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2016年5月10日 (火)

川平慈英さん「魂と愛情を注いだ作品」と故・今井雅之さんへの熱い思いを! 映画『手をつないでかえろうよ』完成披露舞台挨拶

5月10日(火)、東京・TOHOシネマズ新宿にて、映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』の完成披露舞台挨拶が行われ、奈良橋陽子監督、川平慈英さん、七海さんが出演。MCを清水圭が務めました。
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本作は、昨年2015年に急逝した俳優・今井雅之さんが原作・脚本・主演を務めた同名の舞台を映画化したもの。今井さんの意志を引き継いだ奈良橋さんが監督として指揮を執り、今井さんと旧知の仲である川平さんが主演。生と死をテーマとしながら、誰しもが共感できる普遍性のある感動作となっています。

主人公・真人を演じた川平さんは「僕の勲章です。役者として参加できたことを誇りに思います。魂と愛情を注いだ作品です」と、奈良橋監督は「特別な作品。雅之のお願いを心から引き受けて、彼が喜ぶキャスティングになりました。特に慈英は(今井さんにとって)弟みたいな人なので、いちばんに喜んでいると思います」と挨拶します。
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「一昨年、雅之から電話があって、舞台『THE WINGS OF GOD』の演出、そして2~3年前に舞台で観た本作をつくって欲しいと言われた」と製作の経緯を切り出しながら、その際に深刻な病状についても知ったと言う奈良橋監督。「大事なのは、彼が諦めることが一切なかったということ。最後まで体をよくして出ようと考えていた。彼がいなくなって、どうやってつくったらいいのかわからなくなった時もありましたけど、慈英の支えでめいいっぱいやることができました」と続けます。
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清水から「主演に決まった時は?」と訊かれて、まず「申し訳ない」と表現した川平さんですが、「違う人間がやるとなったら、ふざけんなよ! 俺しかいないだろ!ってなっていた。(主演をやって欲しいと言われて)涙がぼろぼろと出たほど嬉しかった」とコメント。「今回の主演はある意味、雅之が表現者として世間にもう1回アピールしろっていう僕へのメッセージなんだと思う」と熱く語ります。
清水が「作品を観させてもらいましたけど、『ギルバート・グレイプ』のような、『レインマン』のような、『フォレスト・ガンプ』のような作品ですよね」と話しかけると、「むむっ!」と反応して笑わせながら、「魂を込めて、渾身の芝居をさせていただきました。奈良橋さんも『慈英、Leady go! 全部出しなさい』と言ってくれた。表現者としての生き様を溢れんばかりに出しています」と気持ちを込めました。
今井さんとオーディションを行ったという七海さんは声を詰まらせながら、「今井さんの気持ちがすごく伝わった。みなさんでつくることになった時、お声がけいただいて責任感を感じました」と語ります。
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「僕、今井さんと同い年なんですよね」としみじみ語った清水。「この映画観てるかな?」と呟くと、「観てる、観てる」(奈良橋監督)「慈英、このやろー!って言ってますよ」(川平さん)とお2人。
川平さんは「まーちゃん(今井さん)の写真をポケットに入れて撮影してました。彼の前で下手なことはできない。カメラが回った1分1秒のモメントで生きた演技をしないと失礼だというプレッシャーの中で演じていました」と振り返りました。
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主題歌「MY WAY」を謳うのは、JAY'EDさん。今井さんが大好きな曲だったそうで、「洋楽、邦楽で偉大なアーティストが歌っている曲を自分の世界感にできればと。ビートが速いので、走るようなビートに日本語をどう乗せるかなど、いろいろと考えました」とコメント。奈良橋監督は「雅之の望んだ曲になりました」と讃えます。
そして、JAY'EDさんが生歌を披露。川平さんとそっと寄り添って観ていた奈良橋監督の目には、涙が浮かんでいました。
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囲み取材では撮影時のエピソードも。
今井さんも現場にいらっしゃったそうで、「クライマックスの春の撮影。その時は階段を登るのも大変そうでしたけど、私はそういう状態を信じたくないと思ってました。撮影が終わって、桜の下で打ち上げをしたんだけど、彼は"幸せだ"と言いながら涙を流していた」としみじみした奈良橋監督。SMAP・中居正広さんも友情出演していますが、「雅之が大好きな友達。私からお願いしたら気持ちよく、"もちろん、雅之のためならなんでもやります"って言ってくれて。現場でもすごく良かったですよ。見事でした」と絶賛。川平さんも「中居さんと一緒の現場にいられると思うと、くぅ~~!ってなりました」と笑わせながらも、圧倒的な存在感に感激した様子でした。

「登場人物は苦しい状況で生きている人ばかりですけど、ネガティブになるのではなく、大切な人に対して優しくなれるし、自分にも優しくなれる作品。勇気をもらえるし、温かくほっこりとした気持ちになれます」(川平さん)「生きることの意味を考えられる作品です。自分の中の夢を追いかけてもらいたいです。それが雅之が望むことだと思います」(奈良橋監督)と語った映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』は、今井さんの命日でもある5月28日(土)より公開。ぜひとも劇場でご覧ください。
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映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』

監督:奈良橋陽子
企画・脚本:今井雅之
出演:川平慈英、すみれ、七海、岡安泰樹、吉田敦、勝矢、LiLiCo、藤田朋子、別所哲也、中居正広(友情出演)、板尾創路
製作:ユナイテッドパフォーマンススタジオ、吉本興業
配給・宣伝:KATSU-do
(C)2016「手をつないでかえろうよ」製作委員会
5月28日(土) より、お台場シネマメディアージュほか全国順次公開
http://teotsunaidekaerouyo.com