『大助・花子の日本むかし話絵本原画展』が生駒市・芸術会館美楽来にて開催!
2011年より吉本興業グループでは、全国各地の自治体、地方企業・団体等と密接なネットワークを築き、新たな事業を創り出すとともに、笑いの力で地方の活性化に寄与していくことを目的とした「エリアプロジェクト」を進めています。
その一環として、8月23日(水)~28日(日)に奈良県生駒市・芸術会館美楽来の展示室で『大助・花子の日本むかし話絵本原画展』を開催します。
宮川大助が物語をつづり、宮川花子が絵を描き、出版された絵本の原画展。27年前に奈良そごうで催された原画展で公開された後、京都の出版社、シーグ社出版の倉庫にきれいな状態で保管されていました。今回、27年ぶりに197点が発見され、150点以上の絵画を展示することが決定。心の故郷を思わせる大助の独創的な創作民話と、花子の豊かな感性で描いた創作民話全13話中10話が公開されることとなりました。
展覧会開催を前に、初日の8月23日には小紫雅史生駒市長をお招きの上、近隣の皆様をご招待し宮川大助・花子によるテープカットを行いました。花子は今や"地元"とも言える生駒市で原画展ができることを嬉しく思うと喜びをあらわにしました。また、27年ぶりに原画を見て「胸が詰まりました」と話し始めました。「2作品を描いた1988年にガンを患い、報道でも"遺作"と言われたのですが、何とか元気になって退院して、最初に向かったのが本屋さんでした。本になる前に病院に行きましたから。できた本を手にしたときの喜びはなかったです。自分が生きた証です。それから漫才に必死になって絵本のことは横に置いていましたが、こういうふうにして生駒が私をよみがえらせてくれたと思います。夫やなしに生駒がよみがえらせてくれました(笑)。その私の原画展を開いてくださったことを光栄に思っていますし、ふたりの人生の轍を感じています。たくさんの方に見ていただけたら光栄です。今はデジタルの時代ですが、このころはアナログで絵も水彩で色も塗っています。今はガンを克服して元気にしています!」と笑顔を見せました。
大助も久しぶりに作品を見て「当時を思い出しましたね。うるっときました」としみじみ語りました。
テープカットにご出席してくださった小紫雅史生駒市長からもご挨拶があり、「おふたりが生駒市に住んでくださって、生駒市をPRしてくださり、笑いも持ってきてくださったと思っていたのですが、様々な文化を持ってこられてありがたく思います」とお礼が。そして、生駒の歴史や文化を勉強しているふたりに、「大助・花子さんには、生駒に関する絵本も描いてほしい」とのご依頼もありました。
会場には娘さゆみの姿も。この絵本はそもそも、大助が地方で仕入れた民話をさゆみに聞かせたいがために始めたものでした。原画を見たさゆみは「タイムスリップしたようで、懐かしさと親として愛してくれていたことを感じました。今、私はこの絵を描いてくれた時の母の年齢を越えましたが、忙しい中でもこうやって作ってくれて、女性として参考にもなりました。私自身、次の世代に何を残していけるかなと考えました」と感想を。中でも『与兵衛とオバンバー』という物語が小さい頃から印象に残っているそうです。
原画展はその『与兵衛とオバンバー』をはじめ『ねこ舌』『花と風と子どもたち』など全10話の原画と物語を展示しています。8月28日(日)には大助によるトークショーも行います。こちらもぜひ、お楽しみください!
【宮川大助・花子】【宮川さゆみ】
『大助・花子の日本むかし話絵本原画展』
8月23日(火)~28日(日)10時~17時(28日は15時まで)
会場:奈良県生駒市・芸術会館美楽来
入場料:中学生以上500円 小学生300円 未就学児無料
★8月28日(日)13時~14時
大助トークショー開催
(原画展観覧のお客様先着100名様)
お問い合わせ:芸術会館美楽来0743-74-1101