蛭子さん、初の長編主役に「違和感が...」 『任侠野郎』完成披露試写会
5月4日(祝・水)、東京・スペースFS汐留にて、6月4日(土)全国ロードショーの『任侠野郎』完成披露試写会が行われ、上映後の舞台挨拶には主演の蛭子能収さんを始め、トリンドル玲奈さん、北原里英(NGT48)さん、やべきょうすけさん、脚本担当の福田雄一さん、徳永清孝監督が登壇しました。
日本テレビ放送網と吉本興業が共同制作した漫画家・俳優の蛭子能収さんを主演に迎えた映画『任侠野郎』。
蛭子さんにとって、長編映画初主演にして、かつて関東一円に名を轟かせた元若頭・柴田源治という役どころに、早くから注目を集めています。
舞台挨拶は武内由紀子のMCで進められ、紹介を受けた蛭子さんは「えっと、み、見ていただいてありがとうございます」とたどたどしく挨拶。
徳永監督にとって初監督となる本作ですが、「そうなの?」と初耳の反応をする蛭子さんに「絶対言ってます(笑)」と監督が反論します。
すると「かなり(監督は)威張ってましたよ。実はカメラマンの方が威張ってました(笑)」と、さっそく蛭子節とも言える暴露をする蛭子さん。
脚本家、映像監督として活躍する福田雄一さんですが、今回の企画は以前から温めていたとし、俳優・脚本家のマギーさんから、共演中の舞台の本番中にくしゃみをしたとの逸話を聞いて「蛭子さんしかいない」と確信したそうです。
そうした会話をイタリアン店で徳永さんとしていたところにプロデューサーが現れ、10分間の打ち合わせで映画化が決定したそうで、「とてもいい加減に決まった(笑)」と笑う福田さん。
そんな、一見無謀とも言える企画のオファーに、蛭子さんは「最初は違和感がありました」と本音を漏らしつつも、「でも来た仕事は断らないので、二つ返事で受けましたね」とポリシーを明かします。
蛭子さん演じる柴田と因縁深い、正岡組組長の娘を演じたトリンドルさんは「和やかなムードで、蛭子さんは真面目で常に台本を持ってました」と撮影現場を回想。
今日の蛭子さんも、舞台挨拶用の台本を片手に持って登壇していました。実は登壇者の名前を間違えないためだそうですが、北原里英さんを「北原さとみさん」と言い間違えたと福田さんから明かされ、当の北原さんは「惜しかったです。でもうれしかったです」と笑みをこぼします。
そんな北原さんは、佐藤二朗さん演じる榊組組長の愛人役で、大胆なシーンにも挑戦。
「また今回も体を張るシーンが多いなと思ったんですけども、AKB48グループのなかで、パンチラさせたら、一番だっていうプライドを持って挑ませていただきました」と胸を張る北原さんに、「チラどころじゃないよ(笑)」と福田さんがツッコんで笑いを誘います。
一方、任侠映画にも多数出演するやべきょうすけさんは、「カットかかると、すぐいい人の蛭子さんで、"すいません、すいません"って」と謝り倒した逸話を披露。
さらに、最後の立ち回りシーンについて「いろんな作品で斬り合いをしてきましたけども、いくら竹光(木製の模造刀)とはいえ、段取りの状態からおもいっきり首を切られたのは初めてでした(笑)」と暴露します。
やべさんによれば、竹光の摩擦で火傷するような勢いだったらしく「斬られるっていうのはこういうことだなって」と苦笑いすると、さすがの蛭子も「そんなに迷惑かけてるとは思わなかった」と申し訳無さそうな表情を見せます。
続いてMCより、決め台詞の「お控えなすって」の再現を求められた蛭子ですが、「どうすんだっけ?」と全く覚えてない様子。
しまいには片膝をついてしまい、方方から「ホストみたい(笑)」とツッコまれていました。
一方のトリンドルさんは「みんな、『任侠野郎』よろしくたのむわよ」とバッチリ言い放って、拍手喝采。
徳永監督からずっとせまがれていたという誕生日プレゼントとして、蛭子さんが迷彩柄キャップを渡したところで、舞台挨拶は終了。
最後に徳永監督は「蛭子さんが主演で大丈夫なのって思う人はいっぱいいると思うんですが、そこは絶対大丈夫。なので蛭子さんかっこよかったよって言ってもらいたいです」とアピールし、さらには女性が話の軸を握っているとして、「そんなにヤクザヤクザしてない映画ですので、ご近所のお友達、ご家族、お誘い合わせのうえご覧になっていただけたらと思います」と観客に訴えかけました。
そして蛭子さんは「面白いと思ったか面白く無いと思ったか知りませんけど、面白いと思ったんだったら、意外と面白かったらと言ってもらえたら。面白くなかったと思ったら黙っててもらいたい(笑)。ツイッターでもし広げていただけたらありがたいですね」といったメッセージで締めくくりました。
『任侠野郎』
6月4日(土)より全国ロードショー
©2016『任侠野郎』製作委員会
配給:KATSU-do