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ライブレポート2012/07-12月

2012年9月13日 (木)

【ライブレポート】枝三枝改メ六代桂文枝襲名披露公演@国立劇場大劇場

9月12日(水)、東京・国立劇場大劇場にて『桂三枝改メ六代桂文枝 襲名披露公演』が行われました。

東京で桂文枝初お披露目ということもあって、チケットは即日完売。1600席が満員御礼のなか、公演はスタートしました。

トップバッターを務めた桂文三は、「ご来場ありがとうございます。私、桂文三でございます。怪しい者でございます」とひと笑い。六代文枝の弟弟子であり、五代文枝の22人中18人目の弟子である文三は「上(の兄弟子)がなかなかお亡くなりになりません」と笑いを誘いながら、『伊勢参宮神乃賑』こと『東の旅』より『もぎどり』を軽快に披露しました。

続いて、登場したのは立川談春さん。
「今世紀最初にして最大のお披露目」と祝辞を述べながら「本当にね、すごい方々ばかりで緊張しています。楽屋がものすごく豪華なんです」と目を見開きます。「……私、今、落語界ではブイブイ言わせてるんですよ? 久しぶりに頭を下げました」と笑わせながら、「しかも、ここは国立劇場! ナショナルシアターですからね。すごいことです」と感嘆します。
自身の師匠である故・七代目立川談志さんについて、「いちばん怖い人はこの世にはいなくなった。……お披露目にこんな挨拶でいいんでしょうか」と言いながら、元の噺は上方から東京へ持ち込まれたと言われ、談志さんの名代である『かぼちゃ屋』を披露しました。

桂文珍は、「今日は兄弟子の六代目桂文枝襲名披露公演にお越しいただき、まことにありがとうございます」とお客さんにお礼を述べます。定年退職を迎えた同級生から「弟子にしてくれ」と言われたというエピソードや奥さんとの日常のやりとりを交えながら、上方落語『ぞろぞろ』を披露しました。
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仲入り前最後は、春風亭小朝さん。『源平盛衰記』を描いた『扇の的』を時代風刺を取り入れながら、滑らかな口調で語られました。

仲入り後は、口上。桂きん枝司会進行のもと、桂文枝、笑福亭鶴瓶さん、桂文珍、春風亭昇太さん、春風亭小朝さん、立川談春さんが並びます。
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まずは桂文珍が挨拶。
「私ども一門総領が長い間、先代文枝にいただいた三枝を大きく大きくして参りました。この度、師匠の名、文枝を襲名するということになりまして、一門総意で新しい文枝を支えようということになりました。先代の弟子の中ではいちばんお兄さんでして、2番目(であり、本日の司会進行を務めるきん枝)、これが頼りない。今日は流暢やったんでビックリしました。やればできるんやなと思いました」と語ると、隣りでおどけてみせるきん枝。
「今後、文枝という名をより大きくしていくのは大変と思います。年齢はこの中で最年長ですが、(文枝は)誠に健康なんです。……お父さんは戦争で亡くなりました」と余計な一言を付け加えると、文珍の両隣に座っていたきん枝と鶴瓶さんがたまらずツッコみます。
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さらに「本名は河村靜也と申しますが、お母さんと靜也少年はふたりきりでご苦労なことやったと思います。お母様もいまだお元気で、98歳」と語ると、いてもたってもいられず、文枝も「92!」とツッコんでしまいます。さらに「五代目……あ、六代目か!」とむちゃくちゃな文珍に、一同大爆笑。「大きくなるのは、皆さんのご贔屓あればこそ。文枝をお願いするようなところでございます」となんとか締めくくりました。
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この口上に、きん枝が「まことに感動的な!」と声を張り上げると、鶴瓶さんから「どこがや!」とツッコミが。相も変わらずまったく動じず、目を細めて笑う文珍でした。

立川談春さんは、立川一門の話を交えながら感動あり、笑いありの話を展開します。
「(六代文枝は)生前、談志を愛してくださいました。“文枝を継ごうと思います”と病院へ来てくれた時には、とろけるような笑顔で喜んでおりました。ああいう人なので素直には喜ばず、襲名会見の時にはすでに声は出なかったのですが、震える手で“三枝のばかやろう”と……」と話すと、会場からは大きな笑い声が。
「“三枝には伝わるはずだ”と手振りだったと、長男から伺いました。吉本興業の100周年の柱のイベントとして、襲名公演があるとのこと。カッコいい男の花道だと感じております」と賛辞をおくりました。
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きん枝から「社団法人上方落語協会副会長!! 楽屋では“えびす顔の悪魔”と呼ばれています」と紹介されたのは、笑福亭鶴瓶さん。
これまでの流れに、「もっと固い挨拶を考えてたのに……こんなんでええの? 文珍兄さん、めちゃくちゃやな」と呆れたようにつぶやきます。
「私は三枝兄さんに憧れて、三枝兄さんの背中を追ってずっとここまできました。一緒に番組をやらせてもらったりと、可愛がってももらいました。ぶっちゃけ、お兄さんに笑うてもらおうとなんでもやりました。9月の『彦八まつり』では、三枝さんが作詞してキダタローさんが作曲した歌を歌って……(会場から笑いが起こると)何笑うてまんねん(笑)。2日目は三枝くんっていうぬいぐるみをみんなが来る前に被って、ずっと座ってました。……若手から「足が老けてる」と言われて……誰が老けてるねんと思いましたが、最後にぬいぐるみの頭を取って出て来た僕の顔を見て、兄さんがいちばん驚いてくれたのが嬉しかった。僕は三枝という名前がなくなるのが悔しいんですよ。追いつきたくても、もう追いつけないわけですからね。これからの文枝を、皆さんは平成の生き証人として追い続けてください。僕も追い続けますので、皆さんも(興行へ)足を運んでいただきたいと思います」と愛情たっぷりの言葉をおくりました。
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きん枝から、「落語芸術協会理事!」と声高らかに紹介された春風亭昇太さんは、「皆さんが思ってるよりも偉い昇太です」と、まずは挨拶。
「東京の口上はもっとあっさりしてるんですけど、(上方は)口上に20分使うんですね。……談春くんと僕の高座は15分です(笑)。ただ、(口上の)重要性をひしひしと感じています。僕は静岡県出身で落語には縁がなく、『笑点』『ヤングおーおー!』を観て、“落語家ってこういうものなんだ”と思いながら育ちました。『ヤングおーおー!』に出ていた方(文枝)がほぼ原形を留めて、今もいらっしゃる……」と語ると、頭を抱える文枝。「『笑点』もすごくてですね、私が子どもの頃、おじいちゃんだと思ってた人がまだおじいちゃんなんですよ」と続けると、会場からは大きな笑い声が起こります。
「文枝師匠には新作創作落語家として本当にずっと長生きしてもらいたい。……いい人は早く死ぬと言いますが、先ほど長命だとのお話もあったので(笑)。先頭を突っ走っていただきたいと思います」と語りました。
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ここまで立派に進行を務めていたきん枝でしたが、春風亭小朝さんの紹介時に「落語協会を自ら辞められた」と切り出してしまい、すかさず鶴瓶さんから「理事をや! 落語協会ちゃう!」とツッコまれてしまいます。
きん枝がうなだれると、隣りに座っていた文珍が「最後の最後でやらはったな」とポツリ。鶴瓶さんも「司会、文珍兄さんがやったほうがよかったんちゃう?」と追い打ちをかけます。
すると、「そうは思たんやけど、文珍に口上を話してもらわな格好がつかん言うてな」と喋り出す六代文枝。「すみません。口上で本人が喋ったん、初めて観ましたわ」と慌てる鶴瓶さんでした。

そんな周囲にも動じず、小朝さんは「本日はようこそお越しくださいました。六代目文枝の誕生、新しい文枝ということで“しんぶんし”と呼びたいと思います」と落ち着いて挨拶。
さらには、名前の専門家に“三枝”と“文枝”の違いを聞いてきたとのことで発表。これには、六代文枝も興味津々です。
「“三枝”は“さ”と“し”と舌の弾むような名前を“ん”でつないでいるため、爽やかで知的でジェントルマン。口腔表面で発音する音が多いからか、人に入り込まず、さらっとした人間関係を好みます。一方、文枝は“ぶん”という破裂音からスタートするため、権威と威圧を人に与えてしまいます。ですが、人と深く関わっていかなければならない名前のため、後輩の面倒をみたり、落語界の今後について考えたりとストレスが溜るそうんだです。また、“三枝”と違って、“文枝”はひとつのことに集中して前に進むと大きなものを手に入れる名前なので、この時期の襲名はベストだそうですよ。色で喩えると、ペパーミントグリーンから深緑に変わったような感じだそうです。“大きなものを手に入れる”といえば、残っているのは人間国宝。文枝師匠はなる方だと思います。ですが、次に(桂)歌丸師匠がなられるとしたら、(文枝がなるには)あと10年かかります。それまでいろんな方と今まで以上に関わって、後輩を引っ張っていってもらいたいと思います」と自身の意見を交えながら、激励しました。
「ちなみに、文珍さんは“ぶん”という威厳を“ちん”が台無しにしているそうです」と付け加えると、会場は爆笑。文珍も高らかに笑い声を上げていました。
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最後は、小朝さんが音頭をとり、六代文枝自らが望んだという東京風の三本締めにて、口上は終了しました。

口上後、再び高座が始まりました。

春風亭昇太さんは「オリンピック、面白かったですね」という話題から、銅メダルでも悔しがる柔道選手たちについて触れ、“お家芸”と“国技”の意味合いや違いについて流暢に語ります。「今回のオリンピックで一生懸命練習しても、結果が出ないこともあることを改めて感じた」と話しながら、「それを踏まえて、僕の落語を訊いてもらいたい」と見事な落としを披露。その後、上方落語『ちりとてちん』(『腐豆腐』)を口演しました。

笑福亭鶴瓶さんは、六代文枝と故・七代立川談志さんのエピソードで笑わせたのち、私落語と評する自らの学生時代の思い出を盛り込んだ『青木先生』で、会場を大いに沸かせました。

トリを務めるのは、もちろん六代桂文枝。“桂文枝”仕様の座布団が運び込まれると、いっそうの大きな拍手が鳴り響きます。静かに登場した六代文枝は「ありがとうございます」と深々と頭を下げたのち、「東西の落語家の方々が盛り上げてくださって、嬉しいことでございます。今後も今までと変わらず、ご贔屓いただけますようよろしくお願い申し上げます」と挨拶しました。

公演の前日、スカイツリーを訪れたそうで、「高さが634メートルあるんですが、その高さは“六代になる三枝”という意味なんやないかなと。……実際は、“むさし”らしいんですけどね」と笑いを誘います。周囲に“文枝”という名前をなかなか覚えてもらえないそうですが、「襲名して2日後、千日前通りで“文枝さーん”と声をかけられたのに、私も慣れないから自分が呼ばれていると気づきませんでした。肩を叩かれて、“あんたやがな!!”と言われました」と笑いながら語りました。
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“桂三枝”名義最後の創作となる『芸者ちどり24才』を披露後には、「東京の落語家さんに助けていただいた」と、ゲストに再度感謝の言葉を述べる六代文枝。「名前を背負って船出いたしまして、襲名披露公演は1年8ヵ月続きますが、健康に気を付けて頑張っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします」と頭を下げると、会場からは割れんばかりの拍手が響き渡りました。
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【桂文枝】【桂きん枝】【桂文珍】【桂文三】

2012年9月12日 (水)

【ライブレポート】サッカー日本代表パブリックビューイング supported by FamilyMart

9月11日(火)、埼玉スタジアム2002でのW杯アジア最終予選を大スクリーンで生中継するイベント『2014 FIFAワールドカップブラジル アジア最終予選SAMURAI BLUE(日本代表)対イラク代表 パブリックビューイング supported by FamilyMart』が行われ、会場のSHIBUYA-AXには、スタジアム同様、レプリカユニフォームなどに身を包んだ約1500名ものサポーターで埋め尽くされました。

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試合開始の1時間前、MCの山中まどかさんから紹介を受けて登壇したのは、ゲストのペナルティ、平畠啓史、博多華丸(博多華丸・大吉)、ハイキングウォーキング、チーモンチョーチュウ、あべこうじ、ユウキロック(ハリガネロック)という、サッカー大好き芸人の面々。

歓迎ムードの観客を前に、各々が今日の意気込みや試合の見所などを発表しました。

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今回のイラクを指揮するのはジーコ監督ですが、ジーコ監督が日本代表を率いたドイツW杯にて、フィールドプレイヤーで唯一出場機会が与えられなかった遠藤保仁選手を注目選手に挙げたのは、よしもと屈指のサッカー通で知られる平畠。

一方、華丸は開口一番の「むむ!」に引き続き、注目選手は「ハーフナー・マイク~~~~!」と川平慈英さんのモノマネを連発。するとヒデから、「この人、あんまりサッカー好きじゃないです。お祭りが好きなだけで(笑)」がツッコミが飛びました。

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Jリーガー時代の礒貝洋光さんを意識したという髪型で登場したユウキロックは、松木安太郎さんの解説に注目しており、自身のブログに解説の言葉をアップしているとのこと。

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仕事の都合で、ここで退席したペナルティと華丸でしたが、「カズ(三浦知良選手)がフランスに魂を置いたように、我々もここに魂を置いていきます」とヒデがアツいメッセージを残し、会場をあとにしました。

いよいよキックオフの時刻が近づくと、壇上には、あべ、ユウキロック、チーモンが残り、テレビ中継もスタート。あべの口からスタメンが発表され、スタジアムさながら、選手ひとりひとりに声援が送られました。

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いざ試合開始。スタジアムの応援に合わせて「ニッポン!」コールが巻き起こったかと思えば、日本のシュートが惜しくも外れたシーンでは、大きなため息も聞かれました。無得点ながら一進一退の緊張感あふれる試合が展開されるなか、前半25分にその時は訪れます。

前田遼一選手のヘディングシュートが相手ゴールに突き刺さり、会場は最高潮の盛り上がり! 芸人陣も立ち上がり、観客とともに先制点の喜びを爆発させました。

前半を日本が1-0で折り返し、後半を迎えると、イラクの猛攻をしのぎながら終盤へ。ハーフナー・マイク選手が途中出場すると、あべらが「ハーフナー・マイクぅ~!」と、川平さんのモノマネをする華丸のマネをし、爆笑を誘いました。

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試合はこのまま終了し、日本は見事勝利し、勝ち点3を獲得。ユーストリームでの中継に出演していた平畠とハイキングウォーキングが合流し、日本の勝利を全員で祝福しました。

イベント終了後に行われた囲み取材では、「めちゃくちゃ興奮しました! 初めて見たんですけど、あんなに会場が一体になるんですね」と、初パブリックビューイングに興奮冷めやらない様子のあべ。

対照的に平畠は、「フォワードが点取るって、一番盛り上がるパターンなので、よかったと思いますよ」と冷静に試合を振り返りました。

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試合終了間際、準備していたのにもかかわらず出場出来なかった高橋秀人選手に対して、ユウキロックが高校のサッカー部時代を回顧し、「僕も同じような場面で、高校最後の試合が終わったんですよ。高橋選手の気持ち一番わかるんですよ」と高橋選手を労いました。

チーモンの菊地は、「ホント、スタジアムにいる感じでしたね。あと、ニッポンコールは誰が初めて誰が終わらせるんだと思いました」とパブリックビューイングならではの応援を振り返れば、相方の白井は「“ニッポン”コールが“チーモン”に聞こえて、すごくうれしかった」とのこと。

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鈴木Q太郎が、試合中に生み出した新ギャグを披露するも、記者陣は苦笑するのが精一杯という一幕もありましたが、日本が勝利したこともあり、出演した芸人も来場者同様、笑顔のままイベントは終了しました。

まだまだW杯への戦いは続きますが、よしもと芸人と一緒にSAMURAI BLUEを応援しましょう!

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2012年9月10日 (月)

【ライブレポート】ナインティナインと99+1人の濃~い大阪芸人

昨年、行われた伝説のイベントが、吉本興業創業100周年を記念して待望の復活! ナインティナインが、「ナイナイの日」である9月9日(日)、約1年半ぶりに大阪・なんばグランド花月の舞台に立ちました。当日は、矢部が肺気胸で入院するというアクシデントのため、急きょ岡村ひとりで登場することに。迎え撃つのは大阪を象徴する濃~い芸人99+1人。トークもネタも欲張りに詰め込んだ、スペシャルな一夜となりました。

幕が上がると、舞台にはポツンと佇む矢部の等身大パネルが。遅れて岡村が現れると、客席からは大きな拍手がわき起こりました。「うちのガリガリくんが、急に胸が痛いと言い出しまして……」「イケメン病って言われてるらしいです」と、矢部の病状を説明するうち、「ピンポーン」という音が鳴り、なるみの登場です。十代のころに出会ったというふたりは、いきなり遠慮なしのガチトークに突入。先日、大阪で坂田利夫とロケをしたときのエピソードを語る岡村に、なるみが「あんた、坂田師匠の道、歩んでんねんで!?」「はよ結婚し!」と責め立てるなど、初っ端からヒートアップします。と、ここで病院にいる矢部と電話がつながっていることが判明。会話を聞いていた矢部は、開口一番「もしもしー、ガリガリくんですー」。意外に元気そうな声に安堵したふたりでしたが、かなり前から待たされていた矢部は、「前ふり長すぎますよね」とダメ出し。その後も病床からとは思えないテンポのいいやりとりが続き、最後に「来年、機会があったらぜひ行かせていただきます!」と矢部が宣言すると、大きな歓声が上がっていました。

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さあ、まずは最初のコーナー「えぶりぃ亭芸人」からスタートです。「えぶりぃ亭」とは、ダウンタウンらが卒業した後、心斎橋筋2丁目劇場で開催されていたライブのこと。MCのなるみに加え、ティーアップ、矢野・兵動、へびいちご、しましまんず、中田はじめが勢ぞろいし、思い出話に花を咲かせました。そんななか「なぜ呼ばれたのかわからない」というティーアップ・前田に、岡村は「一番最初に飲みに連れていってもらったのが、前田さんとぜんじろうさんだったんですよ」。先輩と飲むときのマナーなどを怒られながら学んだそうです。舞台上のスクリーンに、ベイブルースや、現在はザ・プラン9で活躍するなだぎ武が組んでいたスミス夫人など「えぶりぃ亭」出演芸人たちの写真が映し出されると、メンバーたちは大興奮。途中、徐々に広がる舞台と客席の温度差に不安を感じたのか、岡村が「2階席の人、楽しめてますかー?」と問いかける一幕もありました。さらに、今回のタイトルにある「+1人」として、当時の支配人だった木山幹雄が登場。岡村曰く「この人がいなければ、養成所もクビになっていた。ナイナイの生みの親のようなもの」。久しぶりの対面に感激しきりでしたが、やはり一筋縄ではいかないのがこのイベント。途中からは、またしても暴露大会の様相となり、岡村からは「ツイッターはアカンで!」とかん口令が発動されるほどでした。

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お次はジャルジャルがMCとして登場し、「5up芸人」のコーナーへ。ふたりの本拠地である5upよしもとのイチオシ芸人を知ってもらおうと、岡村に向けて一大プレゼンを敢行しました。プリマ旦那、アインシュタイン、GAG少年楽団、学天即、スマイル、かまいたち、藤崎マーケット、クロスバー直撃、天竺鼠、バイク川崎バイクの10組が、ノンストップの1分ネタで勝負! お客さんとともに大いに笑い、楽しんだ岡村。中でも「BKB」を連発するバイク川崎バイクについては、「あれはどういうこと?」と、ジャルジャルへ執拗に説明を求めて笑わせていました。

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3つめのコーナーは、たむらけんじが仕切る「パパ芸人」。まだ結婚していない岡村のために、結婚のよさ、親になる素晴らしさを学んでもらおうという内容で、月亭八光、ダイアン・津田、スーパーマラドーナ・武智、天竺鼠・瀬下、ウーマンラッシュアワー・中川パラダイス、かりんとう、グイグイ大脇、タナからイケダ・田邊の9人が出演しました。ここでは岡村からの質問に、メンバーが○×で回答することに。「結婚してよかったと思っている」には全員が迷わず○を上げたものの、理由をきくと「健康保険料が安くなる」(かりんとう・川畑)など消極的なものばかりで岡村は苦笑い。「私は亭主関白だ」に○と答えたのは八光、津田、パラダイスのみでしたが、よくよく話を聞いてみると、「勝手に携帯を機種変されていた」(八光)など、実は尻に敷かれているのでは……という可能性も否めません。「結婚後も変わらず女遊びをしている」というキワどい質問に至っては、互いの回答をめぐって議論が紛糾。果てはたむらと津田の泥仕合にまで発展し、終了を告げるチャイム音に救われる形となりました。

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入れ替わりで登場したのは、岡村とNSC大阪で同期だった吉本新喜劇座長・川畑泰史。「吉本新喜劇キャラ濃い芸人」と題し、川畑おすすめの芸人をズラリ揃えた新喜劇ダイジェスト版を上演しました。たこ焼き屋台を営む川畑を中心に、浅香あき恵、今別府直之、島田珠代、安井まさじ、安尾信乃助、レイチェルが繰り広げる空前のドタバタ劇に客席は大ウケ。「ぶつかる壁がない」とおなじみのギャグができないことを嘆く珠代のために、特別に壁が用意されるなど、至れり尽くせりの内容で楽しませました。これには袖で見ていた岡村も「新喜劇は進化してるんですね!」と大絶賛です。

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チャイムが鳴り、ふたたびジャルジャルが舞台へ。さらにピンポイントで濃い笑いを集めた「キワモノ芸人」を紹介していきます。“キワモノ”と称されるだけあり、「(袖のほうを見ると)ハダカ率が高まりましたね」と岡村は戦々恐々。インディアンス、みなみのしま、アイロンヘッド、小棲取り、中山女子短期大学、ななまがり、中張又張、アキラ、ZAZY、三浦マイルドが炸裂させる、30秒のシュールな世界にタジタジでした。

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最後はMCの兵動が登場し、大阪よしもとの楽屋ニュースをランキング形式で語り合うコーナー。再び幕が上がると、そこには99人の芸人がズラリ! 客席を驚愕&大爆笑させる秘蔵の楽屋ニュースを次々に披露しました。メッセンジャー・あいはら提供の「安田の恋のその後」では、変わり果てた(?)りあるキッズの姿に驚きを隠せない岡村。すっちーら新喜劇の座員たちは、桑原和男や井上竜夫、チャーリー浜などベテラン勢の“元気すぎる”エピソードを大放出し、岡村に「『アメトーーク!』で新喜劇芸人をやる日も近いんちゃう?」と言われていました。さらには浅越ゴエがキャッチした、美容番長・シルクの改名計画が明らかに! なんと“シルク”の名をバッファロー吾郎Aに譲りたいと考えていたこともわかり、芸人の間にもどよめきが広がります(結局、先に改名されたため断念したそうです)。

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海原ともこは、ウーマンラッシュアワー・中川パラダイスについて「ホンマに嫌い!」とまさかの告白。「顔が嫌い」「ギャグが腹立つ」といった見た目だけでなく、ある日の楽屋で起こった“事件”が明かされると、「え~!」と全員がドン引き。加えてフォローしようとした相方の村本にも、仲間であるはずの5up芸人らから苦情が殺到し、コンビ揃って四面楚歌となっていました。昨年、時間が足りず涙を飲んだ矢野・兵動 矢野による「パイセン語講座」は、今年も予想通り(?)割愛。岡村からは「来年また頼むわー」との言葉がかけられましたが、もしかすると来年も……!?

数ある楽屋ニュースを制して1位に輝いたのは、「40歳目前で今別府、童貞を捨てる」(テンダラー・浜本提供)でした。ことの発端は、なんばグランド花月での今別府単独ライブで披露された衝撃のVTR。本人が童貞を捨てに行く過程を収めたもので、まずはそれが特別に再上映されました。赤裸々すぎる内容に、「これは何なんですか?」(兵動)、「かなりの問題作ですね」(岡村)と動揺するふたりでしたが、本当の衝撃はこの後。浜本が明かした後日談に、会場も芸人も悲鳴を上げての大混乱に陥りました。と、ここでヤナギブソンが挙手。「お客さんの気持ちを僕が代弁します。誰が興味あるねん!」とおなじみのフレーズで締めくくり、カオスとなった楽屋トークは無事にフィニッシュを迎えました。

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エンディングでは、濃すぎる芸人たちの毒にあてられたのか、岡村はあいさつ文を棒読み。しかし、「また来年も9月9日にお会いしたいと思います」と約束することも忘れず、客席はひときわ大きな拍手に包まれていました。





【ライブレポート】『元ヤン受験』

学歴芸人がおバカ芸人に勉強を教えていくライブは多々あるが、『元ヤン受験』は違います。たいていのイベントは、教えられる側の芸人がいかにおバカなのかをクローズアップさせるもの。『元ヤン受験』は、若月の兄貴・徹を大学合格させるために行われている“プロジェクト”です。

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 若月は徹と亮の兄弟コンビで、2人とも元暴走族ヘッドを経験し、ヤンチャな時代のエピソードにはことかきません。意見が対立すればお互いまったく譲らず、時折、あきらかに「あ~、こりゃ~マジだ…」とわかるケンカを始めます。ネタ合わせ中ならまだしも、ライブ中にも・・・。

一見すると弟・亮が天然ボケで、兄貴・徹がしっかり者に見えますが、実は徹がかなりの偏屈者。徹の奇行(?)エピソードは書いたらきりがない程です。
昨年、結婚したことが物語る通り一般的感覚を持ち合わせているのは亮だったりします。

若月も今年で芸歴10年目。そこで、徹が一発奮起します。
「亮ちゃんは結婚したし、歌もある・・・。オレもなにかやらなきゃ」
そして“大学生”という肩書を得るために、受験することになりました。歌と結婚に対して、なぜ大学生なのかは、悟りを開いたお釈迦様でもわからないと思いますが、それが元ヤンの生態なのでしょう。

さて、齢30を越えたおっさんの「はじめての受験」は、「はじめてのおつかい」のようなかわいさも、視聴者に媚びるあざとさもなく、ただたちが悪いだけでした。
「英語だけはどうしても勉強したくない!」だの「古文はわからねえ」だの、ダダをこねまくります。

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そこで、一肌脱ぐことになったのが、LLR・福田。
福田は学習院大学を卒業した、今どきの言葉を借りるならば“インテリ芸人”。酒とギャンブルを愛し、目を離せば趣味のカードゲームに興じる・・・と、酔狂を絵にかいたような男ではあるが、時にとんでもない教養をひけらかしてきます。

本人いわく、「高校時代は伊藤よりバカでしたから」。なんでも、高校時代はサッカーばかりしていて、成績はクラスで下から数えた方が早かったらしい。しかし、高校三年の夏休み明けくらいから勉強を始め、「無理だろう」と鼻で笑う教師の予想を覆し、なんと現役で大学に合格。それが事実なら、この男はかなりのキレものです。
 福田は徹のダダをすべてのみ込みました。
「文系は覚えることたくさんあって、勉強している現役のやつらに勝ち目ないよ。理数系なら、公式覚えて、オレの言うとおりに勉強すれば、徹くんでも合格できるよ!」
 こうして、スタートしたのが『元ヤン受験』です。
 学歴芸人がおバカ芸人に勉強を教える場合、その珍解答、迷解答ぶりをお客は笑います。そして、珍解答がでやすい問題が出題。しかし、『元ヤン受験』は三次関数やら微分やらガチの問題しか出題されません。もちろん、そこに笑いはありません。徹が答えられなければ、福田が叱責します。
「なんで、わからないのかなあ? わからないのは徹君だけだよ。ねえみなさん?」と客席に話しかけながら、福田は徹を追いこんでいきます。

悪戦苦闘の末、問題を解いた徹の顔には、じいさんが50m全力疾走してもこんなにならんだろう・・・というほどの疲労の色が見て取れます。しかし、次の瞬間、福田が「OK~! これで大丈夫」と明るく微笑みかけると、徹の顔には血の気が戻り、無邪気に喜びます。徹にとって、福田の「OK~!」はローラの「OK~!」の何十倍もの価値があるに違いありません。

 時折、「人に教えるって、けっこう楽しいな~!先生になろうかな!?」と口にする福田。たしかに、福田には教師の才能があります。しかし、もっと向いている仕事があります。
 
詐欺師です。

独特のリズムを持つしゃべり方。相手をどん底に落としたと思った次の瞬間、救いの手を差しのべる。この男、芸人にならなければ、詐欺師になっていたとしか思えない。それが証拠に、いかにも人をだましそうなキツネ目をしているではないか。

 徹が合格のために必要な事。
それは徹が福田を骨の髄まで信用し、完全にだまされきることです。
『元ヤン受験』の見どころは、だます男とだまされる男のドラマにあります。
受験まであと数か月――詐欺師のお手並み拝見です。

追記
 「高校時代は伊藤よりバカでしたから」という福田の発言の真偽を確かめるべく、伊藤に確認すると、「あ~、俺よりも成績悪かったですね」と答えてくれました。これって、遠まわしに「伊藤は現在進行形でバカ」と言われているんだが・・・。満面の笑みで答えてくれた伊藤に100点さしあげたい。

【ライブレポート】LAUGH SPORTS FES 2012 in CHIBA~よしもと若手“ほぼ”オールスターズ大運動会~

9月9日(日)、千葉・生命の森リゾートにて『LAUGH SPORTS FES 2012 in CHIBA~よしもと若手“ほぼ”オールスターズ大運動会~』が開催されました。

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よしもと芸人による大規模な運動会は、2009年に東京・駒沢オリンピック公園総合運動場の体育館にて行われた『よしもと若手だらけの大運動会!! ~いざ出陣!お笑い戦国時代~』以来、3年ぶり。いわば満を持しての開催ということで、今回は広大な敷地を有する生命の森リゾートへとバージョンアップ! じゃっかん、都心からのアクセスこそわるくなりましたが、合宿ツアー、バスツアー、当日参加と、約1000人もの方がつめかけ、芸人たちの戦いに熱視線を送ったのでした。

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そんな大運動会に参加した芸人は約100名! 佐久間一行率いる、安定感抜群の顔ぶれがそろった『面白いおじさん達』、サカイスト率いる漫才師が中心となった『おしゃべり野郎Aチーム』、ジャングルポケット率いる、すべてがトリオの『情熱トライアングルズ』、エリートヤンキー率いるキラキラ度抜群の『チーム★スーパールーキー!!』の4つに分かれてのチーム対抗戦(チーム詳細は下記)。とはいえ、午前中はさらに混合でチームが組まれて、室内でバスケットボール、屋外ではサッカーという、2ヵ所同時に球技大会が開催されました。

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運動会では、普段はなかなか見ることのできない、芸人が持てる運動神経を最大限に発揮する姿がまずは見どころ。

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本気の顔で、かつたくさんの華麗なプレーが繰り広げられますが…そこは、やはり芸人。というよりも何より彼ら自身が楽しんでいる様子で、お客さんと一緒に笑い合っている姿が印象的です。たとえば、ボールを追ってたはずが、違うものを掴んでいたり…。

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果ては突如、元バスケ部の不良が現れ試合をぶち壊し。しかし、そこに「フォッフォッフォッ」と先生が登場し、場が収められたり…。芸人も観客としてやんやの喝采を送ります。

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そしてお昼休憩を挟み、午後に入ってからはグラウンドに一同が集結。こん棒でぐるぐる回る『竜巻リレー』、担いだカゴに離れた場所から放る『遠投玉入れ』など、独自の種目でチーム対抗戦。さらには、お客さんを交えての『借り人電車競争』や『一発逆転!大長縄跳び』で競い合って行きました。

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そんな大運動会のラストを飾るのは…回を重ねても、復活しても変わらない、王道『チーム対抗リレー』! 芸人たちは最後の力を振り絞ってのガチ勝負。

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いよいよアンカーですが、先頭を爆走するのは……んっ!?

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ということで、リレーを見事制した『情熱トライアングルズ』が総合優勝を飾りました!

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帰りも芸人たちは、お客さんたちと言葉を交わし、写真撮影にも気軽に応じて、解散。ともに、炎天下のもと一日を走り抜いたお客さんたちが、口々に「来てよかったね」と語り合う姿が、とても印象的でした! お客さん、そして芸人の方々、おつかれさまでした!!

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【チーム編成】
『面白いおじさん達』(リーダー)佐久間一行/イシバシハザマ/犬の心/ガリットチュウ/キャベツ確認中/ギンナナ・菊池/クレオパトラ/ゴールデンボーイズ/こりゃめでてーな/セブンbyセブン/5GAP/ブロードキャスト/ミルククラウン/もう中学生

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『おしゃべり野郎Aチーム』(リーダー)サカイスト/井下好井 /LLR/えんにち/タモンズ/チーモンチョーチュウ/天狗/トレンディエンジェル/トンファー/マキシマムパーパーサム/マヂカルラブリー/ロシアンモンキー/ゆったり感

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『情熱トライアングルズ』(リーダー)ジャングルポケット/グランジ/ジューシーズ/ネルソンズ/ニブンノゴ!/パンサー/Bコース/ポテト少年団

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『チーム★スーパールーキー!!』(リーダー)エリートヤンキー/インポッシブル/御茶ノ水男子/かたつむり林/ガリバートンネル/シソンヌ/ダイタク/田畑藤本/チョコレートプラネット/バース/ハンマミーヤ一木/ボーイフレンド/町のベーカリーズ/ライス

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MC:ポテト少年団・菊地/ロシアンモンキー川口
ベンチリポート:トンファ―山西/ミルククラウン竹内

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●『LAUGH SPORTS FES 2012 in CHIBA』公式サイト
http://laugh-sports-fes.laff.jp/

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2012年9月 6日 (木)

【ライブレポート】吉本ラグビー新喜劇2012

昨年9月に上演され、大好評を博した『吉本ラグビー新喜劇』が今年も帰ってきました! 芸人を中心に、ラグビーを愛するメンバーが一堂に会する、笑いとラグビーのコラボレーション。2回目となる今回は、9月4日(火)なんばグランド花月にて開催されました。10月28日~11月4日に行われる『2012ゴールデンオールディーズ・ワールドラグビーフェスティバル福岡』に向けて結成されたホストチーム「JAPAN LEGENDS」から、難波英樹選手(元トヨタ自動車ヴェルブリッツ・CTB)、網野正大選手(NECグリーンロケッツ・コーチ)、田沼広之選手(リコーブラックラムズ・アドバイザー&採用)、中村直人選手(元サントリーサンゴリアス・PR)、淵上宗志選手(元コカ・コーラウエストレッドスパークス・SO)が参加。さらに、ラグビー解説でお馴染みのジャーナリスト・村上晃一さんやラグビー実況ならお手のものの井上雅雄アナウンサー(MBS)など、ますます強力になった布陣で、新喜劇やトークを繰り広げました。

物語の舞台は、とある街。ライバルの花月一高にふがいない負け方をしてしまった吉本高校ラグビー部が、主力部員の退部騒ぎや顧問の入院など逆境をはね返し、再び前へと歩み始めるという青春ストーリー。豪華キャストが次々と登場し、客席からは、歓声と爆笑が絶え間なく沸き起こっていました。

公園でたむろしてタバコを吸おうとしている部員の松浦真也とタックルながい。に、通りかかった中華料理店の未知やすえは激怒。NGK土建の社長(池乃めだか)とともに厳しく注意しますが、同じく部員である自らの弟・直樹(シャンプーハット・小出水)も酔って帰って来て「オーマイガットトゥギャザー」を連発する始末。OBであるNGK土建の二代目・川畑泰史らが聞けば、ライバルの花月一高に大敗したとのことで、みんな意気消沈している様子です。しかも、チームの主力である真栄田(スリムクラブ)が、理由も告げず退部すると言い出したからさあ大変! 一方、末成由美扮する謎の女社長が、「背が高くて色の黒い高校生」を探していますが、それはいったい誰のことなのか……?

ここで花月一高のラグビー部員つばさ・きよしが登場。ふたりが呼び込んだ仲間は、ご存じ「JAPAN LEGENDS」のメンバー5人です! いったんお芝居を中断し、さっそく自己紹介コーナーへ。ラグビーに詳しい芸人たちからさまざまなマル秘エピソードが披露されたほか、中村選手は自身が営む酒店「なおかつ」を繰り返しPRするなど、予想外の展開に客席は大いに盛り上がっていました。

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どうやら吉本高校の不調の理由は、コーチの内間(スリムクラブ)が病気療養中で指導できないことのよう。点滴をしたまま部員たちのもとへやってきた内間は、自分がいない間、練習を見てくれる特別コーチを連れてきたと告げます。それがなんと、『スクール・ウォーズ』の熱血先生役でお馴染み、山下真司さん! 思わぬビッグゲストに、会場は大きくどよめきます。さっそくコーチとして真栄田を説得する山下さんですが、彼が出した条件は「イソップ(『スクールウォーズ』に登場するラグビー部員と同名)が逆上がりを1回すること」。イソップとは部員のひとり、Mr.オクレ。その弱々しい体躯はもちろん、舞台には鉄棒もありません。すると、網野選手と中村選手が、その鍛え上げた腕で「腕鉄棒」を作って協力を! 周囲からは「絶対ムリ!」と心配されたオクレでしたが、なんとか成功させ、大喝采を浴びていました。

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新たなコーチがやってきたことで、「これで大丈夫」と気を抜く部員たちを、山下さんは「くやしくないのか!」と叱咤。気合を入れるべくビンタをしているところにやすえが戻り、「うちの弟に何すんの!」と誤解によるケンカが勃発。うっかり山下さんが「この白ブタ!」と口を滑らせてしまい、やすえのスイッチがオン! あまりのキレっぷりに山下さんは「すいません! もうノーサイドにしてください」とギブアップ宣言。しかし怒りの収まらぬやすえは、さらに「JAPAN LEGENDS」メンバーにも妙に詳しい個人情報をおりまぜながら強烈なツッコミを。最後は中村選手が、「なおかつ」のテーマ曲をアカペラで歌わされるなど、出演者の熱演に、またまた大きな笑いが起こっていました。

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ドラマさながらの熱血指導が部員たちの目を覚ましますが、花月一高から顧問のチャーリー浜が山下さんを引き抜きにやってきて再びピンチに。ところが、ひたすらギャグを連発するチャーリーに、出演者はコケまくり。もちろん「JAPAN LEGENDS」メンバーや山下さんもしっかりコケて、盛り上げます。結局、誘いを断り「男の約束」を守った山下さん。大きな歓声を受けながら、舞台を後にしました。

いよいよ物語も大詰め。再び末成が現れ、探していたのは真栄田だと言い、父親の借金を代わりに払わせるため連れ去ろうとします。しかし、めだかややすえの夫・烏川耕一が奮闘し、高校卒業後にNGK土建で働いて返せることに。一件落着の後、OBである川畑も一緒になってボールを追うフィナーレは、温かい拍手に包まれました。

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後半は、ラグビー経験のある芸人とラグビー選手が一緒になっての「ラグビー×芸人スクラムトーク」。MCは、こちらもそろって元ラガーマンの中川家が担当します。ここからは解説者の村上さん、井上アナウンサーも加わり、より深く、さまざまな角度からラグビーの魅力を掘り下げていくことに。

まずは「どうする?どうなる?日本のラグビー生トーク会」と題して、赤裸々トークを展開。「どうなるトップリーグ」では、今年のリーグ戦の勢力図のほか、注目選手としてパナソニックのソニー・ビル・ウィリアムズ選手を取り上げ、村上さんがじっくり解説。途中、ラグビー経験ゼロという内間から「(ラグビー選手は)休日は何をしてますか」というズレた質問が飛び出し、爆笑をさらう一幕も。さらに「どうなるJAPAN」というテーマで、日本ラグビーの未来を占うトークでは、芸人からも真剣な質問がぶつけられ、白熱の議論が展開されていました。

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続いての「ラグビーあるある選手権」では、芸人たちが、経験者だからこそわかる「ラグビーあるある」を発表。会場にも多くのラグビーファンが詰めかけているだけあり、ひとつ出るごとに「そうそう!」と大きな共感と笑いを呼びます。中村選手が代表して選んだMVPは、川畑の「雨の日にひとりで試合を見に来ている女の子は、いけそうな気がする」。数ある秀作のなかから、まさかのエロ詩吟風あるあるが選ばれ、芸人たちは驚きを隠せませんでした。

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エンディング、この日の感想をきかれ、「いい経験をさせてもらいました」(中村選手)、「ラグビーって笑えるなと思った」(村上さん)、「皆さんのラグビーを好きな気持ちが2019年(日本でのワールドカップ開催年)までにもっと大きくなれば」(井上アナウンサー)と、楽しそうに語った皆さん。舞台も客席も「ラグビーが大好き!」という気持ちで満ちた、笑いいっぱいの2時間超。もちろんラグビーをよく知らない人でも存分に楽しめたこのイベント、早くも来年の開催が楽しみです!

2012年9月 3日 (月)

【ライブレポート】中川家結成20周年記念ライブ「中川家の特大寄席2012」

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9月2日、なんばグランド花月にて『吉本興業創業100周年特別夜公演 中川家結成20周年記念ライブ「中川家の特大寄席2012」』が行われました。文字通り、周年を記念した中川家の単独ライブ。漫才やコントのほかに豪華著名人によるお祝いコメントのVTRや、実話をもとにしたユニットコントなども披露されました。


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オープニングは漫才で。他愛ない世間話でくすぐりつつ、ぐいぐいとネタの世界へと引きずり込む彼ら。モノマネを交えながら日常生活での「イライラする場面」を再現し、大いに笑わせてくれました。

続いてはコント「新世界のおっさん」。礼二が“新世界のおっさん”に、剛が観光客に扮し、“新世界のおっさん”が大阪はもとより関西一円の観光名所についてあれこれとレクチャー。関西の人、土地、店と何でも知っている“新世界のおっさん”、中川家の関西への愛情溢れるコントでした。また、途中では“新世界のおっさん”による落語「時うどん」もありと、十分に楽しませてくれました!

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続いては「モノマネ」。「新幹線のアイスクリーム(大阪~東京)」の3本立てや「おばはんの運転」「トイストーリー」などを披露。いずれも鋭い観察眼と確かな模写でお客さんの共感を呼んでいました。お次もショートコント集を。こちらは剛と礼二が子どもの頃に体験した実話を元にしたコント集。開始前には「決してインターネットなどには書きこまないでください」とネタに対するかん口令が。それもそのはず、決して口外できないような(!?)ブラックなシーンがいくつも飛び出しました。

最後はロングコント「TVの裏側」。こちらも実際にあったグルメレポート収録時の様子を忠実に再現したもので、剛が本人役でレポーターに、礼二はベテランカメラマンに扮して、あるラーメン屋さんfでのグルメレポートの一部始終を。このコントには、ラーメン屋の店主に土肥ポン太、ディレクターに次長課長・井上、そしてアシスタント・ディレクターに村上ショージの一番弟子、よね皮ホホ骨が登場、20周年記念ライブに華を添えました。トラブル続出のレポート現場の再現コントは、終わってみればなんと約40分という長尺。ですが、芸達者な5人が魅せるコントだけに笑いも終始絶えることなく、あっという間の40分でした。

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これらネタの間には中川家へのお祝いコメントのVTRが。明石家さんまに笑福亭鶴瓶さん、そしてビートたけしさんにガダルカナル・タカさんとその顔ぶれは豪華極まりなく、VTRが流れるたびに会場からは歓声が上がっていました。

エンディングでは「知らない間に20年が経っていました」と剛。礼二も「これからも30年、40年と続けられるように。そしてこういう舞台も毎年やっていきたいと思っていますので、また来年も懲りずに来てください!」と意気込みを語り、万雷の拍手に包まれたNGK。2時間たっぷり笑わせてくれた中川家の20周年記念ライブ、お客さんも大満足といった表情で会場を後にしていました。

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【中川家】【土肥ポン太】【次長課長・井上】【よね皮ホホ】

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2012年9月 1日 (土)

【ライブレポート】キングオブコント2012準決勝(2日目)

8月30、31日の両日にわたって赤坂BLITZにて行われた『キングオブコント2012』準決勝。そのうち、8月31日(金)には35組が出場。平日にもかかわらず、会場は立ち見が出るほどの盛況ぶりで、注目度の高さをうかがわせました。

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あべこうじがMCを務める中、まず登場したのはダブルブッキング、インパルス、GAG少年楽団、シャカ、ザ・プラン9、ロッチ。

インパルスは、悪魔がとりついた少女を助けるべく堤下が現れるというネタ。もちろん、悪魔に憑かれた少女を演じるのは板倉。声音を使い分けていきますが…。

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GAG少年楽団は、男友だちでマックを食べるという設定。設定の中にも、らしさが出るのがコントの面白さでもあります。

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ザ・プラン9は、探偵が犯人を指摘するというシーンが、ひとつのドラマの撮影であるという芝居の入れ子構造。4人いるからこその、人間関係の絡み合いが描かれました。

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キングオブコントは過去2回決勝進出しているロッチ。結婚式にやってきた二人の男友だち。中岡の怪演を、コカドが巧みにナビゲートしていきます。

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続いてはシンボルタワー、ツィンテル、銀シャリ、トップリード、ZEN、タイムマシーン3号。

漫才師というイメージが強いかもしれない銀シャリ。鰻が「僕にください!」と、お父さんのもとに現れますが、実はそれが娘さんではなく奥さんだったという導入。以降、橋本の小気味よく後を引くツッコミが連発されていきます。

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こちらは決勝進出経験者のトップリード。セットや服装は一切凝らず、シチュエーションの異なるコントを連発していく構成。そしてそれが繋がっていく…という映画のような流れに、観客からは笑いとともにどよめきが起こりました。

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続く6組は、がっつきたいか、恋愛小説家、ななめ45℃、天竺鼠、ピテカントロプス、我が家。

恋愛小説家は、年齢確認のための身分証明書を持ってないがために、おじいちゃんが理不尽に襲われる内容。おじいちゃんがなんとも愛おしく見えてくるのが、演技力の妙です。

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天竺鼠も、トップリードと同じように3つのシチュエーションが連続で展開。まさかの、繋がらないというアクロバットさが彼ららしさ。笑わせつつ戸惑わせる、独自の世界感がたまりません。

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続く5組。しゃもじ、うしろシティ、ビーフケーキ、犬の心、ザブングルです。

うしろシティは、目立ちたい転校生が、そうでもない転校生に遭遇。しかし、目立つたくない転校生の否応なく目立つ要素が明かされ…というドタバタ。笑いが後半にいくにつれ増幅していく感覚が印象的でした。

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こちらも同じく、高校生のシチュエーションで挑んだザブングル。邪険に扱う友だちに対し、ムエタイを修行を経て、復しゅうに燃えるというストーリー。演技力の高さでグイグイと引っ張っていきました。

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次の5組は、バイきんぐ、かまいたち、エネルギー、水玉れっぷう隊、エレキコミック。

かまいたちは濱家だけが出演し、基本山内は音声のみ。最後にしれっと現れるという変化球。

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変化球といえば「なぜか引っ越してきた人がいきなりリモコンを借りにきた」という設定で見せたのが、水玉れっぷう隊。くせになる雰囲気です。

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こちらは決勝を経験しているエレキコミック。なぜかオナラ推しという、まさかのネタチョイスに、そのあと登場したあべこうじは思わず「面白いなあ。でも、あの人たち勝つ気ないよね(笑)」。

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残りは9組。スパローズ、ニッチェ、ザ・ゴールデンゴールデン、鬼ヶ島、ジャルジャルです。

スパローズは、漫才でもおなじみ、クズたらんとする人々のコント。芸歴に裏打ちされた(?)説得力が抜群でした。

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スパローズと好対照なのが、ジャルジャル。福徳演じるタイからやってきた、著名な数学者の意味不明な講義で、後藤大いに困惑。訳のわからなさを独自に開げていく、これまたらしさ溢れる展開でした。

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そして最後の4組。ジグザグジギー、インスタントジョンソン、カナリア、TKOです。

カナリアは、安達の言語感覚を生かし、ボン演じる富豪を変態チックな言葉で悦ばせようとするネタ。両者とも、キャラが板に付きすぎです。

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そしてこの日の準決勝、トリのTKO。お嫁さんが用事でいない夜、という設定の中、木下演じる義父が、なぜか娘婿の木本に迫っていきます。起こり得なさそうな物語を、ありそうに持っていく演技力と構成がさすがでした。

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以上、ちょっと駆け足でのレポートになってしまいましたが、総勢35組。約3時間にわたる準決勝はこうして幕を閉じました。このすぐ1時間後にはなんと、決勝進出者の発表と、進出者の会見が行われたのですが…その模様はこちらのニュース(http://news.yoshimoto.co.jp/2012/08/20122219-214d.html)をご覧になってください!

●『キングオブコント2012』公式サイト
http://www.king-of-conte.com/

2012年8月26日 (日)

【ライブレポート】庄司智春×大葉ナナコ『ススメ!妊夫さん!』

8月26日(日)、吉本興業東京本部にて、妊夫さん(=妊娠している奥さんを持つ旦那さん)のための講座『ススメ!妊夫さん!』が開講。新米パパ、品川庄司・庄司智春とバースコーディネーター大葉ナナコさんによる授業が行われました。

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この『ススメ!妊夫さん!』は、庄司と大葉さんがタッグを組んで、妊娠、出産、育児など、毎回子育てに関する様々なテーマで講義していくという企画。なのでもちろん、講義を受けるのは妊娠している奥さま…ではなく、その旦那さん。教室には、新米パパさんになろうとする旦那さんが集まりました。

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開講後、まず庄司は大葉さんに「バースコーディネーターとはなんですか?」と質問。すると大葉さんは「ママ、パパ、プレママ、プレパパ、赤ちゃんなど、命の誕生を取り巻くすべての人々へのサポートしています」と回答。なんでもご自身でも5回出産を経験されているそうで、「出産マニアですね(笑)。100回でも産みたいくらい! とにかくなんでも訊いてください」。笑顔で力強く語ります。

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そんな第一回目のテーマは『立会い出産でモテ夫になる裏テク』。奥さまからモテるための、立会い出産の心得や出産現場でのNGワード&行動など、 妊夫が不安に感じる様々な疑問・質問を分かりやすく解説していきます。「この人と結婚してよかった、と思ってもらえますように勉強していきましょう!」と大葉さんが言うと、「実は…」と庄司「まさに僕、結婚と出産を経て『今が一番好き!』って言われてるんです!」。「それは素晴らしいですね! きっと知らずに実践なされてることが多いんじゃないでしょうか」ということで、講義本編がスタートです。

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「おしるし」→「陣痛」→「破水」が『お産のサイン』であることや、どうやって赤ちゃんが出てくるかなどの『お産の流れ』について解説。庄司が「ネゴシックスではないんですね?」と確認した、赤ちゃんの人形を使って「骨盤の穴が楕円なのに従って、自分で赤ちゃんはカラダの向きを変えるんですね」と説明されると、庄司も「えっ、すごいですね!」と驚いた様子。

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なお、立ち会い出産できたのかどうか大葉さんに訊ねられた庄司は「沖縄国際映画祭の期間とカブってたんですよね。それで夜中の3時にミキティーから電話があって。翌日駆けつけて立ち会えたんですよ。自然と涙が出てきましたね! 『ありがとう』という気持ちが自然と湧きあがってきたんですけど、もう今までの『ありがとう』ってなんだったんだろうというくらいの『ありがとうでした』」とのこと。そんなわけで、以降は立ち会い出産の心得編へ。

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「この真ん中の姿勢で腰をさするのはよくやりましたね!」という庄司に、大葉さん「これはオススメですね。両方楽な体勢ですからね」。しかし、陣痛で顔をしかめるミキティの表情を見た庄司は「今まで見たことがない表情で驚きました。竹内力さんみたいだったので『リキティ』になってました。思わず笑いそうになってこらえたんですよ」なのだそうで、これには先生はダメ出し。「できるだけ表情や声音も合わせる方がいいですね。この共感のテクニックを『ミラーリング』といいます」と解説されると、庄司も思わず「へえ!」。

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さらには、「出産現場でのNGワード」(ex.「痛い?痛い?」「(先生に)あとどれくらいですか?」「もうすぐだよ」)、反対に「出産現場のモテワード」(ex.「一緒に頑張ろうな」「ずっと一緒だから大丈夫」)などを勉強。モテワードとして、出産を見守る子供に対して奥さまに聞こえるように言うという「ほら、お母さんキレイだろ?」には、庄司は「これは上級編ですねー!」。

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また「出産現場でのNG行動」(ex.「つまらない冗談言って笑わせる」「役に立とうとアピールしすぎる」)なども解説されて、1時間を超える授業は終了。庄司は「病院での両親学級ではやらないリアルなことがたくさん聴けましたね」と満足そうな表情で語り、妊夫さんもうなずいていたのが印象的。庄司は最後に「ミキティは結婚するとき『3人ほしいね』と言っていたので、僕自身、これからもし機会に恵まれたら実践したいと思います!」とコメント。幸せ感と笑いの満ちた、第一回目の授業はこうして幕を下ろしたのでした。

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●PaPaPARK!―子育ての楽しさをパパ芸人と一緒に発見・共有するサイト
http://www.papapark.jp/

【品川庄司】【庄司智春】

2012年8月25日 (土)

【ライブレポート】5upよしもとpresents Super 0crew Fes in Osaka

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 8月23日(木)、大阪・なんばHatchで、『5upよしもとpresents Super 0crew Fes in Osaka』が開催されました! このイベントは、5upよしもとのZEROメンバー、1stメンバーなどが出演する、大阪でひと夜かぎりの笑いの夏フェス。モンスターエンジン率いるチームホワイトと、ジャルジャル率いるチームブラックの2チームに分かれて、マジ歌あり、ダンスありの歌ネタ対決を繰り広げるというもの。

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 MCの銀シャリが両チームに意気込みを聞いてみると、チームホワイトのキャプテン、モンスターエンジン・西森は「練習に練習を重ねた、歌あり、ダンスあり、笑いなし……」と答え、「笑い、あるある!」と銀シャリ・橋本がさっそく突っ込んでいました。チームブラックのキャプテン、ジャルジャル・後藤は「仕上がってます! いい勝負になるはず」と期待が膨らむコメント。チームの勝敗は、お客さんひとりひとりの投票で決定します。さらに特別審査員として、FUNKY MONKEY BABYSやJUJUのプロデュースを手掛けるサウンドプロデューサー・田中隼人さんを迎え、優勝チームの中から田中隼人さんの目にとまったメンバーにMVPを贈呈。なんと歌手デビューできる可能性があるということで、メンバーらもますます力が入った様子。はたして、どんな対決が繰り広げられるのでしょうか?

 戦いの幕開けに、銀シャリ・鰻による開会宣言。「せっかくのお祭りなので、開会宣言を河内音頭に乗せて宣言します!」と意気込みます。鰻のもうひとつの名前、河内家上り丸として活動する鰻。歌詞もこの日のために作ってきたそうで、舞台には、ギター担当のアイロンヘッド・辻井、そして和太鼓を担当するバイク川崎バイクの姿も。しかし、和太鼓を舞台に運び入れる際に、和太鼓が台から転がり落ちるという予想不可能のハプニングが勃発! メンバー全員で和太鼓をセッティングし直し、河内音頭の節に乗せて開会宣言した鰻でしたが、ジャルジャル・後藤は「一発目から見方が難しい」と困惑顔でした。

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 いよいよ歌ネタバトルがスタート!! 1回戦のテーマは、「ダンス対決」。チームブラックは、藤崎マーケット・田崎とダンス最強メンバー7人が少女時代「GENIE」に乗せて、完ぺきなダンスをお披露目。しかし、少女時代風の衣装を身にまとったかまいたち・濱家に銀シャリ・橋本が「ミッツ・マングローブさんですよね?」と質問するなど、ビジュアルには相当無理があったようで……。

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 対するチームホワイトは、学天即・奥田率いる5人が、ももいろクローバーZ「行くぜっ! 怪盗少女」を熱唱。本家に負けない全力パフォーマンスで会場を沸かせました。しかしグリーンの衣装を身にまとったGAG少年楽団・宮戸に、銀シャリ・橋本は「カマキリみたい」。そしてパフォーマンス中、宮戸が「大阪、大好き!」と叫んだことに対し、「片思いやで」とモンスターエンジン・西森。突っ込まれまくったものの、初戦からハイレベルな戦いが繰り広げられました。

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 2回戦は「オリジナルソング対決」。チームホワイトは、SEAMO プロデュースでCDデビューを果たした5uppersが登場! モンスターエンジン・大林、かまいたち・山内、プラスマイナス・岩橋、トット・多田、にほんしゅ・あさやん、ブランチ・松木が「それぞれのストーリー」を歌い上げ、会場から大歓声が上がっていました。

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 チームブラックは、5uppersのライバルとして、ウーマンラッシュアワー、アインシュタイン・稲田、ななまがり・森下、シンクロック・吉田、おいでやす小田で5downersを結成。「それぞれのリアルストーリー」を熱唱しました。ななまがり・森下の恐ろしい風貌、シンクロック・吉田の棒読みはなはだしい歌声、アインシュタイン・稲田の悲しすぎるリアルストーリー、ウーマンラッシュアワー・村本の本当はいい人アピールなど、まさにリアルでダウナーな歌詞で会場をざわつかせていました。リーダーのジャルジャル・後藤は「すばらしい!」と大絶賛。本家を食う勢いを見せた5downersにモンスターエンジン・西森は「よくもフリに使ってくれたな!」と叫んでいました。

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 3回戦は「ものまね対決」。チームホワイトは、またしても登場の学天即・奥田が山崎まさよし、そしてバイク川崎バイクがシャ乱Q・つんくに扮し、「シングルベッド」をコラボ。「僕らの音楽」をオマージュしたつくりで、対談から歌へ。本当にそっくりなものまねを見せた学天即・奥田の山崎まさよしに対し、バイク川崎バイクの小さすぎるつんくは「こつんく」として、衝撃を与えていました。そして司会役で登場した土佐駒・長尾の、草なぎ剛のものまねが、意外なほど高いクオリティで注目を集めていました。

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 チームブラックは、キャプテン、ジャルジャル・福徳が森山直太郎「桜(独唱)」のものまね。プライベートでのカラオケで毎回披露しているそうですが、福徳が舞台でものまねをするという貴重な機会に会場は興奮。ピアノ伴奏者の役のものまねで銀シャリ・鰻も参戦し、しっとり聴かせてくれました。しかも「ご本人登場」のフリが!? 客席はざわつきましたが、ピアノ伴奏者のご本人登場の展開が。しかも、当然のことながらご本人ではありませんでした……。銀シャリ・橋本が「似てるけど、誰なんですか?」と謎をぶつけていました。

 4回戦は「LOVE SONG対決」。チームブラックは、スマイル・瀬戸が、今まで好きになった女性に必ず聞かせるという、ヒルクライムの「春夏秋冬」を熱唱。渾身の出来だったものの、モニターで映し出されたPV風のVTRに問題が。春も夏も秋も冬もすべて決め顔の瀬戸が登場、瀬戸の決め顔で「SETO」の文字を構成、瀬戸の決め顔のパチスロ風画面、モニターを埋め尽くさんばかりの、かなりの数の決め顔の瀬戸など、なにからなにまで瀬戸尽くしの仕上がりで、もはや大事故の様相。大きな物議を醸していました。

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 チームブラックは、天竺鼠・瀬下が登場。「結婚して子供が2人。そんな立場でないと伝えられない歌」として、福山雅治の「家族になろうよ」を熱唱。バックには、瀬下がお子さん2人と一緒に遊んで過ごすVTRが流れ、愛にあふれる仕上がりに。さらに瀬下のハートのこもった歌声に、お客さんたちはこの瞬間、瀬下の世界に吸い込まれたかのようでした。モンスターエンジン・大林も「めちゃくちゃよかった」と感動した様子でしたが、そこで際立つのがスマイル・瀬戸の仕上がり。瀬戸は“SETO”にスイッチが切り替わると人格が変わるらしく、いつまでも自分の世界に酔いしれていました。結果に響かなければよいのですが……。

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 5回戦は「なりきりキャラ対決」。チームブラックは、藤崎マーケット・田崎が「トイ・ストーリー」のバズ、スマイル・ウーイェイよしたかがE・Tになりきってチャレンジコーナーを展開。ドリフターズ世代には懐かしいヒゲダンスをオマージュした内容で、マシュマロキャッチなどに挑戦していましたが、途中、ウーイェイよしたかがE・Tの衣装を脱ぎ捨ててしまい、ただの茶色い生き物に変わっていました。

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 チーム・ホワイトでは武智軍団が登場! スーパーマラドーナ・武智、みわこたに・三輪、かまいたち・濱家、天竺鼠・瀬下と川原、モンスターエンジン・西森が、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」のメロディに乗せて、コワモテの歌詞を披露。武智が「ひき肉にしてやんよ!」を発動させるなど見どころはたくさんありましたが、注目すべきは天竺鼠・川原の先端が二手に分かれているリーゼント。不思議なヘアスタイルに注目が集まっていました。

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 ここで、前半戦が終了。折り返し地点ということで、お客さんにどちらが優勢か、拍手で応えてもらうことに。この段階でチームホワイトが優勢のようで、チームブラックは、やはり瀬戸の“SETO”パフォーマンスが響いている様子……。感想を聞かれたチームホワイトのかまいたち・山内も「やっぱり瀬戸は分かってるな」と、波紋を呼んだスマイル・瀬戸のパフォーマンスを取り上げていました。
 続いてギャグ応援合戦がスタート。腕に覚えのあるギャガーたちがチアリーダー姿でギャグ対決を行いました。チームホワイトは、スーパーマラドーナ・田中、GAG少年楽団・坂本、クロスバー直撃・渡邊。そしてチームブラックは、ウーマンラッシュアワー・中川パラダイス、スマイル・ウーイェイよしたか、GAG少年楽団・福井が登場。田中が「スーピ、スーピ」、坂本は「言わんよ!」など、それぞれイチオシのギャグを披露しましたが、クロスバー直撃・渡邊だけが「デリシャス(デリシャスボンバー)」と、誰も聞き覚えのないギャグを発動し、すべての人をざわつかせていました。

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 ギャグ対決のあとは、5upよしもとでブレイク中のミラクル・スーパースターズが登場! ♯5、侍7という2つのユニットがパフォーマンスを見せました。

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 いよいよ後半戦に突入。6回戦は、しっぽりと聞かせる「バラード対決」。チームブラックは藤崎マーケットが登場。トキによるキーボード生演奏で、田崎が聴かせます。それも、「天下無敵のエクササイズ」をバラードで。「ライラライ」のフレーズが、あんなにバラードで映えるとはと唸らせる、見事な仕上がりでした。チームホワイトは、モンスターエンジン・西森とクロスバー直撃・前野。由紀さおり、安田祥子を彷彿とさせる姉妹ユニットで、見事な「いすゞのトラック」CMソング全編を熱唱。銀シャリ・鰻も「あんな歌やったんや! 名曲やん!」と感激した様子でした。

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 7回戦は「○○48対決」。大ブレイクのAKB48にあやかって、○○48を披露します。チームホワイトは、天竺鼠が中心になって作った「OZK48」。出演者全員が尾崎豊というつくりで、「十五の夜」を歌い上げました。

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 チームホワイトはジャルジャルが中心になって作った「RGB48」。ブランチ・松木が「ヒーロー」を熱唱するなか、ジャルジャルらがドラマ「スクールウォーズ」さながらのラグビーの練習を体当たりで行うという内容。「笑いどころがわからん」と、銀シャリ・橋本が困惑していました。

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 8回戦は「替え歌対決」。チームブラックはスマイル・ウーイェイよしたかがポルノグラフティ「アポロ」に乗せて、部屋が毒グモだらけといった内容の替え歌を熱唱、ハイクオリティな仕上がりにメンバー全員大絶賛! チームホワイトは、天竺鼠・川原が「寝ずに考えた」という「ドレミの歌」の替え歌を熱唱。歌詞もさることながら、音と光を使ったしつこいほどのパフォーマンスで、独特の川原ワールドを炸裂させ、会場を異様に盛り上げていました。

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 そしていよいよ最後の対決は「THE トリオ対決」。両チーム、選りすぐりのトリオが登場します。チームホワイトは、5upよしもとで抜群の人気を誇る3人によるユニット。対するチームブラックは、フレッシュな人気ピン芸人3人が激しいダンスに挑戦するといいますが……。チームホワイトいちおしの3人というのが、学天即・四条、ビーフケーキ・松尾、コマンダンテ・安田という、ホンワカ優しい面子によるPerfume「チョコレイト・ディスコ」。キュートに踊りきっていました。

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 そしてチームブラックが推薦する人気ピン芸人3人とは、斉藤紳士、ヒューマン中村、おいでやす小田。少年隊の「仮面舞踏会」に挑戦です。フレッシュかどうかはさておいて、斉藤紳士が側転をすれば、ヒューマン中村が「カモーン!」と足を高く上げるなど、激しいパフォーマンスで魅せました。

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 すべての対決が終わり、いよいよ審査に。入場時、お客さん全員に手渡されたQRコードで、チームホワイト、チームブラックどちらがよかったかを投票していただきます。投票中、「もし、最後にやりのこしたことがあれば!」と促す銀シャリ。そこで名乗りを上げたのが、応援合戦で登場したチームブラックのウーマンラッシュアワー・中川パラダイス、スマイル・ウーイェイよしたか、GAG少年楽団・福井。よしたかをたたくと音が出るという「ウーイェイ太鼓」を披露しました。
 集計の間は、チームブラック、チームホワイトの両チームのキャプテンによるスペシャルライブ! ジャルジャル・後藤、モンスターエンジン・大林のギター演奏による、カーペンターズ「イエスタディ・ワンスモア」がお披露目されました。しっとり歌い上げて……と思いきや、空気をつんざくような銃声が響き、後藤が壇上に倒れました!! それに驚いて思わず舞台そでから飛び出した銀シャリ・鰻もまさかの銃殺!? 予想不可能の悲劇的なシナリオに、銀シャリ・橋本は「怖くて出ていかれへんかったわ!」と震えていました。

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 舞台にサウンドプロデューサー・田中隼人さんを迎え、ついに結果発表!! 田中さんも「楽しく見させていただきました」と満足げ。そしてついにモニターに集計結果が映し出されます。結果、チームホワイト1092票、チームブラック786票で、チームホワイトが優勝! 

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 「LOVE SONG対決」でこの日、一番の物議を醸したスマイル・瀬戸がチームブラックだったこともあり、足を引っ張ったのはスマイル・瀬戸だったのでは、とつるし上げ。
 そして、田中隼人さんによるこの日のMVPを発表。名だたるアーティストを手がけてきた田中隼人さんの目に留まり、「一番キラキラしていた」と言わしめたのは……「オリジナルソング対決」で「それぞれのストーリー」を熱唱した5uppersのトット・多田!! プラスマイナス・岩橋は「オレも歌ってたのに!!」と悔しそう。そして銀シャリ・鰻も「ガチやん!!」とトット・多田の実力を実感していた様子でした。そしてトット・多田は、相方の桑原のボイスパーカッションに乗せて「ひとえに応援してくれた皆さんのおかげです」と感激のご挨拶。

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 優勝を飾ったチームホワイトのキャプテン、モンスターエンジン・西森は「うちは、瀬戸がいなかったから勝てた」、そしてチームブラックのキャプテン、ジャルジャル・後藤は「えらいモンスター(スマイル・瀬戸のこと)を抱えてしもた」と、最後の最後まで物議を醸したスマイル・瀬戸。「なんか言いたいことありますか?」と銀シャリ・橋本にマイクを傾けられたものの、多くは語らない斜に構える“SETO”をエンディングまでブレなく守り続けていました。
 まさにお祭り騒ぎの3時間、夏の終わりを最高のフェスしめた5upメンバーでした!

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