最新ニュースインタビューライブレポート

インタビュー

2013年9月 2日 (月)

若手注目株のラフレクラン! イベント「しゃべれくらん。」について直撃インタビュー

芸歴2年目のラフレクランのイベント第2弾『しゃべれくらん。』が9月18日(水)にヨシモト∞ホールにて開催。このイベント主役の2人に、イベントのことからコンビ結成前のこと、将来のことなどを聞いちゃいました!!

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――2回目となる『しゃべれくらん。』は、どんなイベントですか?
きょん 2カ月に1回やらしていただいているレギュラーイベントです。前回はネタ2本と長めのコントとトークと企画をやりました。内容が固定ってわけではないので今回も好きなことをする予定です! とはいっても、現時点ではまだ決まっていませんが(笑)。
西村 何をやってもOKなのは、本当にうれしいですね。実は今回、相方を使ってやりたいことがあって…。
きょん 何、何??
西村 それはまだ秘密。でも、濃いモノができることは間違いないですね。


――長めのコントも見られるのですね。
西村 自分たちのイベントなんで時間を気にせず長尺のコントができるんですよ。
きょん 長尺のコントはいつものと違って、内容の幅が広がって楽しいです。前回は、田舎の少年と都会の少年の出会いと別れを描いたコントをやりました。見に来てくれたお客さんに感想を聞いたら、「笑いあり涙ありの感動大作でした」って言われて…。もうこれ、普通のコントの感想じゃないわけですよ。映画『スタンド・バイ・ミー』のような青春作品を意識して作ったんで思い通りでしたけど(笑)。
西村 単独イベントなんで、いつものネタライブでやっているようなことは避けたいな~という気持ちはあります。このイベントでしかできないことができればいいですね。ただ、ネタの内容や世界観はいつもと変わりません。時間があるので、富士田(注:きょん)がいつも以上に自由にボケている姿を見られるはずです。

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――そもそも2人は芸人になる前はサラリーマンだったんですよね。
西村 僕は広島で3年間、アナウンサーをやっていました。
きょん こっちは普通の会社に勤めていましたけど…。
西村 ブラック企業だったんでしょ。
きょん かなりのね。っていうか、相方の経歴は本当にすごいんですよ。
西村 子供のころからスーパーエリートでした(笑)。兄と姉がいるんですが2人とも勤め先は霞ヶ関。兄は政治家で姉は国会議員の秘書、そして僕は漫才師。って、すごい兄弟だと思いません?
きょん その並びの漫才師に少し違和感…。
西村 でもいやらしい話、本当に子供のころから選ばれし人って感じで…。小学校の時は水泳のジュニアオリンピックに選ばれて、高校生までやっていた野球はいわゆるエースでピッチャーの “背番号1”。ピアノも弾けるし、書道も段を持っていて、極めつけはこのルックスでしたから。
きょん 引くくらいモテてたんでしょ。
西村 いや、本当に。
きょん NSCで初めて出会ったとき、なんだこれは!って思いましたよ。このルックスでこの経歴。ちなみに大学は慶應義塾大学。イヤミ以外ないですよ。でも今は、アナウンサー時代の貯金も底をついて、同期と住んでいる家もかなり汚い。もう、僕と同じステージ(笑)。人生、何があるかわからないですよ。



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――2人はいつ、お笑いをやろうと思ったのですか?
きょん 僕は大学のころからやろうと決めていましたね。で、お金を貯めるためにも1年間、社会人をやろうと思って、例のブラック企業に入りました(笑)。どこまで自分の精神が耐えられるか判断したいっていう気持ちもあったんで。
西村 そこまで苦労しなくてもいい気がするけど…。やっぱ感覚がイカれてる気がする。僕も大学のころからお笑いをやろうと思っていたんですが、一緒に入ろうとしていた相方が「社会人を1年だけやった方がいい」って言ってきて…。じゃあ就職試験を受けようと。一番早いタイミングで試験があったテレビ局から受け始めたらすぐに合格。その後も金融や大手保険会社なども受かりましたが、最終的にはアナウンサーの道を選びました。
きょん なにそれ。もう終わり終わり! これ以上言ったら鼻につく!! 
西村 事実を言っただけなんだけどね(笑)。
きょん まさかこんな経歴の相方を持つとはね…。ちなみに、僕から“コンビを組もう”と言ったように思われがちですが、実は相方から誘ってきたんです。これ覚えておいてください。
西村 富士田くんにビジネスを感じたんで。
きょん また上から目線だね~。本当は悪い子ではないくせに(笑)。


――まだ2年目ですが、将来の目標を教えてください。
きょん もちろん自分たちの番組を持つことです。誰しもがそうだと思うのですが…。
西村 僕は報道番組とかやりたいですね。
きょん こらっ――!! そこは冠番組でしょ。報道番組を持ちたいなら広島に帰ってアナウンサーやり直して!
西村 ハハハ。でも真面目な話、コント番組とかやってみたいですね。人気が出て深夜からゴールデンに昇格する、みたいな。
きょん 夢あるねぇ~。
西村 コントだと富士田くんのキャラが立つはずだし。
きょん そのキャラがブレないようにしたいと思うな。どういう番組に出ても変わらない唯一無二の存在になりたいですね。
西村 今の中堅大御所と言われているような方たちのようになっていきたいです。他事務所になってしまうのですが“くりぃむしちゅーさん”のような、司会もできて自由にボケられる、みたいな形に憧れます。とはいえ、今は何も決めずに色々と挑戦していきたいです。

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――今回の『しゃべれくらん。』は、どのような人たちに見てもらいたいですか?
西村 自分たちのことを知らない人に見てもらいたいですね。ありがたいことに、∞ホールのそばではそこそこ「ラフレクランだ!」と言ってもらえるようにはなったんですけど、いざ渋谷のスクランブル交差点を超えてハチ公らへんに行くと誰も知らないわけで…。その壁はかなり高いです。そんなハチ公前にいるような人たちがフラっと来てくれるとうれしいですね。
きょん あと、同世代の30歳手前の人たちにも見てもらいたい! 西村君は29歳なんですが、いつものお客さんにはそういう年齢の人はほとんどいないんで…。スタート時間もちょっと遅めですし来てほしいですね。


――最後に、このイベントの見どころを教えてください!
西村 予想もできない富士田のボケですかね。
きょん それを冷静に見ている西村のツッコミにも期待してください。
西村 って、このかぶせは恥ずかしい!!(笑)
きょん ハハハ。
西村 でもちょっとマジメになりますが、やっぱりネタを見てほしいです。面白いことをちゃんと考えて苦しみながら作ったネタなんで。
きょん ルックスや経歴もあり少し色メガネで見られがちなんですが、ちゃんとした“漫才師”として見てもらいたいです。そしてネタを見た後、「人気の秘密はここにあるんだ~」って思ってもらえたらありがたいですね。



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『しゃべれくらん。』

会場 :ヨシモト∞ホール
日時 :9月18日(水) 開場21:15/開演21:30
料金 :前売1200円/当日1500円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

【ラフレクラン】

2013年8月28日 (水)

待望のDVD『なぜか離島へ…』が本日発売! ライセンスインタビュー

読売テレビで毎週土曜日深夜に放送中のバラエティ番組『ガリゲル』。
その人気企画「なぜか離島へ」のライセンス編を収録したDVD『ライセンス なぜか離島へ… presented by ガリゲル』が、本日8月28日(水)にリリースされました。
そこで、ライセンスの二人に当時のエピソードと、今回のDVD化にあたっての心境などを訊きました。

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――もう2年近く前のロケ(2011年11月29日、12月6日 放送)となりますが、お二人が同日に別々の離島へ行くという番組の趣旨を聞いた時、どう思いましたか?

井本貴史「イヤだって言いましたよ。イヤだって言っても、結局引き受けることになって、(DVDを指さし)こういう風になりましたけどね(笑)」
藤原一裕「僕は、乗り気じゃないというか、変わったことするなあと(笑)。どこの島かもようわからんし、ちょっとドッキリかなとも思ってましたね」


――それぞれ旅を振り返って欲しいんですけど、まず藤原さんが向かったのは、山口県浮島(うかしま)でした。

藤原「天気が悪かったんですけど、翌朝に見る絶景のためのフリみたいな感じになりましたね」


――ジャケット写真が、その翌朝の様子ですね。

藤原「はい。とにかく浮島の漁師さんとかがホントいい人で、今でも連絡くれはって、魚とかいろいろ送って来てくれるんです。芸人やからって感じでもなく、もてなす気持ちみたいのがありはんのか、それとも離島外から来る人が珍しいのか…。なんせ、もてなされました。これがもてなされるってことかっていうくらいに(笑)」


――宿が決まらず、一時は日用品店でカップラーメンを食べてましたね。

藤原「カップラーメン食いながら、夕食用の食べ物をチェックしてたからね。菓子パンかなとか思いながら(笑)」


――それが立派な宿というか高台のコテージのようなところが見つかって。

藤原「もともと会社の保養所みたいなところで、普通の一軒家ですよね。地元の人たちが集まって、一般の人が気になってくるところをすごい聞いてきましたね。芸能人で誰におうたとか、誰がキレイやったとか、ギャラいくらやとか(笑)。もちろん料理も美味しくて、鯛の湯引きとか、カキ、アワビ、鯛、太刀魚とか。もう大満足でしたね」


――一方の井本さんは、愛知県佐久島へ行かれて、最初は栄えている東側で降りる予定が、西側で降りてしまうアクシデントから始まりましたね。

井本「西側は、ほぼ人がいなかったですね。人がいるところを編集してますけど(笑)、人がいないから会うとうれしくて、喋っちゃうんですよね。カメラがなくても、あんな感じ喋りかけますよ」


――藤原さんとは対照的に、なかなか宿が見つからず、ジャケット写真に使われているように、ハンモックから藤原さんに電話して探りを入れてましたね。

井本「偶然、外にハンモックあったんですよ。最悪、ここで寝ようかってスタッフには言ってたんですが、めちゃ嫌がってましたね。雨もぱらついてたし。結局、食堂の2階みたいなところに泊めさせてもらったんですが、料理は離島の魚ですから、新鮮だし、そりゃ美味しかったですね」


――深夜の藤原さんが、トーク番組を持ちたいみたいな話をされてましたよね。

井本「僕もそう思うんで、大きくずれてなくてよかったですね。コンビで向いてる方向が違うと大変ですからね」


――逆に藤原さんは、井本さんの旅を見て、何か思ったことは?

藤原「西側で降ろされたって愚痴を言って、スタッフがヘラヘラ笑ってる様子がおもろかったですね(笑)」


――そして、ツイッターなどSNSでの要望が集まり、DVD化が決まる訳ですが、その特典映像として、ボートに乗った二人が語り合う『ライセンス なぜかボートで…』が撮り下ろされました。

井本「もう、今さら何話すのってことですよね(笑)」
藤原「普段から喋ることがない、会話が尽きてるから喋らないけど、あえて二人で喋ろうとしてもやっぱ尽きてるんですよね。思い出話になる以外ないんですよ」


――それでも歳を取ったエピソードとか自然体で、聞き入りましたよ。それと藤原さん、オールを漕ぐのがお上手ですよね?

藤原「そうでしたか? ロケで1回くらい漕いだことあるくらいで、あんなに漕いだのはほぼ初めてですよ。見よう見まねです」
井本「そんなん、全然見てなかったわー」

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――番組の話なんですが、関西では『ガリゲル』(読売テレビ系)がすごい人気で、それはやはり演出の西田二郎さんの手腕が大きいんじゃないですか?

藤原「西田さんのアイディア力ですよね。離島企画にしたって、なかなか思いつかないですよ。コンビバラバラで、同じ日に離島で過ごさせるって。いろんなことを考えはって、すごいバイタリティのある人ですよ」
井本「芸人の嫌なところを突く人ですね。だいたい二郎さんの仕事だと“えー?”っていうの多いです。ストレートに正面から芸人をつかまえないというか。前説とか全部自分でやるし、明るくて、芸人になったらええのにって思ってます(笑)」


――では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

井本「ぜひDVDを見てもらって、それから仲いい友達と同じことをやってみてください。同じ日に離島行って、動画撮って、あとで見せ合ったら面白いと思いますよ(笑)」
藤原「オンエアとはまた違う編集で、DVD版の方がもっとハンディで撮ってる感じがあって、未公開シーンもたくさんあります。ツイッターなどみなさんの力で発売にこぎつけてくれたので、ぜひ見てもらいたいですね」


――ちなみに、再び『なぜか離島へ…』のオファーがあったら、どうしますか?

藤原「う~ん、浮島の人たちにはまた会いたいんですよね。プライベートでもええんちゃうかなって思ってるんですよ。長期の休みがあれば、またあの一軒家をお借りして、何人かで行ったらめっちゃ楽しいやろうなって思ってます」
井本「僕は、帰りのフェリーで“もうええわ!”言ってました(笑)」




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◇商品情報◇
2013年8月28日発売
DVD『ライセンス なぜか離島へ… presented by ガリゲル』
価格:3,150円(税込) 商品番号:YRBN-90625




タワーレコード新宿店にて発売イベント開催!

会 場 :タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
       ※会場ご案内URLはコチラ http://tower.jp/store/kanto/Shinjuku
日 時 :2013年8月30日(金) 16:00スタート
出演者:ライセンス(藤原一裕・井本貴史)、西田二郎(読売テレビ「ガリゲル」チーフプロデューサー)

参加方法:
ご予約者優先でタワーレコード新宿店にて、2013年8月28日発売DVD「ライセンス なぜか離島へ… presented by ガリゲル」¥3,150(YRBY-90625)をお買い上げの方に先着で「イベント参加券(入場整理券)」を差し上げます。予定数なくなり次第配布終了となります。

注意事項:
※ご予約のお客様には優先的に「イベント参加券(入場整理券)」を確保し、商品購入時に配布致します。
※当日、イベント開始30分前にタワーレコード新宿店7Fエレベーター横階段にご集合下さい。集合時間前の集合はご遠慮下さい。
※参加券1枚につき1名様のみのご参加です。
※入場番号はご予約された順番となります。
※ご予約で定員に達した場合、その後に商品をご予約・ご購入いただいても「イベント参加券(入場整理券)」は付きません。
※タワーレコード対象店舗以外でのご購入に関しましては、イベント参加券のプレゼント対象外となりますのでご了承下さい。
※ご予約は店頭のみでの受付となり、お電話等ではお受けできません。
※イベント参加券はいかなる場合(紛失・焼却・破損等)も再発行致しません。
※アーティストの都合により、内容等の変更・イベント中止となる場合がございますので予めご了承下さい。
※対象商品の不良品以外の返品・返金は出来ませんので予めご了承下さいませ。

お問い合わせ:タワーレコード新宿店:03-5360-7811




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・facebook: https://www.facebook.com/garigeru
・ツイッター: https://twitter.com/garigeru_lover
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ライセンスの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/72/

【ライセンス】

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2013年8月27日 (火)

9/3、4開催、『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』で何かが起こる! キーマン2人に聞く!

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大阪・道頓堀の道頓堀ZAZA HOUSE/POCKET’Sで9月から始まる「道頓堀ZAZAよしもとライブ」では、お笑いライブにとどまらず異なるジャンルとのコラボレーションイベントを様々な形でお届けし、道頓堀ZAZAでしか観られない舞台を展開します。

その先陣を切るのが、9月3日(火)・4日(水)に開催する『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』。関西を中心に活動する男性のみのパフォーマンス集団、男肉 du Soleilと吉本新喜劇がタッグを組み、歌と踊りと汗と笑いのステージをお見せします。そしてこのたび、開催を前にして、男肉 du Soleil(おにく・ど・それいゆ)の代表かつ本公演の作・演出も手掛ける団長・池浦さだ夢さんと吉本新喜劇のランディーズ・高井俊彦による対談が実現しました!

――まずは高井さん、この公演では久々のダンスがあるそうですね。
高井 そうですね。稽古をして分かったのですが、今回は僕が思っているダンスじゃなかったですね。WEST SIDEの時しかダンスをしていませんが、ダンスってこんな感じだったって記憶していたのとは違う…。何ていうか、意地悪なダンスでした(笑)。
池浦 まあまあ、そうですね(笑)、ちょっと疲れるように仕向けてあるというか。
高井 右手、左手、右足、左足みたいな感じで覚えるものと思っていたんですけど、そんなんじゃなかった。「とりあえずこれ見てください」「いや、無理や。何やこれ」っていう。「得体の知れないこの動き、どうやったらええんねん」っていう感じでしたね。
池浦 今回はそのダンスが一番難しい、意地悪なダンスなので。それはもうあらかた覚えられたので、後はもう余裕でいけるのではないかと思います。

--普段の舞台とは違うと思いますが、稽古をしてみて現時点ではどのような感触ですか?
高井 どう言うたらええのか、団体行動じゃないですか、新喜劇って。演出家の方、作家の方がおられて、みんなで稽古をするんですが、この間やらせてもらった(この公演の)稽古では、団員の方にマンツーマンでずっと、ダンスを教えてもらって。「……これは何や?」っていう(笑)。新喜劇でたとえると、一人コケの練習させられるみたいな(笑)。記者会見の時もちらっと言わせてもらったのですが、男肉さんの公演では“男肉飛び散る席”というものを設けていて。男肉さんの公演は1作品、VTRで見させてもらっただけなんですけど、「いや、そんなに(汗が)飛ぶの?」って思ってたんです。それがこないだの稽古で僕の“男肉”がものすごい滴り落ちて、Tシャツがビッシャビシャになったんですよ。あ、これは飛び散るなと。
池浦 ビッシャビシャでしたね。高井さんのシャツの色、全部変わってましたもんね。
高井 これはえらいことやわと思って。急遽、ブログとかにも「汗が飛び散りますよ」って全面的に告知しました。

--ストーリーは、池浦さんが書かれるということですが、高井さんのイメージも考慮して作られたんですか?
池浦 高井さんと一度お話させてもらって、その後、高井さんが主役ならどういうものが映えるかなと考えていて、ふと高井さんとトム・クルーズが頭の中でかぶったというか…。
高井 ちびっていうところだけでしょ?
池浦 違います、違います、高井さんだったらスパイアクションとかかっこよく、面白くできるかなって思って。高井さんは僕が高校生の時からテレビで見てるから、WEST SIDEも高校生の時なので…。
高井 あ~、そうなんですね~(しみじみ)。
池浦 僕は生まれも育ち大阪で、ずっとお笑いに憧れていて、ずっと見ていたので。高井さんってリーダーのイメージがあって。僕ら男肉 du Soleilって結構ポンコツが多くて。見た目に華がないというか…。その中で、高井さんがピシッと立って僕らを引っ張っていくというイメージです。僕らも一緒にスパイ活動とかする中、高井さんがリーダーでぐいぐい引っ張っていくと面白いかなと思って。

--高井さん、今お聞きになってどう思われますか?
高井 どうなんでしょうね~、親に感謝といいますか(笑)。自分ではリーダー気質とは思ってなくて、WEST SIDEの時も一番年長で、相方とどっちがしっかりしてんねんっていったら僕やったというだけで…。まあ、新喜劇の中でもリーダーを任せられることもあったので、そんな感じが出ればなぁと思います。ただ、男肉さんを率いることは絶対無理です、僕は。ポスターの撮影の時に団員の方にお会いしましたが、「うわ、これは率いられへんわ」って(笑)。
池浦 (笑)、そっちの方か!
高井 この濃いメンバーの方たちは無理だと。新喜劇も濃いメンバーですけど、いい意味、悪い意味、全部ひっくるめて陰と陽。新喜劇のメンバーとは逆といいますか。
池浦 この前、初めて高井さんが出ている新喜劇を拝見したのですが、新喜劇はカラッとしてました。本当に陽、サニーサイドな雰囲気があって。あの舞台を観て、僕らはやっぱりダークサイドやったなって。
高井 新喜劇って、ベタで分かりやすくて、お年寄りからお子様までみたいなものですが、(男肉 du Soleilは)そうじゃない。
池浦 舞台上の高井さんもカラッとしていて、お日様のようで。「これは僕らと全然違う…何やろこの違い…」って思って。でもせっかくのコラボレーションなので…。男肉 du Soleilって一切、ツッコミをしないんですよ、舞台上で。「ボケと受諾」と言っていて、すべてに身を流すというスタイルで。というのも、ツッコミができないんですよ。ツッコミって本当、難しいなと思って。真似事はできても、芸人さんの何万分の1のクオリティしかできないから。でも今回は高井さんが立ってくれるので、生まれて初めて男肉にツッコミの要素が生まれるという…。
高井 そうなんですね、それは楽しみですね。
池浦 コントとかも作ったりもするんですけど、団員にツッコミの台詞を言わしても、ま~うまく言えません。何が悪いのかも分からないぐらい。演出の仕方も分からず、「うまいことツッコんで」くらいしか言えなくて。そういうところは高井さんにお願いして、勉強させてもらおうかなというのは本心からあります。

--そんな男肉 du Soleilからは5人の団員さんが出演されます。
高井 ツッコミで一番楽しいのは、舞台上で何が起こるかわからへんことで。新喜劇では一応、形がありますが、今回のような舞台では僕はどう、ツッコめるんやろうと。団員さんとは、練習でもある意味距離を置く方がいいかもしれないですね。その方がバッチバチ行きたなるというか。……ただ、ポスターの撮影の時に初めてお会いしたんですけど、団長さん以外は、多分、クラスが一緒になっても友達になってへんタイプばっかりでした(笑)。団長さんとは気さくにしゃべれるんですけど…(笑)。
池浦 ほんま、クラスの左奥の方におる、廊下側の隅っこにおる集まりですから。

--団員さんは普段、どんな感じなんですか?
池浦 静かな塊というか…。
高井 クリ太マメ男くんが奈良出身で、僕と一緒なんですね。団長さんが「奈良なんですよ、この子も」って紹介してくれたので、「あ~そうなんですか!」って話を広げようとしても全然、広がらへん(笑)。
池浦 単語でしか答えられない、コミュニケーション不全みたいな病気です(笑)。中学の名前言い合って終わったという。
高井 こんな広がらへん会話、久々に見たなっていうくらいでした。
池浦 あれはほんと、高井さんに申し訳ない。でも、舞台に立てばはっちゃける特性があるので、何とかそこは芝居で…。
高井 そうですね、面白いことになればと思いますね。

--この舞台は、対極にあるものが混ざり合う感じでしょうか。
池浦 本当にそうだと思います。芸人さんのポジティブさというか、ポップさというか…、僕が高井さんに抱いているイメージはポジティブでカラっとしたイメージがあるので、僕らみたいな日陰者にどう太陽を照らしてくれるのかなって、そこが一番の楽しみです。お笑いのシーンを作ろうと思ったら芸人さんに勝てないですし、でも逆に高井さんが知らない演劇的な要素とかは持っていますから、そういうところもお互い、きっちり言い合えたらなと思いますね。
高井 ベタじゃない吉本新喜劇、ポップな男肉 du Soleil…。両方ええとこ消しあったらどうなんねんっていう(笑)。

--お互いの武器を取り上げて新しいものを作る。面白そうですね。
池浦 一緒に作り上げていきたいですね。

--高井さんは、新喜劇入団以降、こういふうにほかの劇団の方と舞台を作られたというご経験はありますか?
高井 客演で出していただいたことはありますが、こういう形ではないですね。今回は吉本新喜劇の代表として出させてもらおうという気持ちが一番なので、そこのプライドも持って。でも一方で、プライドなんかない方がいい、ぐっちゃぐちゃにされたらいいとも思ってます。ドSとドMが入り混じったような気持ちですね(笑)。あと、この舞台が終わってから男肉さんの要素をどう新喜劇に取り入れるかという、僕はその課題もありますね。

--男肉さんは舞台では必ず上半身裸ですし、もしかしたら、この先ずっと高井さんも上半身裸になるかもしれない。
高井 いやいや、そういうキャラは……島木(譲二)さん?
池浦 新喜劇で裸と言えば!
高井 ……それはあるかもしれないですね(笑)。

--男肉の団員さんは今回の舞台について何とおっしゃってますか?
池浦 「すげー」って言ってますね。関西の子が多いので、小学生の頃から新喜劇を観てますし、同世代なのでランディーズも知ってますから、単純に「すごいね」と。

--リアクションはおとなしいけど、内面では燃えてる感じですか?
池浦 くすぶりながら燃えてる子たちなので、中身は十二分に燃えていると思います。

--吉本新喜劇からはいちじまだいきさんも出られますね。
高井 いちじまはパントマイムの教室に通っていたりとか、何事も純粋に取り組む人間で。
池浦 今回の(吉本新喜劇からの)出演者は何事にも本気で取り組む芸人さんというところが共通点なんですかね?
高井 島田一の介は違いますけどね(笑)。いい意味でずっと肩の力を抜いてきてはって今のポジションの方やと思います。エキスパート、Mr.新喜劇です。一番面白くなりそうな気がしますね、島田一の介という人が。このお話をいただいたとき、新喜劇の先輩と後輩で一緒に道場破りみたいなことをしたいとお伝えしたんです。吉本新喜劇からの3人、三世代の吉本新喜劇の人間が男肉で揉まれるんでしょうね。

--そこを新喜劇流に揉み返すということは?
高井 それではないでしょうね。○○新喜劇という名称、たとえば「男肉新喜劇」というのであれば新喜劇の土壌に来てもらっていますけど、今回はどっぷり向こうに委ねると言う感じになると思うんです。
池浦 すごく寄せてもらっていると思いますが、とはいえ、島田さん、高井さん、いちじまさんからバシバシ勉強させてもらいたいです。
高井 僕とかいちじまは、「あ、男肉さんってこんな感じなんだ」って、「これに挑戦できるんだ」って理解できると思いますよ。でも島田一の介はできないと思うんです。「何で裸なんや?」から入ると思います。でも、そこが面白いと思います。なんじゃい?ってなって、それが面白くなった方がいいじゃないですか。ちょっとカルチャーショックを受けると思うんです。いい意味でそんなおっさんぶりが出た方がいいと思いますね。一番お客さん目線なのが一の介さんじゃないですかね。

--お客さんにはどういうふうに楽しんでもらいたいですか? 
池浦 そうですね。男肉 du Soleilという僕らのカラーは出させてもらうつもりでして、その中に新しい要素――新喜劇的要素やツッコミとか、そういうものが入ったものを観て、お客さんがどう思われるのかが気になりますね。もちろん新喜劇のお客さんにも「こんな新喜劇は今までなかったな」って成功の意味で思われたいです。ちゃんと笑えて汗かいてという約80分をお贈りできればと思います。
高井 未就学児入場不可というのが、新喜劇では絶対ないことで。R指定新喜劇ってどういうことやろうと。助走なしで飛べみたいなことですかね? そういう、どうしたらええねんっていうことをうまい具合に見せられたらと思いますね。いい意味で新喜劇の伝統を守りつつ、「あれ? 今まで伝統って言ってたけど、この方法じゃなくてもよかったんか?」ってなったらいいと思います。滑走路で助走して飛行機が飛ぶみたいな、「これがあるから、こう飛べる」って教えられていると思うんです、新喜劇って。でも「ヘリコプターみたいにいきなり飛ぶねんで」って、そういうふうなことになりそうな気がします。
池浦 そういうことを見つけられたら、僕らもうれしいですね。。

--男肉さんの舞台は、最後は全員が死んで、また生き返るというお約束がありますが、この公演ではその辺りはどうされる予定ですか?
池浦 あれをやるとただの男肉にしかならないので、稽古をしながら見ていきたいですね。僕らはいつも、最後は全員が死んで、僕が歌って生き返るっていうのがお約束でありまして…。
高井 それは誰も死んだらあかんっていうルールなんですか?
池浦 そうです、本当。絶対ハッピーエンドで終わりたいっていうのが僕の中にあって。
高井 これは吉本新喜劇にも相通じるところですよね。絶対に誰も死なない。
池浦 それまでボンガボンガ死ぬんですよ。
高井 でも生き返る?
池浦 はい。生き返ります。最後はどんな形でもいいから大団円、ハッピーで終わりたいというのは絶対ですね。

--共通点となるキーワードは「死なない」ですね。
池浦 はい。僕ら最後、ふんわりと、ハッピーエンドで終わるんですけど、新喜劇のラストってハッピーエンドになりつつも、小さな事件が起こってワチャワチャで終わるじゃないですか。そういう感じの終わり方に憧れがあって、そういうこともお見せできたらなと思います。
高井 あ~、なるほど。いいですね。面白そうです。

--「道頓堀ZAZAよしもとライブ」の製作会見の時に、「この公演そのものがミッション・インポッシブルだ」と高井さんはおっしゃっていましたが、今、この対談を経てこのミッションをどのようにクリアしていこうとお考えですか?
高井 おこがましいですけど、これが「道頓堀ZAZAよしもとライブ」のトップバッターということで、最初はお祭りの方がいいと思うんです。なので男祭りになればいいなと思います。が、もっとポップなものの方がよかったかな?っていう思いもちょっとあるんです(笑)。「先鋒ちゃうやん、このイベント」って(笑)。
池浦 そうですね~…チラシがすでに真っ黒ですからね~。
高井 「ちょっとちゃうやん」っていうのもあるんですけど、それもまたミッションかなと…。このイベントを機に「道頓堀ZAZAよしもとライブ」が盛り上がればいいなという思いもありますので、とにかく楽しいことをやれたらなと思います。新喜劇を観たかったらNGKや祇園花月に行って、男肉さんの舞台を観たかったら本公演を観に行って。ZAZAはエロい映画しかやってへん映画館のような、おかしなたとえですけど、「ここ来たらなんかええなぁ…」みたいな、そういうスポットになればと思います。「この店の付きだし、めっちゃ油っこいの出てきたで、うーわ、何やこれ! ギトギトやん。でもうまい」みたいなことになればいいと思いますね。付きだしが酢の物とかやったら分かるけど、今回はどう考えても違うでしょ?
池浦 天かす山盛り感、ありますもんね。
高井 でもそんな付きだしをきっかけに他のものも観たくなるような、そうなればいいなと思います。


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『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』
会場 :道頓堀ZAZA HOUSE
日時 :9月3日(火)・4日(水) 各日開場18:30 開演19:00
料金 :(一般)前売2500円/当日2900円
(学生)前売2000円/当日2500円(※学生証提示)
(男肉飛び散る席)前売2000円/当日2500円
(絶対安全席)前売3000円/当日3000円
出演者:高井俊彦/いちじまだいき/江坂一平/クリ太マメ男/高阪勝之/チェン/池浦さだ夢
[ゲスト]島田一の介

※全席指定、未就学児入場不可
※ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。
※出演者は変更になる場合がありますので、予めご了承下さい。尚、変更に伴う払戻は行いません。

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

●高井俊彦の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/115/
●島田一の介の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/634/

【島田一の介】【ランディーズ】【高井俊彦】【いちじまだいき】

2013年8月23日 (金)

8/30開催!夏祭りイベント「彩れ♡Amore」はネタあり、歌あり、TOPvsMemberの戦いあり?

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8月30日(金)、東京・日本青年館にて、東京よしもと若手芸人総出演の一大イベント『彩れ♡Amore~いろどり、いろどる、いろいろ、いろどれ!イヒヒと、いっぱい、イヒれる、イベント!~』を開催。「ヨシモト∞ホール」に出演中の若手芸人総勢48組に加え、大阪よしもとの若手芸人劇場「5upよしもと」のTOP3も出演し、ネタあり、ユニットコントあり、歌ありの夏祭りをお届け。このイベントの見どころを、∞ホールの若手ランクシステム「彩~irodori~」のTOP3としてメンバーを引っ張るジャングルポケットに聞きました。



――『彩れ♡Amore』は、どんなイベントですか?

太田 いつものようなバトルではなく、みんなで楽しく夏の思い出を作りましょうという“夏祭り”ですね。例えば、歌あり、ショーあり、プロレスあり。もちろんネタもやるんですけど、披露できるのは6組だけで、誰がやるのかは、その場でルーレットで決めます。


――プロレスというのは、どんなことを?

太田 僕らTOP3軍(ジューシーズ、シソンヌ、ジャングルポケット)VSそれ以外の反逆軍で対抗します。お祭りと言えども、笑いに関しては、あくまでも勝負。僕らがパンサーという敵とどう戦うかというところは見ものなので、楽しみにしていただきたいですね。

斉藤 僕らはヒールなんで、向こうが棚橋弘至、小島聡だとしたら、僕は大仁田厚を意識していこうかなと。

太田 トップがヒールになったら絶対ダメなんですけどね (笑)



――歌のコーナーは、どんなことを?

太田 歌ネタではなくて、“夏うた”ランキングみたいな感じで、歌いたい歌を楽しく歌おうというコーナーです。

斉藤 僕はマジに歌って、会場を「何、あれ???」って感じにさせてやろうかと思って。最近、モテたいっていう気持ちが強いので、本気でいい歌を歌います。もし、僕が『猟奇的な彼女』の主題歌、F.O.H.さんの「I Believe」を歌ったら本気だと思ってください。

武山 管さん(パンサー)とか、林さん(かたつむり)とか、オリジナルの曲やラップを作って気合入ってる人多いから、生半可な曲歌ったら絶対すべると思うんですよ。だから、僕は保険をかけて、ミニコントみたいな形で、剛力彩芽さんのプロペラダンスをやろうと思います。

斉藤 ちょっと…今の武山の話を聞いて震えてますね。普通に歌っていいのだろうか?と。

太田 お前が普通に歌うことが、何よりも「アイツの後は歌いたくない」ってなると思うよ(笑) ひとボケもなく、マジで歌い上げた方がいいと思う。



――大阪よしもとの若手芸人劇場「5upよしもと」のTOP3(天竺鼠、GAG少年楽団、かまいたち)も出演されますね。

太田 大阪の3組、面白いですからね。短い時間で確実に笑いが取れる話やギャグを、どんどんぶち込んでくる“ザ・大阪スタイル”です。

斉藤 2か月に1回は大阪に行って一緒にやるんですけど、勉強になることばっかりですね。

太田 大阪の方が、みんなバチバチしてますからね。「俺が一番おもろいやろ」って。東京は、そういうのは僕らとデニスくらいで、他の人はあんまりバチバチしてないから。

斉藤 東京のTPO3のジューシーズとシソンヌは、ふんわりした感じなんで、大阪と一緒の時はうちらがブワーッと行くっていうのがお決まりなんですよ。特攻隊ですから。



――劇場の若手ランクシステム「彩~irodori~」のTOP3として、ジューシーズ、シソンヌとともにトップに立つ気持ちは?

太田 TOP3は入れ替えがないんで、なってよかったなと思いますね。ただ、他のメンバーと差があって僕らがトップにいるとは、僕らもお客さんも思ってないですから。

斉藤 僕らTOP3と、Memberの15組、その下のJr.の30組、全部含めた50組くらい、全員面白いですからね。

太田 TOP3を決める『ing!』っていうイベントが、大きい会場だったんですよ。僕らはめっちゃ大きい声出すんで、ネタの内容で言ったら絶対に囲碁将棋さんの方が面白いと思うけど、大きい舞台で見た時に僕らがちょっとだけ他の人より輝いて見えたんじゃないですかね。漫才も、「このネタ、こんなにウケる!?」ってくらいウケたんですよ。ブワーーーッ!っていう斉藤の感じに、お客さんも一緒になって盛り上がってくれて。『ing!』だったら、何回やってもトップになれるんじゃないかなって思いましたね。



――ライバル視されることが多いパンサーさんには、やはり特別な思いが?

斉藤 ネタという部分で、パンサーを意識したことは正直ないですね。今回のツアー(初の全国ツアー「パドック」)では、ネタについて僕と太田でモメましたけど、やってよかったという方が大きくて。テレビの露出という面では負けてるかもしれないけど、うちらが他の部分でどうアピールするかと考えたら、やっぱりネタなのかなと。

太田 だから、意識するのは、大会のファイナリストですよね。「THE MANZAI」のファイナリストの囲碁将棋さんとかトレンディーエンジェルさんとか、やっぱりネタを見ちゃいますよね。

斉藤 最近は、Jr.を見ても、大会に向けてネタを仕上げてきてますからね。天狗さん、えんにちさん、後輩でいったらニューヨークとか、みんな面白いですから。他にも、西村ヒロチョは努力家ですから、みんなで楽屋でしゃべってる時も、ひとりで練習して頑張ってて。そういう人たちを見ての刺激が大きいですね。

武山 だからこそプロレスでボコボコにしますけどね(笑)!


――では最後に、イベントを楽しみにしてくださっているみなさんにメッセージを!

武山 今回のイベントは戦いじゃなくお祭りなので、普段の劇場ではやらないようなことをお客さんに見せたいなと思ってます。僕も、テレビ局からカツラも取り寄せて、気合い入ってます。

斉藤 バトルだと、お客さんも審査しなきゃいけないとか、自分の好きな芸人に頑張ってくれとか、いろいろ思うところがあると思いますが、この日はとにかく楽しんでもらえれば。芸人もみんな爆発して、盛り上がると思いますよ。

太田 芸人は夏が忙しいから夏の思い出ってあまりないんですよ。だから、僕らも楽しむつもりで盛り上げますので、ぜひみなさんも夏の思い出を作りにきてください。



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『彩れ♡Amore~いろどり、いろどる、いろいろ、いろどれ!イヒヒと、いっぱい、イヒれる、イベント!~』


会場 :日本青年館(東京都新宿区霞ヶ丘7番1号)
日時 :8月30日(金) 開場17:00/開演18:00(22:00予定) 
料金 :前売3000円/当日3500円
出演者:彩メンバー18組、彩Jr.30組、煌TOP3組
<彩~irodori~TOP3>
ジューシーズ、シソンヌ、ジャングルポケット
<彩~irodori~member>
囲碁将棋、井下好井、インポッシブル、エリートヤンキー、かたつむり、
デニス、トレンディエンジェル、トンファー、西村ヒロチョ、ニューヨーク、
パンサー、ボーイフレンド、ゆったり感、ライス (50音順)
<彩~irodori~Jr>
あわよくば、うるとらブギーズ、えんにち、オープンスペース、
鬼越トマホーク、カゲヤマ、ガリバートンネル、ザ☆忍者、ジャム、
少年少女、ダイタク、田畑藤本、タモンズ、チョコレートプラネット、天狗、
ネルソンズ、バース、ハンマミーヤ、ピスタチオ、ベイビーギャング、
マヂカルラブリー、ママンマ、やさしいズ、横澤夏子、ヨコハマホームラン、
ラビッツ、ラフレクラン、ランパンプス、0.03秒、笑鷺(50音順)
<煌TOP>
天竺鼠、GAG少年楽団、かまいたち



チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/



●ジャングルポケットの画像はこちら:http://ynn.jp/u/837/




【ジャングルポケット】

2013年6月29日 (土)

「僕らのコントを観に来てください!」初の全国ツアーを敢行するジャングルポケットが並々ならぬ決意表明!

今夏、ジャングルポケットが初めての全国ツアーを行なうことになりました!
7月28日(日)、福岡・イムズホールを皮切りに、名古屋、広島、大阪、東京でライブを開催。初めてのツアーに向けて血気盛んな彼らを直撃しました!
P1200951――まず、このタイミングでツアーをやろうと思った理由は?
斉藤 5月にルミネで単独ライブをやったんですけど、その打ち上げでやろうという話になって。
武山 彩のTOP3にもいますし、前に比べたらお客さんも入ってくれるようになったっていうのも大きいかなと思いますけど。
太田 まぁ、リアルな話をすると、マネージャーさんと僕らの良さを出していくには、ネタをいろいろとやったほうがいいんじゃないかということで無理を言ってツアーをやらせてもらうことになったんです。

――それにしても、かなりハードな日程ですよね?
太田 (チラシを見ながら)僕らもよく知らなかったんですけど……結構ハードですよね。
武山 (8月)1日に名古屋で、2日に広島か。冷静に考えると、もっと日にちが空いていてもいいですよね?
太田 マネージャーがきっと売れてないバンドマンスタイルをとったんでしょうね。コントが多いんで、衣装とか小道具の運搬など、裏方面では不安もありますけど……その辺りはこれから考えます。

――今回のツアーはどんなふうになりそうですか?
太田 5月にやった(ルミネでの)単独ライブから何本かやりますし、DVDに入ってない僕らの代名詞的なネタもやろうかなと。もちろん、新ネタもやります。この前、3人で集まって、具体的に話し合ったんだよね?
斉藤 そうですね。今回はテレビでしか僕らのことを観たことがない人もたくさん来てくれると思うんで、僕ららしさを伝わえたいというか。個人的には、お客さんが喜ぶネタをやりたいなと思ってるんですよね。
太田 代名詞的なネタっていうことだよね。要は、B'zでいうところの『ultra soul』でしょ?
斉藤 そうそう。『LOVE PHANTOM』は歌わないのかってことだよ。
武山 盛り上げることは大事にしていきたいですね。あと今後、賞レースもありますから、そこに向けて自信が持てるネタが1〜2本できたらいいなとも思ってます。
太田 たしかに、全国で反応が見られるなんてなかなかないチャンスですから。『キングオブコント』や『THE MANZAI』用のネタができればいいですね。

――5月に単独ライブ『ルミネTHEダービー 2013春!』を開催したばかりのルミネで、ツアーファイナルをやるんですね。
太田 まさか、もう一度ルミネでやることになるとは思ってなかったんですけど……。同じものをやるわけにはいかないですから、ツアーをまわってできた新ネタをやろうかなと。もう一度、単独をするという気持ちで臨むつもりです。

――ジャンポケさんは、ガッツリとネタ合わせをするタイプですか?
太田 どうですかね? でも3人なんで、コンビよりは練習量が必要だとは思いますよ。
斉藤 最近のほうが稽古してるかもね。昔はギリギリに仕上げてたけど、いまは本社の(体育館の)大きな舞台で練習したりしてるから。

――基本的には、太田さんがネタを書いてるんですよね?
太田 そうなんですけど、今回はいろんな方法を試そうかなと。例えば、前回の単独でやった漫才は、本社で斉藤と2人でケラケラ笑いながら設定だけ決めてつくったものだったんですよ。もちろん、ただ喋ってるだけだとネタにはならないんで、漫才っぽく修正していって。
斉藤 楽しくやれたよね? お客さんにも楽しさが伝わればいいなと思っていたんですけど。
太田 結果、その漫才がいちばん評判がよかったんですよね。1年目のときって、僕と斉藤でネタをつくることも多かったんです。最近は新しいもの、新しいものっていろんなことをごちゃごちゃやりすぎて、らしくないネタも多くなっていた。だから、1年目の僕たちに戻った感じですね。ただ、全部そのやり方だと同じようなネタになっちゃうと思うんで、各地方でひとネタずつくらい、そういうものも混ぜていくつもりです。

――ツッコミという立場から、武山さんはネタづくりについてどう感じてるんですか?
武山 まぁ、僕は合わせていくだけというか。
太田 そうだよね。僕らのボケを観て彼なりのツッコミをしていくだけなんで、ネタづくりの場にタケを呼んでないことに意味はないです。
武山 ただ、実際合わせていったときに、「こっちのほうがいいんじゃない?」と思うことはめっちゃあります。
斉藤 その伝え方を間違えて、太田をピリッとさせるんですよね。で、“タケ、その言い方は違うぞ”と心の中で思ってたのに、僕も同じような言い方をしちゃったりして。
太田 (笑)3人とも我が強いんですよ。僕の書く台本って、一字一句決まってるようなものじゃないというか。斉藤がこんなこと言ったら面白いなくらいのものなので、(ネタ合わせしてると)どうしてもお互いの我が出ちゃうんです。この前、田畑藤本がネタ合わせしてるのを聞いてたら、俺ら、めっちゃガキだなと思いましたね。あいつらは「こういうボケで、こうやろう」「そういう考え方もあるけど、どうやろうな? こっちのことを考えたら、ここをいじったほうがええんちゃうかな?」「なるほど。それは面白いな」ってディスカッションしながらやっていて。

――お互いの意見も肯定しつつ、自分の意見も伝える。大人なやり方ですね。
太田 そうなんです。でも、俺たちは「とりあえず、それでやってみよう」と言いながらも、“やりたくない”っていう気持ちを態度で表すっていうまわりくどいケンカをついしてしまうんですよ。
斉藤 例えば、僕が“サマンサタバサ!”とか“サクサクパンダ!”とか、箸休めのような一言を入れるんですけど、それをね?
太田 タケがバカにするんだよな(笑)。
斉藤 昨日の飲み会で否定されて……。
武山 いや、僕は“俺はあれ、いらないと思うんだけど”って言っただけです。でも、斉藤は入れたほうが喜ぶって思ってるわけじゃないですか。確かにウケるだろうけどってことですよね。
斉藤 (じーっと見つめながら)僕的にああいうのを入れるのは、武山をカバーしてのことというか。『ABCグランプリ』でタケの演技が下手すぎて、足を引っ張ったんですよ。最後の台詞も何言ってるかわかんなかったし、普通のところでもちゃんとやっていかないヤツで。
武山 あのときは噛んじゃって、たしかにミスっちゃったけど……。
太田 (ニヤニヤしながら2人の攻防を見つめている)。

――(笑)お二人とも、お互いに思うところがありそうですね。
斉藤 とにかく“サクサクパンダ”をバカにしないでほしい! 今回も1ヵ所くらいは盛り込んでいくつもりだから!
武山 いや、別にいいよ。ただ、俺はいらないと思ってるから。
太田 ははははは! 以前、大阪と東京で単独をやったんですけど、反応が全然違っていたんです。東京のお客さんは僕らのことをずっと観てくれているから、武山がどういうヤツが知ってる。だから、斉藤よりも武山が何かすることでウケることのほうが多いんですよ。ただ大阪だと、まだ斉藤というか。

――まだ斉藤って(苦笑)。
斉藤 ちょっと飽きられちゃってるんですかね(笑)。
太田 いやいや、そんなことない! 大阪のほうが斉藤のインパクトにまだ免疫が少ないから、斉藤のところは全部ウケて、オチがタケだと“お前じゃないよ”みたいな空気になっていて……。斉藤はタケがウケてないことがすげぇ嬉しそうでしたけど。
斉藤 武山が小さいまわりで盛り上がってるだけだぞっていうのが、大阪でわかったってことですよ。東京は“斉藤さんが面白いのはわかってるから、武山さんを見守ってあげよう”っていう感じなんでしょうね。
武山 まぁまぁ。ウケたときは、僕も本当は“やったー!”って(感情を)表に出したいんです。けど、斉藤のことを気遣って、“そんなに大したことじゃないよ”って素振りをしなきゃいけないのも大変なんですけどねー。

――(笑)いろいろとありそうですが、ツアーまでに解消されることを祈ってます。今回のツアータイトル『パドック』は、どういう意味合いで付けられたんですか?
太田 僕らは毎回、単独ライブのタイトルは競馬のレースの名前から付けることが多いんですよ。パドックっていうのは、レース前に出走馬の状態を見ることを意味する言葉。要は、ブレイク寸前の僕らを観てください、ということです。いまは斉藤1人でテレビに出ることが多いですけど、ジャングルポケットには太田と武山もいるということをアピールしたいですね。

――とはいえ、芸歴7年目でレギュラー番組があるって順風満帆に見えますけど。
太田 お笑いが不況だと言われてるなかで、これだけのお仕事をもらえてるのはありがたいです。ただ……やっぱりパンサーさんが邪魔なんですよねぇ。以前は僕らが3人で行ってた(テレビの)収録も、最近はパンサーさんに全部行ってる気がして。
斉藤 スケジュール見させてもらったけど、すごかったもんな。

――じゃあ、パンサーをまくらないといけないと。
斉藤 宝塚記念に出たゴールドシップっていう馬は、まくる競馬をするんですよね。スタミナを使いながら向こう正面でまくるっていうのは危険な脚質なんですけど。
太田 ワクワクするレースを見せてくれるんだよね?
斉藤 そう! 俺らもそうならないとなって。
太田 でも思い返せば、パンサーさんより俺らのほうが先にテレビに出てたから……、俺らがまくられたんじゃない?
武山 そうだなぁ。
太田 だから、またまくり返さないといけないんだ。
斉藤 そうなると、俺らはセイウンスカイにならなきゃいけない。菊花賞でトップで逃げてたのに、直線に入った途端、ほとんどの馬に飲み込まれて。逃げ馬でそうなったら普通はおしまいなんですけど、盛り返した馬なんですよ。それか、オルフェーヴルみたいな穴馬になるか。パンサーさんはいちばん人気かもしれないけど、早々に決まられた立場なんて面白くない。僕らは一かバチかやるだけです。守っていてもしょうがないんで、むち打っていきます!
太田 だな。いまの恵まれている状況に安心することなく、がんばりたいですね。

――現在チケットは発売中です。行こうかどうしようかとまだ迷っている方もいると思うので、ぜひともアピールをお願いします!(注:東京公演は完売)
武山 僕ら、なかなか地方に行く機会がないんですよ。広島なんてすごく久しぶりですし、今後も行けるかどうかわかりません。貴重なツアーなので、ぜひ来てください!
太田 とりあえず初めてのツアーを一度観てもらえたらなと思ってます。絶対、後悔はさせません!
斉藤 この夏、いちばんの思い出にさせます。僕らを観て、幸せになってください!


●ツアー情報
ジャングルポケット初全国ツアー『パドック』
7月28日(日)/福岡・イムズホール 開場16:30 開演17:00
8月1日(木)/名古屋・今池ガスホール 開場18:30 開演19:00
8月2日(金)/広島・YMCAホール 開場18:30 開演19:00
8月9日(金)/東京・ルミネtheよしもと 開場18:30 開演19:00
8月13日(火)/大阪・5upよしもと 開場19:45 開演20:00

<チケット>前売:3000円/当日:3500円
<チケットよしもと>http://yoshimoto.pia.jp/

【ジャングルポケット】

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2013年6月20日 (木)

「お客さんに支えられた10年」ライスが結成10周年記念傑作選ライブ『スイップ』への意気込みを語る!

7月27日(土)、東京グローブ座にて『ライス結成10周年記念傑作選ライブ「スイップ」』を開催するライス。10周年記念というだけあってかなり気合いの入っている2人に、単独ライブへの意気込みを訊きました。


Rice

――発売当日にチケットが完売したそうですね。
関町 ありがたいですね、本当に。
田所 ほっとしました。僕ら、単独ライブは毎回完売してたんです。けど、周りには伝わってなかったんでしょうね。「ライスにグローブ座なんて無理だろう」と、すごく言われて。
関町 今回、初めてプロモーションに入ってもらってるんですけど、担当者も「グローブ座でやるなんて、悪ノリでしょ?」みたいな空気というか(笑)。
田所 「そういうボケなんでしょ?」みたいな感じだったんですよ。
関町 だから、完売したことをこうしてニュースセンターに取り上げてもらえて、すごくありがたいです。


――こちらこそ、お2人の躍進にひと役買えたらと思っています。今回は10周年記念傑作選ライブということですが。
田所 いままでの単独はもちろんオール新ネタだったんですけど、僕らの場合、単独でしかやってないネタが多すぎて。
関町 他のコントをやってる人とか漫才師の人の中は、(通常公演でできる)ネタを残そうと思いながらつくってる人が多いと思うんです。
田所 短めのネタをつくったりとかね。僕らはその辺をまったく気にしてこなかったんですよ。そうすると、普段の劇場ではネタ時間が決まっているし、照明や音響を使いたくても制限があったりして、なかなかできなくて。もったいないんで、今回やろうということになりました。
関町 だから、観たことないコントばかりだと感じるかもしれないですね。
田所 それ以前に、いつも来てくれているお客さんには“こいつら、単独でしかやんねぇネタばっかりだな”って思われてるかも(笑)。
関町 そうだね。そのときしかやらないコントが多いってお客さんも思ってるから、毎回、単独のチケットを買ってくれるのかもしれないですね。


――今回のネタは、どんな感じでセレクトしているんですか?
田所 基本は、僕らがやりたいものですね。とにかく普段の劇場でしか僕らのネタを観たことがないという人にはオール新ネタに見えるくらい、普段やってないコントばかりをやろうと思ってます。


――以前の単独では、関町さん作のコントもやっていたじゃないですか(注:コンビネタは、田所がつくっている)。
田所 あぁ! ありましたね。
関町 田所がやれって言ったのに、その割には実際やるとなると嫌がるっていう、よくわからないパターンでしたけど。
田所 いや、やれって言ったわけじゃないんだけど……。1回目のときはなぜかこいつもネタをつくる流れになって。でも、持ってきたネタがよくわからなかったんですよ。特に最後、こいつがだるまを持って踊るところなんて、まったく意味がわからなかったけど、20分のロングコントをなくすとなると、ほかのネタをつくらなきゃいけなくなるからなくすわけにもいかなくて。で、結局やることになったんですけど、僕が関わったと思われたくないから「頼む、関町作って必ず入れてくれ」とはお願いしました。
関町 ……嫌な性格してるなぁ! 身内からは「意外と印象に残った」って言われたんですけどねぇ。
田所 そりゃ、インパクトだけはありますよ。だるまを持って踊るんだから(笑)。結局、3回目の単独くらいまでは(関町作のコントは)やってたよね。
関町 でも、3回で終わったということは、需要がなかったんでしょう。僕がつくっても引きがないっていうね。


――(笑)今回、関町さん作のコントが入る予定は?
田所 正確なことはまだ言えないですけど……、もしかしたら入るかもしれないですね。
関町 いつでも削れるようにしておいて、リハで判断しましょう!
田所 とにかく僕らの中では、いままでの歴史を振り返るようなライブになればいいなと思っていて。
関町 そのあたりは、チラシを見てもらえればわかると思うんですけど。


――…………え?
田所 その説明の仕方じゃ、ほとんどの人がぽかーんだよ(笑)。
関町 そうか(笑)。2人の歩んで来た道のりを振り返るようなイメージで撮ったんですよ。
田所 階段で撮ったのも、歴史をだんだんと積み重ねていくというか。要は、結婚記念日をイメージしてるんです。


――なるほど! すごく趣のある場所ですけど、どちらで撮られたんですか?
田所 上野の東京国立博物館です。この撮影、場所代だけで結構なお金がかかってるんですよ。しかも撮ってたらテンション上がってしまって、1時間の予定が2時間に(笑)。お金も倍かかっちゃいました。
関町 実は、これ以外にもいい写真がたくさんあるんです。一部はいま渋谷SN VISION(渋谷・31アイスクリーム上)で流れているぴあのインフォメーションで観られるんですよ。
田所 そこで単独の告知VTRが流れてるんで、ぜひ観ていただきたいですね。


――拝見しましたが、ポスター以外の写真もたしかにすごくステキでした。そういえば、会場である東京グローブ座の下見にもすでに行かれたそうですね。
田所 何がすごいって、楽屋が6つあるんですよ! 座長が使うんじゃないかっていう楽屋はシャワー完備で、ちょっとひと休みできそうなソファも置いてあって。ここを僕ら2人で使うのかと驚きました。
関町 どうやってあの6つ使い切ろうか?
田所 スタッフさんが使ったとしても、3〜4部屋は余るもんな。
関町 じゃあ、小道具の部屋とかつくるしかないのかな。


――あの……表側の様子を伺いたいのですが……。
田所 ははは! もちろん、客席も素晴らしかったですよ。ただ、見せ方は考えなきゃいけないなと思いました。僕ら、いままでの単独は、正面にお客さんが座る劇場でしかやってこなかったんです。今回は半円形ですし、斜めから僕らのことを観る客席も多い。後ろに何か隠すネタとかやると、お客さんにバレバレになりそうなんですよね。
関町 だから、そういうネタをやる場合は、だいぶ後ろに下がってやることになるかも。
田所 (笑)で、あいつら、随分後ろでやってんなぁって?
関町 ってことは何か隠してるな、と。結局ばれちゃいますね。
田所 だから、立体的に考えていかないとなと思っているところです。


――ちなみに『スイップ』っていうライブタイトルは? ライスさんはいつも……なんか変な……。
関町 変な、って。本音出ちゃってるじゃないですか!


――(笑)失礼しました。変わったタイトルを付けている印象ですが?
田所 いつも意味のないものを付けてるというか。意味のあるタイトルを付けちゃうと、関わったことをやらないと気持ち悪いじゃないですか。だから、例えば外国の食べ物とか楽器とか、意味を持たなそうなタイトルを付けてたんです。今回も発想はいつもと近いんですけど、10周年ということでタイ語で“10”を表す言葉にしました。だから、今回は珍しく意味のあるタイトルです。
関町 タイ語にすると、全然読めないんですけどね。
田所 ロールケーキみたいなの2つで“スイップ”って読むらしいんですけど、誰も読めないんでカタカナにしたんです。


――10年を振り返るようなライブにしたいとのことですけど、改めて振り返るとどんな10年でしたか?
関町 他の芸人さんに比べて、浮き沈みが……言い意味でも悪い意味でもなかったというか。爆発的にテレビに出たわけでもないし、ライブの仕事も増えたわけでも減ったわけでもなく。まったく変わってないんですよね。
田所 それってあんまりいいことじゃないんじゃない? 成長してないって思われちゃうよ(笑)。
関町 まぁ、よくないことなのかもしれないですけど……逆に(仕事量やポジションを)キープできてるのが、僕らの強みかなと思いますけどね。


――ポジティブすぎる!(笑)
田所 はははは!
関町 (笑)何より劇場のお客さんに支えられて、ここまで来たってことですから。
田所 たしかにね。僕ら、爆発的に売れたとかはないですけど、唯一誇れるのは単独ライブが毎回完売してること。簡単なようで難しいことが達成できたのは、お客さんがチケットを買ってくれたから。それが、いちばん大きいですよね。その人たちが離れたら、僕らはアウトですよ。
関町 (笑)そうだね。そうなったときは、本当に芸人辞めるときかもね。
田所、お客さんが最後の刀をなんとか支えてくれているから、僕らは続けられるんです。
関町 僕らがちょっとでもテレビに出ると、お客さんはすごく騒いでくれますしね。
田所 喜んでくれるよね? うちの親と同じくらい喜んでくれてますよ。だから最近、お客さんは家族なんじゃないかなと思うんですよね。それくらい親身になって、僕らのことを考えてくれてるんです。


――ちなみにNSC時代には、どんなビジョンを描いてたんですか?
田所 単独ライブというか、コントをやりたいっていうのはずっとありましたね。そういう意味では、やりたいことができてるのかもしれない。「コントライブをやりますよ」って言ったら、こうやってたくさんのお客さんが集まってくれるっていう現状はかなり理想に近いことですから。
関町 その単独もやらせてもらえるまでには、かなり時間がかかりましたけど。最初の単独ライブは、5年目のときですからね。
田所 NSC卒業してから8ヵ月間、仕事が1本もなかったしね。だらしなかったなぁ。
関町 そうだった。だから、社員さんにも「こいつらに単独は無理だろう」って思われてたのかも。宣材写真で判断されてたんでしょうね。
田所 顔的に無理だって?(笑)
関町 うん、お客さんを呼べないパターンだって思われてたんでしょうね。


――それがいまや、700席が完売ですからね。
関町 ありがたいですね。そういえば、僕らってなぜか単独ライブの前はいつも休みが多いんですよ。今回も7月いっぱいのスケジュールが欲しいって言ったのに、結局7月10日までしかもらえなかった。単独を考慮してそうしてくれてるのかもしれないですけど……それ以降、きっと休みなんでしょうね(笑)。
田所 印刷するだけ、ムダだったんだろうね。ネタ合わせし放題だな! ただ、今回はいつも以上にいろんな方が協力してくれてるだけに怖いんですよ。当日、インフルエンザにかかったらどうしようかなって思ったりもして。
関町 いや、あり得るよ。7月後半って、インフルエンザ流行ってるもん。
田所 もしインフルエンザなんかになったら、クビになるんじゃないかと恐怖を感じてます(笑)。


――くれぐれも体には気を付けてください!
関町 部屋に「手洗い、うがい」って書いておきます。小学生以来ですよ、そんなの。
田所 1週間前から無菌室みたいなところに入って、体調を整えます!


――ちょっと話は戻りますが、個人的にはこの10年間でお2人はもっと世に知られる存在になっていてもよかったんじゃないかなと。
関町 本当ですか? 普段のライブで、僕らがどんなふうに扱われてるか知ってます?


――(笑)もちろん知ってますけど、田所さんはネタを書く力がありますし、関町さんは演技の評価が高いじゃないですか。例えば、東京シュール5(注:カリカ、犬の心、POISON GIRL BAND、しずる、ライスのユニット)のイベントで何度か開催された田所さんプロデュースの『田所仁とお正月』はいつも刺激的な構成で、記憶に残るライブでした。関町さんは神保町花月のお芝居でも度々、主演を務めるなど演技力に定評ありますし。
田所 そう言ってもらえるのはありがたいんですけど、なかなか……。そのあたりは、僕らのアピールが足りないのかもしれないですね。神保町花月での主演を経て、関町の演技力もさらに上がってるかもしれないんですけど、気づいてくれるのはミルククラウン竹内さんだけですから(笑)。
関町 竹内さんはいつも誉めてくれるんです。
田所 僕らの色を、もっと外に出していかなきゃいけないんでしょうね。
関町 そのためにも、今回の単独は関係者の方にもたくさん観に来ていただきたいんです。だけど、僕ら、知り合いがいなくて。
田所 誰かいませんか? お知り合いの方は。


――じゃあ、ニュースセンターで呼びかけましょうか? プロデューサーさんやディレクターさんでライスの単独を観てもいいという方は、よしもとまでぜひご一報ください、と。
田所 ぜひお願いします!
関町 関係者席、用意してお待ちしてます!


――ところで、この単独ライブは一夜限りなんですか?
田所 そうですね。いまのところ、ほかでやる予定はないです。
関町 おそらく当日券も少しは出ると思います。
田所 だから、諦めず狙っていただければ。今回はいままで以上に力入ってるんで、1人でも多くの方に観てもらえたら嬉しいですね。





●単独ライブ情報
ライス結成10周年記念傑作選ライブ「スイップ」


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公演日:2013年7月27日(土)18時開場/18時30分開演
会場:東京グローブ座
料金:1・2階指定席3500円(税込)/当日3800円
   3階指定席3000円(税込)/当日3000円
チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/



ライスの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/511/


【ライス】

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2013年6月18日 (火)

6月19日(水)、『自縄自縛の私』DVD&BD発売! 竹中直人監督インタビュー

6月19日(水)、竹中直人監督作『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』のDVD&ブルーレイがリリースされます。

本作は、「女による女のためのR-18文学賞」の大賞を受賞した蛭田亜紗子さんの同名小説を映画化したもの。自分で自分の体を縛る“自縛”行為を密かな安らぎとしていた主人公・百合亜の心の解放と成長を描きながら、女性でも観られるキュートな官能映画として注目を集めました。
今回はDVD&ブルーレイ発売を記念して、竹中直人監督にインタビューを敢行。作品について、じっくり訊きました。



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――まず、今作の監督を引き受けることになったいきさつを教えてください。


「(プロデューサーである)奥山(和由)さんから“この作品を撮ってみないか?”と言われたのがきっかけですね。初めて監督したのは34歳の時です。「無能の人」という作品でした。僕が32歳のときだったかな。当時、奥山さんがプロデュースなさっていた『226』っていう映画に僕は出演していて、ある日誘っていただいた食事の席で映画の話ばかりしている僕に、“そんなに映画が好きだったら、自分で撮ってみればいいじゃないか。1億出してやるよ”って言ってくださって、映画を監督することになったんです。その奥山さんが再び“映画を撮らないか?”と声をかけてくださったので、“僕でいいんですか?”と思いつつも、“ぜひぜひ”とお引き受けしました。蛭田さんが書かれた原作は短編で“女による女のためのR-18文学賞”という割には、さっぱりしていて官能小説という感じはあまりしませんでした。不思議な感覚を持つ作品だなという印象でしたね」


――百合亜を演じた主演の平田薫さんを始め、キャストは皆さん、竹中さんが決められたんですか?


「いろんな方の中から決めさせていただきました。僕は、いつも直感的に決めます。平田さんも写真を見た瞬間、即決でしたね。僕のイメージにぴったりでした」


――平田さんに関しては、声に惹かれたとか。


「声の音色も素敵でした。でも、(ヒロインの)百合亜にはあまり多くを語らせたくなかった。語らずとも彼女の佇まいで全てを感じることが出来ると思いました。彼女の台詞を大幅にカットしたんです」


――平田さんはクランクイン前のロケハンに同行されたそうですね。

「そうなんです。かわいかったですよ、薫ちゃん。“一緒にロケハン行かない?”って誘ったら、“行きたいです!”って嬉しそうに。一緒に逗子や葉山を廻りました。天気があまりよくなくて寒かったんですが、すごく楽しそうに参加してくれました。ただ、スタッフは驚いてましたよ。女優がロケハンに参加することなんてあり得ないことですからね。と同時に、照れてもいました。で、録音の北村さんが“明日も来るの?”って訊いたら、“明日は来られないんです”って。そう言った途端に、おっさんばかりのスタッフが“残念だなぁ~”って言ってるのがおかしかったなぁ」


――ははは。平田さんを誘われたのは、何か意図があってのことだったんですか?


「今回のスタッフはみんな、僕が長く付き合っている人たちなので、そういう人たちに薫ちゃんを見せたかった。それに、スタッフの前でさらけ出せない俳優ってつまらないなって僕は思っているので、スタッフに慣れてほしいということも含めて誘ったんです。キャストスタッフが仲よくなるっていう言い方をすると語弊がありますが、役者というのはスタッフあってこそですからね。一緒にロケハンすることでいい距離感をつくれたらと思ったんです。だから、楽しそうにしてくれていたので嬉しかったですね」



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――かなりタイトなスケジュールで、撮影は行われたそうですね。


「2週間しかなかったんです。けれど、(クランクイン前から)僕は“大変な撮影には絶対にしないぞ!”という思いを強く持っていたので、台本をことごとく削って、撮影前に台本をつくり直しました。元々あったものを全部やろうとしたらスケジュール内に撮り切れない、スタッフが疲労で倒れてしまうと思ったんです。さらに、現場ではテスト1回ですぐ本番というのも心がけていました。そういう方法を取っていたから、予想以上に早く終わって。タク送(タクシー送迎)は一切なし。みんな楽しそうでしたよ。予算のない現場では、疲れが溜まって事故を起こすこともある。苦労をしたほうがいいというイメージがありますが、スケジュールがタイトでも予算が少なくても楽しく苦労のない現場ができるよう心がけていました」



――津田(寛治)さんと平田さんそれぞれの緊縛シーンなど丁寧に撮られている場面が多い印象だったので、まさかそんな感じで撮影を進められていたとは思いもしませんでした。


「あのシーンは2人が解放へ向かっていくシーンだったので、一気に長回しで撮りました。まず津田くんのシーンを先に撮って、それを受けた薫ちゃんが自分を縛る。実はこのシーン、スタッフはいろんなアングルから撮るだろうと思っていたみたいです。でも、ワンシーン、ワンカットにしました。驚いてましたよ、みんな」


――カット割をあまりしないというのは、何か意味合いがあったんでしょうか?


「役者の感情を優先して長回しで撮ろうと思ったんです。まぁ、役者を信頼すれば、カット割という考え方はないような気がしますね。カット割優先だとどうしても役者の感情を無視することが多くなるので、感情中心に考えました。とはいえ、これは毎回やっていることですけれどね」



――そういう考え方をするのは、やはり竹中さんが役者だからでしょうか。


「それはあるでしょうね。いろんなタイプの監督がいるので一概には言えないですが、僕は感情を切りたくない。なんて言うか、僕は役者とスタッフに向けて映画を撮っています。だから、スタッフが“面白かった”と言ってくれるのがいちばん嬉しい。いつもスタッフは“また一緒にやりたい”と言ってくれるので、その言葉のためだけに撮っているようなところもあるんです」


――チームワーク抜群な竹中組だからこそ、タイトなスケジュールであってもスムーズに現場が進んだのかもしれないですね。


「そうですね。助監督がとにかく優秀でした。みんな、アイデアがあって……ありがたかったですね」



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――そのほか、印象に残っているシーンはどんなところですか?


「たくさんありますが……あぁ、そうだ。撮影初日の薫ちゃんはかわいかったですよ。マラソンのシーンで、ゆっくりだとか全力疾走だとかいろんな走り方をしてもらったんです。それは彼女の動きを見たかったからなんですが、“え? どうしてこうなるんでしょう?”って迷いながらやっている感じがかわいかった(笑)」




――(笑)なぜそんなことを?


「百合亜をちょっと変な子にしたかったんです。かわいいんだけど、微妙に変な子というかね。だから、薫ちゃんがどんな動きをするのか見たくて、たくさんの荷物を抱えて意味なく全力疾走してもらったりしたんです。とにかく薫ちゃんがあまりに楽しそうだったんで笑っちゃいました。あと、濡れ場や自分で自分を縛るシーンは、まず僕が動いてみてから、彼女に演じてもらってたんです。セックスシーンも“後ろからこう迫られて、段々こうなっていく”っていう過程を僕が自ら動きで説明して……特典映像に入っていたかな? もし入っていたら、ぜひ観てください。とにかく女性も楽しめる映画なので、いろんな方に観ていただければ嬉しいですね」




――たしかに官能映画とは思えないほど、かわいらしくて切ない物語で。女性でも抵抗なく観られる作品だなと思いました。


「そうですよね。あと、よしもとニュースセンターをご覧の皆さんには、山内(圭哉)さんにもぜひ注目していただきたいです。もう最高でした。普通なら“なんだこいつ”ってなることを、狙いの見えない間口の演技で役として成立させている。いやぁ、すごい役者さんですよね」




●DVD&ブルーレイ情報
R-18文学賞vol.1自縄自縛の私

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<DVD>

商品番号:YRBN-90588

価格:3,990円(税込)


<ブルーレイ>

商品番号:YRXN-90021

価格:4,935円(税込)
http://www.randc.jp/r18-jijojibaku/top.html



監督:竹中直人

キャスト:平田薫、安藤政信、綾部祐二(ピース)、津田寛治ほか

内容:本編(106分)+特典映像

【特典映像】

・メイキング

・予告編

・副音声:オーディオコメンタリー(竹中直人監督×平田薫×ピース綾部祐二)

【初回プレス限定封入応募ハガキ】

A賞/映画「R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私」ポスター(非売品)
 
   監督&キャストの中からお好きな方の直筆サイン入り!
   各10名様合計30名様

 ・竹中直人監督サイン入り(10名)

 ・平田薫サイン入り(10名)

 ・ピース綾部(10名)
B賞/≪女性限定≫緊縛師奈加あきら氏による座談会 ご招待(30名様)

 日程:8月下旬予定

 場所:東京都内

 ※ご当選の方には、応募ハガキに記載のメールアドレスに
 
 座談会の日時・場所などを記載しました当選メールをお送りします。



対象商品:「R-18文学賞vol.1自縄自縛の私」Blu-ray(YRXN-90021)

     「R-18文学賞vol.1自縄自縛の私」DVD(YRBN-9058)


応募締切:2013年7月31日(水)消印有効

※詳細は、封入の応募ハガキをご覧ください

© 2013吉本興業

発売元・販売元:よしもとアール・アンド・シー

●自縄自縛の私

公式サイト:http://www.r18-jijojibaku.com/

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2013年6月12日 (水)

BeeTVにて『ケンコバと男の密談』が6月20日(木)より放送開始も、ケンコバ「観ないほうがいいかも」!?

6月20日(木)より、スマートフォン向け定額制動画配信サービス「dビデオ powered by BeeTV」および「BeeTV」にて新番組『ケンコバと男の密談』が始まります!

ケンドーコバヤシとサブレギュラーであるサバンナ・高橋がゲストと共にとある喫茶店に集まり、テーマ別のトークを敢行。はたからすれば、どうでもいいムダ話に聞こえるトークですが、彼らは常に真剣そのもの。白熱するディベートは、不毛さも相まって笑える展開に。通勤や登校の途中、イライラしたとき、悲しかったとき……日常のストレスを忘れられる面白トークが目白押しです!

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♯1から♯4には上記2人ほか、野性爆弾・川島邦裕、カラテカ・入江慎也、千鳥・大悟が出演しています。

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そして今回は、♯5から♯8の収録に臨んだケンドーコバヤシ、サバンナ・高橋、カラテカ・入江、パンクブーブー・佐藤哲夫、フルーツポンチ・村上健志を収録後に直撃! たっぷり話を訊きました。

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――皆さん、お疲れさまでした。まずはケンコバさん、本日の収録の感想を訊かせていただけますか?
ケンドーコバヤシ(以下、コバヤシ)「この番組は、ある喫茶店をお借りしてやっているんですけど、ここのコーヒーがすごくおいしくて。また飲みたいなと思った頃に収録が入るといういいサイクルでやっている番組なんです。今日もコーヒーがめちゃくちゃおいしかったですね」

――本日は♯5から♯8までの4回分を収録されたということですけれど、かなりトークが白熱されたとか。
高橋「そうなんです。収録終に休憩が入るんですけど、僕らは毎回、その休憩でトークテーマを話し続けてるくらい盛り上がってます」
コバヤシ「本番のあるテーマで、ある区域で遊んでる女はないっていう話をしたんです。全員が“ない”で一致したこともあって、収録が終わってからもその話はかなり熱く続いていましたね」
高橋「それに、僕らも赤裸々に話しているというか。普通の収録やったら話さないこともばんばん話してしまう、裏表のまったくない番組なんです」

――哲夫さんと村上さんは今回初めて収録に参加されましたが、同じく裏表のない番組だと感じましたか?
哲夫「そうですね。本当のところ、今日は芸人として楽しいトークをするためにここへやって来たつもりでした。けれど、収録が始まった途端、皆さんが本音、本音、本音……で来るんで、僕もそうしたというか。特にあるトークテーマでは、本気で言いたいことが言えました。……まぁ、本音すぎて笑いこそ、ひとつも起こりませんでしたけど」
入江「はははは!」
高橋「いやぁ、ええ意見やったよ」
コバヤシ「ほんまに教えられたというか、勉強になったよな。唯一の既婚者としての意見を語ってくれたんですけど、通信簿で人の話を聞かないという評価しか受けてこなかった俺が、哲夫の話は真剣に聞けましたからね」
哲夫「ありがとうございます。僕も笑いをもらえなくても、こんなに気持ちいい瞬間があるんだと知りました」
コバヤシ「俺、もし結婚することになったら、もう1回、お前のところにあの話、聞きに行くと思うわ」
哲夫「もちろんお話ししますし、さらに新しい情報も入れさせてもらいます!」
コバヤシ「……ただね、こんな素晴らしい話をしてくれた哲夫に対して、どこぞの誰かの目線を気にして喋った奴がいたんですよ」
入江「ひとりだけいましたよね」

――村上さん、ずっと黙ってらっしゃいますけれど。
村上「いやぁ、皆さんにちゃんと伝わってないなぁというか。コバさんの意見は、ピュアな人の怖いところだと思いますよ。純粋って世間ではいいことのように思われてますけど、時に本当のことに気づかないこともあるんです。もちろん、コバさんが言ってることはわかります。だけど、どこかで妥協しなきゃ、幸せは手に入れられないんですよ!!」
コバヤシ「……いや、それはもちろんそうなんですよ? 番組である以上、どこかの誰かを想定して話すのはもちろん大事なんですけど、今後出会うかもしれない女とか、自分を支持してくれる女に向けて発言したことに、僕らは腹立てたんです」

――僕ら、ということは、村上さん以外の皆さんの意見はまとまっていたわけですね?
哲夫「4人の気持ちは、ひとつでした」
入江「村上ひとりだけ、保身に走ってましたね」
村上「いや、あれは保身じゃないです!!」
哲夫「お前はそれでいいかもしれないけど、お前がそうしたことによって、4人も同じ目線で喋らなきゃいけなくなる可能性を出て来たわけだろ? それをコバさんや高橋さんが止めてくれたんだからさぁ!(と、突然説教モードに入る哲夫)」
村上「(小声で)でもなぁ……(と、息を吐き出し)まぁでも、勉強にはなりました!(と、投げやりに答える)」
高橋「このあたりのお説教も丸々観られますんで、お楽しみに(笑)」

――あと、ひとつ気になることが。今回のメンバーを見る限り、かなり男くさい番組のように感じるんですけど……女性が観ても楽しめる番組ですか?
コバヤシ「あんまり楽しくないんじゃないですかね? 僕が女性やったら、観ててイライラするやろなとは思います(笑)。それに、こんなことを言うなって怒られるかもしれないですけど……女性に限らず、この番組は観ないほうがいいんじゃないですか? 観るとね、辛い人もいると思うんですよ。例えば、猫好きな人とか……」

――収録のトーク中に何かがあったんですね(笑)。
コバヤシ「はい。あるトークテーマで、何かがありました」
村上「このテーマに限らず、コバさんが話していることを真似したらモテなくなるということだけは、言っておきたいと思います!」
コバヤシ「それは確かにそうやな。本音で生きることほど、損をすることはないなということがよくわかる番組です」

――どんな本音が語られているのか、オンエアを楽しみにしています! では最後にケンコバさん、よしもとニュースセンターを読んでくださっているメッセージをお願いします。
コバヤシ「季節の変わり目ですが、風邪を引かないように!」
高橋「……いや、それ聞いて、誰がこの番組観るんですか?」
コバヤシ「(高橋の意見を無視して)人生や世の中、いろいろと辛いことがありますけど、いちばん辛いのは風邪ちゃうかなと最近思うんですよ。だから、健康に気をつけて、ニュースを受け取ってください!」

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●番組概要
ケンコバと男の密談
更新日:毎週火曜日 
出演者:ケンドーコバヤシ、高橋茂雄(サバンナ)、川島邦裕(野性爆弾)、
    入江慎也(カラテカ)、大悟(千鳥)
    佐藤哲夫(パンクブーブー)、村上健志(フルーツポンチ)ほか
制作:吉本興業
制作協力:バックアップメディア

dビデオ&BeeTVにて6月20日(木)より配信スタート!

アクセス方法
<ドコモの携帯からのアクセス>
【スマホならdビデオ】dメニュー>dマーケット >dビデオ
【iモードならBeeTV】iメニュー>動画>BeeTV
<PCからのアクセス>
「BeeTV」で検索

●番組サイト
dビデオ:http://video.dmkt-sp.jp/ti/10005333
BeeTV(iモード):http://beetv.jp/pg/10000458
BeeTV(Android):http://sp.beetv.jp/pg/10000458

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2013年6月 4日 (火)

「『ピラメキーノ』は世界から注目される日本のサブカルチャー」はんにゃ&フルーツポンチDVD発売記念座談会!

6月5日(水)、よしもとアール・アンド・シーよりDVD『ピラメキーノDVD みんなのうたゴールデンベスト』がリリースされます。


2009年よりスタートした子ども向けお笑い番組『ピラメキーノ』。今年3月に放送1000回を迎えた同番組では60曲以上のオリジナルソング、200のコーナーが誕生しました。
その中から厳選された「うたベスト」「人気コーナーベスト」を収録したDVDが、こちら。同番組のレギュラーであり、現在、月曜日から金曜日まで毎朝放送中の『ピラメキーノ640』に出演しているはんにゃ(川島/金田)&フルーツポンチ(村上/亘)を直撃し、DVDについてのお話をたっぷり訊きました!


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――いよいよ『ピラメキーノDVD みんなのうたゴールデンベスト』が発売されますね。


金田 本当に“これぞピラメキーノ!”っていう感じで。1000回記念にちなんだ中身って感じで、なんかね、そういう感じっていうか。
村上 ……さっきから“感じ”を連発してるけど、これ、活字だから。言い方にこだわっても伝わりにくいよ。
金田 じゃあ、路線を変えて。コーナー数でいったら200から厳選されてるんでしょう? 面白くないはずがないですよね!



――(笑)では、まず「うたベスト」についてお訊きしたいんですが、それぞれ印象に残っている曲ってありますか?


亘 「なんてフワフワなんだJAPAN」とかいいよね?
金田 あぁ、いい!「ピラメキたいそう」だけでもいろんなバージョンがあるから、楽しいと思います。あと、僕は「鼻から牛乳」「アホが見るブタのケツ」とかの嘉門達夫さんシリーズも好きです。ご本人からも言っていただいたんですけど、『ピラメキーノ』で改めてブレイクされたというか。
村上 再ブームが起きたもんね。
金田 そうそう。だから、ぜひ聴いていただきたいですね。
村上 オリジナルソングは、とにかくいい曲が多いよね。高校生くらいになってカラオケに行った時に、小さい頃聴いてた懐かしい曲をリクエストに入れて「うわー! 久しぶりに聴いたー!」っていうノリあるけど、まさに「Onaraはずかしくないよ」とかはそう思ってもらえる曲というか。
金田 そういう言い方やめろ!



――「Onaraはずかしくないよ」は、女装した金田さんがモデルのお2人とのユニット“オンナラブリ”としてリリースした楽曲ですね。


金田 そうです。当時はかなりヒットしたんだからな! あの年の年間チャートで20位以内にも入ったし、めちゃくちゃ売れたんだから!
村上 オリコンのデイリーチャートで2位だったもんね。今だと、浅草花月に行けば聴けます。開場中に流れてますから。
川島 あとは、週末よしもと系のイベントでも聴けますよ。



――オリジナルソングに関しては、ダウンロード総数が70万以上を超えているそうで。



亘 そりゃ、ピラメキパンダも7チャンネル背負いますね。
村上 ひとつの番組から、テレビ局の看板にまでなるんだからね(注:当時、同番組のキャラクターであるピラメキパンダが、テレビ東京の地デジ宣伝大使を務めていた)。



――そうやって人気を博し続けてきた『ピラメキーノ』のオリジナルソングですけど、歌はもちろん、振付けを覚えるのはかなり大変だったんじゃないですか? 正直なところ、覚えてるんだか覚えてないんだがわからないようなところも多々あったように思いますが……。



村上 そうですね。まぁ“フワッと”っていう主旨があったから、振りを覚えられなくてもギリ怒られなかったけど。
金田 ……そんな主旨はないです。そう思ってたのは、村上だけだよ?
村上 いや、俺は許されてたはず!
川島 それはどうかわからないけど、本当に大変だったよね。基本、振付けは収録する2時間前に全部覚えていて。時には30分で覚えなきゃいけないこともありましたから。
亘 だから撮り直しても撮り直しても、誰かがミスるんですよ。で、そういう中でいちばんいい状態が実際、流れているものというか(笑)。
川島 使われている映像が、僕らのマックスなんです。



――ダンスでいちばん足を引っ張ってたのは、やはり村上さんですか?



村上 いや! 僕の場合はしょうがないって思ってもらってたというか。“村上が間違えるのは当たり前”って思ってもらってたんで、視聴者のみなさんには許してもらえてたと思います。それを除くと、間違いが多かったのは……亘じゃない?
亘 (笑)。
金田 川島も結構あったよ?
川島 金田がミスることもあったしね。生放送やイベントのときは、本当にみんなヤバかったから。
村上 そう言われてみると、そうだな。……結局、全員ですね。



――踊っているみなさんの目が泳いでいる理由がようやくわかりました(笑)。そのあたりはぜひともDVDで確認いただくとして、「人気コーナーベスト」に関してはいかがですか?



村上 「パンツ見えるか見えないか」は、僕プロデュース&演出の企画なんですよ。
金田 あぁ、あの最も演者&スタッフに嫌われてたコーナー?
村上 確かに現場は面白くなかったけど、観てる人には愛されてたから! 社会現象まではいかなかったけど、子どもたちに「やって! やって」「僕もできるんです!」ってよく話しかけられてたんだからな!
川島 「漢字おバカ殺人事件」は初期の企画なんですけど、放送後、ファンの方から漢字ドリルをたくさんもらいました。……結局、勉強しませんでしたけど。
金田 ぜひしてください! 僕は……「しのびの恋」とかは、オススメの喜劇ですね。
川島「仁義なきぬるぬるの戦い」も、ものすごく危険な香りがするというか。ギリギリのところを攻めてるので観てほしいですね。



――ギリギリといえば、特典映像の「変態てれびさん」で亘さん、大活躍(?)ですよね。あれは……。



亘 完全にアウトです(笑)。絶対に真似だけはしないでほしいですね。
金田 あれ、ホントにヤバいよね。他局の番組をイジりながら、あんなことまでしてるんだから(笑)。ヤバいといえば、「可能姉妹」もかなりのもんですよ。ご本人が寛大な方々だからよかったですけど、訴えられたら終わりですから。
亘 「どっちがカレーでショー」もね?



――拝見しましたけど、カレーじゃないものの正体は一体なんだったんですか?



村上 なんだったんでしょう? 僕らもわかんないです。
金田 言うなれば、あれはスタッフさんのオナニー企画です(笑)。
亘 ははは! まぁ、結構ひどいものもたくさん紛れていますけど、いろんな方向から楽しんでもらえるコーナーばかりですから。
川島 そうですね。尺も短いんで、見やすいと思いますよ。



――それにしても、放送が1000回を超えるってすごいことですよね。



金田 ありがたいですよね。始めた頃は、まさかこんなに長く続くとは思っていませんでした。それに、あの枠は数々の先輩が出られている伝統的な番組枠。1年目の頃、雨さん(雨上がり決死隊)やガレッジさん(ガレッジセール)の番組のシミュレーションをやってたところで自分が番組をやらせてもらえるなんて、ものすごく嬉しかったですから。
村上 同期で一緒にやれるって、なかなかないことですしね。
金田 番組をやってていちばんデカかったのは、子どもから声をかけられるようになったこと。お母さん方もお父さん方も含めて、イベントをやれば集まってくれて。
亘 ああいうのは、ホントに嬉しいよね。
川島 うん。もう4年くらいやってるから、始まった当時、小学生だった子もいま中学生だよね? 小さい頃、よく観てくれてたんだろうなっていう中学生に遭遇することがあるんだけど、思春期で照れくさいのか、「あ、川島……」って言いながら逃げちゃうんだよ。まぁ、名前を覚えてくれてるだけで嬉しいんだけど。
金田 そういえば、「生まれて初めて観る芸能人が川島」っていう企画もやったよね。東京タワーに来てる学生たちの前に、自らフワッと出ていって。で、フワッとした反応をもらうっていう……あの子たち、かわいそうだったなぁ。
川島 いや、喜んでたよ!
村上 それにあんまり知られてないですけど、実は『ピラメキーノ』ってオシャレだったりもするんですよ。
金田 日本の文化が詰まってるからね。日本のアニメやカルチャーが好きなフランスで、絶対ウケると思うんですよね(という発言に、無言で頷く川島&村上&亘)



――えーっと……それは冗談で? それとも本気で言ってるんですか?



村上 本気ですよ! この色使い、観てくださいよ!(と、DVDのパッケージを指す)
金田 これはマジです。収録現場に一度、フランスの子ども番組のスタッフが見学に来たこともあるんですから!『ピラメキーノ』は、世界から注目されてる日本のサブカルチャーなんです!
村上 そう! だから、ヴィレッジヴァンガードにぜひ置いていただきたいですね。



――納得しました(笑)。また、初回特典として生電話の応募ハガキが封入されているとか。



川島 マジでやります。僕らは朝5時半、スタジオ入りでみなさんのところへ電話しますから。
金田 これ、『ピラメキーノ640』でも放送するのかな? その辺はまだよくわからないですけど、楽しみにしてもらいたいですね。



――では、最後によしもとニュースセンターをご覧のみなさんに、DVDのPRをお願いします!



金田 殺伐とした世の中ですけど、緩くフワッとした内容のDVDで癒されていただければ。
川島 一度も観たことがない人もいるかもしれないですけど、観たら、すごく笑える番組だとわかっていただけると思います。ぜひDVD買ってください!
村上 30歳くらいになったときに、このDVDを見つけて「うわぁ、懐かしい!」と思ってもらいたいんで……買ってそのままタイムカプセルに入れてもらえるといいかなと。
亘 いや、ちゃんと観てもらおうよ! で、大人になってから、もう一度楽しんでもらえたら嬉しいですよね。僕としては、自分の子どもにも見せたいんですよ。いまのところ、番組を見せても「ピ」しか言えないんですけど、もうちょっとわかるようになったら見せてみようと思います。



――ちなみに、売り上げ目標枚数は?



村上 夢は大きく100万枚で!……いや、このご時世、100万枚は強気すぎるか。30万枚くらいかな?…………10万枚……目標1万枚でお願いします!
金田 いや、目標は高く100万枚で!
村上 100万枚売れたら、即ゴールデンだよね?
金田 もちろんでしょ。今、『ピラメキーノ』は朝(の時間帯)に変わってますけど、ゴールデンに必ず帰ってきますから!
川島 じゃあ、目標を達成するためにも、1人200枚ずつ買って宣伝する?
村上 いや、俺は買わない! もらう!
亘 なんだよ、それ!
村上 買いはしないけど、いろんな人に宣伝してもらえるよう、今から動きます! だから、みなさんもぜひ買ってください!



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●DVD情報
定価:2980円(税込)
商品番号:YRBN-90600
出演:はんにゃ/フルーツポンチほか
収録分数:102分+特典映像15分



収録内容
1000回放送を迎えた「ピラメキーノ」。
過去4年間の番組オリジナル曲数は60曲、放送したコーナー数は200!
その中から特に人気だった名曲・名物コーナーをたっぷり収録!
【うたベスト】
アホが見るブタのケツ ピラメキVer./ダルが見るブタのケツ/なんてフワフワなんだJAPAN/鼻から牛乳 ピラメキVer./ダルから牛乳/まいっちんぐ体操/だるだるダーリン ベストダルさんVer./ピッグ&ポーク/Onaraはずかしくないよ/ピラメキたいそう いろんなバージョン(ダンスVer./ロックVer./ピラメキッドVer./ウンコマンズVer./夏祭りVer./海賊Ver. etc…)ほか
【人気コーナーベスト】
仁義なきぬるぬるの戦い/パンツ見えるか見えないか/チョッキン星人/辞書めっこ/坂道家族/渡辺直美 恋はスローモーション/ミナガワマンのプロレス英会話/漢字おバカ殺人事件/ニッチェとうたおう/ミステリー生物調査隊/しのびの恋/宇宙生活/2700 動けるオッサン/ボクサー拳は見ている/はんにゃ108のみそぎ ほか
【特典映像】
変態てれびさん/可能姉妹/どっちがカレーでショー ほか



初回プレス盤限定:2大特典封入
・特典その1『はんにゃ&フルポンから生電話!!
・特典その2『スペシャルアイテム』プレセント!!
※初回プレス盤に封入されています応募はがきに必要事項をご記入いただき、
 ご応募ください。抽選にて特典が当たります。
 当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
応募締切日:7月31日(水)



よしもとネットショップplus Yahoo!店
http://store.shopping.yahoo.co.jp/shop-yoshimoto/yrbn90600.html



よしもとネットショップplus 楽天市場店
http://item.rakuten.co.jp/yoshimoto-shop/yrbn90600/



●番組情報
ピラメキーノ640
テレビ東京にて、月曜日から金曜日、朝6時40分より放送中!
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/pirameki

【はんにゃ】【フルーツポンチ】

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2013年6月 3日 (月)

今夏注目の舞台! 作・西野亮廣&演出・後藤ひろひとインタビュー

この夏、東京と大阪で上演される西野亮廣(キングコング)作、後藤ひろひと演出の舞台『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』の前売り券一般販売日が、6月8日(土)と迫って来ました。
そこで、その西野と後藤に意気込みや長きに渡る不思議な関係性について、インタビューしました。

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――まず、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』再演の経緯について教えてください。
西野「いろんなところで喋ってるんですけどいいですかね(笑)。後藤ひろひとさん作、演出の『ひーはー』(2006年)という舞台があったんですけど、それを観に行かせていただいた時に衝撃を受けたんですね。人の作ったものに、“うわー!”ってなることって、そんなにないんですよね。それまでも舞台も映画も観てたんですけど、『ひーはー』はホントにひっくり返って、しかもエンディングで泣いてるんですよ。そこに後輩と一緒に行ってて、いじられたのすごく覚えてるんですけど、ただただ混じりっけのないコメディなんですけど、楽しすぎて、みなさん歌って踊ってるエンディング観て、ボロボロ泣いちゃって、こういうのを作りたいと思ったんですよ。こういうの作りたいって、あんまりよくないじゃないですか。モノ作るんやったら、オリジナル目指せよって(笑)。すぐ『ひーはー』みたいな奴を作ろうと思って作ったのが、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』ですね。これが1回やらせていただいたんですけど(2008年に大久保公園内特設テントにて上演された『新宿7キャンプシアター~2008・夏~』のひとつ。)、それが結構、駆け足で公演しなきゃならなかったので、どこかでもう1回ちゃんとやりたいなと思っていて。タイミングを見計らってたら、このタイミングで、後藤さんのところに演出をやっていただけないかとお願いに行きました」
――『ひーはー』を観た頃は、テレビでお忙しい時期だったんじゃないですか?
西野「一番忙しかったですね。で、『ひーはー』みたいなのを作れる生活になりたいなと思って、それでゲストに出るとかグルメ番組、子供番組とかひと通りやってたんですけど、やめさせてって言って。よしもとの狙いとは違ったかもしれないですね」
後藤「相当違ったんじゃないかな」
西野「チーフマネージャーとかは、テレビスターにしたかったと思うんです。それはそれで魅力的なんですけど、なんかねえ、好きなことだけしか、したくなくなっちゃったんですよねえ」
後藤「テレビの冠番組を持ったからって、好きなことはできないよね」
西野「そうですね、テレビだとどうしても」
――そんな西野さんからのラブコールを後藤さんが受け止めたわけですね。
後藤「そうですね。基本、他人の書いた台本は絶対触らないようにしていて、でも、今回のはどう見ても、自分が書いたような台本なんですよ。俺の作品じゃないのかな、書いたのに記憶がないのかなっていうくらいものだったので、これはやってみようと気になりまして。盗まれたものだと思ったので、盗まれたものは、盗み返せというのが後藤家なので、さも後藤ひろひとが書いたもののように、上演しようとしています。いろいろ話をしてみると、それで主旨は合っていると。だから、ほとんど『ひーはー』のスタッフなんです。『ひーはー』をやるんですよっていうひとことで、スタッフが全部動いてくれてますね」
西野「うれしかったなあ」
――脚本手法を盗まれたともコメントしてますが。
後藤「誰かが嘘をついたがために、他の人も嘘をつかなきゃならないっていうのが連鎖し、誰かが勘違いしたせいで、さらに勘違いが大きくなっていって、加害者がいないのにみんな被害者になってしまうといったね。アメリカなんかでは昔からあるコメディのスタイルなんですけど、それをちゃんと軽く書ける人がいないなと思って、自分で時間をかけて何作も書いていくうちに、作り出したというか、手法ではないですけど、ひとつのラインだったんですよ。三谷(幸喜)さんもお上手なんでしょうけど、三谷さんの作品に登場する人は、みんな賢いですね。俺の脚本に登場する人は、みんなバカなんですよ(笑)」
西野「アハハハ!(笑)」
後藤「三谷さんの手法を盗んだら、もっと映画化とかあっと思うんですけど、俺の手法を盗んだがためにこんなアホになって(チラシを手に取る)」
西野「アホがいいんですよね(笑)」

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――では、改めてお二人の関係をお聞かせください。
後藤「長いですよ。関西で、彼が関テレで番組をやってたのが…」
西野「10年くらい前、レギュラー番組でご一緒させていただいてからですね」
後藤「WEST SIDE(ランディーズ、ロザン、キングコング)がコントをやって、王様の格好をした俺が案内役をやる感じなんですけど」
西野「『ゲンキ王国』(ゲンキング)っていうコント番組です。そこで僕が書いたネタを“見てくださいよ”と後藤さんに持っていってました」
後藤「その頃から書いたものをすぐ見せる癖ね(笑)。その中で、突然送ってきた台本のひとつがこの『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』だったんです。舞台としてやられるより、随分前ですよ」
――いわば、師弟関係なんですかね?
西野「僕が勝手にまねしてたんですよね。“弟子にしてください”っていうのは1回もないですけど、まねはしてますね」
後藤「世代は違いますけど、“こんなの面白いよね”“この映画、面白いよ”とか」
西野「あー、そうですそうです。なかなかね、ネタの話を人に出来ないんですよ」
後藤「よう、君はネタの話してたよね」
西野「(笑)後輩には出来ませんし、先輩にもしたことないですけどね」
――どうして後藤さんにはネタの話が出来てたんでしょう。
西野「20歳くらいの時やったから、わかんないですけど……もしかしたら“僕もがんばれるんだぞ!”みたいなのを見せたかったのかもしれないですね。そういうアピールを。それがずるずると今まで来て、当たり前になっちゃったんですよね」
後藤「無駄話してても、そう外れてなかったというかね。(キングコング)梶原とか(ランディーズ)中川と喋ってても、噛み合わなかったし」
西野「エヘヘヘ(笑)。趣味がちょっと似てたのかもしれないですよ。怪獣やロボット、昆虫が好きだとか」
――その関係性は、ずっと変わらずですか?
後藤「変わらずですね」
西野「飲みに行かせていただくと、後藤さんはたくさん話を作っていて、それを全部教えてくださるんですよ。口頭で。その帰り道とかめっちゃいいなと思うんですよね」
後藤「俺は記憶ないんですけど、ガマ王子(映画『パコと魔法の絵本』の原作にもなった舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』)も話したんでしょ?」
西野「あ、はい! 後藤さんが確かクワガタを飼われてて、それ見に行った時に、まだ一文字も書いてないけど“こんなん考えてるんや”みたいにお話いただきましたね。そういうのを聞くと、自分もやりたくなっちゃって、映画とかでもそうですけど、僕だったらこうするとか思って、すぐ家に帰ってなんかやりたくなりますね」
――後藤さんから影響を受けてる方がたくさんいらっしゃるということなんですね。
後藤「どうなんでしょう。あんまり他人を気にしたこともないんですけど、いっぺんだけ、ヒゲをクルンとさせた人とすれ違って、向こうが“あっ”ていう顔をしてたから、どうやらそうかなと(笑)」
西野「アハハハ! ビジュアル面でね(笑)」
後藤「まあ、俺自身がいろんなものから影響を受けて、今の自分がありますから、それも光栄なことですよ。誰かにもし影響を与えていたならば」
西野「まねしちゃいますね。後藤さん、ティム・バートンさん…」
後藤「まねだけならまだしも、絵本の絵に俺を描くんですよ。よく見たら、またここに俺、みたいな。『ウォーリーをさがせ!』並に隠れてますよ」
西野「勝手に出してますね(笑)」
――今回、キャスティングも注目ですね。
後藤「そりゃこの方でしょう(曙太郎を指さし)」
西野「エヘヘヘ(笑)。曙さんは、ホントありがたいですね」
後藤「あとは西野君がこれまで仲良しだった人と、俺が仲良しだった人との複合体ではあるので、始まってしまえば、そこで派閥が出来ることはないですから、相当楽しいんじゃないですかね」
――曙さんはどちらの仲良しなんですか?
後藤「どちらでもないです(笑)。初演の人造人間は、スリムクラブの真栄田君だっけ?」
西野「はい、そうです」
後藤「でも、“せっかくこういう機会だから怪物を呼ぼう、怪獣を呼ぼう! 例えば…”っていうので最初に出た名前が曙さんだったんです」
――素晴らしいですね。あと、フレッシュなメンバーもいますね。
後藤「相葉裕樹君は舞台に慣れてるみたいですが、木下美咲ちゃんは初舞台のようですね。数日前まで、ワークショップを開いてたんですよ。“君、時間が空いてたらワークショップに来ないか”と所属事務所のアミューズを通して彼女に言ったら、“全日程参加します”と言ってくれて、5日間、俺のワークショップに参加してもらいました。相当バカな子になってくれたので(笑)、『ドーナツ博士~』の稽古でもすごくやりやすくなると思いますね。初舞台の子を演出する時は、ものすごい気をつかったりするんですけど、それはもうないです。“この人のこと聞いておけば、絶対おもしろくなるぞ”“あのヒゲの人を笑わせたら、合格点だぞ”っていう関係まで出来ました」
西野「ちょこっと喋りましたけど、単純に明るいですよね。明るくていい子だなっていう印象です」
後藤「“映画の知識だったら私に敵わない”みたいなこと言うから、“じゃあ、映画クイズしようや”って言ったら、『スターウォーズ』は観てない、“『ロッキー』って何? 犬ですか?”みたいに言うから、頭をバチーンって叩きましたよ。笑ってましたね(笑)」
西野「それはいいですね(笑)」
後藤「稽古していくうちに、曙さんをバチーンといけるようになりたいですね」
西野「いきたいですね(笑)」
――後藤さんのドーナツ博士役っていうキャスティングについては?
後藤「これは彼が決めたことですから」
西野「いい具合の時間帯に出てくるんですよね。フラッと出てくる感じといい、ビジュアルも博士っぽいし、ちょっとふざけた博士だから、いいなと思ってお願いしました」
――ところで、西野さんのFacebookで【『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』を一緒に観に行こうプロジェクト】をやられてますね。
後藤「え、何?」
西野「いやあ、それがね、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』は観たいけど、一緒に観に行く人がいないっていう人結構いて…(※プロジェクトの概要は、西野のFacebook(http://www.facebook.com/akihiro.nishino.16)でご確認ください)」
後藤「オフィシャルのオフ会だね」
西野「誰々と観に行くことが決まりましたとか、報告が来てますよ」
後藤「チーム名も作らせたかったね」
西野「そうっか! それやります(笑)。舞台は、来る時から、もっと言えばチケット買った瞬間から、楽しい方がいいんですよ。公演中はもちろんですけど、帰り道もずっと楽しい方がいいなと思って、だとしたらそういうチーム名作って、どこどこで、合言葉なんか、これきっかけで集まったりしたらいいじゃないですか」
後藤「うちらの世代はビデオもなかったですから、映画のチケット1枚買ったら、もう楽しみで楽しみで。サウンドトラックを買って、映画雑誌の『ロードショー』や『スクリーン』を見ながら聞いて、想像して観に行って、1回しか観てないのにほぼ全部セリフが入ってるっていうね。テレビで放映するまで観られないから、集中度が違う。そういうことでは、映画を携帯電話で観てるんだもん、変わっちゃったなあ。でも、舞台にはまだそれが残っていると信じてますよ」
西野「そうだと思いますよ」

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――話は尽きませんが、最後に『よしもとニュースセンター』読者へメッセージをお願いします。
西野「はい、演劇に高尚で難しいイメージを持たれる方がいらっしゃるなら、全然そんなことないです。ホントにただただ笑うだけの舞台なので、フラッと来ていただきたいです」
後藤「(しずる)村上君とかマンボウやしろ君とかが出演して、“お笑い芸人が演劇なんかやっちゃってるよ、脚本書いちゃってるよ”っていうレベルのものなら、付き合わないですよ。あっと驚く、西野が作り上げた世界をおみせします」
――もちろん、後藤さんのファンの方にもオススメですよね。
後藤「はい。さも、後藤ひろひとが書いたように完璧に作ります。今や解散したかと言われている『Piper』の新作だと思って観に来てください」



●公演情報
『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック!』

公式サイト:
http://doughnut-hakase.com/

<東京公演>
日時:
2013年8月21日(水) 19:00開演
2013年8月22日(木) 19:00開演
2013年8月23日(金) 19:00開演
2013年8月24日(土) 13:30開演 / 17:30開演
2013年8月25日(日) 13:30開演 / 17:30開演
2013年8月26日(月) 19:00開演
2013年8月27日(火) 13:30開演 / 19:00開演
2013年8月28日(水) 19:00開演
2013年8月29日(木) 19:00開演
会場:東京・紀伊國屋サザンシアター

<大阪公演> 日時:
2013年9月13日(金) 19:00開演
2013年9月13日(土) 13:00開演 / 17:00開演
2013年9月15日(日) 17:00開演
会場:大阪・シアタードラマシティ

料金:前売6500円 当日6800円
チケット:チケットよしもと、チケットぴあ、ローソンチケットにて6月8日(土)10:00より一般販売開始
※各種先行予約あり

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