世界で活躍する庭園デザイナー・石原和幸がうめきたガーデンに来場!植栽のデモンストレーションと軽快なトーク、ガーデニングフェアでファンを魅了
世界で活躍する庭園デザイナー・石原和幸がプロデュースした庭・うめきたガーデン。10万株の花畑や植物をあしらった壁など花と緑で彩られた庭園に、11月9日、石原本人が来場し植栽イベントやトークショー、ガーデニングフェアを開催しました。今回はその模様をレポートします。
庭の一番奥に位置するメインガーデンは、幅30メートルにも及ぶ巨大な庭園。二つの滝が流れ、色とりどりの花が咲き、緑があふれるさまは都会の喧騒を忘れさせてくれます。そんな庭園でトークショーが行われました。
トークショーは石原氏が約30株のもみじを15分で植栽するというもの。スーツ姿で登場すると観客への挨拶もそこそこに、早速デモンストレーションに入りました。石原氏は枝ぶりや幹の大きさを見定めながら、手際よく植えていきます。時にスコップで土を掘ったり、石原氏お得意の苔をもみじの根元にあしらったりするなど、世界で称賛される腕前を惜しげもなく披露。
時折「(植栽は)生け花のように角度をつけて生けると自然の風景に近くなるんですよ」などと解説をはさみます。例えば川べりのもみじの葉は、それぞれが太陽の光にできるだけ当たるように横へと枝を広げるのだそう。その性質を理解して水辺に向かって少し傾けるように生けるのがポイントと話していました。
植栽が完了すると、瞬く間に庭園が秋らしく様変わり! 「これから2週間くらいするともみじが本格的に紅葉してくるので、ぜひ見に来てくださいね」とアピール。「大阪を花の街にしたい。花の中に街がある、そんな風景を作りたい」と自身の夢とともに語りました。
植栽の次はステージを変えてトークショーを開催。序盤は、集まってくれた観客に感謝の気持ちを、と即席のブーケをプレゼントする企画。華道の名門・池坊で生け花を学んだ石原氏らしく、ガーベラやカスミソウ、バラ、ススキ、シダなどをセンスよくまとめ、ポケットチーフをリボン代わりに結び、客席から選ばれたファンに手渡しました。
プレゼントされたファンは福岡から石原氏に会うために来場したとのことで、嬉しさもひとしおの様子。顔をほころばせて感激していました。
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そして国際ガーデニングショーの最高峰・イギリスの「チェルシーフラワーショー」で、8個の金賞と、最も優秀な庭に与えられるプレジデント賞を獲得するまでの道のりを、笑いを交えながら語りました。
長崎で生まれ、両親の仕事を助けるために入門した華道・池坊と花屋の開業。一時期は全国展開するまでに成長するものの、時代の流れとともに失速。巨額の借金を抱えながら再び花屋を始め、顧客の依頼をきっかけに進むことになった庭園デザイナーへの道――。一筋縄ではいなかったサクセスストーリーに、会場は驚きに包まれていました。
終盤は石原氏がステージ上で披露したバスケットの寄せ植えやハサミ、写真集を選ばれた観客にプレゼント。そして11月17日(木)から展示される、世界最大級のクリスマスリースや12月に登場する7メートルもの巨大門松、来年2月の深紅のバラを使ったハートのオブジェなど、今後のスケジュールを発表しました。
イベントの終盤はガーデニングフェアを開催。庭造りの無料相談などが行われ、石原氏やガーデニングスタッフが観客の相談に乗るなど、盛況のうちに幕を閉じました。
今後もうめきたガーデンに来場するとのこと、11月17日(木)の展示初日には石原本人も再び来場する予定。お楽しみに!