総勢120人で紅白エンタメバトル! 「Kiwami極ミラクルロケット COUNTDOWN 2015-2016」
12月31日、よしもと漫才劇場で「Kiwami極ミラクルロケット COUNTDOWN 2015-2016」が行われました。「エンタメ・フィフティーンバトル!」として、総勢120名のメンバーが紅白2チームに分かれ、対戦ごとに両チームから15名ずつが参戦。ラグビーの"ONE FOR ALL"の精神で、4つのバトルに挑みます。
MCは、「なんでこの2人なんでしょうね?」と首を傾げながら真っ白なスーツに身を包んだプリマ旦那・河野と、「好きな人とMCするの夢やって〜ん」と声を弾ませる真っ赤なドレス姿の尼神インター・誠子です。「その衣装がタキシードに見えるね」とウキウキの誠子に、野村は「どこがやねん!」と全力否定。そこへ割って入るように「おーい! (MCは)プリマ旦那でええんちゃうん!」とプリマ旦那・野村が拗ねながら登場、「ほんまに付き合ってんな。付き合うのはええ、漫才の手は抜くなや」のキザな捨てゼリフで観客の笑いを誘います。尼神インター・渚も現れて「お前ら付き合ってるらしいやん。もう今年最後やし、チューせえや」と促します。会場からの手拍子にも煽られて、河野が意を決してのトライ。場内のどよめきともにイベントスタートです!
1回戦は「ギャグ盛り上げ対決!」。先攻の【白組】は、除夜の鐘の回数と同じ『108』個の小道具すべてを制限時間内で使い切るモノボケ。進行・判定は、タナからイケダ・田邊が担当です。挑戦するのは、クロスバー直撃、タナからイケダ、ビーフケーキ、吉田たち、カバと爆ノ介、尼神インター・渚、ロングコートダディ、サーフィンズです。カバと爆ノ介・カバが三角コーンを抱え「アメリカのとんがりコーンは大きいっすね」、吉田たち・こうへいがおたまを3つ持って番長風に「お前か、この辺でめちゃくちゃうまいスープ作るやつ」と凄むなど頭フル回転させたネタが飛び出す度、爆笑が巻き起こります。残り15秒でクロスバー直撃・渡邊が残っている小道具の一切合財をまとめて「う〜ん、こいつは無理そうだで」と、謎の観察者ネタを振り絞り強引にフィニッシュさせました。
対する【紅組】は、ツートライブたかのりによるDJスピンのフリに合わせノリノリでギャグをするというもの。Dr.ハインリッヒ、矢野号、コマンダンテ、プリマ旦那・野村、アイロンヘッド、ツートライブ、シンクロック吉田、サンドロップ、むしゃむしゃが参加します。DJたかのりフリがもたつき、間がズレたり無音シーン発生に総ツッコミなどにぎやかに進みます。コマンダンテ・石井は「いないいない〜ババア」とキメた後、全員にハイタッチして周りご機嫌です。そのバトンをツートライブ・周平魂、プリマ旦那・野村がつなぎ、コマンダンテ・安田が受け止めアゲアゲムードを演出。アップテンポの曲とハイテンションなギャグでお客さんの笑いも止むことがありません。むしゃむしゃ・杉岡はシャツを脱ぎ出し「冠婚葬祭、これで行く〜」と仕込んでいたネタを披露。判定は、紅白の札を持った会場のお客さんに委ねられ、結果は【白組】が勝利しました。
2回戦は「熱唱カラオケ対決!」。歌ウマ芸人を含む1チーム15名が指定されたアーティストのメドレーを歌い、カラオケの採点機能を使って競います。【白組】メンバーは、てんしとあくま、フラワーズオブロマンス、ハブシセン、セルライトスパ、インディアンス、鱒之介、ジョニーレポン。『SMAPメドレー』で「SHAKE」からスタート。観客席から自然と手拍子が沸き順調に進む中、気持ち良くなったのか3番手セルライトスパ・肥後は、なかなかマイクを離しません。フラワーズオブロマンス・たわたは、ステージの縁に腰掛け体を揺らしながら楽しげです。結果は78点でした。
【紅組】メンバーは、青空・須藤、トット、ミルクボーイ、コーンスターチ、カキツバタ、ムニムニヤエバ、へべれけ、中山女子短期大学、サンディエゴ・大村ジーニアス。『ゆずメドレー』で「夏色」「少年」とつづき、「サヨナラバス」でエンド。15番目の、過去にCDデビュー経験のあるトット・多田にはマイクが回らず、悔し紛れにアカペラで好きなチェッカーズ「ギザギザハートの子守唄」を歌い無念を晴らしていました。結果は75点、僅差で【白組】が勝利を掴みました。
3回戦は「しめ繩対決!」。しめ縄を使った大縄跳び&綱引きで勝敗を分かちます。【紅組】メンバーは、デルマパンゲ、くのいち、ダブルアート、二メートルズ、イブンカ、シゲカズです、黒帯、コロコロチキンペッパーズ・ナダル。【白組】メンバーは、見取り図、ジソンシン、モンスーン、マッスルブラザーズ、十手リンジン、パーフェクト・ダブル・シュレッダー・和田、ヤタガラス、ねぐらもぐら。まずは大縄跳びからで、先行は【紅組】。失敗すれば相手チームと交代になります。【白組】のパーフェクト・ダブル・シュレッダー・和田はバランスを崩した"生まれたての小鹿"のようなステップで器用に、【紅組】は前の人の肩に手を乗せ呼吸を合わせジャンプと工夫を凝らします。途中、観客も引き笑いなチョンマゲ女生徒姿の見取り図・盛山が乱入し妨げるも、35回対17回の記録で【白組】が圧勝を収めました。
綱引きでは互いに全力を出し合い、「恥ずかしい格好した最後尾の人をステージに出さない」ようにします。【白組】優勢で進みずるずると引き出されてきたのは、「2015年1番面白かった男」タスキ&赤ふんどし姿のコロコロチキンペッパーズ・ナダル。「キング・オブ・コント2015」8代目王者に輝くなどフレーズどおりの活躍ぶりで、「そのまんまやん!」と周囲からツッコミにお客さんも同意するかのように爆笑、ナダルも少し居心地が悪そうです。ちなみに【紅組】は、ピンクバニーの衣装に身を包んだ、ねぐらもぐら・山下。肩ひもの一方が外れているのにやきもきしながら、ひとり気恥ずかしく待っていたとの告白に、どっと笑いが起こります。そして、この戦いも【白組】が勝利しました。
最終決戦は「ダンス対決‼︎」。まずは【白組】のspan!・マコト、ジュリエッタ、祇園、ラフ次元、ヘンダーソン、シンクロック木尾、数学AB、マルセイユ、さや香・石井ら若手イケメンチームが黒スーツで、三代目J Soul Brothers「Share The Love」を。ソロパートもこなすカッコいいパフォーマンスで観客もすっかり魅了され、シェアハピダンスで盛り上がります。
一方の【紅組】は、農作業のようなコスチュームでヘッドライト、パーフェクト・ダブル・シュレッダー・門野、span!・水本、ジャムファミリア、ガチャガチャ、回転ハッスル、おいでやす小田、ヒューマン中村、守谷日和、小森園ひろし、ファイナル兄弟・今村が「三代目J Soul Brothers 「R.Y.U.S.E.I.」に果敢にチャレンジ。「LINEでグループを作った」ほど練習に打ち込むも、ワンテンポ遅れているなど思わず応援したくなるほどの形崩れ。span!・水本を残して疲れたメンバーらがステージ放棄しますが、1番の見せ場であるランニングマンのステップでは全員が力を込めます。2チームの頑張りにお客さんも熱い拍手。判定は、【紅組】131、【白組】164と【白組】に軍配が上がり、すべてのバトルで大勝しました。負けた【紅組】はカウントダウンをステージ上ではなく、客席で迎えることに。メンバーらは客席の合間に渋々と降りて行きますが、大好きな芸人さんたちが近くにいるとあってお客さんらはうれしそうです。
クロスバー直撃・渡邊の「ミートボールぽいっ」「ポートボールミー!」のコール&レスポンス、「フリーハグ!」のフリップを持った見取り図・盛山が現れたりなど、2015年にやり残したことをやり切っている間に、2016年が近づいてきました。空いていた客席にちゃっかり着座していたアイロンヘッド・毛利は「お客さんと一緒の目線で年を越せる。いいことじゃないですかー」と、ゆく年くる年を噛み締めてしみじみ。「55秒前」の数字がスクリーンに映し出されると、舞台上も舞台下も気持ちが高まります。いよいよその時が迫り10秒前から一斉にカウントダウン、「Happy New Year〜‼︎」と場内一体となった大合唱が響き渡りました。改めて、アイロンヘッド・毛利が「お客さんと一緒の目線で年を越せる。いいことじゃないですかー」と新年を迎えた喜びを口にします。お客さんの視線を遮らないよう通路にしゃがみこんで年越しをした【紅組】メンバーらはトーンダウン気味、新年早々ちょっぴり切ない罰ゲームとなりました。
2組に分かれての団体戦を終えた総勢120名のメンバーたち。1月11日(月・祝)にはよしもと漫才劇場出演芸人が揃って参加する「第一回上方漫才協会大賞」での個人戦が控えています。プリマ旦那・野村は、「先人が作ってくれた漫才というフォーマットに則って、精進していきます」と高らかに新年の決意表明。どのメンバーが大賞に輝くのか楽しみです。
「第一回 上方漫才協会大賞」
●開催:2016年1月11日(月・祝) 開場19:00 開演19:30
●会場:なんばグランド花月
●料金:前売¥2500・当日¥3000(全席指定)
●出演者:よしもと漫才劇場出演芸人総出演
●プレイガイド
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サークルKサンクス、セブンイレブン
●お問合せ
チケットよしもと予約問合せダイアル
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●主催:上方漫才協会、吉本興業株式会社
●企画・制作:株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー
●上方漫才協会:名誉会長 吉野伊佐男(吉本興業株式会社 取締役相談役)、会長 中田カウス、副会長 中田ボタン
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