ぜんじろう、マテンロウ・アントニーらがワールドワイドなトークを展開!『よしもと! スタンダップコメディー! トークショウ!』レポート
4月19日(火)、東京・GOOD HEAVEN! にて『よしもと! スタンダップコメディー! トークショウ! ~Stand up comedy! ~Talk show!~』が開催されました。
こちらは、昨年12月にスタンダップコメディーの世界大会で優勝したぜんじろう主催のイベント。観客の前に登場した彼は「優勝したからイベントを開催した。重い腰を上げてね」と笑わせつつ、「タブーにも触れますよ」と宣言。「みなさん、どんどんツッコんでください。ただ、帰るのだけはやめて! 僕がもう一度スターのように登場しますんで、声援をお願いします」と呼びかけて、再び観客の前に颯爽と現れ、会場を盛り上げます。
今回は、出演者それぞれが10分ずつトークを披露する形式で進行します。
ぜんじろうから「第1回目のトップバッターが誰がいいかと話し合っていたら、この子がいいという話が出た。ヨシモト∞ホールっていう若手の劇場でいちばん人気のある彼です」と紹介されたのは、ラフレクラン・きょん。
"いちばん人気がある"という言葉に「いや、そうですけど!」と軽快に乗っかったきょん。まずは「マナーの悪い人が多い」という話をしますが、「過失的」という言葉遣いにほかの出演者から「それ何?」とツッコまれると、「気付いたらマナーが悪くなってたことがあったってこと!」と慌てて説明。さらにお客様から「それって無意識、ですか?」という声が上がります。また、きょんが"無意識"にやってしまった電車での最悪な出来事については、「あぁ~~~! 絶対に関わりたくない!」という声も出ました。
初めての挑戦ということで、テンパり気味のきょん。なんとか爆笑を起こそうと、妹がお風呂で倒れたエピソードを必死で話しているうちに、スタッフから終わりを告げるジェスチャーが。イメージ通りにいかなかったのか、「難しい......!」と肩を落とした彼を、ぜんじろうは「勇気ある」と讃えます。
続いて登場したのは、三浦マイルド。「ぜんじろうさんには何を言ってもいい。自己責任やと言われました。ですから、ノーツイートで」とお願いしつつ、芸人として自らが置かれている境遇を自虐的に話します。また、「テレビに出ないと舞台の仕事は回って来ない」というぼやきから、作家さんへ相談したエピソードを。最後は「髪がなくて何が悪い!」と開き直りながら、「ポジティブにあんりすぎてハゲてないと思ってる。これはクールビズ!」と言い切るなど、説得力のあるトークで笑いを誘いました。
マテンロウ・アントニーは英検5級に落ちた話、英会話教室へ英語を習いに行った話などを交えながら流暢な自己紹介トークで、観客の心をキャッチ。タクシーの運転手さんに某有名ミュージカルと間違われたというエピソードや実家の話で盛り上げたあと、その見た目から新幹線でとんでもない勘違いをされてしまったハプニングで大きな笑いを生み出します。
4番手は、デスペラード・サラミ。アントニーと同じく、ハーフ芸人として知られる彼は自らを「戦争体験芸人」と言い切ったのち「今日は緊張する」とポツリ。も、そんな様子はまったく感じさせないほどの流暢なトークで、中東状勢について独自の視点でシニカルに切れ込んでいきました。
ラストはぜんじろう。「僕は国際状勢については喋りません。世界の共通言語・英語について話します」と説明しながら、「6年間、授業で学びながらも、なぜ日本人は英語を喋ることができないのか」という問題について、持論を展開。壮大な物語を演出しながら、観客に熱く訴えかけたのでした。
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大人のお客様が多いなかで、さまざまなジャンルのトークを披露した5人。芸人の緊張感も大いに感じながらも、いつもとは違う一面が観られた貴重なイベントとなりました。
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