田渕のアドリブに観客よりも早く木村が大笑い! インディアンス東京初単独ライブ『東京ラヴァー~え!? この間の単独のタイトル大阪ラヴァーやったのに!?~』レポート
9月9日(金)、東京・ルミネtheよしもとにて、インディアンス東京初単独ライブ『東京ラヴァー~え!? この間の単独のタイトル大阪ラヴァーやったのに!?~』が行われました。
今春の東京進出以降、ヨシモト∞ホールの新ランクシステムでのトップランクにあたる「ファーストクラス」入りするなど、快進撃を見せているインディアンスの2人(田渕章裕、木村亮介)。
そんな彼らの東京初単独ライブとあって、平日20時半という開演時間ながら、大勢の来場者がかけつけ、ほぼ満席となりました。
開演時間を迎えると、ハイテンションで登場した2人に、温かい拍手が送られますが、「ちょっと拍手長い!」と制して、さっそく笑いを誘う田渕。
さらに田渕は「先に処理しておきましょ...。せーの、パネルきしょい!」と、舞台の上下に設置されたセットを自虐的にいじって、笑いを誘います。
ここから2人は、サンパチマイクを挟みながらも、フリートークらしきかけあいを展開。
「自慢していいですか?」と切り出した木村は、前出の「ファーストクラス」入りに触れ「一軍になりました!」と声を張り、祝福の拍手喝采を浴びます。
木村によると、大阪時代、ずっとトップランクになれなかったそうで、悲願の煌(きらめき)メンバーになった途端、5upよしもとが閉館されたとの苦い思い出もあるとか。
それを聞いた田渕は、「(煌メンバーの)一軍しか着られへんジャケットがあるんですけど、普段着として着てた。ネタ合わせにあれで来んのやめて!」と木村に苦情をぶつけるのでした。
そうした声を聞き流すかのように木村は、「ちょっと痩せたんですよ」「上京して、お酒の量増えて。金麦ね」と近況報告を続け、「おもんな! (ライブが)一時間しかないんやぞ」と再度田渕の怒りをかうことに。
その田渕は、今月妹が結婚するそうで、「家族の中で(自分は)明るさが3番目なんですよ。おばあちゃん、親父、僕なの」と意外な事実を明かし、「おばあちゃーん!」と田渕が客席に呼びかけると、「はーい!」とおばあちゃんらしき声が返ってくるといったアットホームなシーンも飛び出しました。
その後、「ちょっと話していこうかな」という木村のキッカケ台詞(?)から漫才へと移行し、小学校の遠足を題材にしたネタを熱演。
客席はもちろん、木村も吹き出してしまう場面が度々あり、「俺らの"単独あるある"やぞ、お客さんよりお前の方が笑うって」と田渕が指摘するも、木村は「聞こえる距離が(客席より)近いから」「お前は俺のギャグで笑わんから、わからんやろな」といった独特な言い訳に、笑い声が増幅します。
漫才に続いては、『インディアンスタイムスリップクイズ』なるコーナーへ。
大阪時代のインディアンスに関するクイズ企画で、時代が遡るごとに、現在とのギャップが激しくなり、恥ずかしがる2人の姿込みで観客は爆笑となります。
2011年当時は、2人とも髪を伸ばしており、田渕はパーマに間違われるほどの天パで、片や木村は「(THE ALFEEの)高見沢さんやな。ベストヒットたかみー(笑)」といじられる一幕も。
クイズ勝負に負けた田渕は、罰ゲームとして、NSCへの入学願書に貼った写真が公開されます。
しかし、その反応に満足できない田渕は、木村の写真を公開するようにスタッフへ指示すると、この日一番のギャップに「(Jリーグの)J2くらいにいそう(笑)」「ちょっとでも目を大きくしようと思って(笑)」と大笑いするも、結局は「今の方がいいよね」(木村)、「今の方がいいわ」(田渕)という意見で落ち着きました。
続く2本目の漫才も、フリートークらしき枕から導入。
木村が先輩芸人にとあるお店を説明するシーンを田渕が再現し、「新宿にあるスナックなんですけど、スナックじゃないですけど。おばちゃんが一人でやってるんですよね。おっちゃんもおるんですけどね」と要領を得ない説明に、イライラしたとのエピソードを披露します。
そこから、結婚生活のシミュレーションを題材にした漫才で沸かせた後、『効果音神経衰弱』へ。
ステージには、押すと交換音が出るようにセットされたキーボード(鍵盤)と、効果音の名詞や動作が12種類隠されたパネル用意され、両方が一致し、3つ正解が出たら金一封が進呈されるというルールです。
田渕がパネル、木村が鍵盤を担当し、いざゲームをスタートさせますが、最初に開いたパネルの「バッティング」に、「ボキボキボキ!」という骨折する効果音が流れ、素振りをしていた田渕が腰砕けになるなど、ミスマッチの連続に客席は大ウケ。
「おなら」で「ドカーン!」という爆発音には、「ある意味、当たっている!(笑)」と田渕が興奮する一幕もありながら、徐々に木村の覚えの悪さが露呈し、「鍵盤やから。数字とか書いてもらったら...」との言い訳も出始めます。
また、「カキーン!」という金属バットの快音が出ると、木村がミニコントを仕掛け、「お前、東京行くらしいな」と水切りする向こう岸でバッティングというシュールな状況に、田渕は翻弄されるハメに。
そんな脱線を挟みつつ、どうにか3つの解答を導き出し、金一封に歓喜する2人でした。
ラストとなる3本目の漫才の題材は、野球部の女子マネージャー。
導入では、改めて客席を見渡した木村が「たくさん入ってくれて。漫才中は暗くするから見えないんですけど。暗くするのが好きなんで」と口走り、田渕から「きしょい!」と一喝されます。
また、『アメトーーク!』での「若手プレゼン大会」にて、「男子ソフトボール部芸人」をプレゼンした田渕でしたが、「ギャグ10発くらい言って、全部カットにされた」「むずかった。お客さんも俺のこと全く知らないから」と珍しく(?)ネガティブ発言も。
そんな田渕から「ごめんな。収録、うまくいかんかった」とのメールが届き、「かわいい、たぶっちゃん」と笑みをこぼしたというエピソードに、再び気色悪がられる木村でした。
漫才、コーナーともに終始笑い声が途絶えなかった本ライブ。
エンディングでは、田渕が「自分たちで勝手に1時間ライブっていって、20分押してる(笑)」と20分オーバーしていることを告げ、急いで感謝の言葉や告知などを伝えますが、木村は、下手側のパネルの前で記念撮影をするなど、マイペースぶりを最後まで見せつけます(その時の写真は、木村のツイッターにアップ)。
ラストは田渕の音頭で、前説のように拍手を揃え、終演後はハイタッチで観客を見送るなど、最後までサービス精神旺盛な2人。
今後のさらなる活躍にご注目ください。
【インディアンス】【田渕章裕】【木村亮介】