爆笑の渦に巻き込みながら意外な才能も見せたゆりやんレトリィバァの単独ライブ「沖縄やんレトリィバァ」
6月4日(土) よしもと沖縄花月にてゆりやんレトリィバァの単独ライブ「沖縄やんレトリィバァ」が開催されました。会場は、若い女性で賑わい、スクリーンに「アカデミー賞」の文字が映し出され、トロフィーを片手にドレスアップした姿のゆりやんレトリィバァが登場すると歓声の声が響きます。
オープニングコント「アカデミー賞」では、感極まりなかなか話しださない様子を見せるも「サプラーイズ!」の一言に会場からは待ってましたと言わんばかりの笑いが巻き起こります。流暢な英語に時々かたことの日本語で「沖縄バリ暑い」「カラオケ動画を上げている奴どういうつもり」「全然連絡取ってない友達LINEで訳わからんゲーム招待してくる」など大爆笑を起こし早速観客の心を掴みます。
2本目のコント「女スパイ」では、拳銃を片手に登場し、アメリカ人の生態として「気まずい空気になって沈黙が続く中、自分が喋り出さないといけないと思って切り出す時」や「ハイスクールで内気な女の子が学校1モテてかっこいい男の子とたまたまロッカーが隣同士になり、勇気を振り絞って挨拶できた時」など誰もが一度は海外ドラマで見たことがあるようなシーンに会場は大盛り上がり。
ビデオコントでは、一癖ある新入社員マネージャーを演じる「新入社員ゆり山マネージャー」が上映され、自由奔放なゆり山マネージャーの世界を見せます。
3本目のコントでは、父の会社を倒産に追い込んだ相手に逆襲を企むサスペンス仕立てのコントを披露し、ハラハラドキドキの展開だが、最後はゆりやんらしい逆襲の結末で観客を笑いの渦に巻き込みます。
続くトークでは、「世界初の試みです」と前置きしながら、「泣けてくる話」「腹が立った話」「恋の話」など、出たお題に沿ってトークを展開してくる定番の「サイコロトーク」がスタート。「世界初の音楽とともに」とあの長寿番組を思わせるBGMと共にサイコロをふるゆりやん。最初のお題は「泣けてくる話」です。
「お気づきじゃない方もいらっしゃると思いますが、私デブなんですよ」と笑いを誘い、「芸人を初めて4年目だが、体重が30kgぐらい増えた」と話し、会場からも驚きの声が上がります。「親からも心配の手紙が届き、痩せようと思いジムに通って500gの減量に成功した」と話すゆりやん。「野菜を食べたり、500g体重が減っただけでもすごく痩せた気になる。なのに昨日ごはん食べようと思って椅子に座ったら椅子が壊れた」と自らのダイエットエピソードを明かします。
続いて「自らもオブラートに包んできました」とインパクトのある衣装で登場したゆりやんはオブラートに包みすぎる怖い話を披露。「夜トイレに行きにくくなる話」としてタクシー運転手のホラー体験を話し、独特の世界観で笑いを起こします。その後も「桃太郎」や「スターウォーズ」など様々な話題をオブラートに包み披露しました。
コントの合間には、幼少期の写真が父とそっくりという面白いエピソードを含んだVTRや、何でも下ネタにとるOLが繰り広げる「下ネタやめたってー!」などのビデオコントで観客を楽しませます。
ラストのネタはR-1グランプリでも披露し「落ち着いていきいや~」で大人気の「落ち着かせるコーナー」を披露。事前にお客さんから集めたアンケートにゆりやんが単純だが明白な一言でアドバイスしていくというもの。最初のお題「梅雨の湿気に耐えられない」では、「クーラーつけー!」と一言、続いて「面白くなりたい」には「NSC入りー!」とアドバイスし、会場を笑いで盛り上げます。
最後の「ダイエットできない」のお題には「私に言う?」と言いながらも「がんばりいや~!」の一言でまたも会場を笑いで包みラストのネタを終えました。
エンディングトークでは「今日は本当にありがとうございます」と観客に感謝の言葉を述べ、「これから頑張って頑張って、沖縄の皆さんに恩返ししたいって、思ったり思わなかったり」とゆり山マネージャー風に言い最後まで会場を笑いに包んだまま単独ライブ「沖縄やんレトリィバァ」は幕を降ろしました。