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2016年8月 9日 (火)

鹿児島県薩摩川内市竹バイオマス産業都市協議会『竹でイエを建てちゃおう!プロジェクト』の応援隊長に月亭方正と、応援隊員に「第37回ABCお笑いグランプリ」で優勝したセルライトスパが就任!

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この度、落語家の月亭方正と、「第37回 ABCお笑いグランプリ」で優勝したセルライトスパが、薩摩川内市竹バイオマス産業都市協議会『竹でイエを建てちゃおう!プロジェクト』応援隊長、隊員に任命され、8月4日には日建ハウジングシステム大阪オフィスにて、応援隊長、隊員の任命式を行いました。

この日、会見を行った日建ハウジングシステム大阪オフィスは、今春に移転した際、薩摩川内市の竹を使用して、エントランスのインテリア、及び家具を造りました。これをはじめとして、薩摩川内市では、竹を使った新たな建材の開発を目標に、ゆくゆくは竹で家を造る予定です。

吉本興業グループは、今年も全国各地の自治体、地方企業・団体等と密接なネットワークを築き、新たな事業を創り出すとともに、笑いの力で地方の活性化に寄与していくことを目的とした「エリアプロジェクト」を進めております。今後、薩摩川内市のまちの力の創出において「笑い」と「笑顔」を通じて応援していきます!

まずは岩切秀雄薩摩川内市長よりご挨拶がありました。

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「薩摩川内市では、基幹エネルギーに加え、次世代の再生可能エネルギーに取り組んでいました。その中でも竹はまた素晴らしい要素があるということに気づきました。その中で今回は、特に『竹でイエを建てちゃおう!』というプロジェクトを聞き、それはすごいなと思いましたが、今日、日建ハウジングシステム様のオフィスに来て、竹を使った内装の仕上げを見てびっくりした次第です。薩摩川内市の竹で作られたインテリアと家具は、職人の意匠が凝らされて、洗練されたものであり、まさに竹の価値をさらに高めようとする素晴らしいものであると感じています。今後、さらにプロジェクトを進めていくため、月亭方正さんが本プロジェクトの応援隊長ということでがんばっていただくことになりました。また、セルライトスパさんには応援隊員としてがんばっていただくことになりました。竹を使ったまちづくりの取り組みについて分かりやすく、何よりも面白く発信していただければ大変ありがたいなと思います。本日はどうかよろしくお願いします」。

続いて、株式会社日建ハウジングシステム常務取締役lid研究所所長 宇佐見博之様よりご挨拶がありました。

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「ここで紹介するインテリア建材は伝統的な技術の事例の一部です。やたら編みの技術とまさわりスクリーンと、竹そのものの素材感を見事に表した伝統技術です。また、足元のキャビネットは面皮材による可動式の収納です。また、オフィスをトランスフォームできるようなインテリアテーマにしていこうと、今後、薩摩川内市さんの竹を使っていろんな商品開発をしていこうと思います。プロジェクトの骨子は3つになります。竹の需要拡大と産業を興し活力ある都市創造としての住まいの暮らし方の仕組みを作る。それから、建築基準法を適用できる規格製材等木材、製材の認証への道筋を作っていくこと。最後にセルロースナノファイバーを生かした100%リサイクル可能な家づくり社会の実現に向けて道筋を作っていく。『竹でイエを建てちゃおう!プロジェクト』は、家づくりを通してセルロースナノファイバーの技術を生かし、地域の産業と建材開発検証を行い、竹バイオマス資源の優位性の実証や課題を明らかにしていくプロジェクトです。どのような家になるか、本日は残念ながら詳細を発表することはできませんが、これまで竹の活用については薩摩川内市さんをはじめ、さまざまな自治体が取り組んでいます。また、産学協働でいろんな研究がされています。そういった事例を参考にしながらオープンイノベーション化を図ることも視野に、我々lid研究所がこのプロジェクトを推進していきたいと思っています。具体的な成果が発表できるタイミングになれば、改めてご案内できればと思います」。

次に、『竹でイエを建てちゃおう!プロジェクト』応援隊長に任命された月亭方正が登場しました。

「まさかオフィスの中で記者会見をすると思ってなかったので、何かざわざわしています。というのも、働いている方もいらっしゃるので。そういう中で記者会見を行いたいと思います」と方正。

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取り組みの一つとして、竹で作った高座、ステージセットなどを作り、方正を筆頭にいろんな落語家に落語寄席をしてもらうのはどうでしょうかと笑利が促すと、「すごくいいですね。竹で高座、ステージを作られていると聞いて初めて上に立たせていただいているんですが、ギシギシ鳴るのかなと思ったら全然鳴らないですし、歩き心地がすごくいいです。柔らかくて、しなやかです。あと、落語家と竹はすごく密接な関係にあるんです。私達はいつも竹を持って歩いています。それがこの扇子。扇子は竹です。竹とてぬぐいは私達の命です。それを持っているということで任命されたというのもあります。やっぱり竹は和ですね」と続けました。

方正は高座も作ってもらったことから、見台、ひざ隠しも竹で作ってもらえないかと宇佐見所長に直接オファー。「ぜひ作らせてください」との宇佐見所長のお言葉に、「ありがとうございます!」と顔をほころばせました。また、最近引越しをして和室を設えたという方正は、部屋も竹にしたいと願望を語りました。

そして、岩切薩摩川内市長より任命のタスキをかけていただき、日本一になったという甑島(こしきじま)の焼酎「甑州(そしゅう)」が岩切市長より方正に贈られました。

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方正と笑利で竹にまつわるエピソードも繰り広げました。いろんな場所で組み立てられる竹の高座に「竹は軽いからいいですよね」と方正。「高座台を持っている落語はいないんです。でも竹やったら軽いし、持ち運びもできるので、これはいいと思います。竹のベッドもいいと思います」と発案も。そして薩摩川内市についての印象を求められると、「鹿児島は何度か行きましたが、豚しゃぶが好きです。ほんとうまいですわ~」と豚しゃぶの話に夢中に。「竹の話を」と笑利が促すと、「豚しゃぶを食べるときに使うお箸が竹ですよね~」とつなげました。「九州は皆さん明るいですね。街に出ても明るい。九州はすべて明るいです」(方正)。

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日建ハウジングシステム様の希望で、オフィスでの落語会の依頼もありました。「本当に使わせていただけるのなら、やります!」と意欲を見せる方正。「アフター5で、仕事終わりに落語会に来てもらえたら。定期的に...」と具体案も語る方正、「定期的に?」と宇佐見所長からの確認もありましたが、「よしもとにはベテランから若手まで約80人、落語家がいるのでできると思います!」と竹の高座を使用したオフィスでの落語会の実現へ一歩、踏み出しました。

続いて、天井やスクリーンを作ったセルライトスパのVTRを鑑賞しました。このVTRはオフィシャルサイトで完全版が観られます。鑑賞後、セルライトスパも登壇しました。

VTR撮影は「第37回ABCお笑いグランプリ」で優勝する前に行われました。それだけに「優勝できたのは竹のおかげ」と肥後。「成長の早い竹に触れたことにより、僕らの成長もスピードアップしました」と大須賀が続けると、「まさに破竹の勢い!」と笑利が締めるなど、見事なチームワークで会場を和ませました。

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VTRで製作していた天井は「やたら編み」という技術を用いたもの。細長い竹ひごをランダムに編みながら作っていきます。「バランスを見ながら、光がいい具合に透けるように考えながら編みました」と大須賀。「それはオリジナルってことですよね。すごいね! 違和感なくいい感じにできているのがすごい!」と方正が感心していました。「細い竹ひごですが、途中で割れることなく、柔らかくて、しなやかで編みやすかったです」と肥後も感想を語りました。竹を縦に割って製作したスクリーンについては、「竹にちょっと刃を入れて、力を加えると、パーンときれいに割れるんです。これこそが『破竹の勢い』の由来でもあるんです」と大須賀が豆知識も交えて、製作過程を紹介しました。

セルライトスパにはインテリア用品だけでなく、実際に家まで建てるという大役も任されています。初耳だった肥後と大須賀は、「ええ!?」と驚きを隠せない様子でしたが、「これで満足されると困るんです。今回は1段階。あと500段階くらいある」と方正。「家を建てて、売るところまでお願いします」と更なる大役を任されていました。

質疑応答では、セルライトスパに作ってもらいたい竹のインテリアは?と訪ねられた方正。落語のネタの題名を記した竹の板を自宅の和室の壁に作ってほしいとのことで、「壁に畳一畳くらいの竹で作った板を貼ってほしいんです。そこに落語のネタを1つずつ飾っていきたいんです。僕はその和室で落語の練習をするんです。それで、ネタを覚えたら、ネタの板を裏返すっていう、それを作って」と具体的なリクエストをしていました。「紙とペンでよくないですか?」と及び腰の大須賀に「あかんよ!!」と檄を飛ばす方正でした。

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続いて、方正、セルライトスパに改めて建材としての竹の魅力についての質問がありました。「和ですよね。日本に生まれてよかったなと思うんです。落ち着くんですよね、DNAが」と方正。方正が「DNAが」と発した途端、隣の大須賀が噴き出すとう一幕もありました。方正は続けて「剣道もやっていたので竹刀を持つでしょう? それで懐かしいなというのもありました」と話しました。大須賀は「夏は涼しく、冬は温かみを感じる、四季折々の順応性がある素材だと感じました」。肥後は「僕も鹿児島出身で、薩摩川内市の隣の日置市出身なんですけど、考えてみれば家に竹があったんです。倉庫で竹を干していて。なので、今回竹の匂いにめちゃくちゃ懐かしく思いました。竹は日がさすとすごくきれいで、香りもいいですし、竹の匂いをかぐと眠たくなります」と話しました。

「どんな家ができるのかすごく楽しみです!」と方正。『竹でイエを建てちゃおう!プロジェクト』は始まったばかりです。応援隊長の月亭方正と、応援隊員のセルライトスパが奮闘します。今後にぜひご注目ください!

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