東京進出をラブコール!沖縄のリズムネタ芸人が大集結した「藤崎マーケット田崎のリズムネタサミット」
7月10日(日)、よしもと沖縄花月にて「藤崎マーケット田崎のリズムネタサミット~沖縄リズムネタ芸人大集合~」が行われました。
2015年6月の初開催から4回目となったリズムネタサミット。芸人たちが披露したリズムネタをゲストがチェックし、意見を交わしながらより面白いネタに仕上げていこうという企画で、藤崎マーケット、平成ノブシコブシ・徳井健太、スリムクラブ、ゆりやんレトリィバァの他、今回は過去最多となる12組の沖縄芸人が出場しました。
まずは、ゆりやんレトリィバァ、藤崎マーケットがネタを披露し会場を笑いで包み込みます。会場が温まってきたところでリズムネタサミットがスタート。トップバッターで登場したのはオーシャンです。
得意のボイスパーカッションが光るコント"オペ"に「ガレッジセールの50倍面白い」とスリムクラブ・真栄田がコメント。クオリティーの高さを絶賛されるも、藤崎マーケット・トキが「沖縄感が欲しいよね。ちょっと"エンジョイプレイ"を入れてみて」と無茶ぶり。が、大先輩ガレッジセールのダンスネタをすぐさま取り入れて見せるとゲストも大喜びです。
平成ノブシコブシ・徳井からは「笑いを抜いた方がいい」とアドバイスが。おしゃれなブランド名やカッコイイ言葉を並べ、ボケなしバージョンで試してみると、お客様にも大受けです。「CM依頼が舞い込むかも!」と、ゲスト全員が仕上がりに大満足の様子でした。
次は芸歴1年目のぐりんのーと。日常のシーンで歌舞伎の型を取り入れたコント"どこでも歌舞伎"を披露。
見得切る位の何か大きな動きが欲しいと言われ、迫力ある動きを繰り出しながら会場を退場するという行動にでます。これには「いいね~。もう仕上がったね~」と一同興奮した様子でした。
ヤンバルナゴンは、沖縄舞踊・かぎやで風を取り入れた"ティッシュ配り"のコントで登場。
ローラースケートとかぎやで風という以外な組み合わせにも会場が沸きました。藤崎マーケット・田崎を参加させたり、ローラースケートでのブレーキ芸でラストのオチを替えてみるなどの試行錯誤で、一層輝くネタに変化させていました。
利根川ホプキンスの"テニス"のコントでは、「笑いをとらない本気のテニスをしてみて」とアドバイス。サーブやラリーなどの際に出てしまう本気の声も表現しながら、ダイナミックなエアテニスを披露しました。
途中、ボールボーイにヤンバルナゴンのローラースケートを登場させ笑いを誘う場面もありましたが、「いい汗かいてていいね~」と真剣味が増したプレイに一同の評価も上々でした。
大屋あゆみは「母の日は仲田幸子、お祭りはディアマンテス」など、沖縄あるあるを太鼓のリズムに乗せて披露しました。
「イヤサッサ」の掛け声に「ハーイヤ」と客席が答えた場面では、本土出身のゲストは驚いたようで、「これが沖縄なんです」と大屋が説明。
「ちょっと"大阪"でやってみて」と促されたゆりやんレトリィバァが即座に大阪あるあるで応じ、これでひらめいた徳井が「全国各地のネタを作っておくってどう?」と大屋に提案していました。
ウリズン桜がお互いのことを歌った"うちの相方"では、「ラストにもっと綺麗なメロディーを加えて歌ってみて」と徳井。
真栄田からは「魂を込め、感じたままを表現して」とあおられ緊張気味の二人。すると「だけどホントは母子家庭が減ればいい...」と歌のラストを締めくくり、これには田崎が「メッセージ性が強いなんていい歌」と称賛。沖縄の社会的な問題に突っ込んだ歌詞に「涙が出そう」と評価されました。
アダージョはコント"着信音"を披露。友達ごとにその人のヒット曲を着信音にしているという設定に、「いろんな可能性があるネタだね」と一同感心しきり。
もっとネタを見たいゲストが劇場スタッフへ音楽を要望します。すると、ランダムに流れてくる音楽に、アダージョが誰の歌か分からず適当な名前をあげてしまう結果に。
これには「もうイントロクイズ大会になってる」とトキが発し、観客も笑うしかありません。
「ここからはディープゾーンに突入です」と紹介されたのがけんたくん。濃厚な体毛を披露しながら、ずば抜けたキャラクターから炸裂するギャグに会場は大爆笑に包まれました。
スリムクラブ・内間から「ハミングでやってみて」と提案されるも、独自の表現方法を発揮させとてもハミングを理解しているとは言えない展開に。「今日は実力の2%も出していない」と真栄田がフォローすると、「今後がとても楽しみですね」と期待を集めていました。
ありんくりんは、クリスが19歳の時に作詩・作曲したという"人間ラバー"を歌い上げました。
一同が舌を巻くほどの完成度の高さに徳井からは「もう東京に来るしかない。東京で勝負するべき」との賛辞が贈られました。
また、売れない芸人を描いた歌"てっぺん"では、「何もかもがしょうもなくみえる」という歌詞とメロディーにトキがはまってしまい「凄すぎる」と絶賛。このまま突き進んで欲しいとエールを送っていました。
"グランドパレスにかかれば誰でもアイドルになれる"というグランドパレスのネタ。神輿を頭にかぶり「ワッショイ」と叫ぶシーンが印象的だが、「どこから手をつけていいか分からない」と徳井のコメントに、客席からも共感した笑いがこぼれました。
普段は理学療法士をしている笑っしょい松岡に「理学療法士用語をからめてやってみて」と田崎が言うと、「無理です」との即答に一同大笑い。「無茶ぶりはやめてください」とトキのフォローで明るく終了となりました。
白い全身タイツでバイクを表現し"沖縄のヤンキーに物申したい"というピーチキャッスル。口に加えた缶がマフラーだと言い、マフラーから発せられる音がいい感じに唸っているのに会場も大爆笑。
「もっと遠くから来る感じがほしい」とリアリティを望むトキの要望に答え、楽屋や会場をフル活用してバイクがやって来る様子を表現。まるで本物のようなバイク音に「缶1個で大発明だね」と徳井から感動のコメントがでていました。
いよいよトリで登場したのはシーマン當眞。「宇宙の平和を守る」に始まり「太陽の光が君に注ぎますように。また来世」と締める歌に、「宗教やられてます?」と徳井から素朴な質問が飛び出し、「シーマンに僕らは見えてる?」と真栄田もかぶせます。
歌詞の中に"宇宙バイクが故障した"とあったのを受け、ピーチキャッスルのバイクが救援に来るという設定にしてみると、思わぬハマり具合に全員が大満足し、感動のラストシーンになりました。
エンディングでは、「こんな素敵なライブを企画していただいてほんとにありがとうございました」と、真栄田が藤崎マーケットに感謝の言葉を綴りました。そして、いつものリズムネタ安全標語を会場全員で読み上げ、大盛り上がりのライブは幕を閉じました。