日3000円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

【YNN動画】ザ・プラン9はこちら⇒http://ynn.jp/u/84/

【ザ・プラン9】【お〜い!久馬】【なだぎ武】【浅越ゴエ】【ヤナギブソン】

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2013年10月 9日 (水)

10/21(月)、道頓堀ZAZA HOUSE で開催! アキナ、トークライブ「アキナの話」を語る!

5upよしもと煌~kirameki~Memberであり、8月末に行われた『煌~kirameki~Battle』の結果、9月からは劇場宣伝隊の“キラメン7”入りも果たしたアキナが10月21日(月)、トークライブ「アキナの話」を道頓堀ZAZA HOUSEで開きます。次回で4回目となるトークライブについてはもちろん、アキナ初のソロライブとなった「真夏のキラキラ単独祭り『オギャー』」や“キラメン7”についても語ってもらいました!


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―― トークライブについてお伺いする前に、「真夏のキラキラ単独祭り」でアキナとしては初の単独ライブ『オギャー』を開かれました。単独ライブの手ごたえはどうでしたか?
山名 大成功でしたね。あれ以上のものを今後、出せるのかって思うところもありますし、ある意味で大事な…。
秋山 今、カッコつけてる?(笑) 山名君は今、カッコつけてると思います。なんか見たん? 『情熱大陸』とか。
山名 いや、大成功は冗談ですけど、1回目で、よかったなって思います。『オギャー』っていうタイトルは、ほんまに“一発目”っていう気持ちも込めていて。
秋山 そうですね、1回目にしてはよかったと思います。

――そして『煌~kirameki~Battle』では4位となり、キラメン7にも入りました。どうですか、キラメン7入りしてみて。
秋山 すごく楽しいですね。

――煌 ~kirameki~ Memberとはまた違いますか?
秋山 違います、違います。ラジオやテレビ番組に出れたりしますし、分かりやすいです。

――キラメン7入りを果たせたのは、単独ライブを開催したことも大きいですか?
秋山 そうなんですよ、単独ライブで下ろした2本のネタをバトルにかけて。それで4位という結果になったのでうれしかったですね。バトルのネタは、漫才と「経営者と経営者」っていうコントをやって。

――その2本のネタに決めたのは、単独ライブの手ごたえもかんがみて、これで行こうと。
秋山 単独が終わってすぐですね。意見は一致しました。あの2本で次のバトルをやろうって。それからは劇場でやらずに、もう封印した感じで。バトルで久しぶりに下ろしました。

――そうして、キラメン7に入って。次のバトルは11月にありますが、この3ヶ月、どういうふうに過ごしていきたいですか?
秋山 テレビやラジオにも出させてもらっているので、1つ1つのことを面白いと思ってもらえるようにやりつつ、また秋に単独ライブがあるので、次のバトルもそこから2本、ネタを出せるような、いい単独になればいいなと思います。
山名 次も絶対、残りたいですね。なので今、吸収できるものは全部したいです。結成してまだ10ヶ月くらいで、3人から2人になったことで、ネタの作り方も全然違うんですよ。「あ、こういうのがあるな」って、方法がいっぱいあるんです。だからこの間にいっぱい、得ておきたいですね。

――では本題のトークライブについてですが、いつもはどういうスタイルでされてますか?
秋山 そのときしゃべりたいことをしゃべってるだけですね。
山名 40分くらいしゃべって、最後の20分くらいにお客さんから質問を受けたりしています。

――トークのネタは日常でも意識してますか?
秋山 事件とまではいかないですけど、何か起これば「これ話そう」って常に思います。ただ、意識しすぎると、話ってできないんですよ。なので、「今月、ほんまに話すことないな」っていう時は、過去のことをほじくりだしたりしてます。
山名 意識してないようでしとかんと、ほんまに忘れてまうときがあるんですよね。その後悔が多すぎて、何かあったらその瞬間に覚えとこうとしてます。

――ネタライブとトークライブで、何か大きな違いがあれば教えてください。
秋山 緊張の仕方が違いますね。トークライブでは本番が始まっても頭の中がふわふわしているというか。「ほんまにこの話し方でいいんかな」ってギリギリまで考えてるので。ネタライブは、本番前にはほぼ固まってるので、もうやりきるだけやなって。

――トークというのは完成しづらいものですか。
秋山 どれがベストなのか分からないところはありますね。

――言葉を発する順番によって、いろんなことが違ってきますもんね。
秋山 そうなんですよ。人のトークは「ああ、うまいな、おもろいな」ってすごく思うんですけど。
山名 ひょっとしたら僕、トークの方が緊張するかもしれません。頭の中で「この順番でしゃべろう」と思っても、ごっそり抜けるんですよ。ネタが飛ぶという現象とはまた別で、「あれも言っといたらよかった」とか思うこともありますね。あれ、何なんですかね。

――では、トークライブの醍醐味は何でしょうか?
山名:ネタは作ったものをそのまま見せるというか、あんまりアドリブとか入れられないんですよ、その場で。でも、トークは用意していた以外の話がポンポン浮かんできて、それに乗ってわーってしゃべってる時とか、すごい楽しいなって思います。
秋山 それって一番いい感じだと思いますね、トークライブでは。ネタライブでも、乗っている時は設定を崩さない程度でのアドリブはお互いあると思うんです。それはでも、結局はセーブしているんですよね。でもトークではセーブすることないので。
山名 楽しいですね。前回、その状態が一番ピークの時に、「今、ええ状態っすね」って言うてもうたんやっけ?
秋山 言うてない、言うてない! それは言わない。お客さんがおる前では言わない。
山名 あ、そうでしたか、すみません。
秋山 でも、そうやって言いたくなるぐらいの時がベストやと思います。

――道頓堀ZAZA HOUSEという劇場はどうですか?
秋山 僕は、すごく大好きですね。あの居心地のよさは何なんでしょうね。
山名 僕も好きですね。広すぎず狭すぎず、いい密着感がありますね。
秋山 ああ、そうですね。ちょっとbaseよしもとに似てるなぁって思います。

――お客さんの顔は見えているんですか?
秋山 後ろまで見えてますね。「あの人、あんまり笑ってないな」とか思う時があります(笑)。ネタの時はそんなにお客さんの方は見られないですけど、トークの時はよく見えてますね。そういうところでも緊張感があるのかもしれないです。
山名 開始10分くらいで、笑ってない顔を見た時は、めっちゃ焦りますね(笑)。

――お二人は道頓堀ZAZA HOUSEという劇場をどう捉えてますか?
秋山 今、“ウラなんば”が流行ってるじゃないですか。そんな感じはしますね。“ウラ劇場”みたいな。ちょっとマニアックだったりしますけど、そこが一番おもろいところやと思うので…。普段の劇場では見られない感じを見る機会が多いところなのかなって思います。
山名:ZAZAではオーディションライブもやっていて。オーディション組の彼らにとって一番最初にネタをやる場所だったりするので、まだ見たことのない、これからがガーッと行くであろう芸人がいっぱいいますね。若手が頑張る場所というか。

――そういうオーディション組のエネルギーなんかは、刺激になったりしますか?
秋山 めっちゃなりますね。オーディションのMCもやらせてもらっていて、二人で一緒に(ステージの)袖から彼らのネタを見るんです。ほんまに面白い子もいっぱいて、面白いと思って声に出して笑ったりするんですけど、ふと横にいる山名君を見た時、山名君も笑ってたら「あ、(山名と)価値観一緒やねんな」って改めて思ったりとか。再確認じゃないですけど、そんなことは思ったりします(笑)。好きな笑いが同じなんやなって。僕が笑ってて、山名君が笑ってないっていうことがあんまりないので…。そうですね、だから2度、おいしい感じです。後輩から刺激をもらって、自分らの価値観も再認識できて。
山名:ZAZAは適度な広さの空間で、お客さんが入った感じとかもちょうどいいんです。オーディションに出る若手たちにとっても、そこでウケたらいい気分になるし、すべったらまだまだ頑張らないとって思うでしょうし、いい判断の場所になってると思いますね。

――今、秋山さんがおっしゃった“山名さんとの価値観”については?
山名 横で聞いていて照れくさいというか。まあ、うれしいですけど、照れくさいですね。

――秋山さんが隣でホッとしていたことに、気づいてました?
山名 全くなくて、僕、今、めちゃ恥ずかしいですね。

――じゃあ、次から一緒に見るのは照れくさくないですか。
山名 今、おっしゃったことで僕は照れくさくなります(笑)。

――すみません、今のは忘れてください。では話をトークに戻しまして、お互いのトーク術をどう見ていますか?
秋山 切り口が斬新やなと思います、山名君は。「あ、そうもって行くんや!」って僕はいつも思います。すごいな、すごいなって思いますね。最初に出会った時は斬新っていうイメージだけやったんですけど、技術がだんだんついてきて、いいところはしっかりと残っていて、すごいなっていっつも思いますね。

――自分にないものを持っている?
秋山:100%そうです。だから相方でよかったなっていつも思います。自分自身のないものを補う必要はないので。もう、山名君が持ってるから。
山名:え…、それ、どういうところですか…?
秋山:もうええって、照れくさいって言うてたやん、さっき。
山名:斬新……。どこで斬新って思ったん?
秋山:いや、もって行き方とかね。切り口とか。
山名:ずっと思ってたんですか?
秋山:ずっと思ってる。
山名:あ…そうなん。……技術が最近、ついてきてるなと。
秋山:それはもう、長くやってきてるから。いい感じやなと。
山名:一番最初に思ったんはいつですか?
秋山:だから出会って、最初のトークコーナーに出たときちゃいますか? 「あー、トークもおもろいなー」って。
山名:ああ、そうか…。そうか、そうか。そうですね、僕ら最初は知り合いじゃなかったですもんね…。
秋山:その話はもう、後でやろうや!(笑)。

――山名さんはそんな秋山さんのトークをどう見ていますか?
山名 斬新かどうかほんまに分からないですけど、思いっきりスベるときがあるんですよ、僕が。そういう時のフォローがまず、すごいです。お客さんにバレへんように話を進めるみたいな。あと、笑いの好きなところが似てるっていうのも、お客さんには伝わってなくても、秋山さんが面白いと思って笑ってる時もあって。だから自然とそのままフォローしてくれて、またいい感じになったり。話はもともと上手ですね、しゃべるのが。だから勉強になりますね。

――それは今でも?
山名 今でもです。

――では最後に、このトークライブではどういうアキナが観られるのか、教えてください。
秋山 素の二人というか、僕らは普段から一緒に遊んだりするので、“二人で遊んでる時はこんな感じでしゃべってるんやろうな”っていうところが出ていると思います。よそよそしい感じが一切ないと思うので、そういうところも楽しんでもらえるんじゃないかと思います。まだ観に来たことのない方は1回、観に来てほしいですね。
山名 5upよしもとでは見せない表情をしていると思います。家にいる感じです、ほんまに。

――そんな二人を見て、また好きになってもらえたらいいですね。
秋山 そうですね、好きになってもらいたいです!


アキナトークライブ「アキナの話」
日時:10月21日(月) 開場:20:15/開演20:30
会場:道頓堀ZAZA HOUSE
料金:前売1200円 当日1500円

【チケット好評発売中】
◆チケットよしもと  0570-550-100 (※お問合せは10:00~19:00)
チケットよしもと:http://ticket.yoshimoto.co.jp

【アキナ】

2013年10月 7日 (月)

アイロンヘッドに秋の単独ライブ&「大阪コント倶楽部」について直撃!

5upよしもと「煌~kirameki~」メンバー、アイロンヘッドの単独ライブが11月14日に開催決定。そして、10月9日には「大阪コント倶楽部」なるイベントにも出演。年明けからテレビにライブにと突っ走ってきた彼らに、これまでを振り返ってもらいながら話を聞きました!

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――今年はテレビ番組のレギュラー出演や単独ライブも定期的に開催されて、今までにない活動ぶりですね。

辻井 まだまだなんですけど、確かに今年は今までで一番いろんなことをさせてもらった年ですね。賞レースの決勝まで残れたり、煌~kirameki~メンバーに入れたりっていうのは大きかったです。いろいろ経験させてもらいました。

毛利 ほんまいろんなことがありました。大家さんが急に来て「立ち退いてくれ」って言われたりしましたし。

辻井 え?なに? 家のことゆうの?

毛利 最近は趣味で水泳を始めたので、すごく充実してます。

辻井 趣味の話か!

――今年は単独ライブをすでに3回されて、次は11月にも開催されます。

辻井 まだ決まったカタチとかないんで、毎回手探り状態なんですけど、面白いと思うものはどんどん取り入れていきたいですね。賞レースのネタを意識したり、好きなものだけをやる回もあったりしながら。

毛利 一番こだわってるのは、客入れの時のBGMと転換の時のBGMです。

辻井 それ全部僕が決めてて打ち合わせとかしてないし!

毛利 お客様を楽しませるためには劇場に入った時のBGMも大切ですから。

辻井 僕の好きな曲を流してるだけですから!

――ネタづくりはどんな感じで進められてるんですか?

辻井 二人がそれぞれ考えてきて、おもろいと思ったほうをやろかみたいな感じですね。テーマとかはあまり意識せずに作ってます。

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――11月のライブは「ヘヴィーブルドーザー」というタイトルがついてます。

辻井 まったく意味はないんですよ。ただ、ブルドーザーの上に乗った写真が撮りたいなと思っただけなんで(笑)。いま撮影できるブルドーザーを探してるんです。

毛利 響きが面白いとかそういうのだけで決めてますからね。

辻井 夏の単独は「ビクトリーゴング」ってタイトルやったんですけど、あれは先輩のビーフケーキさんが付けてくれました。なんかアイロンヘッドっぽいからあげるわって(笑)。

――中身はどんな感じになるんでしょう?

辻井 まだちゃんと決まってないんですけど、もちろん新ネタはやるつもりです。

毛利 いつもポスターとタイトルと内容が一致してないので、今回はタイトルのブルドーザーを舞台に入れたいですね。ま、舞台監督さんと相談ですけど。

辻井 めちゃくちゃ怒られるって! でも、好きな映像を撮って流すのは単独でしかなかなか出来ないので、それはやっておきたいですね。あとはコーナーとか… ちょっと早めのクリスマスとかやる?

毛利 ちょっと遅めのハロウィンでもいいかも。

辻井 中途半端やなぁ。でも、できるだけギュっといろんな事を詰め込んだものにはしたいです。

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――10月9日には「大阪コント倶楽部」にも出演されます。

辻井 このイベントはもう2回やってるんですけど、中張又張、ななまがり、カバと爆ノ介、セルライトスパが集まってユニットコントをするイベントなんです。僕らも素でめっちゃ楽しんでるライブなんですよ。全員でやるコントもあるし、もちろん各コンビのネタも1本ずつあって。

――コントばかりするメンバーが集まるのは刺激的ですね。

辻井 ほんまに刺激は受けてます。こいつ、こんなこと考えてるんやとか驚くこととかもあって。他のライブだったら却下されるようなことが、このライブでは実現できるんですよね。お客さんもすごくいいお客さんが集まってくれるんです。

――毛利さんもこのライブはかなり楽しみにされてるんですか?

毛利 はい。もうワクワクしてるしドキドキしてるしハラハラもしてて、カタカナ2文字続きが全部入ってるライブになります。相方が言った通りです。

辻井 おいおい! でも「大阪コント倶楽部」はほんまに特別なものなんですよね。このメンバーで作ったコントを持って日本全国まわりたいんですよ。どこのお客さんにも笑ってもらえる自信があるくらい面白いんです、ほんまに。ただ、みんな人気ないんですけど(笑)。面白さの塊みたいなライブです。だから僕らもライブ後はめっちゃ気持ちいい気分になれるんですよ。

毛利 「大阪コント倶楽部」は、ほぼデブとハゲで構成されてますから。まともな人間が数人なので(笑)。

――では、間もなく開催される第3弾はどんな感じになるんでしょう?

辻井 各コンビのネタは必ずあります。あとは、その合間合間にユニットコントがあるんですけど、そっちの方がメインにはなりますね。こんなん今まで見たことないってゆうようなネタばっかりです。なので、コント好きな方はもちろん、思いっきり笑いたい人にはぜひ見に来てほしいです!

毛利 ほんまに、ぜひ見にきてください!

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 「大阪コント倶楽部」

日時:10月9日(水)開場18:15/開演18:30

会場:5upよしもと

出演:中張又張/アイロンヘッド/セルライトスパ/ななまがり/カバと爆ノ介

料金:前売1200円 当日1500円

 

5upよしもと秋の単独祭り アイロンヘッド単独ライブ「へヴィーブルドーザー」

日時:11月14日(木)開場:20:15/開演20:30

会場:5upよしもと

料金:前売1300円 当日1500円

【チケット好評発売中】

◆チケットよしもと  0570-550-100 (※お問合せは10:00~19:00)

チケットよしもと:http://ticket.yoshimoto.co.jp

アイロンヘッドの動画はこちら⇒http://ynn.jp/m/1007148

【アイロンヘッド】

アルバム『from shoegaze to nowhere』をリリース! 音速ライ ンインタビュー

1年8ヶ月ぶりのフルアルバム『from shoegaze to nowhere』(フロム・シューゲイズ・トゥ・ノーウェア)を10月9日(水)にリリースする音速ライン。
福島県在中の藤井敬之(ボーカル、ギター)と東京都在中の大久保剛(ベース)という遠距離バンドの2人から、アルバムの聞きどころ、フル参加している『風とロック』、さらには2人の関係性やお笑いの趣向まで訊ねました。

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※左:藤井敬之、右:大久保剛



――『from shoegaze to nowhere』は、どんなテーマを持ってアルバム作りにのぞみましたか?
藤井 漠然となんですけど、聞いた後にスカッとするようなアルバムにしたくて。いろんなことを言ってるんですけど、前向きになれるようなところを目指しました。僕、福島県に住んでまして、原発事故のこともあったり、前を向きづらい状況もありますが、それを突き破って、「よし、がんばれる」「まだまだいける」と思って欲しいという想いですね。やっぱり、原発のニュースは気になって、汚染水の問題はいつになったら片付くのかな、俺らが生きてるうちに片付くのかなとか思いながら日々暮らしてるわけで、そんな時に聞いて暗くなるようなアルバムにはしたくなかったです。疾走感のある曲が揃ってると思いますよ。
――それは2人の共通認識ですか?
藤井 そんな2人で話し合ったわけじゃないですけど、自然とそこは同じことを思ってるんだろうな……と俺は思ってたんだよね。
大久保 そういうことは、基本的に「こうしようね」っていう話し合いはなくです。
藤井 2人で飲んでる時とかに、こういう方向性だろうみたいな話はしますけど。
大久保 作っていく上で、なんとなく感じ取ったりだとかですね。
――それから『from shoegaze to nowhere』(フロム・シューゲイズ・トゥ・ノーウェア)というタイトルに込められた意味をお聞かせください。
藤井 学生時代、マイブラ(My Bloody Valentine)やあの辺のシューゲイザーっていうジャンルが好きだったんですね。ノイズの中に綺麗なメロディが何となく聞こえるっていうくらいの。ボーカルも楽器の一部として、塊で聞いてもらうっていうジャンルが好きだったんで、自分の音源もボーカルを埋めたかったんですよ。昔はライブも嫌いだったし、宅録してればいいっていう人だったんですけど、そこから僕の音楽人生が始まったとして、今は全然違うところに来てるんです。出たがりだし、ライブ好きだし、MC大好きで長くて怒られるっていうくらいまで来てるので(笑)、“人生、何があるかわかんねえぞ”っていう意味を込めてこのタイトルにしました。
――藤井さんの音楽歴のような意味があるんですね。では、1曲ずつお気に入りの曲をピックアップしていただき、解説もお願いします。
大久保 10曲目の『Bye Bye Blackbird』ですね。これは、今年の5、6月にアコースティックツアーをやったんですけど、そのゲネプロをやってる時に、急に(藤井さんが)今の原型を弾き始めたんですよ。その瞬間から気に入って、アコースティックツアーでもやってたし、絶対アルバムに入れたいなって思ってましたね。そういう思い入れと、単純にメロディが好きです。
藤井 食いつき方がハンパなかったね。
――演奏してて、快感のようなものがあるんですか?
大久保 快感ですか!?(笑)
藤井 あるんじゃない? 昨日聞いてて、この曲ベースいいなって思ったもん。
大久保 マジっすか。何となくですけど、今回は自分らの聞いてきた音楽をちょっとずつ出していこうっていうのがあって、90年代後期の渋谷系って言われる音楽をちょっと出してみようということで、僕はこのへんにどっぷり浸かってたこともありますね。
藤井 俺は全曲好きなんですけど、11曲目の『Beer can』。音速ラインが10年の活動をしてきて、今までだったら「アルバムに入れるの?」って思ってたような曲ですが、今回のツアーで一番盛り上がるであろう曲ですしね。もうライブでやってるんですけど、みんな1回聞くと全員歌ってるっていうね。
大久保 すごい覚えやすいんですよ。
藤井 うん。即効性があって、ツアーを引っ張ってってくれる曲になりそう。このくらいツアーを楽しんで、いろんなモヤモヤを吹き飛ばして欲しいです。
――ビールへの想いを込めた渾身の一曲ですね。そして、箭内道彦さんが手がけたジャケットですが、藤井さんの飼われている……。
藤井 ウサギのちゃーこですね。僕がツイッターにアップした写真を箭内さんが使ってくれたんで、もとはiPhoneで撮った写真(笑)。箭内さん的には、俗にいう名盤って言われるジャケットにしたかったということで、裏面も気に入ってます。
――箭内さんは、今回のアルバムにも収録されているシングル曲『ありがとね』の作詞を担当したり、発起人である『風とロック』での関わりも深いですが、最初の出会いは?

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藤井 『風とロック』1回目、開成山の時(2009年10月開催の『207万人の天才。風とロックFES 福島』)に呼んでいただいて……というか、自分らが熱烈コールしてね。
大久保 出たいって言って。
藤井 それで出しもらって、そこからですね。
――他の方に作詞をお願いしたことはあるんですか?
藤井 初めてですね。なんで頼んだかっていうと、前作の『Alternative』の時に、震災直後だったこともあり、福島への感情を爆発させちゃって。それはやった意味があるんですけど、ファンの方から「藤井さんの気持ちが強すぎて、受け止めるのが大変でした」っていう意見があったんですね。なので僕が書くより第三者の人が書いた方が、もっと受け取りやすいのかなと思って、『風とロック LIVE福島 CARAVAN日本』で全国まわってる間に箭内さんにお願いしました。「福島の気持ちを書いてくれませんか」って。そしたら「ああ、いいよ。でも、福島の気持ちっていっぱいあるから、とりあえず藤井くんのことを書くわ」って答えてくれまして、出来上がった歌詞には、僕が箭内さんに語った言葉しか使ってなかったんです。全部覚えてくれてて。
――ビックリしますよね。
藤井 こんなに聞いてくれてたんだ。気持ち、わかってるなあって。
――『風とロック』への参加も積極的ですね。
藤井 うちらは『風とロック LIVE福島 CARAVAN日本』(昨年12月~今年9月開催)に全箇所参加したから、出演者やスタッフとの家族感がハンパなかったですね。俺、家に帰って“寂しいよ”って泣いてたらしいよ。
大久保 マジで?(笑)
藤井 奥さんの前で“寂しい”って泣いてたらしい。酔っぱらってたのもあるんですけど、全国1年近くかけてまわって、寂しいなという気持ちが強まったと思うんです。いろんな人と知り合えたしね。広島でダルシマーっていう楽器をやってるHouribe LOU(ホウリベ ルウ)君と知り合って、“この音、絶対アルバムに入れたい”と思い、広島から来てもらって、6曲目の『under the sun』に参加してもらったり。『風とロック』とのつながりで、いろんな人との出会いがありましたね。



――遠距離バンドならではのことってあると思うんですが、現状はどうですか?
藤井 早く、(大久保に)パソコンを持って欲しいなっていうくらいですかね。10年間、一瞬だけネットが開通したんですけど、俺がデータで送ったらそれがイヤだったみたいで、いまだにパソコンを持ってないって言い張ってるんです。だけど、この間のラジオでは、「持ってます」って言ってたよね?
大久保 2台持ってます。
藤井 持ってんじゃねえかよ!(笑)
――(笑)てっきりデータのやりとりかと思ってました。
藤井 それだとイヤみたいで、CD-Rに焼いて渡してます。
大久保 データだと寂しいですね。CD-Rなら、ジャケットも作って付けてくれるですよ。
藤井 凝り性だから、そのままCD-Rを渡すのがイヤなので、ジャケット付けてますね。プラス思考に捉えるなら、その時にジャケットのデザインも考えられるますね。方向性とか。でも、面倒くさいよね。
大久保 アハハハハ!(笑)
――遠距離だからこそ、バンドが長続きしてるんですかね?
藤井 う~ん、長続きの秘訣は“TDB”ですね。適度にバカ(笑)。その部分で共通してるんで、あんまり考え込まないというか、“どうにかなんじゃね”みたいな。それが一番、長続きしてる理由ですかね。あと、僕が6つ歳上で、歳が離れてるのもいいのかな。
大久保 それが一番大きいと思うよ。
藤井 同い年だったらぶつかってるかも。昔は、「ははあ」って感じだったんですよ。
大久保 「殿!」って感じで。
藤井 今は逆ですね。「お前」って言いますからね。
大久保 (笑)、実際歳が近かったら、冷静な意見を言えるはずでも、頑固になっちゃうんですよね。
藤井 聞き入れにくいところがあるかもね。
大久保 いろいろ発案しあったりするところで、6個も離れてると、お互い引くところは引いて、出すところは出してっていうそういう関係が出来てますね。



――よしもとアール・アンド・シーのレーベルになったことで、何か得したことなどはありましたか?
藤井 やっぱり、お笑い芸人さんと絡めるっていうのはアール・アンド・シーならではですよね。椿鬼奴さんや平成ノブシコブシさんにPVに出てもらったり、椿鬼奴さんとは一緒にライブもやってますからね。
――お笑いはお好きなんですか?
藤井 好きですよ。
大久保 大好きです。
――特に好きな方とか?
藤井 野性爆弾さんとか。くうちゃん(川島邦裕)の食レポなんて、すげー面白いですよね(笑)。
大久保 一番好きって難しいけど……。
藤井 ほら、この前、COWCOWさんのDVDもらったじゃん。
大久保 あ、COWCOWさんは好きですね。(COWCOWの持ちネタの)アイアンメイシンとか。
藤井 うちら、アイアン・メイデンが大好きなんですよ。
大久保 来日する度、ライブに行ってるくらい。COWCOWさんのDVDは、まだ見てないんですけどね。
――ぜひ、ミュージシャンから観たアイアンメイシンの感想をお聞かせください(笑)。最後に、よしもとニュースセンターの読者へメッセージをお願いします。
藤井 アルバムを聞くとわかると思うんですけど、ライブが見えるアルバムになってます。迷ってるんだったら、ライブに来てください。
大久保 『ありがとね』のPVも見てもらってね。笑いどころもありますので。
――10月から始まるツアー(TOUR K-ROCK 2013)も楽しみですね。
藤井 ライブは激しいですよ。見たことないっていう人にこそ、今回のツアーは来て欲しいですね。

Yrcn95219

『frm shoegaze to nowhere』
YRCN-95219 / 2,800yen (tax in)
10月9日(水)リリース
1.G.B.V.
2.ありがとね(album edit)
3.Paint[]
4.変身の術
5.Lost
6.under the sun
7.傘になってよ
8.東京
9.ゆうれい
10.Bye Bye Blackbird
11.Beer can
12.彼女といえば


『TOUR K-ROCK 2013』
大阪公演:10月19日(土)umeda AKASO
名古屋公演:10月24日(木)名古屋CLUB QUATTRO
福島公演:10月26日(土)郡山Hip Shot Japan
東京公演:11月2日(土)新木場STUDIO COAST

●音速ラインオフィシャルサイト
http://onso9line.com/

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2013年10月 4日 (金)

ウーマンラッシュアワーの全国ツアーファイナル!! ナイスコンビネーションの2人の世界を堪能しよう!!

『THE MANZAI2012』の決勝進出など活躍が著しいウーマンラッシュアワーの全国ツアー『DEEP KISS』の最終公演が10月14日(月)にルミネtheよしもとで開催! 毎月1回、同劇場で行われているこの人気のイベントの魅力、思いについて語ってもらいました!!

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――毎年恒例になってきた全国ツアー。今回は、札幌・福岡・大阪・福井・名古屋・仙台・埼玉・東京と8カ所も廻られるんですよね。

村本 『THE MANZAI』の予選が始まる季節になるとやってくる全国ツアーです。今年は大阪から拠点を東京に移したため3月には別のライブツアーをやってたんで、いつもよりはちょっと遅めになってます。
中川 札幌、仙台、福井、埼玉は初めてでしたね。こんなに多いのは初なんですよ。
村本 東京より北の方に行くことはあまりなかったんで本当にうれしいです。でも、僕たちのことを知らない人もまだまだ多くて。西日本やったら大阪の番組がテレビで流れたりしてちょっとは知ってもらえていたりするんですけど、東京より北はゴールデン番組のそれもごく一部しか放送されてなかったりするんですよね。そういう番組、僕ら出てないんで…。
中川 でも実際ライブを行うと結構集まってくれましたよ。
村本 本当にありがたかった。そしてびっくりしたんが、全国ツアーを全部一緒に回ってくれるファンの方もいたんですよ。北海道から九州って結構ですよね。そういう方もいるって知ってかなり焦りました。だって、基本ネタは同じなのに。それ以降、フリートークを長々と入れてみたり、漫才の中でアドリブをガンガン入れてみたりとネタをちょっとづつ変えていますね。
中川 その土地の名所や有名な食べ物といったご当地ネタを入れてるんですよ。一緒のネタのように見えますが、その土地土地で違う感じになっているはずです。


――やはりご当地ネタを入れると会場は沸きますか?

中川 ウケるというよりはおぉーとなることの方が多いですね。
村本 いや、ウケますよ!! 彼がウケてないだけで僕はめちゃくちゃウケています。ご当地ネタはテッパンです。ちなみに、バイトリーダのネタにもその土地のあるあるを入れ込んだりして…。で、一番難しいのが今回の東京なんですよ。東京って特徴があるようでないんで。まぁ偏見なのかもしれませんが、東京って“いじってもらっている!”という感覚よりも“いじらせてあげている”に近いと思うんですよね。「スカイツリー? どうぞ使ってください」「東京タワー? えぇどうぞ」みたいな(笑)。
中川 これからやる場所やのに何言ってんの?
村本 地方とは違うけどそれが特徴やから。でも、その駆け引きみたいなドキドキ感を楽しめればいいですね。

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――ツアーの内容はどのような形なんでしょうか。
村本 ずーっと漫才をやって、途中にゲストとトーク、最後にエンディングトークがあるという。『THE MANZAI』を見越したツアーなんで、漫才が基本です。12月の本番でするネタを作り上げていくんですよ。
中川 ゲストもその土地にちなんだ方だったり、『THE MANZAI』でライバルになるだろうという方にお願いしていますね。
村本 スパーリング相手やと思っていますから。あとは集客をにらんで呼んでいるという。やっぱりご当地の芸人さんやったら、色んな番組で告知してくれますしね。ちなみに東京は、『THE MANZAI』東京予選で一番ウケたんじゃないかというマセキ芸能社の三四郎らに来てもらいます。スパーリング相手としては不足ナシってとこですよ。

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――4月から東京進出しましたが何か変化はありましたか?
中川 僕は結婚もしたんで環境がガラリと変わりましたね。あとは、大阪に比べて仕事場に通いづらくなりました。東京って家賃が高いんでちょっと遠いところに住んでるんですけど、終電を気にしなきゃいけないという。なんかサラリーマンみたいな生活になっています。
村本 それはプロ意識が足りないからですよ。普通、仕事をメインに考えていたら都心のボロい家に住むんでいいじゃないですか。なのに、オートロックのステキな家に住みたいなんて考えるから遠くなる。終電を気にするから仕事もできなくなるという悪循環。住み心地メインで考えるより仕事メインで考えなきゃ。
中川 だって奥さんがいるんでね。
村本 奥さんのお城のために終電を気にする…。完全に尻に引かれてますよ。
中川 まぁ、僕は働きアリですから。あと物価も高いですよね。玉子が大阪だと100円くらいなんですが、2倍もするんですよ。
村本 主婦みたいなこと言うなよ!! もしかしてゴミも出してるん?
中川 朝、仕事行くタイミングに。
村本 本当にサラリーマンやな。
中川 ハハハ。


――テレビ番組も大阪と違ったりするんですか?

村本 大阪は吉本の芸人さんが多いんで、いつも劇場で顔を合わせているメンバーだったりするんですよ。でもこっちは違う。出演者も僕以外は全員テレビで見たことある芸能人だったり。テレビの世界に入ったなぁ~と思い、それに出ている自分が徐々に天狗になっていくのがわかりましたよ。鏡を見たら鼻が伸びてたりね。
中川 鼻が伸びているのは知りませんでしたが、収録後に感想を聞いているんですが、いつもうれしそうでイキイキとしていて…。親心のようにこのまま頑張ってほしいなぁ~と思っていますね。
村本 えっ!? お前おかしいやろ! なんで親心やねん!! そこは子供心やろ。こっちは親鳥がヒナに餌を食べさせている感覚で話しているのにまさかの親心って!! 僕は仕事で頑張っているのにそっちは家やろ。これはもう隠居した親父ですよ。
中川 確かに(笑)。
村本 いや、確かにじゃないわ!!

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――では、今回の全国ツアーの見どころを教えてください。

中川 コーナーもなく全部作りこんだネタばっかりなんで、そこを見てほしいですね。
村本 うん? それ見どころちゃうやろ!! マイナスやわ。普通、その場にならないと何が出るのか分からない…みたいなことを言って、楽しそうと思ってもらうんとちゃう?
中川 いやいや、そんな付け焼き刃的なものじゃないよ~という意味で。
村本 みんなそうやわ!!
中川 言い方かな?? でも東京公演はラストなので、いろんな地方でやってきた一番面白い凝縮した舞台になると思いますので楽しみにしてください。
村本 ……これね、前回インタビューを受けた時に僕が言ったことそのまんまですよ。パクリやん!! 本当に手グセ悪いですわ。これ取られたら、僕は話すことありませんよ。「そうですね~」しかないですもん。自分のコメントがアカンかったからって人のを取るなんて…。
中川 ごめんごめん(笑)。でも言い方悪くない?
村本 いや、この間もライブで僕のつかみ取ってるから。僕は、お笑い万引きGメンやから分かるんですよ。そして悪いことしているのに笑っているという…。
中川 また新しいの考えたらえぇやん。天才なんだから。
村本 なんやねん!! ネタも全部作って練習もちゃんとやっているのは僕なのに、なんでそっちが見どころを言うねん!!
中川 だから困りながら言ってたやん。
村本 ひどい人ですよ。でも、こういうやり取りが見れるのは見どころのひとつですね。
中川 イヤですよ。これを受け止めるのは。
村本 こっちやってイヤやわ。こうやって処理しなあかんのは。感謝してもらわな。
中川 ハハハ。
村本 こっちが苦笑やわ。



――ナイスチームワーク! そんな掛け合いが今回のライブでも堪能できるんですね。
村本 それもそうですが…。こいつはラグビーボールのような男なんで、どこに転がるか分からないところを見てほしいですね。同じネタをするのにも、サッカーボールのような相方なら普通蹴ったところに戻ってくるもんなんですが、こいつの場合はどこに行くのか分からない。同じツッコミが返ってこないことなんてよくあって、言ったらアカンことを言ってきたりとか…。1回たりともちゃんとしてないんですよ。
中川 ハハハ(笑)。
村本 ネタを固めるのは僕で壊すのはこいつ。白アリみたいなヤツです。こいつとコンビを組むのは熱帯魚を飼うより難しいかもしれませんね。そのコンビネーションを楽しんでください。ちなみに、こいつ1回も自分で自覚してボケてないですからね。
中川 今回はボケも何も、何も発してませんから。
村本 とんでもない訳あり物件ですね。とはいっても僕もブラックなんで誰も家を貸してくれないからここに居続けてしまう。そんなもんでしょうか。
中川 ハハハ(笑)。


Deepkiss



ウーマンラッシュアワー全国ツアー2013『DEEP KISS』

会場 :ルミネtheよしもと
日時 :10月14日(月) 開場19:00/開演19:30
料金 :前売2500円/当日3000円


チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/


●ウーマンラッシュアワーの動画はこちら:http://ynn.jp/u/996/


【ウーマンラッシュアワー】

2013年10月 2日 (水)

マンボウやしろが脚本&演出!! 男たちの生きざまを描いた『オカマーズ9』に込めた思いを告白!

マンボウやしろが脚本・演出を担当する舞台『オカマーズ9』が10月8日(火)から神保町花月でスタート。オカマバーに集まる男くさい軍人たちの生き様を描いた笑いと感動を届けるヒューマンストーリー。マンボウやしろが見どころや意気込み、作品に込めた思いについて語ってくれました!!

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――『オカマーズ9』は、どのようなお話なのでしょうか?

戦争が始まってもオレがまず先にいってやるぜっ!!と思ってイキがっている男くさい軍人たちの物語です。いつもイキがっているのですが、いざ戦争が始まるかも...という雰囲気になったら尻込みを初めるんですよ。そんな中、オカマであることが理由で除隊させられた軍人がいるというウワサが流れてきて、自分たちも軍隊にクビになるためにオカマになっていこうと躍起になっていく...。そんな男たちの姿を笑いと感動を含めて描いています。途中からは、男の中の男たちがいかに女性らしく女になっていこうかと努力する姿が中心になっていきます。彼らの気持ちの変化に注目してもらいたいです。


――やしろさんらしい面白い設定ですね。

もともとは2004~2006年くらいに僕が立ち上げていた劇団乙女少年団の作品なんです。この劇団はオカマを題材にした劇を10作品ほど披露したのですが、その最期の作品が『オカマーズ7』で。今回はそれに手を加えて登場人物も増やしてアレンジしています。ちなみに『オカマーズ7』は、子供ができることをきっかけにこの世界から足を洗うと決めた芸人のラスト舞台の作品だったんですよ。初めはちょっとした役だったんですが、いつも一緒にやってきた仲間の最後の舞台になるのかと思うとちゃんと彼を投影した物語にしたくなって...。これまでどういう気持ちで生きてきたのか、今の気持ち、芸人を辞めようと決断した経緯などを全部聞いて作り上げましたね。そんなリアルな男の思いが詰まった物語です。

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――『オカマーズ7』から変化している点があるのでしょうか?

演じる人が前回と違っているのと人数も増えているのでキャラクターの設定は微妙に変わっています。あと、前回の出演者はみんな芸人だったので勝手知ったる...的な感じだったのですが、今回はネイキッドボーイズの俳優さんたちも多く出ていただいているんでいつもとは違う雰囲気になっています。なので僕の気持ちもちょっと変化しているというか...。実は芸人よりも役者さんが多い舞台というのは初めての経験で、まだどうすればいいかよく分かっていないんですよ(笑)。ちなみに出演する芸人は役者さんと一緒にやるのでなるべく演技が上手く、信頼できる人を選んでいますね。


――やっぱり役者さんと芸人さんは違いますか?

もちろん色々違いはありますが、一番は華があるところではないでしょうか。カッコいい人たちが女装するとキレイになる...。この当たり前のシステムを楽しんでいただきたいです(笑)。顔合わせをしたときに即興で軽いお芝居をやっていただいたのですが、それを見ているだけでこの舞台はキレイになるんだろうな~と実感しました。やっぱり女装をするにしても顔立ちや雰囲気っていうのはかなり重要ですから。前回の見たよという方も美しい男たちを見に来てもらいたいですね。

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――今回は脚本と演出を担当されていますが、演じるのとは気分は変わるのでしょうか?

全然違いますよ。自分が舞台に立つだけの方が圧倒的に気が楽です。この夏、後藤ひろひとさんが演出しキングコング西野(亮廣)が脚本を担当した『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック!』に出演させていただいたんですが、何も考えずにプレイに専念できましたから。頭を使わず思いのまま役に集中して入り込める...、脚本&演出だと色々考えちゃいますからね。


――考えていることとは?

やっぱりどんなお芝居でも稽古は2週間ほどあるじゃないですか。せっかく時間を割いて練習をするのだったら、全員がおいしくないとダメだと思うんですよ。1人に対してせめて2カ所くらいは見せ場があって輝くところがないと...。実は僕も昔、全然おいしくない役で全然面白くないお話に出演したことがあるんですよ。そんな舞台でも稽古は2週間あって参加しなきゃいけない...。途中で、もうお金なんていらないから遊びに行かして!!って本気で思いましたから(笑)。そういう思いを、せっかく出てくれる芸人さんや役者さんに絶対させたくないんです。そのためには色々考えて作っていますね。


――演者もやっている強みが出ていますね。

なるべく舞台に関わっているすべての人が楽しく、やりがいを感じてもらえるように作ろうとは思っています。その思いが反映されてなのか分かりませんが、チームワークがいいのがうちの組の特徴ですかね。やっぱいい気持ちでやってもらわないと。あと気を付けていることは、当たり前なんですけど楽しい物語を作ろうとしていますね。演者さんも露骨で、話が面白くないとちゃんとやってくれないんですよ。観客はもちろん出演する側の人たちにも楽しんでもらえる作品にしないといい舞台はできないです。とはいっても、芸人の"面白くないネタを作るとスベる"というプレッシャーに比べたら全然マシですけど(笑)。


――そんな楽しい舞台『オカマーズ9』の見どころを教えてください。

強がっている男ほどいざとなったら頼りない...というところをこの目で確かめてもらいたいです。やっぱり口だけではダメなんですよ。色々考えて実行力がないと。女性の方に来ていただくと男を見る目が養えるかもしれませんね。ちなみに僕は、余計なことはあまり話さない男の人がカッコいいと思います。しゃべっていないと落ち着かない芸人なんて全然ダメですよ(笑)。男性の方はこういう男はダメだ!と気づくことも多いかもしれませんね。

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『オカマーズ9』

会場 :神保町花月
日時 :10月8日(火)~14日(月)
8日(火)~11日(金)開場18:30/開演19:00
12日(土)開場13:30/開演14:00 開場16:30/開演17:00
13日(日)、14日(月)開場13:30/開演14:00
料金 :前売4500円/当日5000円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/


●マンボウやしろの動画はこちら:http://ynn.jp/u/77/


【マンボウやしろ】

2013年9月30日 (月)

グランジが毎月1回の定例トークライブ『男のキャデラック会議室』の魅力を語る!!

10月18日(金)にヨシモト∞ホールにてトークLIVE『男のキャデラック会議室』を行うグランジ。毎月1回、同劇場で行われているこの人気のイベントの魅力、思いについて語ってもらいました!!

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――『男のキャデラック会議室』はもう長いんですよね。

佐藤 3年くらい続いています。毎月末にやっているので、このライブに出たら「今月も終わっていくな~」と感じる定例行事になっていますね。

遠山 内容はトークとネタ2本、そして最後にアンケートに答えるって感じで構成しています。

五明 トークは1カ月のそれぞれの近況報告会みたいな感じですね。

佐藤 他の芸人さんのトークライブを観に行くことはほとんどないですが、きっとエピソードトークが主だと思うんですよ。でもうちはまったくない。思いついたことをポンポン話していく、男子校の休み時間みたいな感じです。

遠山 事前に流れを考えないって言うか…。プロとしてどうかっていう気もしますが(笑)。

佐藤 リアリティがあるトークですよ。生きた話を聞ける場になっていますね。

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――その時の3人が気になることを話したりするのでしょうか?

遠山 本当にそうですね。

五明 よくあるのが「最近どこに行った」という話なんですが、そこから彼女臭がしてきて…。あっ、最近彼女ができたんだなって分かったりします。

佐藤 んなこと言って!! 僕や遠山は結構いろんなことをすぐに言っちゃうけど、五明のほうが全部シークレットでしょ。

遠山 そうそう。楽屋とかで他の芸人と話している声が聞こえてきて、「あっ彼女できたんだ」って密かに思ったりしてるんだよ。でも、あまり直接は聞けないし…。そういうモヤモヤしていることをこのライブで(佐藤)大が率先して聞いてくれる。僕の心の中でガッツポーズですよ!! 『―キャデラック会議室』の醍醐味はこれですね。

佐藤 まぁ、3人の興味あることが聞ける舞台になっています。

遠山 僕らは好き勝手話しているのですが、お客さんもテレビなどのメディアでは聞けない話を聞けたと喜んでいる方も多くて。テレビだとピー音が連発する危険な話ばかりなんですが(笑)。

五明 ただ難しいのは、この記事を見て“テレビでは聞けない話を聞ける”と思ってお客さんが来たとき、本当にそんな話をするかって…。

遠山 軽快なエピソードトークの回かも知れないですから(笑)。

佐藤 蓋を開けてみないと分からない、そんなライブですね。


――ネタは新作をやられるんですよね。

遠山 単独ライブがある前の月以外は基本新ネタです。

佐藤 ノルマではないけど、ネタを作るきかっけになっていますね。

五明 キャデラックは気軽にネタを試せられるのがいいんですよ。

佐藤 ここから巣立っていったネタも多くありますが、この舞台でウケずに墓場行きになってしまったネタもあって(笑)。

五明 ここでしか見ることができない可能性のある貴重ネタがあるんで、僕たちを知りたいと思っている方にはいいと思いますね。

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――ネタと言えば、11月13日(水)には引退を賭けたDVD『グランジBEST NETA LIVE』が発売されますよね。

遠山 1万枚売れなかったら即解雇という衝撃的な公約を掲げさせられています。

佐藤 もう後には引けない。でも先輩たちは「いい勝負に出たね」って褒めてくださって。まぁ、今の殻を破るにはよかったのかもしれないです。(博多)大吉さんには、「5月までの期限だけど12月の段階で売れなかったら辞めろ」って言われていますが…(笑)。

遠山 ハハハ(笑)。でも、勝負に出たことによってそんなに話したこともない後輩たちもTwitterでリツイートしてくれたり…。みんなの応援を肌で感じてうれしいです。

五明 けど1万枚ってかなり無謀だと思うんですよ。僕は絶対にクビになりたくないんで、『―キャデラック会議室』を見に来てくれるグランジファンの通称G軍のみんなには必ず買ってもらわないと…。

佐藤 そこに頼る?

五明 G軍のみんなは家を売ってでもDVDを買ってくれると思うんだよね。

佐藤 G軍なんてすぐに裏切るよ。そんな忠誠心ないから!!

遠山 いや、そういう人が数人いてもおかしくないわ。

佐藤 いやいや。…なんか枚数の話が先行していますが、内容は本当にいいと思いますよ。1人1枚とは言わずに、1人1回は見てもらいたいですね。

五明 う~ん。値段もお手頃なんで、4枚買って部屋の四隅に置いてもらいたいかな。

遠山 やりすぎて20万枚売れちゃうみたいな笑い話になればいいのになぁ~。

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――グランジさんのファンの方ってアツい人が多いと聞きましたが。

佐藤 どうでしょ。でも、『―キャデラック会議室』をずっと来てくれている人も結構います。最近だと男の人も増えてきてうれしいですね。

遠山 いつも来ている人が同じだから、2カ月くらい来ないと「どうしたんだろ~」と気になっちゃったりして。

五明 高校生くらいの女子がパタリと来なくなり、1年後くらいに来たら派手になっていた…。みたいなことがありましたね。その間に何があったんだ!!って。

遠山 友達、学校、家族…色々ダメージを受けたんでしょ。でもそんなときに心の片隅にあったのが『―キャデラック会議室』で…。

佐藤 ダメージ受けたって勝手に特定しないで!!

五明 『―キャデラック会議室』は彼女にとっての教会だったんですよ。まぁ、彼女のように復活してくれる人もいて、毎月120~130人くらいの方が集まってくれていますね。

佐藤 そんなお客さんはもう友達というか家族のような感じで、アンケートも辛辣なことがよく書かれているんですよ。

遠山 先月も長文で色々書いてあって、舞台で本気読みしちゃった。

佐藤 内容は、賞レースや僕らの芸に対する姿勢についてなどに激しく怒っていて…。

遠山 読んででいたらムカついてきたんだけど、よくよく考えてみたらそういうことを書いて言い合える場所なんだなぁ~とちょっとしみじみしちゃいましたね。

佐藤 根底にある、「売れてください」という気持ちがひしひしと伝わってきたので。

五明 どのコンビやトリオにもファンっていると思うのですが、うちのファンはその中でも少数精鋭ながらかなりアツい心を持っていると思うんですよね。みんなでひとつの村を形成しているみたいな、そんな結束力があると思います。


――そんなG軍のアツい気持ちを確かめられる場所『男のキャデラック会議室』の見どころを教えてください。

佐藤 やっぱり生きたライブなので、ライブ感を楽しんでもらいたいです。

遠山 何も考えていないので、丸裸、いやヌードな僕たちを見に来てほしいですね。

五明 トークはゆるいですが、ネタは初モノなのでかなり緊張しながら気合を入れてやっています。そんな3人の姿を見てもらえたらうれしいです。


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グランジトークLIVE『男のキャデラック会議室』

会場 :ヨシモト∞ホール
日時 :10月18日(金) 開場21:15/開演21:30
料金 :前売1500円/当日1800円


チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/


●グランジの動画はこちら:http://ynn.jp/u/440/


【グランジ】

単独ライブ&『THE MANZAI』にかける思いとは? キングコングイ ンタビュー

ひたすら漫才のみを披露するキングコングの単独ライブ『KING KONG LIVE』。
今年の『KING KONG LIVE 2013』は、11月23日(土)に5upよしもと、12月1日(日)にルミネtheよしもとと、大阪、東京の2会場のみでの開催とあり、一層プレミアムなライブとなりそうです。
チケット一般販売が10月1日と近づいたところで、ライブにかける現在の心境や意気込み、裏話、さらには認定漫才師に選出された『THE MANZAI 2013』への思いについて訊きました。

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――毎年恒例の単独ライブ『KING KONG LIVE』が、約3ヶ月後に迫ってきました。現在の完成度は?
西野 まだ全然ですね。毎回そうなんですけど、もちろんずっと意識はしてるんですが、2ヶ月、3ヶ月前とかにバーっとネタ作りしてるわけじゃなくて、去年の単独ライブが終わった時から、ずーっと作ってまして。それが1年間で溜まって、そこから単独に出してるという感じで、どれにするかとかもまだ決めてません。新ネタライブ(定期ライブ『キングコングの新ネタちゃん』)も立ち上げましたが、それの積み重ねで単独ライブがある感じですね。
――梶原さんも同じような心境ですか?
梶原 そうですね。常に意識はしてますけど。
――『KING KONG LIVE』は、毎回、漫才数本をシンプルに見せるという構成で、コントやピンネタ、企画、さらには映像も一切使いません。改めてそのこだわりにお聞かせください。
西野 う~ん……なんだろうなあ(笑)。ライブで「これ、テレビみたいなコーナーや」って、すごいもったいないって思っちゃうんですよね。舞台でしかやれないことを舞台でやった方がいいなと。長尺漫才って、どうしても単独とかでしかできないんですよ。ルミネの出番だと、10分の漫才をするんですけど、あんまりエッジの利いたというか、偏ったネタもなかなかできないし……。
――キングコングだけを見に来たお客さんではないですよね。
西野 そうですね。いろんな芸人を見に来てるちびっ子やおじいちゃんおばあちゃんに、「こんなん面白いやろな」というのは、なかなかできないですよね。そういうのを単独でやろうとしてます。
――ネタは作り続けているわけですね。
西野 新ネタを作ってた方が、コンビとしては健康的な感じがするんですよね。仲悪いってことではないですけど、ネタを作らないと会話もなくなるなって。
――コンビでラジオ番組とかを持ってると違うんでしょうけど。
西野 ラジオとかトークライブをやってたとしても、それ用に話を残してるから、「こないだな」みたいな話は楽屋でしなくなりますよね。ネタ合わせで、「ここ、こうちゃう?」みたいなんで、「こいつ、こんなこと面白いと思ってんのや」っていう意思確認して、擦り寄っていかないと、どんどん距離出ちゃいます。別に、そうじゃないコンビもいると思いますけど。
――キングコングの漫才は、アドリブが多いのも特徴ですよね。
西野 そうですね。何回もやってると、自分たちも飽きてきちゃって、それで入れてる部分はありますね。
梶原 今回の会場は、大阪と東京の2箇所ですが、去年だと6箇所とか行ってて、最初の都市と最後の都市とで尺が30分くらい違ってたんですね。アドリブも足していくし、ライブも膨らんで。最後の方は飽きてくるんで、真ん中くらいが一番面白いと思います(笑)。今回は大阪と東京だけなんで、そこはどうなるかわからないですね。
――大阪だと凱旋みたいな感覚は?
西野 ホントしょっちゅう行ってるんでね。ただ、5upはやりやすいですし、駐在さん(『熱血!人情派コメディ しゃかりき駐在さん』)を収録していた小屋でもあるので、ホーム感はありますよ。
梶原 ちょうどいいキャパです。NGKもいいですけど、若干広すぎますね(笑)。

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――キングコングにとって、この1年間で、仕事の内容にいろんな変化があったかと思いますが、そのことによって単独ライブへのモチベーションなどに変化はありますか?
西野 あんまりというか、全然関係ないですね。
梶原 結構、「『はねるのトびら』終わったねえ」って、いまだに言われるんですよ。もちろん終わって1ヶ月間くらいは、「終わったなあ」っていう感じはしましたけど、もうないですね。
――例えばYouTubeで配信している『毎日キングコング』に集まったクリエイターを単独ライブの何かで起用など考えなかったですか?
西野 確かに、そこでカメラマンをしている人が、ポスターを撮ってくださったんですけど、漫才ライブなので、他はないんですよね。VTRもないですし。舞台を見に来てる人に対して、映像見せるっていうのはあんまり好きじゃなくて、センターマイク1本と出囃子さえあれば成立します。費用対効果の高い、吉本興業に優しい構成になってると思いますよ(笑)。たまに後輩のライブとか見に行くと、すごい数のスタッフがいるんですよ。お手伝いとか作家とか。うちはあんなことにはなってないですね。楽屋には僕と梶原とマネージャーと……。
――作家の山口トンボさん?
西野 そうトンボくらいで、その4、5人でウダウダ喋ってる感じです。
梶原 山口トンボを作家って言わんとって欲しいんですよね。一文字も書いてないんで。
西野 そうやな(笑)、DVDとかでは構成でクレジットされてますね。
梶原 ただのお手伝いさんです。
――梶原さんは、打ち上げに参加しないなんて話も聞きますけど。
梶原 ツアーで何箇所も回ってる時、毎回西野がスタッフさんを連れて、打ち上げに行って、全部おごってるらしいんですよ。そこに僕が行くと、僕も飲み代を出さなアカンみたいなのもイヤですし、最後だけ出ればええんゃうかなって。その最後も結局、西野が出すんですけどね。

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――西野さん、大変ですね(笑)。
西野 ツアーでまわると、100万円くらい使うんですよ。
梶原 音響さんは、それが楽しみみたいになってます。「今日、どこ連れてってくれるんやろう」とか(笑)。
西野 それさえやらなきゃお金持ちなんですけどね(笑)。
梶原 今回は2箇所ですから、多分、1回の額がでかくなるでしょうね。
西野 最近は、梶原が「小遣いくれ」みたいなことを言い出してるんですよ。娘が誕生日やからとか。
梶原 何もなくして、小遣いくれとはもちろん言わないですよ。
西野 出産祝いだとか、多分出産するだろうとか(笑)。
梶原 奥さんに電話して、西野と会話してもらったりしてます。その辺は、夫婦であうんの呼吸ですね。
――そんな梶原さんから見て、最近の西野さんの精力的な活動をどう見てるんですか。
梶原 昔からなんですよ。頭おかしいですよね。ひとつ言いたいのが、西野が攻撃的なので、僕がサボってるように思われるのがイヤなんですよ。
西野 へへへへ(笑)。
――しずるの池田さんとトークライブ(『梶原&池田のトークライブ!~村上と西野が舞台やるから俺達もやるよ!悪口も言うよ!~』)を始めたのも、その辺の心境からですか?
梶原 それは単純に、西野の舞台(『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック!』)に、しずるの村上が出てて、9月15日に大阪公演をしてたからですね。じゃあ相方の池田を使って、浅草花月で面白いのできないかなと思いまして。反応がよかったんですけど、浅草花月をいっぱいにはできなかったんで、浅草花月いっぱいにするまでやろうかって話をしてます。



――それから、『THE MANZAI 2013』は、2年ぶりにエントリーして、50組の認定漫才師に選出されてますね。サーキット、決勝へ向けての意気込みなどをお聞かせください。
西野 2回戦がめっちゃ楽しかったんです。こんなこと言ったらアレなんですけど、何も緊張もなく、自分たちが用意したあまりにもふざけてたネタがハマってった時に、「出てよかったな」って思いましたね。もう終わったみたいな言い方ですけど(笑)。いただけるものなら優勝がいただきたいですけど、2回戦でやったネタをテレビでやりたい、人様にお見せしたいなっていう欲の方が強いですね。『M-1グランプリ』の時でも、実はそうだったんですよ。自分たちが作ったネタを大勢に見てもらえたらいいなって。
――梶原さんも同じ気持ちですか?
梶原 はい。西野と飲んだ時があって、「こんなネタが長くできたらいいよね」って話したのが、その2回戦のネタだったんですね。僕もそのネタをテレビでやるのがちょっとした夢なんですよ。生放送で、編集されずにやれたらって。『M-1』の時は、正直、すごい「決勝いかな!」とか思い込んでたんですけど、『THE MANZAI』に限ってはそういうのがあんまりなくって、楽しみたいなってことが一番ですね。

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――例えば決勝へ行って、ナインティナインさんと絡みたいと思ったりは?
梶原 あ、絡みたいですね。岡村さんが僕らのことを会見で言ってくださったみたいで、その記事を見て、決勝に行ってぜひ絡みたいなって思いましたね。
――では最後に、よしもとニュースセンター読者へ、メッセージをお願いします。
西野 はい。生で漫才を見る機会ってあんまりないと思うんですよね。僕らに限らず、テレビでやってる漫才ってテレビ用ですから、舞台の漫才は全く違うと思うので、足を運んでくださるとうれしいです。
梶原 新ネタライブとか来られれてるコアなファンでも楽しめると思います。何かしら足すでしょうし、その時に起きたことが一番楽しいことだと思いますよ。
西野 それから球種が違うみたいな、いろんな漫才をやります。自分たちがやりたくてたまらんネタもあれば、コテコテでベタベタなのを全力でやるようなネタとかも。去年やった輪唱のネタとかも、昔はちょっと照れがあってできなかったんですけど、年齢なのか芸歴なのかわからないですけど、全力でやれるようになったので、ちびっ子も楽しんでもらえると思いますね。ちびっ子の笑い声とか聞こえたら、ニヤッとしちゃうんですよね(笑)。



「KING KONG LIVE2013」

日程:11月23日(土)
場所:5upよしもと
時間:19:15開場19:30開演
チケット:前売り¥3.000 当日¥3.500
Pコード:597-730

日程:12月1日(日)
場所:ルミネtheよしもと
時間:18:30開場19:00開演
チケット:前売り¥3.000 当日¥3.500
Pコード:597-721
Lコード:39321

チケット発売日
先行販売:9月25日(水)
一般発売:10月1日(火)


キングコングの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/119/

【キングコング】

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2013年9月29日 (日)

先人たちの逸話たっぷり! 月亭八方が『月亭八方落語誘笑会パート3』を語る!

舞台はもちろん、楽屋ニュースなどテレビでも人気を集める落語家、月亭八方がお届けする『月亭八方落語誘笑会パート3』の開催が決定しました! 今年も落語を2席、中川家による漫才と、そして先人たちのウソのような本当の話をお披露目する「軽口楽屋ばなし」をお届けします。そこで、『月亭八方落語誘笑会パート3』への想いを語ってもらいました!

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―『月亭八方落語誘笑会』もいよいよ3回目です。

 

一番は、お客さんに来ていただくことですから、そのためにはとにかく楽しい話をしたいと思っています。見どころというか、聞きどころは「軽口楽屋ばなし」ですね。我々の先輩方の逸話を。結構、これを楽しみにしていただいているようです。こちらをメインにしまして、あとは落語家ですから、落語を2席、やらせてもらいます。

 

―改めて『月亭八方落語誘笑会』に思うことは?

 

上方の落語家が、大阪のミナミのど真ん中に自分の看板を上げられることでしょうね。「看板を上げる」と言いますが、漫才師でも「お前の看板、上がってるで!」というのはそういうことで、「看板を上げる」というのは大変なこと。それを上げさせてもらえるのがすごいですね。それは、野球していて甲子園に出られたというのと同じ理屈です。やっぱり場所なんですね。

 

―今回はどんな「軽口楽屋ばなし」になりそうですか?

 

去年のええところは使いながら…とはいえ、これは台本がないもんでね。そのときに、どう脱線するのか、話が転がっていくのか。その瞬間に思い出して話すとかいろいろあります。落語みたいに「これをやります」と決めないんですよ。だから、一番は僕のそのときのコンディションと、当日のお客さんとの“あうんの呼吸”やね。これは緊張しますよ。有名な歌で「話し下手 聞き手上手に 助けられ」というのがありますが、我々芸人は「ええお客さんやね、今日は」とか「今日はいつもより長いで、お客さんがいいから」と言うじゃないですか。お客さんを無視して我々は語ることはできません。幸い、「月亭八方」と銘打ってるから、「月亭八方キライやから、絶対に笑わんとこう」というお客さんはまずいないでしょうけれど(笑)。

 

―確かにそうです(笑)。

 

今は芸人も、真面目にやることが大事で、真面目に生きるというのは美しいことで大事なことじゃないですか。でも、同じ真面目でも、対象が、人なのか自分なのか、というね。人に真面目に接することは、世間的には非常にいいことですが、自分に真面目やったらワガママに取られがちでしょう。でも、我々の世界の「自分に真面目に生きている必死さ」を知ってもらえたらええなと思うんです。例えば「俺は芸人やから、破天荒に」ということが、真面目な考え方なんですよ。「芸人をしてるモンが、なんで夜に家にいてるねん。これはアカンやろ」と真面目に捉えた者が、夜の町をウロウロするんやね。

 

―そして、いろいろな珍事を(笑)。

 

そう、それが芸人らしき姿というね。常識と非常識があるけど、実は非常識はないねん。常識しかない。おかしなことする人間も実は真面目に考えて常識の範囲でやってるねんけど、世間から見たらそれが非常識に見えて、「常識とはこうや」と言うから非常識になる。それがあるから、芸人が生まれるんですよ。お客さんはお金を払って、それを見ながら喜んでくれてはるわけやねん。芸人が非常識であればあるほど、見てみたいと思ってもらえる。我々としては常識でやっているけど、それをお客さんが「やっぱり私たちとは違うは、おもしろい!」と感じてもらえるのが一番やね。そういうところを「軽口楽屋ばなし」で、先人のバカさ加減、アホさ加減を聞いてもらって、笑ってもらって「やっぱり違うな」と思ってもらえたら、お金を出していただいて並んでいただく価値があると思っています。

 

―なるほど。では、落語のことも聞かせてください。

 

今年は「千両みかん」、「猫の忠信」、どちらも上方落語です。「千両みかん」は大阪の船場で、皆さんもよく知っている場所ですし、「猫の忠信」は当時の大阪の庶民の生活ですね。ですから、おもしろいと思いますよ。

 

―今回は2つとも古典落語なんですね。

 

別に、新作、古典とこだわってないんですよ。落語を、つい新作とか創作とか古典とか分けたがるけれど、そうじゃないと思うんです。落語は「おとしばなし」であって、笑いを誘うようなもの。笑いやから、こうと決めつけるものじゃないと思うねん。決めごとじゃなくて「おもしろい、こっけいな話が聞ける」ということですね。

 

―そして中川家さんの漫才も楽しみです。

 

中川家の漫才で、お客さんの空気を変えてもらえたらええなぁと思ってね。前回はかまいたちで若手やったけど、やっぱり中堅も素晴らしいなぁと思っていますから。漫才をやる側にとっても、普段と空気が違うからいいと思いますよ。靴を脱ぐし。漫才師は意外と靴を脱ぐと喋りにくいらしいね。慣れてへんから。それに所作台がありますから、ドタドタ鳴りますし。漫才中に「ええかげんにせえ!」ってツッコむときにドンと台を叩いたら、ドーンと音が出るから余計に迫力が出るやろうね。反対に、喋ってるときに変に動いたら音を出さなくてもいいときにまでドタバタと音が鳴るから、気になるかもしれん。それもまた、ひとつの経験になると思いますよ。

 

―もりだくさんの内容ですが、見に来られる皆さんにメッセージをお願いします!

 

「これがいいから見る!」じゃなくて、こういうものを見る時間を持つのもいいよという。「この時間においしいもん食べられたのに八方を見たばっかりに」というのも、終わったあとにおいしいものを食べるための準備みたいなもんで(笑)。7時15分開演ですから、できたら食事の前に来ていただいたほうがいいかな。終わった後に「おいしいもん食べに行けばよかった」と思うのか、それとも「いやぁ~、なんか満腹、満足やわ。でもお腹空いたな、何か食べようか」と思うのか、そういう基準にしていただくのもいいし(笑)。またはNGKにお越しになって、あのフランス製の広い座席の真ん中あたりに座ったら、トイレに行きにくいという発見をしてもらえるだけでも「トイレ行きにくいわ、次から隅っこにしよ」というのでも(笑)。夜は夜で雰囲気が変わりますし、大阪のなんばの花月に来る機会としていただけたらと思います。ぜひともよろしくお願いします。

 

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『月亭八方落語誘笑会パート3』

 

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日時:10月26日(土)18:45開場 19:15開演

会場:なんばグランド花月

出演:月亭八方/月亭八光/中川家

料金:前売3000円、当日3500円(全席指定)


チケットよしもと:http://ticket.yoshimoto.co.jp

【YNN動画】月亭八方はこちら⇒http://ynn.jp/u/666/


【月亭八方】

2013年9月27日 (金)

「ちょっと大人な僕らを見てください」20周年記念の単独ライブ『20歳』をシンクタンクが語る!

今年、20周年を迎えたシンクタンクが、満を持しての記念ライブ『20歳』を開催! 会場は、「僕たちを育ててくれた」というホームグラウンド、なんばグランド花月。内容やゲスト、そしてライブに向けての熱い思いなど、あれこれじっくり聞いてみました。

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——20周年おめでとうございます! 今年はおふたりにとって“節目”の年とも言えそうですが…。

近江のこかじろう(以下、こかじろう) いや、意識はしてなかったですね。

タンク 気付いたら20年でした。15周年ぐらいのときは思ったんですけど、何故か20周年のことは…。

こかじろう 特にないんちゃう?

タンク 「あ、20年やってこれたんか」という感じでしたね。長いとかも、全く感じなかった。ただ年月が経っただけの話で。

こかじろう 20年、この世界で同じコンビで続けてこれたことが奇跡みたいなもの。最初の頃はあれだけいた漫才師が、やめたり解散したりして、今も残っているのはわずか数えるほどやし…その中でよう残ってるなといのはありますね。

——20年間、続けてこられた一番の秘訣は何だと思われますか?

こかじろう ええ会社やったからちゃう?(笑)

タンク (笑)まあそれもあるでしょうし。ホンマに20年間、いろんな人にかわいがってもらってきたと思うんですよ。すごく恵まれてたと思いますし、すごくいい環境の中で育ててもらった。決してこの20年を、僕らだけでやってきたなんて思ってないですし、皆さんに助けていただいてやってこれたと思います。

こかじろう そうやな。

タンク それと、今までの人生の中でこれだけ一緒にいた人間って、相方しかいないですよね。20年間、ついつい道から逸れてしまいがちな僕を、ちゃんと軌道修正してくれた。船で言うたら、舵を取ってくれてたんでしょうね。目の前で言うのもすごく気持ち悪いんですけど(笑)、ほんまに感謝してます。だから20年、こうやって無事…でもないですけど、のらりくらりながらでもやってこれたんかな、と。

こかじろう いやいや、僕なんか。

タンク 今日はこのまま、謙遜し合って終わると思います(笑)。

——(笑)。このおふたりだからこその20年だった、と。

こかじろう あとね、たぶんふたりとも、殻を破れないんじゃなくて、破らなかったんやと思う。「客入らんでもええねん、やりたいことやんねん!」って誰かとケンカすることもなく、「僕ら、これぐらいやれますから」という20年。だから今回、なんばグランド花月でイベントをやることすら僕らには挑戦というか…。

タンク 20年目にして初めてちゃいますか? こうやって自分らから「やろう!」ってなったのは。

こかじろう 周りの方からは「すごいな」「やんのんかいな」と言っていただくんですが、裏を返せば「大丈夫かいな」と思ってはるはず。

タンク そして、僕らもその裏を返せば、10年目でもなんばグランド花月でやろうと思えばできたんですけど、やらなかったんや、と。自分らで自分らの位置が、よくわかってたんかな。

こかじろう そういうことでしょ。

タンク 「今はこのポジションやな」とか、「今、何をするべきか」とか、いつもコンビで話し合ってましたから。お互いおさぼりさんのくせに、そういうことはやる(笑)。もし、「毎日会って稽古するぞ!」「ネタ書いてこい!」とワーワー攻めてくる相方やったら、続かなかったと思うし。やっぱりお互いがお互いをわかって、今日までやってきた。相方は、嫁よりも僕の性格わかってくれてるんちゃいますかね。

こかじろう 知らん知らん(笑)。

——これぞコンビ愛!ですね。

こかじろう そしてやっぱり、続けてこれたのは仕事があったからですよね。漫才をやった時に、お客さんがワーッと笑ってくれる。いつも70点から80点は取れてると思ってますけど、年に1、2回は100点の時があってね。そうすると、もう何もなかったかのように次また頑張れるわけです。そう、何もかもが帳消しになってしまう漫才の魅力というのがある。だからやめられないなあ、と。で、漫才をやめられないなら、このコンビでやっていくのが一番やろうというね。

タンク 皆さんががよく、「ちょっとひと味違った…」とか、「20年経ったから角度を変えて」とか言うじゃないですか。でも、20年やってきて、そんな急にひと味もふた味も変えられるもんじゃないということは、自分たちが一番よくわかってるんですよ。でも、なんばグランド花月でイベントをやるっていうことは、僕らが20年やってきたことを見せたいんです、やっぱり。もちろん新しいことにも挑戦したいし、まだまだ40代前半でバリバリ動く時ですけど、今回は、皆さんに感謝の気持ちだけを全面的にお見せしたい。

——20年目のお披露目会ですね。

タンク まさに成人式ですよね、ポスターの通り。

こかじろう 漫才があってよかった、なんばグランド花月があってよかったという気持ちをね。

タンク 僕たちは、ほんまになんばグランド花月で育ててもらったようなもの。テレビっ子でもラジオっ子でもなかったし、僕らは劇場と営業、生の舞台で叩き上げられてやってきた人間なんで。やっぱりこのライブでは、100点のものは無理でも、20年やってきたそのままのものを見せたい。そして、この20年間、我々を支えてくださった方とか、いろんなことで導いてくれた方とかに出ていただいて、盛り上げていただけたらと思ってます。

——具体的なライブの内容は、もう固まっているんですか?

タンク もちろん漫才と、あとは今、劇場でやらせていただいてる坂田(利夫)師匠とのコントも。

こかじろう 最近、漫才の番組に出てないこともあって、「シンクタンクってまだやってたん?」とか言われることがあるんですよ。だから、来ていただくお客さんには「20年やってました」「これからまだまだやります」というのを見ていただきたいもんね。

——先ほどもおっしゃっていた、「20年やってきたこと」を見てもらうという。

タンク 背伸びをせず、今、確実に手に取れるものを出さないと、逆にお客さんに失礼。2500円払って来ていただくわけですからね。舞台の上もそうですけど、来てくださるお客さんも、我々が20年間お世話になった人だと思うんですよ。

こかじろう そんな人も、僕らの20年をすべては知らんから、それをお見せできれば。

タンク 確実に手が届くものを見せれば、必ずお客さんは喜んで帰ってくれるから。やっぱり、ひとりでも多くの方に笑っていただいて、楽しんで帰っていただかないとね。

——“豪華ゲスト”も気になるところです。

こかじろう 師匠である里見まさと、そしてコントでお世話になっている坂田師匠は決まりですね。

タンク 言い出したら、端から端まで出てもらわなアカンというぐらい、お世話になっている方ばかりなんですが(笑)…今のところ、このおふたりは必ず。でも、基本は僕ら漫才師なんで、自分たちがマイクの前に立つということを前提でやらせていただきます。

——まさと師匠から、何かライブに向けてお言葉はありましたか?

こかじろう 「オレはええけど、坂田さんは呼んだんかいな?」って言うてました。

タンク 自分より、ほかのお世話になった方をちゃんと呼んでいるかが気になったみたいですね。これぞ里見まさと、というお返事が返ってきました。でも、とにかく一番感謝している方ですから。「弟子っ子なんて古いなあ」って言われることもあったけど、そうでない人たちにはわからないものを僕らは体験してきたし、「自分の親にもしてもらったことないで」ということをやってもらってきたし。

こかじろう 自分も、自分の親にしたことないようなことを、師匠にはしてきたしな。

タンク 未だに怒られるし(笑)。

こかじろう 恩返しって、こういうことでしかできないわけですから。この先30年、40年と続けてこの世界で生きていけることが恩返しやなと思ってます。集大成を見せないと!

——ちなみに、20年を振り返るトークみたいなものは?

タンク 20年振り返ったって、僕らはホンマにほわっとした話しかできないんでね…あそこの営業先のあれ、おいしかったよな、とか(笑)。つかみ合いのケンカしたのも1回だけ。激動の20年なんてないんですよ。それに、過去よりもこれからを向いてやりたいイベントなんで。

こかじろう 漫才で見ていただけたら、それが一番いいと思う。昔のネタもやると思いますしね。

タンク 20年といっても、特別肩に力いれてやるわけじゃないんで、20歳の子がタバコくわえてお酒を持ってるみたいな(笑)…ちょっと大人な僕らを、まったりと見ていただけたらいいと思います。

——最後に、次の30年、40年に向けての目標も聞かせてください。

タンク たぶん解散はないと思うし…僕、19歳のときに結婚して離婚してるんですよね。よく「お前はバツ2やんけ!」とか言われるんですが、「コンビはサラじゃ!」っていう。そうですね、コンビでは金婚式まで…。

こかじろう ええっ!? 50年? 69歳?(笑)

タンク まあ次の30年、40年は、周りから「30周年イベントしなはれや」って言われるようになっとけたらいいなと思いますよね。自分たちから言い出すんじゃなくて、「ええー? しゃーないな、やろうか?」って言いたいです(笑)。




シンクタンク単独ライブ「20歳」

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日時:10月6日(日)18:40開場 19:00開演

会場:なんばグランド花月

出演:シンクタンク/豪華ゲストあり

料金:2500円(全席指定)

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

【YNN動画】シンクタンクはこちら⇒http://ynn.jp/u/149/

【シンクタンク】

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