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2016年8月29日 (月)

入門記念日の8月27日に開催の「はなしか生活五十年 染丸襲名二十五年記念 染丸精選落語会『うのひ座』」で染丸の秘蔵写真を披露!

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上方落語界の重鎮のひとり、林家染丸が芸能生活50年、染丸襲名25年を記念して、天満天神繁昌亭で1年を通して開催中の「染丸精選落語会『うのひ座』」。

染丸の入門記念日にあたる8月27日に開催された「染丸精選落語会『うのひ座』」では、染丸の弟子入り当時から現在までの歩みをふりかえる秘蔵写真約50枚が披露されました。

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まずは染丸の13番弟子の愛染から。マクラでは、8月21日まで開催されていたリオ五輪の話題に触れ、男子100mで金メダルを獲ったウサイン・ボルトの走る速さを自転車や猫に例え、お客さんを沸かせて「動物園」へ。

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続いて笑丸が登場し、「化粧を取ったタイのニューハーフ」と自己紹介。飲食店でのエピソードを交えつつ、「ぜんざい公社」を演じました。

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染左は、噺家の性か「世間をうろうろしているといろんなものが目に入る」と、気になるものとして「井上(胃の上)食堂」や「馬場肛門科」などを挙げて温めたところで「二人癖」を披露しました。

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染雀は、鳴り物が華やかな「月宮殿 星の都」を。染丸の三味線の弟子によるお囃子で、「お茶子さんもやってくれているので、お茶子さんにも注目してお楽しみにしてください」と紹介。その後、奇想天外な世界を迫力満点に演じました。

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中入り後は「染丸精選落語会『うのひ座』」恒例の、名物コーナー、「染丸うんちくコーナー」。これまでも染丸により、落語のさまざまなうんちくを紹介してきたこのコーナー。この日は染丸の入門記念日ということで、「秘蔵写真で綴る染丸50年の歩み 〜初舞台から紫綬褒章〜」! 染丸の入門から現在までの写真を約50点、スライドで見せながら当時をふり返ります。写真の編集は、染雀が担当したという力作のスライドです。花丸の進行のもと、懐かしの写真の数々が紹介され、染丸が当時のエピソードを披露しました。

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まず1枚目は先代、3代目林家染丸の写真。花丸が「師匠の師匠、我々は大師匠と呼ばせていただいておりますが、ええ笑顔でございますね〜」と絶賛すると、「えべっさんが100万円をひろたような顔」と染丸が言い、お客さんは爆笑。しかしこの笑顔は「お客さんの前だけ」だったそうで、楽屋では「えべっさんが画鋲踏んだような顔」だったというからまた笑いが。

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また、16歳の頃の染丸の写真も。若々しい当時の自分に「男前やね」と自画自賛する染丸です。当時、写真部の女子大生が「修行」というテーマで写真展をするということでよく撮影に訪れており、そのおかげで写真がたくさん残っているのだそう。ほかにも劇場の楽屋でのオフショットや先代と電車で移動中の染丸の写真など、さまざまなシーンが繰り広げられます。続いて「ぬの字うさぎ」の紋がある着物を着た当時の宣材写真、ショーで司会を担当した際のスーツ姿のワンショットなど、さまざまなお宝写真が。なかでも桂文枝、桂春之輔という同期の3人による「とりの会」の写真にはどよめきが。空を飛ぶ鳥と、「いつか、トリが取れるように」という願いをかけたと話します。

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「上方お笑い大賞金賞受賞をお祝いする会」の写真では、お祝いにかけつけた夢路いとし・喜味こいし、笑福亭仁鶴などそうそうたる顔ぶれが。「四代目染丸襲名祝賀パーティー」の写真では、親交の深い酒井くにお・とおる、そして今いくよ・くるよの姿も。襲名披露口上の貴重な写真、さらに還暦祝いに弟子からプレゼントされた赤い袴姿、紫綬褒章受賞式でのワンシーン、そして先日、開催されたという一門の食事会での写真まで、染丸のこれまでの足跡がしみじみと楽しめる秘蔵写真に、お客さんは大喜び。改めて染丸に盛大な拍手を贈りました。

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続いてこの日、仕事の都合などで駆けつけることができなかった卯三郎、そめすけ、うさぎ、染二からのビデオメッセージが。笑い満載のお祝いの言葉に会場は和やかムードに包まれました。

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お次は弟子たちが師匠からいただいた思い出の品を紹介するコーナー。

まず花丸は、年季が明けた平成6年3月31日に染丸から贈られた色紙。実家で飾っているものを、この日のために取りに帰ったそうです。

染雀は、入門した時に染丸に考えていただいたという名前5つ。染丸直筆のものは、本に大切に挟んでとっておいたはずがどの本に挟んだのかこの日までに探し出せなかったとのことで、ひとまずお名前の紹介です。染丸いちおしの名前は「林家千代丸」だったそうですが、「どれにする?」と尋ねられるやいなや「染雀をください」と即答したというエピソードを披露しました。

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菊丸は、「竹直松曲」としたためられた扇子を。キャリア10年目、芸風に迷っていた時にいただいたもので、「それぞれにそれぞれのあるべき姿、個性がある」という想いが込められた扇子は今も宝物だといいます。

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「師匠とは体型が似ていて、靴のサイズや服のサイズが一緒なのでぎょうさんいただいているんです」という竹丸は、初舞台の際にいただいたという着物を。「これを着ると今でも緊張がよみがえります」と語りました。

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染太は、師匠がネットオークションで落札したというオーバーオールと、林家一門の守り神なのにうっかり壊してしまったうさぎの置物を。花丸から「一門のハカイダー」と揶揄されていました。

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染左は修行時代に誕生日プレゼントにいただいた帯を。そして、染丸の入門記念日の8月27日に「染左」の名前をもらったことをふり返り、「その日に、私に名前をくださったことが宝物です」としみじみ語りました。染吉は、初高座で作ってもらったという着物。今でも大切に着ているといいます。

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愛染は、初舞台の際に染丸が書いてくれたという「めくり」。笑丸は、染丸からもらったシルバーのスーツ。その華やかさから、なかなか着る機会がないそうですが、「ミス・ユニバース ジャパン 大阪」の司会を担当したときについに着用! スラリと背の高い女性に囲まれ撮影した際は、銀色に輝く自分の姿が「まるで宇宙人みたいやった」とのオチもつき、お客さんを大いに沸かせました。染丸の、弟子を大切に想う気持ち。そして弟子の、師匠への感謝の気持ちが行き交い、会場はほのぼのとした空気に包まれました。

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最後に、花丸が「うぬぼれ屋」、菊丸は「千両みかん」を演じて、染丸の入門記念日に開催された「染丸精選落語会『うのひ座』」は幕を下ろしました。

染丸の秘蔵写真から始まり、弟子との心温まる盛エピソードも盛りだくさん。心温まる笑顔いっぱいの会となりました。

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はなしか生活五十年 染丸襲名二十五年記念 染丸精選落語会『うのひ座』______________

場所:天満天神繁昌亭(大阪市北区天神橋2-1-34)

開催日時:

9月18日(土)

10月16日(日)

11月20日(日)

12月18日(日)

すべて18:00開演

料金:前売3,000円/当日3,500円 ※全席指定

出演:林家染丸一門

プレイガイド情報

◆チケットよしもと0570-550-100【Yコード (8月)503784、(9月)503785】

(PC・携帯共通)

◆チケットぴあ0570-02-9999【Pコード 597-700】

◆天満天神繁昌亭窓口11:00~20:00

◆店舗チケットぴあ店舗、セブン・イレブン、サークルKサンクス

http://www.yoshimoto.co.jp/rakugo/

【お問合わせ】

林染会事務所 06-7850-8849

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